パクツイについて。

1. ねとらぼ
ジャンルを問わず、ネットで話題の（話題になりそう な）ことを取り上げていくWebのニュースサイトです。

2. ねとらぼ
例えば、こんな記事があります。

3. ねとらぼ
このように、Twitterに投稿された画像を記事に転載させてもらう場合
その投稿を行ったTwitterユーザーの方に掲載許可をもらいます。

4. Twitterで、 こんなふうにお願いします。
掲載OKのおへんじを
もらえたら
記事を書き始めます。

5. しかし、中には……
Web上にある他の誰かの作品や画像、文章を拾って
投稿している人もいます。
※ここでは、この行為の是非はいったん置いておきたいと思います。

6. 「ねとらぼ」は、著作者に許可をもらいたいので、 こんなふうに調べています
1.はじめに、そのTwitterユーザーのプロフィール や過去の投稿を見て、著作者かどうかを判断しま す。
2.「Google 画像検索」で他に同様の投稿がないか どうかを調べます。
3.Twitterで呼び掛け、掲載許可をもらいます（たい ていの場合、著作者でない場合はここで「拾いものです」などの 返信があります）。
4.掲載許可が取れたら編集部複数人で再度チェック し、記事を公開します。

7. でも、先日こんなお詫びを 掲載することになってしまいました。

8. いつもの手順を踏んでいたのにもかかわらず、 【どうしてこうなった……】
1.はじめに、そのTwitterユーザーのプロフィール や過去の投稿を見て、著作者かどうかを判断しま す。 →ネット上にありがちな画像転載Botのような形では なく、不特定多数のユーザーと定期的にコミュニ ケーションをしており、直近で無許可画像の投稿 も見当たらなかったため著作者であると判断して しまいました。

9. いつもの手順を踏んでいたのにもかかわらず、 【どうしてこうなった……】
2.「Google 画像検索」で他に同様の投稿がないかど うかを調べます。 →検索した結果、同様の画像を見つけることはでき ませんでした。

10. いつもの手順を踏んでいたのにもかかわらず、 【どうしてこうなった……】
3.Twitterで呼び掛け、掲載許可をもらいます（たい ていの場合、著作者でない場合はここで「拾いも のです」などの返信があります）。
→Twitterで画像を掲載してもいいか問いかけました。 今までであれば「拾いものです」などのリプライ がありましたが、今回は「どうぞ」というお返事 がきたので、著作者だと思い込んでしまいました。 「この画像はオリジナルのものですか？」と聞け ばよかったのですが、オリジナル画像の場合は 疑っているように聞こえてしまうので、これまで そのような聞き方はしないようにしていましたが、 何かいい言い方がないか現在模索中です。

11. 4.掲載許可が取れたら編集部複数人で再度チェック し、記事を公開します。 →編集部で自分以外の2人にチェックしてもらいまし たが、発見できずそのまま掲載に至りました。
いつもの手順を踏んでいたのにもかかわらず、 【どうしてこうなった……】

12. こういった経験を踏まえ、 いわゆる「パクツイ」 についてどう思うか

13. 個人の意見：「パクツイ」が悪いわけではない
「著作者がいやな思いをしないのなら、パクツイ したっていいんじゃない？」というのが、太田智 美個人の意見。なぜならパクツイとは少し違う形 ではありますが、「模倣」の文化は昔からあるし、 音楽や技術の歴史にとってもこれまで「模倣」は 重要な役割を果たしてきたと思うからです。「模 倣から次の新しいものが生まれて、みんなハッ ピーになれるならいいんじゃないかな？」と個人 的には思っています。
今回の事例において、悪いのは「パクツイ」では なく「許可を取るべき人を間違えた私」です。

14. いわゆる「パクツイ」で使われた画像を 「ねとらぼ」の記事に掲載することはNG。 だから、最大限の注意を払っています。
（でも、見抜くの結構難しい……）

15. まだまだ修行が必要です。