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20141107 rippleとはなにか?仕組みと可能性
- 1. ©2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載・転用は固く禁じます。
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Rippleとはなにか?
その応用の可能性
2014/11/7
(社)日本デジタルマネー協会理事大石哲之
- 2. ©2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載・転用は固く禁じます。
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サマリー(rippleとは)
仮想通貨そのものではなく、金融の基幹業務を行うための一連の
API群とアプリ群との理解
その中にXRPという通貨がビルトイン
XRP + 決済・送金・エクスチェンジ業務用API + アプリ
金融業務を作りたい人がrippleを使うことで、ほぼ無料で業務を立
ち上げられて、ネットワークに参加できる。
金融ネットワークのリプレイスを目指すもの。明らかに金融の基幹
業務を想定して作られている。
自行内) 勘定系システム(預金、振替、元帳)
– Rippleのコンセンサスレジャーに置き換え
銀行間) Swift / 全銀ネットワーク
– Rippleの送金ネットワークに置き換え
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サマリー(現状)
Ripple Lab主体のトップダウンの動きが見られる。
ドイツの銀行および、アメリカの2つの銀行で採用が決定
今後は、金融機関を中心に、業務ソリューションの一部として
利用が進む可能性
日本では、主要なゲートウェイが2社あり顧客を集めている。ボト
ムアップでの動き。
Ripple Trade Japan (1500以上のトラストライン)
Tokyo JPY (金融庁との調整をクリア、合法と謳っている)
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サマリー(リスク)
ゲートウェイがお金を預かる仕組みであり、ゲートウェイ=銀行そ
のものを想定している。
ゲートウェイのデフォルトリスクがどこまでもついて回る
安心して利用するには、資産の全額預託、リスクの管理・可視化な
ど、ゲートウェイに金融機関なみのコンプライアンスとセキュリ
ティが求められる
日本国内においては法律上、ダイレクトに触れそうな部分が多いと
思われる。
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サマリー(可能性)
エンドユーザー向けではなく、BtoB業務ソリューションであると
いう捉え方のほうが妥当かも。
金融業界のレガシーな仕組みを、Rippleで置き換える。
次のような顧客にとって導入メリット
銀行(リテール業務)
銀行(国際送金の会社)
両替商
事業会社(自社ポイント発行業務)
証券会社(多様な預かり資産の管理)
ポイントエクスチェンジ
財布会社
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Stellaについて
似たような仕組であるという解説
⇒ 間違い
似たようなものではなく、全く一緒
フォーク、コピペ
オープンソースなのでまるごとコピーしてパラメータを変えた
アルトコインと同じ
フォークした理由は、内紛ときいているが、どうでもいい話かも
- 7. ©2014 OTETSUYUKI OISHI 本資料の無断配布、2次配布、および無断転載・転用は固く禁じます。
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私見
高度にインテグレートされているため、サードパーティーは参加しずらそ
う。
Ripple Labが主体の開発、導入の推進。
サードパーティーはインテグレーションや導入コンサル的役割か?
ビットコイナーにとってはあまり出る幕がない(のでみんな興味がないの
だと思うのが正直なところ)
Stellaが違う方向性を目指しているようなので注目したい
金融・決済サービスを、これから立ち上げたい人にとっては、安価でセ
キュアな基幹業務システムとして有用に使える可能性
(ビットコイン的な意味での興味はわかないが)ただし、レガシーな金融
システムのリプレイスを目指すという市場は、BtoBソリューションとして
は、非常に野心的であり、巨大なソリューション企業に成長する可能性が
ある。(その意味でのripple Labに投資したVCは賢い)
IBMやアクセンチュアがプロモートしたらいいとおもうw
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Rippleとは?
Rippleとは?用語の混乱
Rippleの送金ネットワークのこと?
Ripple内通貨のXRPのこと?
Rippleのプロトコルのこと?
Rippleを運営するRipple Lab(会社)のこと?
実は、rippleはそれら全てを含む、多機能なものである。
単の通貨や、機能を指しているのではない。
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Rippleの捉え方
Rippleとは、
XRPという通貨+ 決済・送金プロトコル+ アプリ(GWやウオレット、
エクスチェンジ)群の総体
これにより、下記のような金融業務を実現できる。
IOUの発行、清算
– IOU = I owe you =預り証
IOUの振替
IOU/XRPの交換エクスチェンジ機能
XRPというネットワーク内通貨
以上を利用した、送金
「銀行システムのアナロジー」
銀行業務を、分散型技術を用いて、低コスト、簡単にできる業務パッケージ群のように見える
Not 暗号通貨、Yes 業務アプリ(SAP説)
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Rippleでできること
マルチカレンシー口座
JPY, USD, EUR
BTCや、GOLDなど、なんでも定義すれば扱える
国際送金
自動両替機能
- 12. JPY通貨圏USD通貨圏
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全体イメージ
XRP
JPY
GW
SGD
GW
USD
GW
USER
USER
IOU
IOU
USER
USER
IOU
EUR IOU
GW
XRP
XRP XRP
XRP
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IOUの発行
デジマネJPY GW
user
user
①日本円の預入
②デジマネJPYの発行(IOU)
XRP
BS
デジマネIOU
1,000
日本銀行券
1,000
保管
お金や資産の預入と、その預り証(IOU)の発行
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IOUという概念
三菱UFJ銀行の預金
=実は、これは日本円ではない
預り証=IOU
正確には、三菱UFJ銀行のJPYのIOU
帳簿内だけのもの(貸出に回っている)
預かり資産より多く貸し出せる(信用創造)
世の中のお金の取引は日本円ではなく、銀行IOUの
取引がほとんどをしめていてすでにバーチャル(野
口先生指摘)
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IOUの振替
自行内送金は、実際には送金ではなく、IOUの付け替え
なので、正確には「振替」と呼ぶ。
デジマネJPY GW
User A
User B
①500円を送金したい
②システム内の残高の振替をする
A: 1,000 B:0
↓
A: 500 B:500
預かり総額は変わらない
お金は外に出ていかない
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トラストライン
銀行口座を持っている
=ゲイトウェイにトラストラインを貼っている
同じ銀行に口座を持っている人同士は振替が可能
≒おなじゲートウェイにトラストラインを貼っているひと同士
では、IOUの振替が可能
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IOUの清算業務
デジマネJPY GW
user
user
XRP
預り証(IOU)を生産し、日本円を返す
①IOUの返却
②IOUの償却
③日本円の返却
- 18. 独自IOUとXRPの交換マーケットを運営できる
売り買いは、ユーザーによる市場価格
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XRPとの交換
デジマネJPY GW XRP
デジマネJPY / XRP
売り
0.067203
0.062000
0.059000
0.058500
買い
0.055000
0.051000
0.047000
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XRPの送金
user
Rippleアドレス
user
Rippleアドレス
user
Rippleアドレス
user
Rippleアドレス
アドレスを指定するだけのP2P
XRP
XRP
XRP
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XRPとは
XRP同士は、ビットコインのように振る舞う。
rippleネットワーク内の誰にもアドレスを指定すれば送ることが出来る
トラストラインを貼っておく必要はない(同一銀行に口座がなくても送
ることができる)
つまり、
XRPは、IOUではなく、現物
それ自体が独自の価値をもつ
価値は、変動する
それぞれのGWが発行するIOUとの交換マーケットが存在する
– これにより、IOUとIOUの間をブリッジする
– Ripple labによれば、XRPはブリッジ通貨と位置づけている
- 21. JPY通貨圏USD通貨圏
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送金経路(振替)
XRP
JPY
GW
SGD
GW
USD
GW
USER
USER
JPY
IOU
JPY
IOU
USER
USER
IOU
EUR IOU
GW
XRP
XRP XRP
XRP
JPY IOU
1: IOU-A to IOU-A (振替)
- 22. JPY通貨圏USD通貨圏
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送金経路(XRP経由、自動両替)
XRP
JPY
GW
USD
GW
USER
USER
JPY
IOU
JPY
IOU
USD
IOU
USER
USER
1: IOU-A to XRP to IOU-B
XRPに一旦両替してから更に両替する(2回両替)
XRP XRP
- 24. ②大石JPYを発行して、ホンマさんに送金
残高: -200 大石JPY
200 TJPY
200大石JPY
を貸した
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大石
本間
TOKYO
JPY
200円貸
残高: 200 大石JPY
-200 TJPY
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ビットコインとの比較(は、あまり意味が無い)
ビットコインripple
通貨
◎ BTC ◎ Rippleで提供
・XRP
IOU
スマートプロパティに相当
・Counter Party
・Colored Coin
◎ Rippleで提供
(GW機能に含まれる)
エクスチェンジ
機能
Mt.GOX
分散Exchange
・counter party
◎ Rippleで提供
(GW機能に含まれる
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XRP部分だけを見れば・・・
BTC XRP
供給
マイニングにより発行全額がプレマイニング
(マイニングしない)
Ripple Labが保有して放出
手数料
手数料としてBTCが必要で、
マイナーの報酬となる
手数料としてXRPが必要で
使ったXRPは破棄される
発行数
上限21 Million
25 BTC/ Block
28,989 Million
(全額発行済)
マイニング
PoWによるマイニングコンセンサスによる
(マイニングではない)
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日本でのripple1ビジネス
リップルトレードジャパン☆☆☆
日本で一番取引量のあるGWで売買が活発。独自IOUで資金調達、SSLセキュリティ対策無し、本人確認無し
と不安感はあるが、流動性があるので利用する人が多い。ripple labとパートナーシップを結び、本人確認な
ど進めていく方針らしい。問い合わせメールにも返信が無く、サポート体制は×。rippleのgateway
informationに掲載されている
東京JPY発行所☆☆☆☆
一般社団法人が運営。サイトはかなり作りこまれていて、XRPのリアルタイム情報などが表示されている。
取引量も少しずつ増えてきている。本人確認など運営は確りな感じ。最近SSL導入された。手数料10円キャン
ペーン。rippleのgateway informationに掲載されている
Ripplex ☆☆☆☆
当ブログのパートナーGW。オープン時からSSL導入、要本人確認でセキュリティ意識が高い。また早速、
rippleのgateway informationに掲載されている。手数料無料キャンペーン中。
Ripple Market Japan ☆☆
公認会計士の監査を受けることで透明性を担保。広告など積極展開。サイト見やすいし説明は分かりやす
い。独自IOUが詐欺的なものではないか?という話があったので信用性に疑念が残る。SSL非対応で×
リップルアジア☆☆
香港法人が日本で運営するGW。取引手順など丁寧。しかし、運営は香港法人なのに資金の振込先が日本
の別会社で様々なリスクが考えられる。取引も薄い。SSLは導入は◎
リップルスカイ☆
運営者情報も特商法の表示が無く不安が残る。取引はほとんどない。
Cyber Bank ☆
取引方法など動画で説明している点は評価できるものの、絶対的な情報開示不足。利用規約すら見当たらな
い。出金手数料が10%とかなり高いが気付きにくい、など運営が良心的とはいえない。やめたほうが無難。
出所:Ripplization リップル化する世界「リップルゲートウェイ比較」