オペレーションカンファレンス 2015 Summer 2015年9月24日(木) マイクロソフト品川＠東京

1. クラウド・コンピューティングの普及に伴うMSPの現状と課題
オペレーションカンファレンス 2015 Summer
2015年9月24日(木)
マイクロソフト品川＠東京
クリエーションライン株式会社
Technology Evangelist
Masahito Zembutsu
@zembutsu

2. 2
自己紹介
‣ @zembutsu a.k.a. 前佛雅人
- Technology Evangelist; Creationline, Inc. – 1.5 yrs
- Data Center Operations Engineer – 15+ yrs
興味関心：運用監視自動化、趣味でOSSやクラウド系の検証・情報発信
- SlideShare http://slideshare.net/zembutsu
- Blog http://pocketstudio.jp/log3
書籍・記事
- Serf/Consulで管理を自動化！ (Gihyo.jp)
http://gihyo.jp/admin/feature/01/serf-consul
- HashiCorpのツール群からみる
インフラ構築運用の未来 (Think IT)
http://thinkit.co.jp/book/2015/03/05/5700
Why am I here?
+MasahitoZembutsu
ISBN-10: 4774174416 ISBN-10: 4844338145 ISBN-10: 4798139785

3. 3
‣ 2000年4月～
• ISP・ホスティング事業者の技術サポート部門に配属
• 一次対応、二次対応
‣ 2007年5月～
• 広報宣伝・サービス企画／開発など
• 特定業界向け運用サポート・サービスの提供
• データセンタ勤務、一次対応
• 監視設計
• 各種検証
‣ 2014年～
• 監視基盤構築
• エヴァンジェリスト業（？）
略歴詳細

4. 説
明
し
よ
う
！
Ｍ
Ｓ
Ｐ
と
は
、
？

5. 5
MSP
‣ Management Service Provider
システムのリモート監視や作業対応を、
サービスレベルや利用期間に応じて課金するモデル
運用業務のアウトソーシング ( 24時間365日 )

6. 6
‣ 直面する課題
• サービス利用者とは、日常生活に結びつく一般市民
• 複数の環境を当たり前に使う現状で、責任分界点の曖昧さが発生
• 品質と速度の両輪
‣ 解決案
• MSP業務とは何かを再定義（例：救急医療的なサービス対応）
• 勇気を持って責任分界点を設定（例：自動化ツールの導入）
• 事業者間での障害発生情報共有の枠組み構築
今日の話題と、現状課題整理

7. MSP業界の現状課題
業界構造の変化

9. （出典）総務省情報通信政策研究所「平成25年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc253230.html

11. 11
‣ 普通の人がインターネットを使う時代
• 2000年代初頭、ブロードバンドの普及により、一般化
• 2010年代～スマートフォンを通して、どこでも使えるように
‣ ウェブ・サービスの時代から、アプリの時代へ
• SNSの普及
• ソーシャル・ゲームからゲームアプリの流れ
• ウェブサービスのアプリ化の流れ
MSPが対象とするエンドユーザが、業務システムから一般人へ
課題１：ネットワークの普遍化

12. 12
‣ かつて
• 限られたネットワーク内にシステムが集約される傾向
– ネットワーク回線、機材、監視・対応人員
‣ 今
• 要件に応じて複数のデータ・センタやクラウドを使い分ける
– DR対策
– クラウドなり事業者の「○○」の機能も使いたい
課題２：複数の環境利用が当たり前

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‣ 両立は可能なのか
そもそも、高い品質とは２つの面があるのでは
• システム：障害が発生しない、しても復旧時間が短い
• サービス：丁寧かつ的確な説明と対応能力（技術・コミュニケーション）
サービスが日常と密接に結びつく現在、速度も優先課題
• いかに速くサービスを正常化するか
• あるいは、支障が出る前に切り替えたり回避できるのか
• そのための事前設計であったり、監視・運用システム
課題３：品質と速度の両輪

14. 14
‣ IoTとは？
“The Internet of Things (IOT) is the
interconnection of uniquely identifiable
embedded computing devices within the
existing Internet infrastructure. Typically,
IoT is expected to offer advanced
connectivity of devices, systems,
and services that goes beyond
machine-to-machine communication
(M2M) and covers a variety of protocols,
domains, and applications”
http://en.wikipedia.org/wiki/Internet_of_Things
The Internet of Things

15. 解決策はあるのか？

16. 16
‣ MSPとは？ Management Service Provider
企業が保有するサーバやネットワークの運用・監視・保守などを
請け負う事業者の事（引用：IT用語辞典 e-Wordsより）
‣ クラウドやスマートフォンが当たり前の時代
• 環境が動的に変更しうる可能性
• システムの死活やリソースだけでなく、サービスレベルの監視も必須
– 皆さん、対応できていますか？
‣ IoT化する社会に、いかに対応すべきか
1. MSPとは何かの再定義

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‣ 「私達はここまでしか出来ません」からの脱却
• 監視対象が、自社内のデータセンタや一部のネットワークだけの時代
• システムそのものが閉じていた時代は終わった
‣ 「責任範囲はココですが、○○まで可能です」
• 複雑化する環境のなかで、何が価値となるのかを考える時代
• 付加価値としてのサービス
– 誰でも簡単にできることでは、価値は無いのでは
– 運用でカバー問題
2. 勇気を持って責任分界点の設定

19. 19
‣ 目的
• 重複監視は無駄ではないか
• オフィシャル情報が遅い場合も
‣ 監視対象
• 各クラウド系サービスや
APIエンドポイントに対する
疎通と応答性能
• 複数の環視拠点を共有
‣ 共有方法
• グラフもしくはAPIで数値を参照
できる仕組みに
３. 事業者間で障害情報共有
サービス
A
サービス
B
MSP
1
MSP
2
MSP
n
database
監視
参照
集約

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‣ セキュリティ情報の共有
• アプリケーションやミドルウェアの脆弱性
• 攻撃（不正侵入、DDos攻撃）の検出
‣ リスクマネジメント
• 大規模障害
• 災害
残された課題

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‣ 通知と報告と対応と
• メール駆動対応、メール通知サービス、もうやめませんか？
• 電話対応をどうすべきか
• トリアージ的対応という選択肢（医療サービスモデルの活用）
– 優先度判別システムや、パトランプ等の連携
‣ 人間の限界と、自動化ツールの導入
• 責任分界点の問題
• 属人化してしまいがちな運用とサービスレベル
• 自動化・コード化
– 利点：再利用性が高い。人的負担の軽減
– 欠点：設計が大変
更なる課題解決に向けて

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‣ 既存の監視システム・運用手順書を捨てる
• ゼロベースで、本来のありかたから再構築する時期では
• 秘伝のタレなんて、システムには不要
‣ サービスについて考え直す
• Management Service とは？
‣ 自動化・コード化
• 人間の限界
新しい時代のMSPに向けて

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‣ 直面する課題
• サービス利用者とは、日常生活に結びつく一般市民
• 複数の環境を当たり前に使う現状で、責任分界点の曖昧さが発生
• 品質と速度の両輪
‣ 解決案
• MSP業務とは何かを再定義（例：救急医療的なサービス対応）
• 勇気を持って責任分界点を設定（例：自動化ツールの導入）
• 事業者間での障害発生情報共有の枠組み構築
まとめ

24. 24
‣ 何か気になった点はありますか？
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