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Semelhante a 第14回manabaセミナー講演資料 (20)
Mais de Yoshikazu Asada (20)
第14回manabaセミナー講演資料
- 3. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
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自治医科大学
• 栃木県下野市
• 医学部・看護学部
• 昭和47年に設立
• 「医療に恵まれないへき地等における医療の確保向上及び
地域住民の福祉の増進」を目的
• 「新たなミッション」
– 地域医療、および地域の医療/保健/福祉ネットワークの
構築とその維持に貢献する医療人を育成する。
– 医療難民を作らない地域医療提供体制への
研究/提言/支援を行う。
– 医療/健康に貢献する研究を推進する。
- 6. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
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メディカルシミュレーションセンター
• 2008年7月に開設、2009年4月より稼働
• 医学部・看護学部の学生、および医師・看護師をはじめとした医療
従事者に対する教育環境の提供
• 学習効率を最大限に高めるため、当日の準備や片付けについて
は事前打ち合わせを元にセンターのスタッフが実施
• 学習課題や評価方法などの企画、シミュレータの操作などに関し
ても、成人教育などの知見を元に、効率的・効果的・魅力的なシミ
ュレーションが運用できるようサポート
- 7. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
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自己紹介:淺田義和
• 博士(工学)+ 教授システム学(修士在学中)
• 趣味・興味
– インストラクショナルデザイン(ID)、シミュレーシ
ョン教育、eラーニング、eポートフォリオ、(プロ
グラミング)、ウェアラブルデバイス、etc.
• 趣味(教育以外):Evernote, iOS, マインドマップ
- 8. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
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自己紹介:淺田義和
• 大学での授業
– 担当:インストラクショナルデザイン入門(1年:選択)
– 協力:理科総合, 医療人間論(1年:必修)
医療シミュレーション入門(1年:選択)
診断学実習、シミュレーション実習、臨床実習(4年:必修)
• FD・セミナー講師経験
– moodle(学内外)
– manaba medical (学内)
– シミュレーション教育、ID(学外)
- 12. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
診断学実習(PreBSL)
• manaba medicalの操作練習
– ログイン、ショートカットの作成
• Google検索した結果、
他大学のmanaba に行きつく学生も数名・・・。
– 毎日の実習後に感想+アンケートを提出
– 文献検索など、一部の課題では
文章入力の形で課題提出
• 「ポートフォリオ」を利用した教育・学習の意義
やその進め方に関する概説
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- 19. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
臨床実習中
• 2週間のローテーションにおいて、
– 各診療科における学習目標の自己設定
– 日々の学習記録を記載
– 必要に応じて教員からフィードバック
• (検討)定期的な自己評価・他者評価による
学習目標達成度の確認
– 評価基準として何を利用するか?
– 毎日のポートフォリオをまとめ直す機会を?
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- 26. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
利用者の声(教員)
• 「ひと言でもレスをつけてあげると、
読んでもらえているということが学生にも伝わる」
– Goodボタンの追加により、さらに便利に
• 「教員間での学生情報のやりとりに利用できる」
• 「共通評価表のフォーマットをオンラインで
評価できると便利」
– 評価表機能が有効利用できる
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- 27. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
一方でこんな声も・・・
• システムの存在を知らなかった
• 説明会に出た教員のところで情報が止まっている
• 既にメールでのポートフォリオ的なやりとりは
行っているが、manaba medicalと両方でやる
必要があるのか?
• 診療科によっては教員数の関係で負担が増大
するが、導入は必ず行わなければならないのか?
• 資料の著作権に関する問題
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- 29. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
運用における課題
• 教育の標準化に向けた改善
• ポートフォリオのフォーマット
• ルーブリック的な評価指標の作成
• 大学全体での教育体制、教員FDの必要性
• 「ポートフォリオの意義」に関する教育
• システムそのものの使い方、tipsなど
• 臨床実習以外での利用、看護学部での利用、
病院側での利用、etc.
• 個人情報・機密情報を書かないような対応
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- 30. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
運用における課題
• 利用環境
• LINEやfacebookなどのツールとの兼ね合い
(住み分け?統合?)
• 無線LAN環境の充実化
• 学習意欲の向上、継続的な利用を促す仕組み
• ARCS(Attention, Relevance,
Confidence, Satisfaction)の利用等
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- 31. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
manaba medical への要望
• ローテーション対応に伴う画面表示
• 「診療科」で分けるか「実習班」で分けるか
(表示切り替え機能)
• 「今回っている班のレポート」でフィルタしたい
• 「溜め込む」ポートフォリオから
「整理し、省察する」ポートフォリオへ
• 検索性の向上
(全体 or コレクション別での検索、タグ付け)
• 「とりあえず溜め込む」ための場所
(メールの 受信箱 的なもの)
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- 32. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
manaba medical への要望
• 即時フィードバックの必要性
• コメント時の通知機能(on/off 設定)
• 外部サービスとの連携
• moodleからの送信
(課題レポートや掲示板投稿の転送)
• EvernoteやOneNoteからの送信
(利用者増加中、含 自分。タグ付けは便利)
• 「メール添付での追加」だけでも
だいぶ変わる?
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- 34. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
質問リスト
1. 臨床実習から卒業後まで活かせられるポートフォリオ活用に向けて
2. ポートフォリオ運用とその教育評価
(どのようにポートフォリオを運用し、
どのように指導や学生評価に役立てるか)
3. 医療系学部におけるeポートフォリオのあり方
4. 医学教育におけるルーブリック評価の現状
5. 医学教育用ポートフォリオの紙と電子データの比較
(紙と電子データの使い分け、それぞれのメリット&デメリット)
6. 現代の医学教育がシステムに求めるもの
7. 学生の自主的なポートフォリオ活用に向けて
(何が必要か、どのような工夫ができるか)
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- 35. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
臨床実習から卒業後まで活かせられるポートフォリオ活用に向けて
• 大学病院であれば比較的容易?
• 学生時代:臨床実習にて利用
• 研修医:同一システムでそのまま継続
• 卒業大学と研修病院が異なる場合、いくつか問題あり
• システム上の問題(データ移行の可否)
• そもそもポートフォリオを利用しているか否か
• 「ポートフォリオを用いた教育」の理解・認知向上は必要不可欠
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- 36. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
ポートフォリオ運用とその教育評価
• ポートフォリオの学習成果の評価・・の前に
1. 「そもそも何を溜め込むのか?」
• 日々の学習の記録
• 学んだこと、感じたこと
• できたこと、できなかったこと
• 改善点
• ルーブリックやチェックリストでの現状評価
2. 「溜め込むタイミングは?」
• ベストは「何かを学んだ・体験したごと」
• ポートフォリオの整理:ショーケースポートフォリオ作り
• ポートフォリオだけで成績を(これまで同様に)つけるのは少々困難
• 「個々人の学生がどのように成長したか」を見ることは可能
(少々手間はかかりそうだが)
• 「成長度合い」+「最低到達ライン」
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- 37. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
医療系学部におけるeポートフォリオのあり方
• 臨床実習における学習・成長の記録
• 日々の学びの振り返り
• 診療科ごとでの見返し、ポートフォリオの再整理
• 利用できる場所とデバイスの問題
• 病棟、ベッドサイド、etc.
• タブレットを持った学生が大勢で患者を囲むのはどうか・・?
• タブレット、ノートPC、etc.
• 無線LANの環境は整っているか?
• オフラインでの入力、オンラインでの自動同期 ができると良い
• Evernoteなどは可能
• 欲を言えば「オフラインでのテスト(繰り返し可能な演習問題)」
が利用できるとなお良し
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- 39. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
医学教育用ポートフォリオの紙と電子データの比較
• 紙
• どこでも記入可能
• 文字と図解を混ぜ合わせて記入しやすい
• 保管が困難
• 複数教員との同時共有は不可能
• 電子データ
• 慣れれば文字の入力は早い
• 写真、動画などで情報を追加可能
• 手書きの図を写真で取り込むことも可能
• 入力するためのデバイスが必要
• 場所によって(例:MRIの側)利用不可能
• 共有は容易
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- 40. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
現代の医学教育がシステムに求めるもの
• 「教育システム」
• eラーニングやeポートフォリオだけでなく、教育体制そのものを
見返すための制度作り(教育方法、評価方法、学習目標、etc)
• (時間的・人的な負荷を度外視すれば)知識だけでなく、技能
や態度も評価できるような国家試験
• モデル・コア・カリキュラム、医師国家試験の範囲に適合した、
基礎医学教育用コンテンツ(可能であればeラーニング)
→ 可能な限り知識は独学、実技が必要なものを大学で。
→ 看護学部、薬学部等と共通で使えるコンテンツもあるのでは
• 「ITシステム」
• シミュレーション教育環境の発展
• 3Dプリンタ、Virtual Reality、 Augmented Reality
• タブレット、アプリでの学習環境
• iPad App, iPhone App, etc.
• 学内・院内のLAN環境(特に無線)の整備
• ITに精通した教員の増加
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- 41. 第14回manabaセミナー
~ポートフォリオ・LMSの先端事例研究~
学生の自主的なポートフォリオ活用に向けて
• 「使わされている」ではなく「使いたい」と思える仕組み
• 注意喚起
• ゲーム的な要素を導入(ゲーミフィケーション的)
• 自分たちに近い立場(先輩の事例など)で「使うことの良さ」を提示
• 授業・臨床実習との関連性
• 将来の有用性(専門医取得のための利用の予備練習)
• 単なる「学習記録」から「省察を含めた学びそのもの」へ
• 学生の自信に結びつける
• ポートフォリオとしてまとめた内容を確認するような試験・試問
• 使ったことが学生の満足につながる
• なんらかの形での「評価」にもつながる
• 迅速なフィードバックなど、「見てもらえてる」ことの理解
• ポートフォリオによる省察を通じて「成長した」ことを実感できる機
会の提供
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