暗号通貨・仮想通貨によるギフト券販売サイト『コインギフト』@ビットコインスタートアップピッチ
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2015年5月20日にデジタルマネー協会さん主催にて開催された第4回ビットコインスタートアップピッチ (http://peatix.com/event/90273) での発表に使用したスライドを一部改変したものです。
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暗号通貨・仮想通貨によるギフト券販売サイト『コインギフト』@ビットコインスタートアップピッチ
- 2. もくじ ● コインギフトのご紹介 – 概要 – コインギフトの使命（ミッション） ● バックエンドのご紹介 – ①コインの自動売却 – ②第三者サービスに依存しない実装 – ③bitcoindに依存しない入出金処理 – ④階層的決定性(HD)ウォレット – ⑤サーバからの秘密鍵分離 – ⑥ブラウザ上で完結するコイン回収処理 ● 展望 ● まとめ
- 4. 概要 『コインギフト』はBTC, MONA, XRPで各種ギ フト券が購入できるサイトです ユーザ登録不要で非常に簡単に購入できる 1. ギフト券送付先メアド等、必要事項を記入 2. 送金先アドレスが表示されるので、送金 3. 送金が確認されたらギフトコードを自動で発送 （ただし暗号通貨の場合は検証が終わってから。 Rippleの場合はほぼ瞬時なのでおすすめです）
- 8. 今回ご紹介する機能 ①コインの自動売却 ②第三者サービスへ依存しない実装 ③bitcoindに依存しない入出金処理 ④階層的決定性 (HD) ウォレット ⑤サーバからの秘密鍵分離 ⑥コイン回収処理 ※セキュリティや運用面などで 特に重要と思われる機能のみ抜粋 他の特色として ● 発送処理の全自動化による管理コスト削減 ● 決算処理に必要な各種コード ● 長期に渡る運用実績 ● SMS認証による購入数制限 ● gettextによる多言語化 なども挙げられます
- 9. ①コインの自動売却 コインを長期に渡って保有しておくと、値下がりによる 損失を被る可能性（為替変動リスク）がある そのため、ユーザが購入後、すぐに取引所に接続しコイ ンの自動売却を行っている 自動売却により為替変動リスクのヘッジができる ● モナーコイン Zaif exchange (旧etwings) のAPIを用いて売却 ● リップル(XRP)、ビットコイン リップル上の交換機能を用いて売却 ビットコインの場合は BTC.SnapSwap → XRP → JPY.TokyoJPY 詳しくはRipple勉強会発表資料 「ギフト券販売サイト『コインギフト』 を支える技術」 を参照のこと ※販売直後に利益確定するため、 税務・会計上も処理が容易
- 10. ②第三者サービスに依存しない実装 BitPayやcoincheckなどの決済サービスを利用すると、 様々な制約を受けてしまう – 取扱コイン種の制限（Bitcoin以外を扱えない） – 決済事業者がアタックや事業撤退等でサービス停止するリスク – 売上の入金サイクルの制限（基本月一回、振込手数料の問題 も） – 販売状況が推測されてしまう（プライバシー） 大きな決済サービスが不在の現時点では、決済サービス に強く依存してしまうのはリスク大 ➔ コインギフトでは、自前でコインを自動売却することに より、このリスクを回避している
- 11. ③bitcoindに依存しない入出金処理 サーバ側でのコインの入出金管理には公式版ク ライアント「bitcoind」を用いることが多い が、大量のリソースを食ってしまう そのため、入出金管理はPHPおよびJavaScript のみで実現した – PHP：HDウォレットアドレス生成・入金確認 – JS：コイン回収処理 (含トランザクション生成) これにより非常に軽量(500円/月のサーバでも 動作可)かつスケーラブルな実装を構築できた ※本番環境ではもう少し余裕を 持ったサーバを使っています
- 12. ④階層的決定性(HD)ウォレット たった一つの拡張秘密鍵から多数のアドレスを生成する Bitcoinの拡張仕様 (BIP32) アドレスごとに多数の秘密鍵を保持する必要がないた め、管理コストが激減する アドレスのみであれば拡張公開鍵から計算できるため、 秘密鍵をサーバから分離できる（次スライド） 階層構造（例） 1. 動作環境（本番orテスト） 2. コインの種類 3. 購入申請（invoice）番号
- 14. ⑥コイン回収処理 ユーザから支払われたコイン売上の回収処理 は、すべてブラウザ上で行っている – 拡張秘密鍵からの秘密鍵計算 – トランザクション生成 – 電子署名 サーバに秘密鍵の情報は一切渡らないため、盗 聴等による秘密鍵の盗難を防止できる サーバに行かずとも売上回収ができるため、 強盗に待ち伏せされる危険がない
- 17. コインギフト自体の展望 ● 多言語化（システムは実装済、翻訳がまだ） ● 海外のギフト券の取扱 ● Edy, Suica などの取扱（提携が必要） ● 一般から販売者を集める (amaten, Purse.io) ● アフィリエイト
- 18. バックエンドの展望 ECシステム 交換所① 交換所② ブロック エクスプローラ ① ブロック エクスプローラ ② コイン 自動売却 顧客からの 入金管理 自動発送処理、管理系処理など ● 個人情報不要のデジタルコンテンツ販売サイト ● 暗号通貨版の「楽天市場」 ● ECシステムとして貸出 ● 決済システム（BitPay, coincheck, etc...）
- 20. まとめ ● コインギフト（フロントエンド） – Bitcoin, Monacoin, Ripple 払いで豊富な種類のギフト券が購入できるサービ ス – 仮想（暗号）通貨を、ネット上の仮想世界から現実世界へイグジットさせる ためのゲートウェイを目指している ● ECシステム（バックエンド） – コインの自動売却、HDウォレットによる鍵管理、秘密鍵をサーバに置かない 強固なセキュリティ、などなど、豊富な機能を持つ堅牢なバックエンド ● 展望 – 直近ではアフィリエイト、多言語化を含む海外展開、ギフト券種の増強など – 多彩な機能を持つバックエンドを用いた、新たなサービスの構築を行いたい （暗号通貨版「楽天市場」？個人情報不要デジコン販売サイト？Rippleを バックエンドにしたBitcoin決済サービス？）