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清流の国ぎふ 防災・減災センター
日本の地域防災のしくみ
なぜ外国人との地域防災が進まないか,
何ができるか
岐阜大学 流域圏科学研究センター
清流の国ぎふ 防災・減災センター
小山真紀
maki_k@gifu-u.ac.jp
https://www.facebook.com/maki.koyama.14
1
「多元的なリスクをめぐる個と共同性に関する学際的研究
―移民・難民・災害避難民を軸に」研究会
in 同志社大学 2019/2/26
清流の国ぎふ 防災・減災センター
自己紹介
•専門は地域防災学
•1995年の阪神・淡路大震災がきっかけでこの世
界に飛び込む
•主な研究テーマは死傷者発生メカニズム,人材
育成,地域の防災対策など
•清流の国ぎふ 防災・減災センターで,地域の
防災人材育成と防災力向上に取り組む
•2014年から王さんと「生きづらさ学」研究をは
じめています
2
清流の国ぎふ 防災・減災センター
地域防災は
誰が担っているか?
清流の国ぎふ 防災・減災センター
自然災害における直接死の原因
• 地震
• 建物による圧死が80%以上(1995年阪神淡路大震災)
• 火災による死亡が90%以上(1923年関東大震災)
• 津波
• 津波に巻き込まれて死亡が90%以上(2011年東日本大震災)
• 風水害
• あふれた水に流されて死亡など
• 強風によって転落・転倒,吹き飛ばされたものが当たるなど
• 土砂災害
• 土砂に巻き込まれて死亡
清流の国ぎふ 防災・減災センター
死者軽減のためには?
• 倒壊しにくい建物を作る
• 燃えにくい家,燃えにくいまちにする
• 防潮堤を作る,浸水想定区域に居住しない
• 堤防の強度を上げる,危険地域に居住しない
• 土砂災害の危険地域には居住しない
建築基準法
建築基準法・都市計画法
国交省ガイドライン,
建築基準法
河川砂防技術基準,
建築基準法
土砂災害防止法
出来る事はかなりやっている
清流の国ぎふ 防災・減災センター
それでも死者が出るのはなぜ?
法制定前に建築された建物
(法の不遡及)
維持管理による強度保持の問題
基準を超える外力
ソフト対策が必要
清流の国ぎふ 防災・減災センター
7
消防庁:人口構造の変化等が消防救急体制に与える影響及び対応(平成30年10月11日地方制度調査会専門小委員会ヒアリング資料2-2)
清流の国ぎふ 防災・減災センター
8
消防庁:人口構造の変化等が消防救急体制に与える影響及び対応(平成30年10月11日地方制度調査会専門小委員会ヒアリング資料2-2)
清流の国ぎふ 防災・減災センター
9
京都市:人口147万人
https://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/page/0000157892.html
清流の国ぎふ 防災・減災センター
これを何とかしようと思うと・・・
• 地域行政の防災対策
• 職員数や消防,救助などのリソースは,平常時のニーズに合わ
せた数しかない(現有リソースでは,大規模災害には,十分な
対応ができない)
• 一人一人に合わせたきめ細かな対応はできない
• 情報提供は出来ても,一人一人を連れて逃げることは出来ない
• 原則として,強制的に移住はさせられない
• 原則として行政界を超えられない
• 仕組み作りはできる
清流の国ぎふ 防災・減災センター
これを何とかしようと思うと・・・
• 地域行政の防災対策
• 職員数や消防,救助などのリソースは,平常時のニーズに合わせた数しか
ない(現有リソースでは,大規模災害には,十分な対応ができない)
• 一人一人に合わせたきめ細かな対応はできない
• 情報提供は出来ても,一人一人を連れて逃げることは出来ない
• 原則として,強制的に移住はさせられない
• 原則として行政界を超えられない
• 仕組み作りはできる
• 地域住民の防災対策
• そこに住んでいる人がそのまま即戦力になる
• 自分のことについては,自分がやると決めれば何でも出来る
• 町内会などの地域の組織が既にあり,地域コミュニティの枠組みで物事を
進める事ができる場合が多い
• 平常時から災害時,災害後まで継続した関係性,協力関係が可能
• 行政界とは無関係に,地域の関係性で動ける
清流の国ぎふ 防災・減災センター
地域防災がうまくいくか
どうかは,地域住民次第
12
清流の国ぎふ 防災・減災センター
外国人と地域防災
13
清流の国ぎふ 防災・減災センター
Human impact by disaster types
14
2015 versus average 2005-2014
CRED(2016): http://cred.be/sites/default/files/CredCrunch41.pdfyearly
average
清流の国ぎふ 防災・減災センター
15CRED(2016): http://cred.be/sites/default/files/CRED_Disaster_Mortality.pdf
清流の国ぎふ 防災・減災センター
Total Deaths of natural disasters 1900-2017
16
0 500,000 1,000,000 1,500,000 2,000,000 2,500,000 3,000,000
Bangladesh
Indonesia
Japan
Myanmar
Nepal
Pakistan
Philippines (the)
Taiwan (Province of China)
Thailand
Viet Nam
Death toll
Banglades
h
Indonesia Japan Myanmar Nepal Pakistan
Philippine
s (the)
Taiwan
(Province
of China)
Thailand Viet Nam
Drought 1,900,018 9,340 143 8
Earthquake 45 198,591 194,428 738 18,905 143,734 9,972 15,923 8,847
Extreme temperature 2,440 756 217 2,774 85 77
Flood 52,437 6,657 13,135 749 6,931 17,179 3,654 114 4,014 5,751
Landslide 103 2,529 1,084 205 1,883 789 2,441 14 47 330
Mass movement (dry) 131 150 63 361
Storm 634,757 2,013 34,780 144,698 180 11,969 49,021 5,788 1,714 19,151
Volcanic activity 18,310 578 2,996
Wildfire 319 8 99 2
EM-DATのデータを用いて作成
清流の国ぎふ 防災・減災センター
Total Deaths of natural disasters 1900-2017
17
0% 20% 40% 60% 80% 100%
Bangladesh
Indonesia
Japan
Myanmar
Nepal
Pakistan
Philippines (the)
Taiwan (Province of China)
Thailand
Viet Nam
Mortarlity Rate
Drought Earthquake Extreme temperature
Flood Landslide Mass movement (dry)
Storm Volcanic activity Wildfire
EM-DATのデータを用いて作成
清流の国ぎふ 防災・減災センター
外国人と一括りに言っても多様
• 国籍
• 宗教
• 言語
• 社会的な属性
• 留学生
• 日本人の配偶者がいる/いない
• 技能実習生
• 雇用されている
• 自営業を営んでいる
• 不法滞在をしているなど,公的な支援を受けにくい立場にある
• 家族がいる/いない
• 何らかのコミュニティに所属している/孤立している
• など
18
清流の国ぎふ 防災・減災センター
2016年熊本地震での外国人の困りごと
• 「地震」を知らない
• 地震がない国出身の人もたくさんいる
• 情報が日本語ばかり
• 張り紙や放送が日本語ばかりで多言語での情報提供が少ない
• 「避難所」を知らない
• 日本の避難所のシステムを知らないので,どこに行ったらいいか,避
難所がどんなところかがわからない
• 日本人住民とのつながりがない
• 日常で,日本人住民とつながっていないので,状況が分からない.助
け合いの輪に入りにくい.日本人の災害時の「当たり前」が分からな
い
• 多文化への配慮がない
• お祈りや食事など,宗教上,文化上の違いが理解されない.配慮され
ない
19
清流の国ぎふ 防災・減災センター
2016年熊本地震の事例
• 日本語が理解できる外国人でも,周りの日本人が声をかけてこ
ない,日本人の目線が気になるなどのストレスを感じた.食事
の配給の時,列に並ばず,カップ麺ばかり食べている外国人避
難者がいた
• “給水所”,”物資配給”など,日常会話に出てこない単語が多く
不安を抱えた
• 日本語があまりできない,あるいはムスリムなど,日本と違う
文化背景を持つ外国人は,さらに大きなストレスを感じ,避難
所を出て行くケースがあった(ハラールへの配慮がないなど)
• 言語や文化の違いから,大きな不安を抱えているため,母語話
者の支援が大きな安心につながる.(日本語が分かるタイ人で
も,タイ語の情報に涙を流したケースがあった)
20
「八木浩光:熊本地震での外国人支援活動から見えてきたこと~平時の“つながり”の大切さ~」より
清流の国ぎふ 防災・減災センター
2014年関東・東北豪雨の時の外国人の状況
• 避難所へ避難した外国人は少数(知人などを頼って避難)
• 避難所では,勤務体系の違いにより出入りしやすい体育館の2階へ集
中。
• 「ご自由にお取りください」
• 沢山持って行ってしまう。「必要な数をお取りください」に,表
現の変更。
• 水害後半年間で約450人の転出
• うちブラジル人が250人と多く,うち出国者は約50人→受けられる
支援を知らない
• 家・アパート・自動車が被災
• 保険の未加入・大家とのトラブル発生
• ペット問題
• ペット同伴では避難所,公営住宅への入所困難
• みなし仮設住宅(公営住宅)への入居者が少ない
21茨城県常総市:関東・東北豪雨災害時の外国人支援の取り組み
清流の国ぎふ 防災・減災センター
外国人と日本人の間の「5つの壁」
• 1. ことばの壁→多言語情報を渡す。
• 2. 文化の壁→宗教・生活習慣・食事などの情報を日本人社会に
も伝える必要がある。
• 3. 経験の壁→過去の自然災害・避難訓練が経験値としてあるか
どうか。地震のない国の出身者もいる。
• 4. 制度の壁→日本の法律や規定・ビザについての知識と、不利
にならないような配慮が必要となる。
• 5. こころの壁→外国人への偏見。震災直後は寛容でも、日を追
うごとに偏見が強くなったりする。
22
清水由美子:外国人と共に地域防災を考える~新潟県柏崎市の事例として~,国際文化研修2014夏 vol. 84
清流の国ぎふ 防災・減災センター
外国人向けの
防災関係情報
23
清流の国ぎふ 防災・減災センター
24
災害時,災害後に
有用な情報源など
• 事前
• J-SHIS
• 行政が公開しているハザードマップ
• 東京消防庁(家具転倒防止対策)
• 東京防災
• 最中・直後
• 気象庁(警報の危険度分布)
• NHK World
• NHKやさしい日本語
• 最中・直後(つづき)
• 国際交流協会のSNSなど
• 多言語で情報発信している人のSNS
など
• 大使館
• Safety Tips(多言語防災アプリ)
• 対策支援
• 仙台観光国際協会(SenTIA)
• 自治体国際化協会(CLAIR)
• (公財)三重県国際交流財団
MIEF
清流の国ぎふ 防災・減災センター
事前
25
清流の国ぎふ 防災・減災センター
ハザードマップ
26
http://multi-hazard-map.pref.kyoto.jp/top/top.asp
清流の国ぎふ 防災・減災センター
2018年7月豪雨(倉敷市真備)
27
清流の国ぎふ 防災・減災センター
真備の浸水状況
28
清流の国ぎふ 防災・減災センター
洪水ハザードマップ(真備町)
29
清流の国ぎふ 防災・減災センター
J-SHIS(地震ハザードマップ)
30
English site available
http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/
清流の国ぎふ 防災・減災センター
東京消防庁(家具転倒対策)
31
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-bousaika/kaguten/index.html
清流の国ぎふ 防災・減災センター
東京防災(多言語防災ハンドブック)
32http://www.bousai.metro.tokyo.jp/1002147/index.html
清流の国ぎふ 防災・減災センター
防災講座ムービー
33https://www.youtube.com/playlist?list=PLaV440MqR1x9Ijh6skFg3DmVshsNoyKTE
清流の国ぎふ 防災・減災センター
最中・直後
34
清流の国ぎふ 防災・減災センター
気象庁(警報の危険度分布)
English site available (Real-time Risk Map)
35http://www.jma.go.jp/jma/index.html
清流の国ぎふ 防災・減災センター
ライブカメラ(川の状態が見られる)
36http://chisuibousai.pref.kyoto.jp/main.html?fnm=openMap&no=15&no2=0
清流の国ぎふ 防災・減災センター
NHK World(多言語ニュース配信)
アプリもあります
37
18言語対応
英語、中国語、韓国語、スペイ
ン語、ポルトガル語 等
清流の国ぎふ 防災・減災センター
NHKやさしい日本語
38
https://www3.nhk.or.jp/news/easy/
清流の国ぎふ 防災・減災センター
Facebook (多文化防災ネットワーク愛知・名
古屋)
39https://ja-jp.facebook.com/saigainet.aichi.nagoya/
NHK WORLDの災害情報を
Facebookでシェアして情報を
拡散している。
清流の国ぎふ 防災・減災センター
Safety tips
• Safety tips, an app for international visitors by Japan Tourism Agency
40
清流の国ぎふ 防災・減災センター
対策支援
41
清流の国ぎふ 防災・減災センター
仙台観光国際協会(SenTIA)
42http://int.sentia-sendai.jp/j/life/bousai.html
清流の国ぎふ 防災・減災センター
自治体国際化協会(CLAIR)
43http://www.clair.or.jp/index.html
清流の国ぎふ 防災・減災センター
現状は...
44
清流の国ぎふ 防災・減災センター
実働の難しさ
45
清流の国ぎふ 防災・減災センター
防災対策を実行する際の難しさ
• これまで紹介した情報を駆使したり,地域の人と繋が
りを持つ事で,外国人防災対策を進められそうにも思
いますが,本当にそんなにうまくいくと思いますか?
46
清流の国ぎふ 防災・減災センター
人間の特性
• 災害経験
• 被災経験がない場合,「今までその災害は起きていないから安全」と
思ってしまう
• 被災経験がある場合でも,「前回を踏まえるとまだ余裕がある」など,
対策を遅らせたり,「前回はここまで来なかった」など,対策を抑制
してしまうこともある
活断層地図は内閣府「平成28年防災白書」より 47
清流の国ぎふ 防災・減災センター
人間の特性
• 正常性バイアス
• 人間には,危険性を示す情報や,危険が迫っている状況があっても,
「ここまで来ないだろう」「たいしたことはないだろう」と軽く考え
てしまう特性がある
• 関東北部豪雨に関する入江(2016)の調査でも,避難勧告,避難指示
が発令された地区を対象とした調査(浸水危険地域を対象とした調
査)にもかかわらず,浸水すると思っていなかった人が76%という結
果だった
グラフは入江(2016)による 48
清流の国ぎふ 防災・減災センター
人間の特性
• オオカミ少年効果
• 各種の情報が発表されても,災害には至らないことが続くと,
「今回も大丈夫だろう」と考えてしまうようになる
• 特に,避難や対策における緊急度の高い情報である,避難情報
や津波警報,緊急地震速報などで空振りが続くと,避難したり
対策を行う人が少なくなってしまうという問題がある
49
清流の国ぎふ 防災・減災センター
人間は,そもそも,
「安全な内に対策をしよう!」
と思ったり,
実行したりすることが苦手
50
清流の国ぎふ 防災・減災センター
対策が進まない理由
• 個人レベルの対策が進まない理由は,技術的に困難,そもそも
不可能である.ということだけでなく,別の理由で対策に至っ
ていないという状況がある
• 人間の特性として,被災経験がない場合に「ここは災害が起き
ない場所だ」と思い込んでしまったり,そもそも,危険性を軽
く見る性質があったり(正常性バイアス),空振りが続くと対
策をしなくなったり(オオカミ少年効果)するなど,対策を行
わない方に働くメカニズムが備わっている
• 自力避難や対策を行う事が難しいケースの場合,対策を行うた
めには他者の協力がないと難しい
• 経済的な事情がある場合には,耐震補強など,お金がかかる対
策を実施することが難しいケースがある
51
清流の国ぎふ 防災・減災センター
対策を進めるためには?
• そもそも人間には,対策を行わない方に働くメカニズムが備
わっているため,情報や教訓を積み上げて,「やるべきだ!」
というだけでは対策が進みにくいという実情がある
• 人間の特性を知り,人間の特性にあった進め方を考え,実現す
る事が必要
52
清流の国ぎふ 防災・減災センター
意識ではなく,
行動するための対策
にする事が必要
53

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日本の地域防災のしくみと外国人防災

Notas do Editor

  1. The cases of Flood, storm and drought, affected number is large but deaths tall is 比較的少ない Otherhand, the case of earthquake, affected numberに比較してdeath tall が多い 災害種別によって,発生頻度や発生時の死亡リスクが大きく違う事がわかる 2015, considered as the hottest year on record, was marked by significant weather related events such as heat waves, hitting Europe in summertime and causing 3,275 deaths in France and one of the most severe one, hitting India and Pakistan in May with, respectively, 2,248 and 1,229 deaths. In addition, 32 droughts were recorded, affecting over 50.5 million people and demonstrating the El Niño effect. Floods, which traditionally is the type of disaster causing the highest proportion of affected people, were this year ranked second, right after droughts, with 152 floods affecting 27.5 million people and claiming 3,310 lives.
  2. This shows the 20 most deadly disasters of the last 20 years. Difference of color is economic situation. You can find Asia is high risk area of natural disaster. Therefore, this program is very important and make human network and collaboration to against disaster.
  3. Extreme temperature is climatological disaster
  4. aspects of disaster in each country Breakdown Event number to percentage
  5. Impact of Natural disaster is different depend on type of disaster, area, topography, geographical features and social factor
  6. 今回のお話をまとめますと, 個人レベルの対策が進まない理由は,技術的に困難,そもそも不可能である.ということよりも,別の理由で対策に至っていないという状況がありそうです. 健康上の事情によって,自力避難や対策を行う事が難しいケースの場合は,他者の協力を得ることが必要でしょう また,人間の特性として,被災経験がない場合に「ここは災害が起きない場所だ」と思い込んでしまったり,そもそも,危険性を軽く見る性質があったり,空振りが続くと対策をしなくなったりするなど,対策を行わない方に働くメカニズムが備わっているということがあり,避難しましょう.というだけでは避難につながらないという状況を生じさせているように思います 経済的な事情がある場合には,耐震補強など,お金がかかる対策を実施することが難しいことが示されていました
  7. では,対策を進めるためにはどうしたら良いのでしょうか. 経済的な問題については,コストのかからない工法の開発や,助成制度などによって,対策ができない状況を改善することができます しかし,そもそも人間には,対策を行わない方に働くメカニズムが備わっているため,情報や教訓を積み上げて,「やるべきだ!」というだけでは対策が進みにくいという実情があります 人間の特性を知り,人間の特性にあった進め方を考え,実現する事が必要です