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今年の電子出版トレンド
～技術動向から振り返る
株式会社技術評論社
馮富久

馮富久
ふぉんとみひさ
株式会社技術評論社
Twitter：@tomihisa
自己紹介
1975年横浜生まれ
1999年芝浦工業大学大学院修士課程修了
1999年株式会社技術評論社入社、今に至る。
『Software Design』『Web Site Expert』編集長、
gihyo.jp立ち上げ、現在はGihyo Digital Publishing責任者。
（社外では）
電子書籍を考える出版社の会代表（二代目）、
WebSig24/7モデレーター、TechLIONプロデューサーなどなど。

1月
IDPFがW3Cに統合（2017年1月31日）。
・PUBLISHING@W3Cの設立
Web PublicationsとEPUBの関係は？
・EPUB3.1、Recommended Specification公開（1月5日）
リーダーベンダの対応
・EPUB4はこれから？（Githubのプロジェクトは8月が最後）

4月
Microsoft EdgeにEPUBリーダー機能が標準実装。
（2017年4月11日～）
その後Windows 10 Fall Creators Update
（10月リリースにて）、
・コピーとCortanaへの質問
・インクノート
・注釈
・WindowsストアでのEPUB販売（米国のみ）
などなど

6月
Advanced Publishing Laboratory設立。
（2017年6月27日）
慶應義塾大学SFC研究所
（株）KADOKAWA
（株）講談社
（株）小学館
（株）集英社
（株）出版デジタル機構
日本の出版が新しい時代に適応し国際競争力を高めるためには、世界に誇る質の高い日本
の伝統的な出版技術とデジタル技術の融合をさらに推し進める必要があります。そこで、
出版4社とデジタル技術で出版業界の変革を目指す出版デジタル機構は、W3Cで重要な役
割を果たす慶應義塾大学SFC研究所の全面協力を得て、APLを設置することとなりました。

9月～
iPhone X/8などの新しい端末登場。
・OSのアップデート
・デバイスの進化

10月
Google、LINE、Amazonなど
各社からスマートスピーカー発売。
・読み上げコンテンツの状況は？
・音声対応（Voice User Interface）を利用したコンテンツ

専門出版社としての2017年
・運用保守のはなし（旧端末や旧アプリの対応）
某書店からエラーの連絡
→再現性はない（納品データは2013年時）
・文字コード問題（例：¥とバックスラッシュ）
・データ保護と配信の仕組み
海賊版サイトやフィッシングサイトの横行
・決済手段
ネット決済システムの普及や
クレジットカード不正利用対策

総論と来年以降の個人的展望（技術的側面）
・制作体制の改善（とくに販売サイドで起きる時間的ロスを減らしたい）
・決済～購読までの変化（サブスクリプションは？）
・DRMフリーの意義と価値はどうなる？
・EPUB：数式周りの対応（とくにリーダー）
・現状の紙のモデルを活かしながらの電子出版体制の整備

ご清聴、
誠にありがとうございました
Twitter ：@tomihisa
メール：tomihisa@gihyo.co.jp

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