Mais conteúdo relacionado 「深い創造の原理と実践:芸術とパターン・ランゲージ」(井庭崇, 創造のテーブル2021)2. Takashi Iba井庭 崇
博士(政策・メディア) - Ph.D in Media and Governance
慶應義塾大学SFC 総合政策学部 教授
慶應義塾大学クリエイティブ・ラーニング・ラボ 代表
株式会社クリエイティブシフト 代表取締役社長
国際学術NPO組織 The Hillside Group 理事
一般社団法人 みつかる+わかる 理事
一人ひとりがもつ「日常的な創造性」(Natural Creativity)の解明と支援の研究
「ナチュラルな創造社会」を支える概念/方法/道具 =メディアをつくる
CreativeShift
The Pattern Language Company
パターン・ランゲージ
4. 創造の原理 - 深い創造の7つの原理
創造の実践と学びの支援 - パターン・ランゲージ
能・風姿花伝に学ぶ「道を極める」ことのパターン・ランゲージ
ヴィジョン - ナチュラルな創造社会
心に響く音楽のかたち:感動をもたらす楽曲のパターン・ランゲージ
イラスト・デザイン・パターン
深い創造の原理と実践
芸術とパターン・ランゲージ
5. 創造の原理 - 深い創造の7つの原理
創造の実践と学びの支援 - パターン・ランゲージ
能・風姿花伝に学ぶ「道を極める」ことのパターン・ランゲージ
ヴィジョン - ナチュラルな創造社会
心に響く音楽のかたち:感動をもたらす楽曲のパターン・ランゲージ
イラスト・デザイン・パターン
深い創造の原理と実践
芸術とパターン・ランゲージ
6. C CCConsumption Communication Creation
消費社会 コミュニケーション社会
(狭義の情報社会)
創造社会
Creative Society
人々が、自分たちで
自分たちのモノや仕組みなどを
「つくる」ことができる社会。
一人ひとりが自然な創造性を発揮する。
時代の変化
7. C CCConsumption Communication Creation
消費社会 情報社会 創造社会
話す
ことによる学び
教わる
ことによる学び
つくる
ことによる学び
話し合いを促す
ファシリテーター(facilitator)
知識・スキルを教える
ティーチャー(teacher)
インストラクター(instructor)
一緒につくることに参加する
ジェネレーター(generator)
時代
主な学びの
スタイル
教師像
12. 創造の原理 - 深い創造の7つの原理
創造の実践と学びの支援 - パターン・ランゲージ
能・風姿花伝に学ぶ「道を極める」ことのパターン・ランゲージ
ヴィジョン - ナチュラルな創造社会
心に響く音楽のかたち:感動をもたらす楽曲のパターン・ランゲージ
イラスト・デザイン・パターン
深い創造の原理と実践
芸術とパターン・ランゲージ
27. 今は、能動/受動 を対に考える言語・思考 に慣れ親しんでいるが、以前
は、インド=ヨーロッパ語や、古代ギリシア語、サンスクリット語など
では、能動/中動 が対になっていて、受動の感覚は無かった。
「能動では、動詞は主語から出発して、主語の外で完遂する過程を指し
示している。これに対立する態である中動では、動詞は主語がその座と
なるような過程を表している。つまり、主語は過程の内部にある」
(バンヴェニスト『一般言語学の諸問題』)
「能動と受動の対立においては、するかされるかが問題になるのだっ
た。それに対し、能動と中動の対立においては、主語が過程の外にある
か内にあるかが問題になる。」
﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅
﹅ ﹅ ﹅ ﹅
﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅
(國分功一郎『中動態の世界』)
能動
active
出来事
中動
middle
出来事
能動/中動の区別
能動
active
受動
passive
行為
体験
能動/受動の区別
33. 千住博, 『千住博の美術の授業――絵を描く悦び』, 光文社, 2004年
「私が滝だったらこう流れたい、その声に耳を傾
け、私は制作を続けるのです。それは予定通りいったた
めしは一度たりとてありません。私の考えをはるかに超えた
ところで作品は作品になったり、ならなかったり、流れ続け
るのです。」
千住 博
「滝を描くときは私は滝になっている」
43. 大岡信, 谷川俊太郎, 『詩の誕生』, 岩波書店, 2018
「たとえば『何々は』と『何々が』のどちらを選ぶかというと
きに、これはどうしても『は』だとか『が』だとか、
決定的に決まる。」
谷川 俊太郎
46. スティーヴン・キング, 『書くことについて』, 小学館, 2013
スティーヴン・キング
「最後まで行ったところで、一呼吸置き、それから書いたもの
を読みかえし、その裏に隠されているパターンを探
す。見つかったら(見つからないことはまずない)、それを二
次稿でより意識的に描きだす。二次稿の役割は象徴性とテー
マの補強である。」
「一次稿の執筆中、あるいは執筆直後にすべき仕事が、自分
が何について書こうとしているのかを決めることだとす
れば、二次稿での仕事(少なくとも仕事のひとつ)は、それ
をより鮮明にすることだ。」
51. 深い創造の7つの原理
1. 無我の創造 ̶ つくり手の意図・作為によるコントロールを手放す
2. 生成と分化 ̶ 植物が絶えずひとつの全体として育っていくように、
つくっているものが育つことを支援する
3. 内側から感じる ̶ つくっている対象になりきって感じる
4. 冒険的創造 ̶ 先が見えないなかで探索的に進んでいく
5. あるべきかたち ̶ 創造の制約・ルールを手がかりに、パズルのピー
スをはめて詰めていく
6. 発掘したものの磨き上げ ̶ 深く埋もれていた状態から掘り起こした
ものの良さが出るように、徹底的に手直をして美しい状態に整える
7. 「つくる」と「生きる」の円環 ̶ つくることが生きることそのもの
に重なり、生きることの本質となるように、自分の人生を生きる
7 Principles of Deep Creation
井庭 崇(2020)
52. 創造の原理に関する紹介
四、基調講演 02
17
ククリリエエイイテティィブブ・・ララーーニニンンググ
創創造造社社会会のの学学びびとと教教育育
井庭 崇
慶應義塾大学教授
本講演では、これからの学び・教育において最も重要となる学びのあり方が「ククリリエエイイテティィブブ・・ララーーニニ
ンンググ」(創造的な学び)であるとして、「つくる」ことと「学ぶ」ことの関係について論じる。学びや教育
について考えるときには、これからの未来がどのような時代になり、そこで求められるものが何かを明ら
かにする必要があるが、私が見据える未来は「創創造造社社会会」(クリエイティブ・ソサエティ)であり、そこで
は人々は自分たちで自分たちの直面している問題を解決し、新しいあり方ややり方をつくっていく。その
ため、人々は、創造的な知性とそれを発揮する力が求められるようになる。そのような創造的知性やつく
る力を身につけるためには、知識伝達型の教育やコミュニケーションを中心としたスタイルではなく、「つ
くる」ことを含む創造実践の経験を積むことが不可欠である。
本論文では、「学ぶ」ことにつながる「つくる」とはどのようなものかについて、「創造の7 つの原理」
を提唱する。その7 つの原理とは、1. 無無我我のの創創造造(つくり手の意図・作為によるコントロールを手放す)、
2. 生生成成とと分分化化(植物が絶えずひとつの全体として育っていくように、つくっているものが育つことを支
援する)、3. 内内側側かからら感感じじるる(つくっている対象になりきって感じる)、4. 冒冒険険的的創創造造(先が見えないな
かで探索的に進んでいく)、5. ああるるべべききかかたたちち(創造の制約・ルールを手がかりに、パズルのピースをは
めて詰めていく)、6. 発発掘掘ししたたももののをを磨磨きき上上げげるる(深く埋もれていた状態から掘り起こしたものの良さが
出るように、徹底的に手直をして美しい状態に整える)、7. つつくくるるここととでで生生ききるる(つくることが生きるこ
とそのものに重なり、生きることの本質となるように、自分の人生を生きる)というものである。このよ
うな創造であるからこそ、「つくる」ことが、つくり手に「学び」をもたらすのである。
このような「つつくくるるここととにによよるる学学びび」(learning by creating)を軸としたクリエイティブ・ラーニン
グを考えると、学校というものは、上に掲げたような創造を体験する機会を提供する場となる。これに伴
い、教師の役割は、創造実践をともに行い、その活動の内側から創造と学びを生成するような「ジジェェネネレレ
ーータターー」(生成者)という役割に変わる。そのとき、創造実践を支える方法・道具となるのが「パパタターーンン・・
ラランンゲゲーージジ」である。
本講演では、日本で出版されている書籍『『ククリリエエイイテティィブブ・・ララーーニニンンググ::創創造造社社会会のの学学びびとと教教育育』』(井
庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学出版会, 2019 年)1
で論じた考
え・概念を概観しつつ、新しい話を盛り込み、また事例を交えて紹介する。考えや理論、事例の詳細につ
いては、同書をお読みいただければと思う。
1
『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』(井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 慶應義塾大学
出版会, 2019 年)
2020年度台湾日本語教育研究国際シンポジウム
国際会議予稿集(基調講演論文)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/papers/2020Taiwan_CreativeLearning_iba.pdf
53. 創造の原理 - 深い創造の7つの原理
創造の実践と学びの支援 - パターン・ランゲージ
能・風姿花伝に学ぶ「道を極める」ことのパターン・ランゲージ
ヴィジョン - ナチュラルな創造社会
心に響く音楽のかたち:感動をもたらす楽曲のパターン・ランゲージ
イラスト・デザイン・パターン
深い創造の原理と実践
芸術とパターン・ランゲージ
57. C. Alexander, S. Ishikawa, M. Silverstein, A Pattern Language:
Towns, Buildings, Construction, Oxford University Press, 1977
C. Alexander, The Timeless Way of Building, Oxford University
Press, 1979.
Christopher Alexander, Emeritus Professor at UC Berkeley
クリストファー・アレグザンダー 他, 『パタン・ランゲージ:
環境設計の手引』, 鹿島出版会, 1984
クリストファー・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』,
鹿島出版会, 1993
1970年代に提案された建築分野の”パタン・ランゲージ”
58. Light on Two Sides of Every Room
159. どの部屋も2面採光
選択の自由があれば、人はつねに2つの壁面から採
光のある部屋に引かれ、採光が1面だけの部屋は使
おうとせず、寄り付かないであろう。 したがって、
各部屋の少なくとも2面が屋外空間に接するように
配置し、さらに少なくとも2方向以上から自然光が
入るよう外壁に窓を設けること。
このパタンは、おそらく他のどのパタンよりも部屋
の正否を左右するであろう。室内の昼光配分と2壁
面の窓は、部屋づくりの基本である。・・・
69. Life with Reading - 読書の秘訣
創造的読書のパターン・ランゲージ
井庭研×株式会社有隣堂読書支援の新しいアプローチとして、読書のコツや
楽しみ方を27の言葉にまとめたものです。読書がよ
りよく実践できるコツを表す「読書のコツ」、生活
のなかで読書をより楽しむための「読書の楽しみ
方」、そして、これからの時代における読書のあり
方として「創造的読書」(クリエイティブ・リーディ
ング)「創造的読書」で構成されています。
73. 『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』
(井庭 崇, 長井 雅史, 丸善出版, 2018)
Jaakko Seikkula, Ph.D.
オープンダイアローグ
対話の心得を30の言葉にまとめたものです。「オープン
ダイアローグ」という、フィンランドのセラピーの対話
での考え方をもとに、日常生活に活かしやすいようにま
とめてあります。この心得の言葉をきっかけとして、自
分たちの対話のあり方を見直し、よりよく改善していく
ことができます。
82. 『コロナの時代の暮らしのヒント』
(井庭 崇, 晶文社, 2020年9月出版)
今のコロナの時代を、感染症に関係を侵された時代というだけで
は終わらせず、身近な人との関係を紡ぎ直した時代として過ごし
ていこう、そして、社会で起きた出来事をこれからも忘れないと
いうだけでなく、忘れられないほどのかけがえのない人生の一部
として生きていこう。そういう思いと希望を持って、本書を書き
ました。(「おわりに」より)
生活、学び、仕事に子育て
不安に揺れる日々を
いつか思い出になるような
かけがえのないものにする32の知恵
いま、新型コロナウィルス感染症禍で、誰もが大きなストレス
や不安を抱えながら暮らしています。この難局を乗り越えるた
めには、みんなが創意工夫をしながら、自分たちのよりよい暮
らし、働き方、学び方をつくっていくしかありません。
そこで、さまざまな分野のコツを集め分析・研究してきたプロ
フェッショナルが、大変な状況のなかでの暮らしをよりよくす
るヒントを、独自の手法でまとめました。
生活、学び、仕事、子育てなど、ひとつひとつの知恵・工夫は、
シンプルで簡単なものばかり。お子さんがいる家庭にも、一人
暮らしの方にも役立つ32のヒント。みなさんの暮らしをよりよ
くするための参考になりますように。
『コロナの時代の暮らしのヒント』
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92. 1) 奥行きのある世界
2) 心と体を持つ登場人物
3) その場で生じるインタラクション
4) 左から右への時間の流れ
5) 目に見えないものの物質化
6) つながりとまとまり線の可視化
7) つくるものの効果
8) 対象として扱える吹き出し
9) 漫画の視覚化表現の活用
10) シンプルさを保つ省略
11) パターン進行のストーリー
12) 魅了するマジック・タッチ
パターン・イラストの「あるべきかたち」の原理
井庭崇研究室(2018-2021 制作中)
101. 世界
心に響く音楽のかたち
つくり 手触り
求められているもの 楽曲の核 美しい調和
聴き手の気持ち 印象に残る流れ 情緒の生成
これまでとの対比 小さな変化を伴う展開 無の余韻
強いメロディ
象徴的な音色
世界観の凝縮
パートそれぞれの魅力
ゆたかな内声
全体の重心
たしかな基盤
曲のストロングセンター
移り変わりのなめらかさ
連想されるイメージ
置きかえ表現
感情のレイヤー
親しみやすい展開
小さなうらぎり
全体を束ねるモチーフ
音のかたち
意味のある空白
おわった感
感動をもたらす楽曲のパターン・ランゲージ
井庭崇研究室×渡邊崇(2020-2021 共同研究 制作中)
102. 世界
心に響く音楽のかたち
つくり 手触り
求められているもの 楽曲の核 美しい調和
聴き手の気持ち 印象に残る流れ 情緒の生成
これまでとの対比 小さな変化を伴う展開 無の余韻
強いメロディ
象徴的な音色
世界観の凝縮
パートそれぞれの魅力
ゆたかな内声
全体の重心
たしかな基盤
曲のストロングセンター
移り変わりのなめらかさ
連想されるイメージ
置きかえ表現
感情のレイヤー
親しみやすい展開
小さなうらぎり
全体を束ねるモチーフ
音のかたち
意味のある空白
おわった感
感動をもたらす楽曲のパターン・ランゲージ
井庭崇研究室×渡邊崇(2020-2021 共同研究 制作中)
104. 楽譜は、Takashi Watanabe Scorebook Libraryより
https://tw-scorelibrary.localinfo.jp/posts/5960305
「雪明り 星明り」
《親しみやすい展開》
この4小節の和音の展開が、くりかえし続く。
《小さなうらぎり》
1回目と2回目では、メロディに小さな変化がある。
《全体を束ねるモチーフ》
同じリズムのモチーフがところどころにあらわれ、全体を束ねている。
井庭崇研究室×渡邊崇(2020-2021 共同研究 制作中)
109. 創造の原理 - 深い創造の7つの原理
創造の実践と学びの支援 - パターン・ランゲージ
能・風姿花伝に学ぶ「道を極める」ことのパターン・ランゲージ
ヴィジョン - ナチュラルな創造社会
心に響く音楽のかたち:感動をもたらす楽曲のパターン・ランゲージ
イラスト・デザイン・パターン
深い創造の原理と実践
芸術とパターン・ランゲージ
井庭 崇創造のテーブル2021