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- 1. 英語教育 リサーチメソッド 第１３回 July 16th, 2014 ! ! ! 亘理 陽一 eywatar@ipc.shizuoka.ac.jp
- 2. 第13回 Action Research (1) • 補講：Correlations（因子分析） • 講義：アクション・リサーチとは何か／アク ション・リサーチの実施手順 • タスク：研究課題の設定と予備調査の計画 • 課題
- 4. Feedback • 構成的妥当性: 例. 「努力度」の定義とその測定法 • 英語学習努力度 = α×課題のやりがい指数 + β • 2変数の関係は（閉鎖系として）確実に見える • 英語学習努力度 = α1×課題のやりがい指数 + α2×成功 体験指数 + α3×学習に充てる時間 … + β • いくつ変数があれば十分と言えるか→モデル次第
- 5. Feedback • 構成的妥当性: 「努力度」の定義とその測定法 • 天井効果 • E.g. 「大学生活は楽しいですか？」 • 床効果 • E.g. 「ネイティブのように英語を話せる」 • 平均±1SDが最大値・最小値を超えていないか
- 6. Feedback
- 7. Feedback
- 8. Feedback
- 9. Task
- 10. Action Researchとは何か • Q1. 実習中（あるいはその他の機会）に見学し た、あるいは担当したクラスの授業に関して、 疑問点や問題点、あるいは改善したいと思う点 があるか：ある・ない • Q2. Q1で「ある」と回答した場合，その内容をで きるだけ具体的に記入
- 11. Action Researchとは何か • 授業内の問題解決のために教師自らがその授業 に関するデータを収集・分析し，解決策を導き 出していく研究方法 • 授業に対する内省を深める • 量的データと質的データを積極的に活用する • 結論の一般化を目的としない
- 13. ! Phase Ⅲ Action Phase Ⅲ Action Phase Ⅱ Phase Ⅰ Focus Action Researchの実施手順 • Step 0 事前準備 • Step 1 現状把握 • Step 2 テーマの明確化 • Step 3 予備調査 • Step 4 トピックの絞り 込み • Step 5 仮説設定 • Step 6 計画 • Step 7 実践 • Step 8 検証 • Step 9 内省 • Step 10 発表
- 14. Action Researchの実施手順 • Step 0: 事前準備
- 15. Action Researchの実施手順 Phase Ⅰ: Focus • Step 1 現状把握 • (1) Journalを記録する • (2) 授業の問題点を発見・整理する • キーワードを抽出 • 内容に従ってグループに分類 • 疑問点・問題点・改善すべき点記入
- 16. Action Researchの実施手順 Phase Ⅰ: Focus • Step 2: テーマの明確化
- 17. Action Researchの実施手順 Phase Ⅰ: Focus • (3) Research Questionを設定 • 最重要課題 • リサーチ・テーマ • 生徒の現状 • 生徒に身につけさせたい力:〔 〕生徒が 〔 〕できるようにするためには，どのような 指導が必要か
- 18. Action Researchの実施手順 Phase Ⅰ: Focus • Step 3: 予備調査 • (1) 調査項目と調査方法を決定 • (2) 調査の実施計画を立案 • (3) 調査を実施し、その結果をまとめる
- 19. Action Researchの実施手順 Phase Ⅰ: Focus • Step 3: 予備調査 • (1) 調査項目と調査方法を決定 • (2) 調査の実施計画を立案 • (3) 調査を実施し、その結果をまとめる
- 20. Action Researchの実施手順 Phase Ⅰ: Focus • Step 4: トピックの絞り込み • (1) リサーチ・トピックを絞り込む • (2) リサーチ・トピックを見直す • 生徒の現状→「生徒の現在地」 • 身につけさせたい力→「目標地点」 • 対象となる内容が１つだけ含まれているか • 対象となる内容が具体的に示されているか
- 21. Action Researchの実施手順 Phase Ⅱ: Hypothesis • Step 5: 仮説設定 • (1) 到達目標を決定 • (2) 設定した到達目標を達成するための効果的 な改善策を発見 • (3) 仮説を設定する: 〔 〕すれば 〔 〕になる
- 22. Action Researchの実施手順 Phase Ⅲ: Action • Step 6: 計画 • (1) 新たな指導実践の実施計画を立案 • Step 7: 実践 • (1) 新たな指導実践を実施 • (2) 生徒の反応・様子を把握
- 23. Action Researchの実施手順 Phase Ⅳ: Reflection • Step 8: 検証 • (1) 仮説検証のための調査計画を立案 • (2) 調査計画を実行 • (3) 調査データを集計・分析 • (4) すべての調査結果をまとめて、仮説を検証
- 24. Action Researchの実施手順 Phase Ⅳ: Reflection • Step 9: 内省 • (1) 試みた指導実践に対する内省を深める • (2) 試みた指導実践の効果と問題点を明らかに する • (3) 実践したリサーチに対する内省を深める
- 25. Action Researchの実施手順 Phase Ⅳ: Reflection • Step 9: 内省 • 新たな指導実践は計画通りに実施できたか • 設定した仮説について、どのような点が支持され（なかっ） たか、その原因・理由 • どのような問題点が明らかになったか • 問題点の解決のためにどのようなことができるか • どのようなことが発見できたか
- 26. Action Researchの実施手順 Phase Ⅳ: Reflection • Step 10: 発表 • (1) リサーチの概要を作成 • (2) 研究発表の計画を立案 • (3) 研究発表の準備/(4) 研究発表 • (5) 研究発表の結果を踏まえてさらに内省を深める
- 27. Task
- 28. Task 1 研究課題の設定と予備調査の計画 • Research Questionを設定 • 最重要課題、リサーチ・テーマ、生徒の現状（仮定）、生徒 に身につけさせたい力 • 調査項目と調査方法を決定 • 所要時間: 約5∼7分 • 次回授業（n = 22）内でグループごとに実施 • or 調査可能な任意の集団（n=15以上）
- 29. 項目作成の際の注意点 • 妥当性 • 測りたいものを測ろうとしているかどうか • 信頼性 • 安定して（ゆらぎなく）測れているかどう か
- 30. 項目作成の際の注意点 • 項目は測定したい構成概念を適切に反映できているか • 項目はわかりやすいか • 回答を誘導するような質問はないか • 項目数は適切か • 選択肢の内容と数は適切か • 逆転項目の有無
- 31. 質問項目の種類 • 回答選択式項目 • 評定尺度: • リカート尺度 • 意味微分法: この授業は 退屈だ・ ・ ・ ・ ・楽しい • 数量評定尺度: ＿＿ この授業が好きだ。 • 正誤項目: この授業は楽しい（ はい ／ いいえ ）
- 32. 質問項目の種類 • 回答選択式項目 • 評定尺度: リカート、意味微分、数量評定、正誤 • 多肢選択式項目 • 「その他」、選択肢と記述部分の繋がり • 順位尺度項目 • 数値項目 • チェックリスト
- 33. 質問項目の種類 • 回答記述式質問 • 欠点: 回答に時間を要する、コード化が難しい • 限定的記述項目: 普段いつ英語を使う？どの位の時間？ • 具体的質問項目: 簡単にその理由を… • 文章完成式項目: 今日の授業は • 短文回答項目: 英語の一番好きなところはどこですか？
- 34. Task 1 研究課題の設定と予備調査の計画 • Research Questionを設定 • 最重要課題、リサーチ・テーマ、生徒の現状（仮定）、生徒 に身につけさせたい力 • 調査項目と調査方法を決定 • 所要時間: 約5∼7分 • 次回授業（n = 22）内でグループごとに実施 • or 調査可能な任意の集団（n=15以上）
- 35. Assignment • 質問紙調査ないしはテストの場合: グループで協議の上、次 回5∼7分で実施可能な質問紙・テストを作成 • Google Formで作成→リンクをeywatar@ipc.shizuoka.ac.jp宛 に送付 • 7月22日18時までに提出されたものは人数分印刷・印刷 • 観察・面接調査の場合: 観察・面接の方法・調査項目を7月23 日10時20分までに報告、7月29日までに面接を適宜実施（発 表時にデータを提出）