研究データの利活用ははそれぞれの分野の中では必要に応じて行われてきた。また、IUGONETやDIASのように関連分野を集約するような活動も一部では存在した。しかし、オープンサイエンスの時代においては、あらかじめ予想された分野の連携ではなく、多様な分野を超えた研究データの利活用が求められている。国内では研究データの利活用を横断的に考える場はこれまでになかった。2014-2015年に行ったJapan Link CenterでのデータDOI実験プロジェクトは、分野を横断した研究データ担当者が初めて出会う場であった。このプロジェクトの経緯を振りかえりつつ、今後の研究データ利活用協議会の構想について語る。 (研究データとオープンサイエンスフォーラム~RDA東京大会における議論を踏まえた研究データ共有の最新動向~ 2016/3/19 国立国会図書館)