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Semelhante a これからの人材育成 変化時代のキャリア形成 (20)
Mais de Tomohiro KIMURA (20)
これからの人材育成 変化時代のキャリア形成
- 4. 1. 正解があるものからないものへ
• 新入社員教育でのスキル研修と答え教えて症候群
• 正解主義教育と短期的功利性の影響の強い若者をどう導くのか
• 知識はあっても自論を言えない日本人
• 教えるというより気づき学ぶ場を増やす
• 正解がない問題ほど経験的知見ではなく体系的専門性と幅広い教育
的知見が求められる
• 資格試験の罠、それを餌にする危険
• 独学力の時代、内省と集中力、インプットへの自己投資、実験と試
行錯誤
• 根拠に基づく自論形成能力の形成が基本、常に自論を考える思考特
性を身に着けさせる会議、会話
Notas do Editor
- そして二つ目は、「普遍性の高い学び」というポイントです。同じことを表面的にしか学ばない人は、応用力を身につけられません。これを私は「カーナビ症候群」と呼んでいます。カーナビには検索機能が備わっていて、行き先を入れると自動的に「このように行きなさい」と表示されます。けれど、その通り運転している限り、自分で道がわかることは永久にありません。どうやって自分で道を考えていいかわからなくなるからです。しかし、「カーナビ症候群」が、今の若い人たちに非常に蔓延しています。「答えを教えてください。どうやればいいですか?」と。上司はカーナビではありません。
便利になったがゆえに、基礎理論をしっかり学ばず、自分で考えることもしない。言われたとおりに、そのままやるだけです。それでは、今後重要な「普遍性の高い学び」は実践できません。
最後に三つ目は、「明確な仕事観」というポイントです。「仕事観を語れないと面接に通らない」という教育を受けるため、今の若い人たちは仕事観を持つことを強要されています。仕事に対して、思い込みや勘違いをしている可能性が大きいです。そもそも、働いてないのに仕事観を持つことは無理ですよね。
一方で、最も仕事観が希薄なのは、40歳代の人たちです。私は「バブル入社問題」と呼んでいますが、彼らには、定年まで20年間は勤めてもらわなければなりません。雇用者側、当事者側の双方で、「何のために仕事をしているのか?」を考え直してもらわなければいけない。「あなたはどういう価値を提供できるのか?」を探すことでもあります。それができなければ、管理職にもなれないし、天下り先もないわけです。今は連結決算の企業が多いので、変な人間を関連会社に送り込んで、決算が悪くなったら困る。甘い話は現在の日本には、ほとんどありません。