小説のアイデアをクラウド・アウトソーシングした体験にまつわるお話です。Creators Meetup 36というイベントでお話しするネタです。 http://cmu.connpass.com/event/24504/

1. もう自分で考えるのは
やめよう！
クリエイティブ・アウトソーシングのススメ
(C) 2016 高橋文樹

2. 高橋文樹
は、日本の小説家。
Web制作で生計を立てながら
小説を書いている。
http://takahashifumiki.com

3. 来歴
• 『途中下車』で幻冬舎NET学生文学大賞というものを受賞
し、大学在学中に作家デビュー。その後干される。
• 2007年『アウレリャーノがやってくる』で新潮新人賞を受
賞し、再度デビューするも、また干される。
• 復讐に燃え、Web業界に就職する。2010年、株式会社破
滅派を設立。
• 2015年よりWordPressを利用したePub書き出しシステム
を作成。

4. 昨年の振り返り

5. 2015年の実績
• 破滅派全体で20冊。
• うち、高橋文樹の本が8冊。
• 予定は30冊だったが、下方修
正。

6. 6ヶ月で20冊だったので、
ペースを上げて100冊だそう！
2016年の目標

7. 問題点
• いままでのストックを出しきって20冊、もうみんな
ネタ切れなのでは……
• 書籍としてまとまるほどの分量は新人賞に出したり
しているのでは……（破滅派は後回し？）

8. より根源的な問題
• もうちょっと売れ線を狙ったほうがいいのでは？
• 「純文学」とかだとぼやっとしてて売りづらい
• そもそも文学だけで食っている出版社は存在しない

10. @kyoichi_sagawa
がんばって書いたシュトラーパゼムとか
グランド・ファッキン・レイルロードは、
えっちワードに完全に屈しているのだ……

11. 闇堕ちしてる……

12. ソリューション
好きなモノが売れないという辛い現実
開き直り
ジャンルA
ジャンルC
ジャンルB

13. ジャンル小説とは？
• 文芸の世界にはジャンル小説というものがあり、一
定のファンが存在する
• 競争は激しいが、市場も大きい（ミステリー、自己
啓発）
• ジャンル小説をかくことで得るものがあるのでは？
厳しい市場原理こそが俺を育ててくれる

14. しかし……
新たな問題が発生

15. そもそもジャンル小説を
• あんまり読んだことない
• 書いたこともない
• ぶっちゃけそんなに興味もない
• よって、アイデアがない

16. そこで、アウトソーシング
Bundesarchiv, Bild 183-W0218-0304 / CC-BY-SA 3.0

17. Lancersで募集してみた
• 1つ140文字程度。
• 募集するのはポルノ、BL、SF、
ミステリー、自己啓発の5ジャ
ンル。
• 1個108円で、300件募集。

18. 小説のアイデアを140字程度で募集
株式会社破滅派の高橋文樹と申します。
破滅派という小説投稿サイトで
電子書籍を作成・販売しているのですが、
最近ネタがなくなってきました。
才能と実力はあるのですが、
アイデアがありません。

19. 結果
• 1週間ちょいで集まった。
• ミステリーとSFが多め。
• 思ったよりポルノは少ない。
みんな見栄はってないか？
25
36
46
68
125
ミステリー SF BL
自己啓発 ポルノ

20. いまのところ
• 破滅派に「アイデア帳」という機能を作って、ス
トックできるようにした。
• まだアイデアをベースに書かれた小説は存在しない
近いうちに僕がなにか書く予定。
• ある程度数をこなすうちに見えてくるものがある。

22. みなさんもどうですか
140文字ならすぐ書けるでしょ

23. 終わり
WordCamp Tokyo 2016の副委員長になったよ！
スタッフに応募してね。
https://2015.tokyo.wordcamp.org/call-for-2016-organizing-team/