Mais conteúdo relacionado Semelhante a JSiSE39_多重課題シミュレーション事前学習eラーニング開発計画 (20) Mais de Yoshikazu Asada (20) JSiSE39_多重課題シミュレーション事前学習eラーニング開発計画2. 全体の概要
• 新人看護師を対象とした集合研修としての多重課題シミュ
レーションについて、学習の効果・効率を高めるために、
問題解決能力(知的技能)について事前学習し入口を揃え
る必要性がある。
• 多重課題に必要な知識・スキルの全体像、および実施され
ている研修との関連性を整理した。また、GBS(Goal
Based Scenario)に基づくeラーニング教材の設計計画を
整理した。
• SMEと協力のうえでプロトタイプとしてのeラーニング教
材設計を進めており、形成的評価の実施を検討している。
4. 多重課題
この部分を補完する
eラーニング教材の開発
シミュレーション
医療知識
看護知識
病棟での
多重課題対応
運動技能を伴う
知的技能の実践
国家試験までの学習
現場での学習
基本的な
看護実践
入職時の集合研修
病棟での指導や個別学習
言語情報・知的技能運動技能
5. 先行研究1:eラーニングを
シミュレーションの事前学習として利用
• 杉浦ら(2013)、Perkinsら(2011):前提知識
の確認としてのeラーニングをシミュレーション前
に実施した
• 多重課題シミュレーションのように多数のシナリオ
を想定し、意志決定に関する事前学習を行ったうえ
でシミュレーションを実施した教材はほとんど見つ
からなかった
6. GBS(Goal Based Scenario)
• Roger Schankにより提唱
• 現実的文脈・課題の中で「失敗からの
学習」を擬似体験(=シミュレーショ
ン)するためのストーリー構築を目的
• 刻一刻と場面が変化するような多重課
題の状態を再現するには、学習者の選
択がシナリオに影響を与えるGBSの形
式が適する
7. 先行研究2:医療分野におけるGBS利用
• 岡崎(2012)による、手術室災害対策に関するe
ラーニング(独学教材)の開発および検証研究
→ シミュレーションの事前学習ではなく、独学教
材といての位置づけ
• Scottら(2013)は臨床推論に関するシナリオ
ベースの教材を開発 → 形成的評価や総括的評価
に関する記載は見られない
‘eSimulation’ Part 1: Development of an interactive multimedia mental health education program
for generalist nurses. Scott Lamont, Scott Brunero, The Australian Journal of Nursing Practice,
Scholarship and Research, in press
9. 研究目的
• 新人看護師を対象とした、多重課題・時間切迫時の対
応に関するシミュレーション研修の事前学習eラーニン
グ教材に関する開発を検討
• GBS(Goal Based Scenario)を用いた教材を作成
することで、オンライン上で多重課題の場面を仮想
体験し、知識の定着度や応用力が確認可能
• シミュレーションの前提条件(主に知的技能レベル)
を揃えることで、より効果的な教育を提供
• 多重課題のみならず、集合研修の形式を見直すための
モデルケースとしての位置づけ(例:急変対応)
10. 一連の学習過程における教材の位置づけ
*実事例を
元に改定
病棟での実践運動技能を伴う
多重課題
シミュレーション
繰り返し学習を
基本とする設計eラーニング
医療知識
看護知識
知的技能の実践
現場での学習
基本的な
看護実践
個別タスクの
シミュレーション
言語情報 運動技能
知的技能
*多重課題の
事例集的側面
(研究対象)
国家試験
集合研修
病棟での指導
11. 基礎知識として必要な内容
1. 各施設による特徴
• 業務体制、手順、使用器具
2. 優先順位の判断基準
• 患者の危険度(生命の危険)
• 自分の能力評価(能力限界の理解)
3. 実場面における上記知識の応用力
*国家試験レベル・・・今回の範囲外(前提条件)
12. 教材の設計(with SME)
• 【基礎編】多重課題のシナリオ(例年用いているシナリオ
をサンプルとして取りあげる)をベースに、必要な知識を整
理し、テスト問題(4択や計算問題、穴埋め問題)を作成
• 言語情報
• 知的技能(弁別、概念)
• 知的技能(問題解決)
• 【実践編】多重課題のシナリオを再現し、それぞれの場面
ごとで意志決定を行いながらシナリオを進められる教材
(GBS)を構築する
13. シナリオの流れ(例)
H+9U4QZV^
I50S
ZV^
FIP2H T;;MC1
7c
1D ;S!
1D1SID.
N=+9UI
H%7!
H! `+9Ua
+9U5OJR.ZV^H%6
1ID@5S
ER03 T
L=S!
[_XW_]J!
1BDNOK
FIP2HZV^
T)MC1
7c
+9UH 16. 48:
C T/
+9UH:
+9UIH%7
+9UH
6?:YZ4Q(
$b,*
+9UH
6?:(b-
18. 教材の形成的評価
• GBS教材としての評価
• 7要素が正しく満たされているかのレビュー
• カークパトリックに基づく評価
• 学習者の満足度:アンケート
• 学習達成度の評価:学習終了状況や
終了後の自己省察
• 行動変容:シミュレーションと組み合わせた
研修の評価
19. カバー
ストーリー
ある病院(病床数、看護師数などは中~大規模)において
新人看護師として登場する
役割勤務から半年が経過し、夜勤が開始した
使命夜勤開始から1ヶ月の間(夜勤回数はおよそ4回)、勤務
中は患者に安全な医療を提供し続けることができる
情報源シナリオを一時停止し、ストーリーから抜けたうえで参照
できる(多重課題中に人に聞くのは非現実的)
フィードバック正しい選択を行わないと、「患者の憤慨」「様態の悪化」
「急変(or 死亡)」などが発生する
学習目標能力限界を理解し、必要に応じて同僚や先輩の助けを借り
ながら、病棟での様々な多重課題を切り抜けられる
シナリオ操作・多重課題の場面で、「どちらの場面を選ぶか?」
・状況によっては、時間切迫も再現
20. Kirkpatrick eラーニングシミュレーション
Level 1
・教材の満足度
・繰り返し学習の回数
・シミュレーション後の再学習
・シミュレーションの満足度
・シミュレーションの没入感
Level 2 ・GBSの成績
・学習成果のリフレクション
・シミュレーションの評価表
・学習成果のリフレクション
Level 3
・シミュレーションおよび
現場における学習成果の活用
・職場での継続学習環境
・学習成果の活用(行動変容)
およびそのリフレクション
・職場での継続学習環境
Level 4 ・より安全な医療の提供
(患者満足度)
22. 改善の可能性
• eラーニングの内容・構成
• 時間切迫の再現
• eラーニング後のリフレクション or デブリーフィング
• 掲示板等での非同期型
• 運動技能の再現・評価
• シナリオの選定
• 院内インシデントレポートを元に作成?
• eラーニングのみでシミュレーションを置き換え可能か?
23. まとめ
• 看護師を対象とした多重課題シミュレーションの学
習効果・効率向上のため、GBS(Goal Based
Scenario)に基づくeラーニング教材の設計計画を
整理した。
• 現状:SMEと協力のうえでプロトタイプとしてのe
ラーニング教材設計を進めており、形成的評価の実
施を検討している。
• 課題:時間切迫の再現、リフレクションの導入、シ
ナリオの増加