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超高層大気観測データの
メタデータ作成実験経過報告
2016.10.26
第2回SPARC Japanセミナー2016(オープン・アクセスサミット2016)
「研究データオープン化推進に向けて : インセンティブとデータマネジメント」
@国立情報学研究所12F会議室
情報・システム研究機構 国立極地研究所
南山 泰之
minamiyama@nipr.ac.jp
ORCiD ID:0000-0002-7280-3342
 経歴
 2005年 国立極地研究所情報図書室
 2007年~2008年
第49次日本南極地域観測隊参加
 2011年 東京大学教養学部(駒場図書館)
 2014年 国立極地研究所情報図書室(現職)
 委員歴
 2014年8月~ 機関リポジトリ推進委員会協力員
 2015年4月~ INFOSTA編集委員会委員
 2016年5月~ 平成28年度SPARC Japan企画WG協力員
 2016年6月~ JaLC運営委員会サービス企画分科会委員
自己紹介
オープンアクセスリポジトリ推進協会
(機関リポジトリ推進委員会)
目次
1. 導入
2. 実験の概要
3. 今後の展望
1. 導入
 研究データ管理に関わる背景
 大学図書館の対応
報告書「我が国におけるオープンサイエンス
推進のあり方について」(平27.3.30)
 各省庁、資金配分機関、大学・研究機関等
 実施方針及びオープンサイエンスの推進計画を策定
 公的研究資金による研究成果
 論文及び論文のエビデンスとなる研究データ=原則公開
 その他研究開発成果としての研究データ=可能な範囲で公開
 公的研究資金
 競争的研究資金及び公募型の研究資金
 国費が投入されている独立行政法人及び国立大学法人等の運営費交付金等
 ステークホルダーに求められる役割
 図書館=研究成果等の収集、オープンアクセスの推進、共有されるデータ
の保存・管理を行う基本機能
参考:国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会
http://www8.cao.go.jp/cstp/sonota/openscience/
大学図書館の役割
~学術情報委員会の審議まとめから
 論文のオープン化
 機関リポジトリを論文のセルフアーカイブの基盤として拡充
 オープンアクセスに係る方針の策定
 研究データのオープン化
 研究者のデータ管理計画作成の支援
 論文のエビデンスとしての研究データの公開に機関リポジトリを活用
 研究成果の散逸等の防止
 論文、研究データの管理に係る規則を定め、散逸等を防止
 論文及び研究データにDOIを付与
 人材育成
 技術職員、URA及び大学図書館職員等を中心にデータ管理体制を構築
 機関リポジトリの構築を進めてきた経験等から、研究成果の利活用促進を担う
学術情報のオープン化の推進について(審議まとめ)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/036/houkoku/1368803.htm
大学図書館側の動き
http://www.janul.jp/j/organization/regulations/janul-2020vision.pdf
 重点領域1. 知の共有:<蔵書>を超
えた知識や情報の共有
 重点領域2.知の創出:新たな知を紡
ぐ<場>の提供
 重点領域3.新しい人材:知の共有・
創出のための<人材>の構築
研究データへの関与
 重点領域 1. 知の共有:<蔵書>を超えた知識や情報の共有
 大学図書館は,知の共有という観点から,大学における教育・研究に必要な知識,
情報,データを網羅的に提供する必要がある。紙の図書や雑誌等によって構築され
た従来の蔵書に加え,電子ジャーナルや電子ブック等の電子的リソース,機関リポ
ジトリに収載される研究論文,学習教材やデータといった教育研究成果,さらには
インターネット上にあって誰もが自由にアクセスできる有用なコンテンツをも含む
全体を対象として知の共有のための方策を検討し,実現する。
 重点領域3.新しい人材:知の共有・創出のための<人材>の構築
 目標 2)国立大学図書館職員の資質向上
国立大学図書館職員は,これまで培ってきた学術資料に関する専門的知識やメタデー
タ運用スキルに加え,新たな知識やスキルを習得することにより,学術情報流通環境の
変化の中で国立大学図書館に期待される新たな機能を実現する。
図書館ができること
ネットワークの活用 メタデータ運用
https://test.repo.nii.ac.jp/weko/help/ja
/html/itemtype_mapping.html#mapping
http://www.nii.ac.jp/content/cpc/
2. 実験の概要
 概要と問題意識
 詳細
 ここまでの検証
概要
 図書館職員によるIUGONETメタデータ作成を通じて、
1. 研究者へのインセンティブ
 研究者、特にメタデータ作成業務従事者の負担軽減
 図書館が持つ流通面での知見の提供
2. 図書館による新規サービス展開
 研究者との協働による、より直接的な研究支援
の可能性を探る。
13
http://search1.iugonet.org/list.jsp
オーロラ
研究者
研究機関 A
観測
データ
大学 B
大学 N
観測測器
観測データ
公開サーバ
観測測器
観測測器
・
・
・
オーロラデー
タ
はこっち。 地磁気のデータ
はどこにある?
地磁気
研究者
IUGONETメタデータ・データベース
メタデータ
観測データに関する情報
例: 観測開始日時、終了日時、データ詳細情報、URL, 測器情
報,
観測所情報、利用ポリシー、コンタクト先情報..
メタデータ
データベース
太陽のデータと
比較したい。
メタデータ
メタデータ
メタデータ
メタデータ
メタデータ
・
・
・
観測
データメタデータ
観測
データ
メタデータ
メタデータを集積し、検索や閲覧を可能にしたもの
様々な機関で公開されている観測データに対するメタデータを、
横断的に検索することができる。
メタデータを介して、実際の観測データにアクセスすることが
できる。
観測データ
公開サーバ
観測データ
公開サーバ
メタデータ
データベース
サイエンス成果の創出に向けたデータアーカイブと解析環境の融合. 梅村宜生ほか
第3回オープンサイエンスデータ推進ワークショップ@京大を一部改変
IUGONET紹介
問題意識
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2015/pdf/20151021_6.pdf
個人レベルでのメンテナン
スに依存
ドメインの研究者がデータ
ベース構築、管理をしなけ
ればならない
連携によって解決できそうなこと
個人レベルでのメンテナンスに依存
⇒ 図書館のネットワーク活用
ドメインの研究者がデータベース構築、
管理をしなければならない
⇒ メタデータ運用に特化した人材
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2015/pdf/20151021_6.pdf
Metadata Schema (Spase)
http://www.iugonet.org/mdformat.html
パイロット開始(6月~)
17
No. 難易度 内容 所感 (図書) 所感 (IUG)
1 低 既存のメタデータ(XML)を機械的に修正する ◎ 容易 ◎ OK
2 中- 既存のメタデータ(XML)を新しいスキーマバージョ
ンに則したものに変更する
○ 出来た ○ OK
3 中 PIにインタビューしながら新しくサイエンスメタ
データを作成する
○ 出来た ○ OK
4 中 外部サーバを使って単純なデータ公開・更新を行う (予定)
5 中+ 自前サーバを使って単純なデータ公開・更新を行う (予定)
6 高 IUGONETのようなサービスのデータ公開部分を運用
する
(予定)
7 高+ IUGONETのようなサービスのデータ登録部分を運用
する
(予定)
図書職員とのコラボレーション
サイエンス成果の創出に向けたデータアーカイブと解析環境の融合. 梅村宜生ほか
第3回オープンサイエンスデータ推進ワークショップ@京大を一部改変
メタデータの作成・編集
※“IUGONETメタデータ作成・登録の手引き”では
編集アプリケーションとしてEclipseを推奨
http://pc115.seg20.nipr.ac.jp/www/opt/tro.html
メタデータの作成・編集
①Validatorによるエラーチェック
②担当者(PI)へメールによる
確認依頼
③メタデータ登録
メタデータの作成・編集
ここまでの検証
 既存の情報源をメタデータ化する作業は、図書館の
目録作成業務の延長
 標準化されたスキーマや入力ルールが定められていれば、
分野を問わず対応可能
 メタデータ作成業務を集約でき、機関としてのコストが下がる
 もっとも、データ取得者による確認作業は省略できない
 人的な持続可能性の問題
 作業は慣れや労力を要するが、マニュアル作成によって
標準化・引き継ぎが可能
 メタデータ作成に要する時間は、図書や地図とあまり変わらない
 図書館のネットワークで共有することで、全体の知見になる
目録システムコーディングマニュアル
http://catdoc.nii.ac.jp/MAN2/CM/furoku1_1.html
3. 今後の展望
 研究支援について
 本パイロットについて
なぜIUGONET?
 「研究」の属人性
 研究は人それぞれ。「研究支援」にあたり、個別対応は避けられない
 Ref:DRFオンラインワークショップ「研究データから研究プロセスを知る」
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?onlineworkshop2015
 「研究者一般」に対する取組みだけではなく、個別の取組みの集積で全体の向上を図る
 分野横断のデータベース
 “本プロジェクトでは、超高層大気に関連する地上観測データのメタデータ・データベースを構
築し、これまで個別の研究機関で分散管理されてきた観測データの流通を図ります”
 図書館の基本的な方向性と親和性が高い
 明確かつ安定したメタデータ標準
 運用レベルでメタデータを扱うことが可能
研究集会での反応
Q. 図書館としてメタデータ作成に関わる意義、モチベーションは?
→ 学術情報のメタデータ作成・運用は図書館の基幹業務。
図書館が研究コミュニティに貢献できる(かもしれない)機会。
Q. 他の図書館の人でも本当にできるの?やってくれそう?
→ 作業自体は既存の業務の延長。
まずはリポジトリに力を入れている図書館に声をかけてみたい。
Q. 人が減っていると聞くが、新規にサービスを行う余力あるの?
→ やらなければ図書館員の価値が(相対的に)目減りするだけ。
業務量を見える化し、サービス要求に見合った人的措置を希望。
IUGONETで今後やりたいこと
 運用レベルでの支援
 メタデータの検証、データクリーニング
 エンリッチメント?
 水平展開
 複数人による安定的なメタデータ作成サービス提供
 プロジェクト参加機関の図書館との連携
 図書館側の知見の提供
 機関リポジトリとの連携
 メタデータのハーベストによる流通支援
 ライセンス、識別子、etc…

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20161026_超高層大気観測データのメタデータ作成実験経過報告

Notas do Editor

  1. 南山はメタデータ検討、研究データのタスクフォースに参加。
  2. 6月の総会で、国立大学図書館協会もビジョンを発表した。
  3. 図書館は横のネットワークが強い。国立、公立、私立の協会があり、その時々のタスクごとに委員会やタスクフォースを設けて活動を行っている。南山は機関リポジトリ推進委員会に所属。 最新のノウハウの共有のみならず、人事異動などにも対応できる体制を整えている。 メタデータ運用。情報研がホストするリポジトリサービスJAIRO Cloudでも、先日spaseがマッピング先として選択できるようになった。理由は良く分からないが。。。 日本の図書館はリポジトリ大国(世界一:744のインスタンス)であり、リポジトリ業務は既に図書館の業務のルーティンとして認識。 メタデータ運用については、複数のスキーマを相手に合わせて運用するのは普通に行われている。このほかにも、昔ながらの目録のためのスキーマなど。
  4. インセンティブ。負担が減る、研究が進む、といった方向で図書館が協力できることは何か、というお話。 図書館側。日本でも研究支援の機能を持ってほしい、と各所で言われている。これにどう応えるか、を探りたい。 直接の研究データのオープン化ではなく、メタデータを作成しオープンにしていくことで、オープン化に寄与しようとする取り組み。 余談だが、図書館職員、と書いたものの、もはや図書を扱っていないので作成時にずっと違和感があった。ライブラリアンと書くのも気恥ずかしいのでこのままにしたが。。。
  5. 正式名称:Inter-university Upper atmosphere Global Observation NETwork。 国立極地研究所、東北大学、名古屋大学、京都大学、および九州大学の5機関が連携し、観測データからメタデータを抽出してネットワーク上で広く共有するシステムを構築しているプロジェクト。
  6. IUGONET側の問題意識。2015年SPARC Japanセミナーで田中先生が発表された内容を抜粋。
  7. IUGONET側の課題解決。個人単位での管理体制 → 組織的な管理体制に データベースがドメインの研究者により構築 → メタデータ運用に特化した人材の提供
  8. Ver.2.2.6対応。Spaseという国際規格に基づいた運用がなされている。
  9. 業務境界線。水平展開をにらみ、あくまで図書館のコミュニティで共有されていると思われる知見でできる範囲を見極める。 5以下は国内でやっている事例もなくはないが、機関リポジトリとの競合の問題もあり、共通化するのは厳しいというのが正直な感想。
  10. ウェブ上の情報源をもとに、メタデータに起こす。マニュアルのほか、他のデータベース(極地研・学術メタデータベース、NOAA)のメタデータなど既存のファイルも参考にしている。
  11. 図書館員の強み。学術的な価値に踏み込まなくてもある程度のメタデータを作成することが可能。既存のリポジトリ業務の延長としてメタデータ作成業務を集約でき、機関としてのコストが下がる。 連携することにより、研究者は「自分しか書けないメタデータ」に専念することが可能。 はじめは時間がかかるが、大体1つ30分程度?構造の解析(階層関係)が不要な分、慣れればもうちょっと早いかも。
  12. 余談だが、なぜ図書館が「個別の」プロジェクトに協力するのか。もっと全学的な視点で動くべきではないのか、という疑問に対して。 研究支援の今後を考える上で、まずは南山が考えていることを書き出してみた。是非ご意見いただきたい。 書いてはいないが、一番の理由は中の人の問題。一緒に仕事したいかどうか、だが、それだけでは議論にならないので一般化する際の補足理由を書き出した。 研究の属人性。特定のところに肩入れする、という点に違和感があるのは分かるが、「一般的なサービス」だけでは正直使いづらいサービスでは、と思っている。 分野ごとに一人ライブラリアンをつけるくらいのサービスの在り方があってもよいのでは。 分野横断、は図書館側の視点。基本的な方向性と親和性が高く、図書館側からも労力の提供がしやすい。 メタデータ標準。研究が進むたびにやり方が変わる、というのは仕方がないが、実験に付き合うのはなかなか厳しい。議論され明確に定められたメタデータ標準があると、運用レベルで図書館側が対応可能になり、協力のしやすさが増す。
  13. 支援:スキーマのバージョンアップに対応したアップデートやクリーニング。新しい目で見れば、さらにメタデータをリッチにできるかもしれない。 水平展開:特に作成されていないメタデータが溜まっている京大、東北大。 知見の提供:面白そうなのは機関リポジトリ連携。Spaseも対応したし、メタデータをハーベストしてciniiとかに流しても良さそう。 その他、ライセンスや識別子については役立てる面もあるはず。何にせよ、研究者が一番やりやすい方法を探っていきたい。