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「ITがもたらす価値の創造と最大化に貢献すること」が私たちの使命です。




                                         IT投資のオペレーション
                                            マネジメントの価値

                                      ~松島研究室オープンゼミ夏合宿資料~




                                                       2011年9月4日
                                                            河田 哲
                                              可能性は無限大 Infinite Possibilities


                                             ブレインズテクノロジー株式会社
Agenda

 第一部:オペレーションマネジメントの重要性
   1.現状認識(システム運⽤に関する公開データの考察)

   2.環境変化(システム運⽤を取り巻く環境の変化)

   3.オペレーションマネジメントの重要性

   4.オペレーションマネジメントの取り組み




                                                   Discussion
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1.現状認識
              (システム運⽤に関する公開データの考察)



                   事後評価は定着化しているか?
                   開発・運⽤コスト削減はIT投資の目的か?
                   システム運⽤の課題に対応できているか?
                   投資効果と運⽤フェーズの関係性はどう認識されているか?


                                                   Discussion
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1-1.事後評価は定着化しているか?
 IT投資の事前評価に比べ、事後評価は未だ定着していないと言われるが・・・
                                          【年度別IT投資効果評価の実施状況】




                                              (出典:企業IT動向調査2011〈JUAS〉)

   事後評価の「実施」企業は僅かに12%であるが、「一部実施」企業を含めると79%。
   実施タイミング(承認時)が明らかな事前評価に比べ、事後評価の実施タイミングは「システム稼動
   後」という曖昧な状態で、かつ一度キリで良いのか?
   →事後評価は実施比率でなく、やり⽅やその中⾝が問われてきているのでは?
                                                                         Discussion
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1-2.開発・運⽤コスト削減はIT投資の目的か?
                                                  【IT投資で解決したい中期的な経営課題】
IT投資で解決したい中期的な経営課題の
3位は「IT開発・運⽤コストの削減」
コスト削減を中期の目的にすると・・・
 ×:取り組みに発展性が無くなる
 △:一定の削減ができた時点で、取組み完了


IT投資の本来の目的であるはずの
「ビジネスに貢献するITの実現」を⾒失う
ケースも散⾒???




                              (出典:企業IT動向調査2011〈JUAS〉)
 短期の「コスト削減」の取り組みは必要であるが、
 中期では「ビジネスに貢献するIT」を実現するために、「コスト削減」より「稼動システムを更に活⽤する
 ⽅法」を考えることの⽅が重要に?
 →IT企業で「ビジネスで競争優位を獲得するためのITの運⽤」は必然、事業会社では?
  →それとも、システム運⽤は成熟化してしまって差別化要素が無いのか?
                                                                      Discussion
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1-3.システム運⽤の課題に対応できているか?
                                                    【データセンターにおけるシステム運⽤管理の課題】
システム運⽤管理の課題の1位はお⾦、
2位は人、3〜10位はツール・仕組みに起因




システム運⽤の専門家であるデータ
センターの人でさえ、効率的な運⽤の
仕組みを確⽴できていないのが実情




                                              (出典: 2010年 国内次世代データセンター向け運⽤管理ソフトウェアにおける
                                                  ソリューションビジネスの実態と展望〈IDC Japan〉)
  効率的な運⽤の仕組みが確⽴できていないのは、スキルの問題?それとも環境不⾜?
  →システム運⽤従事者の課題に対し、しかるべき対応策がとられているのか?多くの企業で
   他の取り組みの後回しにされていないか?
  →「障害原因の特定がすぐにできない」ことで、利⽤者の⽣産性に影響を及ぼさないか?

                                                                                 Discussion
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1-4.投資効果と運⽤フェーズの関係性は
     どう認識されているか?
                                                    【IT投資を成功させるために、最重視すべきフェーズ】
  IT投資の成功にはシステム活⽤(≒運⽤)フェーズが
  重要と答えた企業は3割。
  該当フェーズの強化について、半数以上は「できれば
  強化」、13%は「現状のまま」
  IT投資で高い成果を上げた企業ほど、システム活⽤
  フェーズの重点強化を考えている。
  (IT投資で「期待以上の効果」をあげた企業の53.8%、
  「期待通りの効果」をあげた企業の39.7%に該当)
                                                  【攻めのIT投資成果感覚とシステム活⽤への取り組み⽅針】
     【今後強化していきたいと考えるフェーズ】




 (出典:企業のIT投資とシステム活⽤に関する意識調査〈NTTデータ経営研究所〉)



                                                                           Discussion
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2.環境変化
                    (システム運⽤を取り巻く環境の変化)



                   2つの潮流(クラウドコンピューティング、IFRS)
                   システム運⽤のパラダイムの変化




                                                   Discussion
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2-1.2つの潮流(クラウドコンピューティング、IFRS)
       クラウドコンピューティングと情報システムのサービス化

  「ITの所有から利⽤への変化」が、クラウドコンピューティングの本質
                               (Nicholas Carr ,2008)
 ⇒クラウド化を言い換えれば「システムがサービス化し、選択責任が利⽤者に移ること」
 ⇒環境変化に柔軟に対応するためのシステムの機能追加、品質向上に繋がる継続的な改善が従
  来以上に求められる
  システムの設計・開発フェーズは縮小(短縮化)し、運⽤・保守フェーズの範囲は拡大


                      IFRS対応とシステムの資産価値

   企業会計制度のIFRS対応により、投資判断基準が「収益基準から資産負債基準へ」

 ⇒従来以上に投資結果を資産/負債として正しく把握することが必要となる
 ⇒IT投資においても資産、費⽤を正しく管理することが求められる(耐⽤年数、減損)
  運⽤・保守フェーズで継続的にIT資産の管理が求められる(稼動資産の有効性評価)




                                                   Discussion
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2-2.システム運⽤のパラダイム変化

        従来                                        今後
       ローテクな現場                                    ハイテクな現場
       知識不要                                       広範な技術知識
       同種共通環境                                     異機種混在環境
       マニュアル作業                                    高度なオペレーション
       ルーチンワーク(定形業務)                              ケースワーク(非定形業務)
       開発後の対応                                     設計時から参画
       リアクティブ(トラブル後対応)                            プロアクティブ(トラブル未然予防)
       稼働時品質の維持                                   継続的な品質管理
       運⽤費                                        サービスコスト
       受動的な追従対応                                   能動的な変化対応
       設備の安定動作                                    サービスのマネジメント(SLM)


                    システムの                           IT資産価値の
                     維持運⽤                            維持・増大

                                                                   Discussion
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3.オペレーションマネジメントの重要性



                   オペレーションマネジメントの検討範囲
                   IT投資比率(新規/既存)の捉え⽅
                   システムに係わる費⽤と資産(会計上の扱い)




                                                    Discussion
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3-1.オペレーションマネジメントの検討範囲

   従来は、企画・計画フェーズのIT投資判断の在り⽅の議論が中⼼?
    今後は、設計・開発フェーズのIT投資判断の在り⽅(栗⼭さん発表済み)、
    運⽤・保守フェーズのIT投資判断の在り⽅の議論も必要
   また、従来の事後評価は、事前評価の結果証明が中⼼であった?
    今後は、機能追加を含む「保守」の評価の組み込み、システム稼動後の資産の評価も必要

  従来

システムライフ                  企画・計画フェーズ            設計・開発フェーズ   運用・保守フェーズ
  サイクル
  投資ライフ                        事前評価                          事後評価
   サイクル
                                                     オペレーションマネジメントの検討範囲
  今後

                         企画・計画フェーズ            設計・開発フェーズ   運用・保守フェーズ
システムライフ
  サイクル
 投資ライフ                       事前評価             開発評価    事後評価      稼動資産評価
  サイクル


                                                                     Discussion
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【参考】運⽤と保守の関係性

 運⽤と保守は担う役割・活動に違いはあるが、相互の関係性が強いため、オペレーションマネジ
 メントでは、共に対象として扱う。
    運⽤:システムを利⽤する⽴場でシステム環境を維持し、システムおよびビジネスを稼動、継続
       させるための諸活動
    保守:システムを構築・提供した⽴場で、システムの機能を保全するための諸活動
                         オペレーションマネジメントの対象
                                運⽤                      保守
                                システム運⽤                  メンテナンス
                                  定常オペレーション(稼動制御、ジョブ管   Q&A対応
アプリケーション                          理、バックアップ管理等)          障害対応(二次切分け、復旧⽀援等)
                                  障害監視                  バグ修正、不具合等改修
                                  障害対応(受付、一次切分、復旧対応)    パッチ提供
                                  性能監視                  定期点検
     データ                          構成管理                  その他エスカレーション対応 等
                                  物理資源管理
                                  パッチ適⽤、リリース管理 等
       基盤
                                業務運⽤                    保守開発(追加開発)
                                  マスタメンテナンス
                                  ユーザ管理                  アプリの追加開発
                                  運⽤日付の管理                基盤拡張等
                                  出⼒帳票の仕分け、発送    等


                                                                      Discussion
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3-2.IT投資比率(新規/既存)の捉え⽅
 IT投資を「固定的⽀出である既存のIT投資」と「新規開発のIT投資」に分類した場合、国内企業は一般
 に前者の比率が高く、7:3程度。(JUAS企業IT動向調査2011)
 ⇒従来は、既存の維持的な投資を減らし、戦略的な新規開発にシフトすべきという考え⽅
 最近は、保守の効率化を最大の目的として現⾏システムをリプレースする事例(新規開発より既存アプ
 リの活⽤)に注目が集まっている(日経コンピューター2011年1月6日号)
 既存システムの再利⽤に重点を置く「ITリフォーム」ソリューションも登場
                 (クラウド基盤例:Crowdys、フレームワーク例:INTARFRM)
 ⇒今後は、新規/既存の二分類で戦略的/維持運⽤的の画一的な議論にはならない

          新規開発≒戦略的なIT投資
従来
              維持運⽤のIT投資を減らし、新規開発を増やすべき

          新規開発も維持運⽤も平等
今後            新規開発固有のリスクを考えれば、現⾏資産の維持・
              価値増大を考える⽅が(費⽤対)効果が大きい?


維持運用「重視」ではないが、「軽視」すべきでは無いはず。
  新規に開発するシステムは、稼働するまで何ら価値を⽣み出すことは
  ないが、稼働中のシステムは既に何らかの価値を⽣み出している

                                                    Discussion
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3-3.システムに係わる費⽤と資産(会計上の扱い)

     従来のシステム開発に係わる費⽤と資産の会計上の扱い
          企画・設計                           開発・構築              運⽤・保守



         一般に(会計上)                               H/W        一般に(会計上)
         資産として扱われる範囲                                       費⽤として扱われる範囲
キャッシュ
                                                S/W                  H/W保守費:費⽤
アウト範囲                                                                S/W保守費:費⽤(※)
              設計費                               開発費            保守費
                                                                     メンテナンス費:費⽤(※)
                                                                     追加開発費:資産
            設計費                              開発費              運⽤/保守費   (※)VerUp等の機能追加に係わる
          (内部人件費)                          (内部人件費)           (内部人件費)      ものは資産扱い

        (※)上記は単純なモデル整理の概念イメージで、正確な表記ではありません。


    運⽤費(内部人件費)は、本来は費⽤になるはず?であるが、一般に計上されていないことが多
    いはず?
    保守費(内部人件費)は、メンテナンス作業であれば費⽤、追加開発対応であれば資産となるは
    ずであるが、計上されていないことが多いはず?
    →会計上は、別途内部人件費が計上されていれば問題ない?が、クラウドサービスと
     投資の妥当性を比較・検討をする上では、数値管理が必要
     クラウドサービス利⽤時に、不整合を招かない制度設計が重要に

                                                                                 Discussion
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【参考】クラウド化したシステムの費⽤と資産
    (会計上の扱い)
   SaaS利⽤の(ソフトウェア資産をユーザー企業が持たない)場合の想定
        企画・設計                           開発・構築                      運⽤・保守

                                                H/W

                                 費⽤             S/W                  運⽤費     H/W保守費:ー
                                                              費⽤             S/W保守費:ー
                                              カスタマイズ費               保守費
                                                                             メンテナンス費:ー
                                                                             追加開発費:ー
          設計費                             カスタマイズ費                   運⽤費
        (内部人件費)                          (内部人件費)                   (内部人件費)


    PaaS/IaaS利⽤の(ソフトウェア資産をユーザー企業が持つ)場合の想定
        企画・設計                           開発・構築                      運⽤・保守
                                                H/W
                                 費⽤
                                                S/W                  運⽤費     H/W保守費:ー
                                                                             S/W保守費:ー
                                                              費⽤
                                               開発費                   保守費
                                                                             メンテナンス費:ー
                                資産
                                                                             追加開発費:資産
          設計費                              開発費                      運⽤/保守費
        (内部人件費)                          (内部人件費)                   (内部人件費)

  (※)上記は単純なモデル整理の概念イメージで、正確な表記ではありません。
                                                                                     Discussion
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3-4.オペレーションマネジメントは
     ブルーオーシャン?
        FACT

   多くの企業において、新規開発より維持費⽤に多くのコストがかかっているのが実情。
   一定規模のシステムで、追加開発無しで継続利⽤するシステムは・・・存在しない。
   自社開発システムの約6割は、稼動時の品質が「普通以下」と評価。
   自社開発システムは、稼動後5年間で初期開発費の約5割に相当する保守費が発⽣。
                                                   (ソフトウェアメトリックス2011保守調査報告〈JUAS〉)



                    新規開発費のどう使うか?という積極的な議論に対し、
                 維持費⽤は常に消極的なコスト削減議論の対象となることが多い。
                  「保守費」と一言で言っても、投資の性質は一律ではないはず?


                   IT投資に関する多くの論⽂・書籍において、オペレーション
                          分野をテーマとするものは少ない。
                     実務の取り組みとしても、まだまだ改善点は多くある!


          オペレーションマネジメントはブルーオーシャンの領域

                                                                               Discussion
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4.オペレーションマネジメントの取り組み



                   サービス・ポートフォリオ管理
                   サービスレベル管理(SLM)の拡大




                                                    Discussion
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4-1.サービス・ポートフォリオ管理(サービス運営視点)
   投資タイミング、順序を含めたサービスの位置付け整理として、オプション空間の概念を採⽤した⽅法が
   ITILでも提唱されている。
   →各サービスをリスクを加味して大分類で定義、サービスの対応⽅針(位置付け)を整理

               十分以上の対応                                   顧客ニーズ                                    不十分な対応

       新                                                                                                                   新
       規                   将来的に投資する                                     将来的な                                               規
                            かもしれない                                     投資がありうる
                       事業変革

           市
           場                                                         事業拡大                                                  顧
           空                                                                                                               客
           間       近い将来には                                                                近い将来に
                  投資しそうにない                                                              おそらく投資する

                                            事業廃止                                                     事業運営
       既             投資しない                                                 投資する                                            既
       存                                                                                                                   存
                                                         1.0
                                                       価値対コスト
                                                                    (出典:ITILv3 サービスストラテジ〈※〉より、当社にて一部加筆修正)
                           〈※〉フレームワークのベースはLuehrman,T.A. 1998. Strategy as a portfolio of real options. Harvard Business review, Vol.76
                                                                                                                           Discussion
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4-1.サービス・ポートフォリオ管理(IT投資管理視点)
                「ビジネス貢献度」×「ランニングコスト」でサービスを分類し、コスト高のサービスを抽出(※1)
                 ビジネス貢献度:戦略整合性、利⽤者満⾜度、未実⾏/実⾏リスク等の10視点で評価                                   (※1)ビジネス貢献度の低いサービスを抽出、若しくは
                                                                                                別基準でポートフォリオを管理することも可能
                 バルーンの⾊は提供分野、バルーンの大きさは利⽤者数
                抽出したサービスを「機能」×「技術」充⾜度で分析し、サービスの対応⽅針を検討
                 ITILv3に定義される既存サービスの承認結果(6つ:「維持」「置換」「合理化」「改良」「更新」「廃止」)




            高                                                                  高     更新             維持・改良
                                                                                   (再構築)           (過剰設備抑制)

        ビ                                                 E                機           E
        ジ                   D                                              能
        ネ                                                                  的
        ス                                                                  充
    貢                                                                      ⾜
献                                                                          度       廃止・置換              合理化
度                                             A                                                     (機能改善)
                                                              C                            C             A
                    B
            低                                                                  低
                   低                                              高                低                              高
                                ランニングコスト                                                       技術的充⾜度

                                                                                                              Discussion
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【参考】ValIT2.0における運⽤ITポートフォリオ

   Val IT2.0(※)においても運⽤フェーズでのサービス・ポートフォリオは定義されている。
                                              (※)Val IT:米ITガバナンス協会(ITGI)が策定したIT投資管理に関するフレームワーク




                                         (出典:Val IT フレームワーク2.0 翻訳版〈IT Governance Institute〉)

                                                                                                Discussion
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4-2.サービスレベル管理の拡大(SLA/SLMとは?)

   SLA(Service Level Agreement)とは?
     サービス提供者と委託者との間で、提供するサービスの内容と範囲、品質に対する要求(達成)水準を明
     確にして、それが達成できなかった場合のルールを含め、あらかじめ合意すること。
     一般的に定義されているSLA項目は、品質(可⽤性、信頼性)、サポート(時間、問合せ対応)、性能
     (処理時間、許容遅延)、セキュリティ等の項目が中⼼。

   SLM(Service Level Management)とは?
     サービス提供者と委託者があらかじめサービスへの要求を明示的に合意し、それを達成するために定常的
     な活動(※)を実施し、サービス品質の維持・向上を図るマネジメント活動。
                                         (※)定常的な活動:モニタリング、レポーティング、レビュー、改善等を指す

                 【SLA】
               サービスへの                          合意形成
                要求事項                           (Plan)                  実施
                 <品質>
                <サポート>                                                (Do)
                 <性能>                         SLM(サービスレベル管理)
                                                   サイクル

                改善                                  評価
              (Action)                            (Check)
                                    Text
                                                                                 Discussion
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4-2.サービスレベル管理の拡大(ITIMへの適⽤)

              SLAの使い方/使われ方

  通信事業者のサービス品質保証制度として広く知られたため、SLA=契約条項と解釈される
  ケースもあるが、あくまでサービスレベルについて提供者/委託者双⽅の合意(可視化)が目的。
  最近は、企業内部でシステム部門が利⽤者に対してサービス品質として公開するケースもあり。
  サービス提供者によっては、委託者に公開するSLA(外部SLA)と、自社内で指標管理する
  SLA(内部SLA)を使い分けている会社もある。


     SLA/SLMとIT投資マネジメントの接点

  IT投資マネジメントにおいて、システム部門が利⽤部門と合意した目標(業績指標:KPI)の
  モニタリングは需要な要素。
  指標管理という考え⽅、継続的な数値管理の重要性は、KPIもSLAも同等。
  従来の事前評価に紐付く事後評価では一度きり。。。のケースも多く、運⽤保守フェーズで継
  続的に価値をモニタリングする⽅法も求められている?
   オペレーションマネジメントの取り組みの一つとして、サービスレベル管理の対象を
   (KPIに)拡大する価値あり


                                                    Discussion
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まとめ


   今後のIT投資マネジメントでは、オペレーションマネジメントの議論が重要なテーマ
   の一つに(オペレーションマネジメントは、ブルーオーシャン)



   オペレーションマネジメントにおいて、
   「保守作業の評価」、「稼動資産の評価」の検討が必要


   オペレーションマネジメントの取り組みでは、継続的なサービスマネジメントがKey
   になる?(サービス・ポートフォリオ管理、サービスレベル管理)




                                                    Discussion
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  • 2. Agenda 第一部:オペレーションマネジメントの重要性 1.現状認識(システム運⽤に関する公開データの考察) 2.環境変化(システム運⽤を取り巻く環境の変化) 3.オペレーションマネジメントの重要性 4.オペレーションマネジメントの取り組み Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 1 Purpose Only
  • 3. 1.現状認識 (システム運⽤に関する公開データの考察) 事後評価は定着化しているか? 開発・運⽤コスト削減はIT投資の目的か? システム運⽤の課題に対応できているか? 投資効果と運⽤フェーズの関係性はどう認識されているか? Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 2 Purpose Only
  • 4. 1-1.事後評価は定着化しているか? IT投資の事前評価に比べ、事後評価は未だ定着していないと言われるが・・・ 【年度別IT投資効果評価の実施状況】 (出典:企業IT動向調査2011〈JUAS〉) 事後評価の「実施」企業は僅かに12%であるが、「一部実施」企業を含めると79%。 実施タイミング(承認時)が明らかな事前評価に比べ、事後評価の実施タイミングは「システム稼動 後」という曖昧な状態で、かつ一度キリで良いのか? →事後評価は実施比率でなく、やり⽅やその中⾝が問われてきているのでは? Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 3 Purpose Only
  • 5. 1-2.開発・運⽤コスト削減はIT投資の目的か? 【IT投資で解決したい中期的な経営課題】 IT投資で解決したい中期的な経営課題の 3位は「IT開発・運⽤コストの削減」 コスト削減を中期の目的にすると・・・ ×:取り組みに発展性が無くなる △:一定の削減ができた時点で、取組み完了 IT投資の本来の目的であるはずの 「ビジネスに貢献するITの実現」を⾒失う ケースも散⾒??? (出典:企業IT動向調査2011〈JUAS〉) 短期の「コスト削減」の取り組みは必要であるが、 中期では「ビジネスに貢献するIT」を実現するために、「コスト削減」より「稼動システムを更に活⽤する ⽅法」を考えることの⽅が重要に? →IT企業で「ビジネスで競争優位を獲得するためのITの運⽤」は必然、事業会社では? →それとも、システム運⽤は成熟化してしまって差別化要素が無いのか? Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 4 Purpose Only
  • 6. 1-3.システム運⽤の課題に対応できているか? 【データセンターにおけるシステム運⽤管理の課題】 システム運⽤管理の課題の1位はお⾦、 2位は人、3〜10位はツール・仕組みに起因 システム運⽤の専門家であるデータ センターの人でさえ、効率的な運⽤の 仕組みを確⽴できていないのが実情 (出典: 2010年 国内次世代データセンター向け運⽤管理ソフトウェアにおける ソリューションビジネスの実態と展望〈IDC Japan〉) 効率的な運⽤の仕組みが確⽴できていないのは、スキルの問題?それとも環境不⾜? →システム運⽤従事者の課題に対し、しかるべき対応策がとられているのか?多くの企業で 他の取り組みの後回しにされていないか? →「障害原因の特定がすぐにできない」ことで、利⽤者の⽣産性に影響を及ぼさないか? Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 5 Purpose Only
  • 7. 1-4.投資効果と運⽤フェーズの関係性は どう認識されているか? 【IT投資を成功させるために、最重視すべきフェーズ】 IT投資の成功にはシステム活⽤(≒運⽤)フェーズが 重要と答えた企業は3割。 該当フェーズの強化について、半数以上は「できれば 強化」、13%は「現状のまま」 IT投資で高い成果を上げた企業ほど、システム活⽤ フェーズの重点強化を考えている。 (IT投資で「期待以上の効果」をあげた企業の53.8%、 「期待通りの効果」をあげた企業の39.7%に該当) 【攻めのIT投資成果感覚とシステム活⽤への取り組み⽅針】 【今後強化していきたいと考えるフェーズ】 (出典:企業のIT投資とシステム活⽤に関する意識調査〈NTTデータ経営研究所〉) Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 6 Purpose Only
  • 8. 2.環境変化 (システム運⽤を取り巻く環境の変化) 2つの潮流(クラウドコンピューティング、IFRS) システム運⽤のパラダイムの変化 Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 7 Purpose Only
  • 9. 2-1.2つの潮流(クラウドコンピューティング、IFRS) クラウドコンピューティングと情報システムのサービス化 「ITの所有から利⽤への変化」が、クラウドコンピューティングの本質 (Nicholas Carr ,2008) ⇒クラウド化を言い換えれば「システムがサービス化し、選択責任が利⽤者に移ること」 ⇒環境変化に柔軟に対応するためのシステムの機能追加、品質向上に繋がる継続的な改善が従 来以上に求められる システムの設計・開発フェーズは縮小(短縮化)し、運⽤・保守フェーズの範囲は拡大 IFRS対応とシステムの資産価値 企業会計制度のIFRS対応により、投資判断基準が「収益基準から資産負債基準へ」 ⇒従来以上に投資結果を資産/負債として正しく把握することが必要となる ⇒IT投資においても資産、費⽤を正しく管理することが求められる(耐⽤年数、減損) 運⽤・保守フェーズで継続的にIT資産の管理が求められる(稼動資産の有効性評価) Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 8 Purpose Only
  • 10. 2-2.システム運⽤のパラダイム変化 従来 今後 ローテクな現場 ハイテクな現場 知識不要 広範な技術知識 同種共通環境 異機種混在環境 マニュアル作業 高度なオペレーション ルーチンワーク(定形業務) ケースワーク(非定形業務) 開発後の対応 設計時から参画 リアクティブ(トラブル後対応) プロアクティブ(トラブル未然予防) 稼働時品質の維持 継続的な品質管理 運⽤費 サービスコスト 受動的な追従対応 能動的な変化対応 設備の安定動作 サービスのマネジメント(SLM) システムの IT資産価値の 維持運⽤ 維持・増大 Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 9 Purpose Only
  • 11. 3.オペレーションマネジメントの重要性 オペレーションマネジメントの検討範囲 IT投資比率(新規/既存)の捉え⽅ システムに係わる費⽤と資産(会計上の扱い) Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 10 Purpose Only
  • 12. 3-1.オペレーションマネジメントの検討範囲 従来は、企画・計画フェーズのIT投資判断の在り⽅の議論が中⼼? 今後は、設計・開発フェーズのIT投資判断の在り⽅(栗⼭さん発表済み)、 運⽤・保守フェーズのIT投資判断の在り⽅の議論も必要 また、従来の事後評価は、事前評価の結果証明が中⼼であった? 今後は、機能追加を含む「保守」の評価の組み込み、システム稼動後の資産の評価も必要 従来 システムライフ 企画・計画フェーズ 設計・開発フェーズ 運用・保守フェーズ サイクル 投資ライフ 事前評価 事後評価 サイクル オペレーションマネジメントの検討範囲 今後 企画・計画フェーズ 設計・開発フェーズ 運用・保守フェーズ システムライフ サイクル 投資ライフ 事前評価 開発評価 事後評価 稼動資産評価 サイクル Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 11 Purpose Only
  • 13. 【参考】運⽤と保守の関係性 運⽤と保守は担う役割・活動に違いはあるが、相互の関係性が強いため、オペレーションマネジ メントでは、共に対象として扱う。 運⽤:システムを利⽤する⽴場でシステム環境を維持し、システムおよびビジネスを稼動、継続 させるための諸活動 保守:システムを構築・提供した⽴場で、システムの機能を保全するための諸活動 オペレーションマネジメントの対象 運⽤ 保守 システム運⽤ メンテナンス 定常オペレーション(稼動制御、ジョブ管 Q&A対応 アプリケーション 理、バックアップ管理等) 障害対応(二次切分け、復旧⽀援等) 障害監視 バグ修正、不具合等改修 障害対応(受付、一次切分、復旧対応) パッチ提供 性能監視 定期点検 データ 構成管理 その他エスカレーション対応 等 物理資源管理 パッチ適⽤、リリース管理 等 基盤 業務運⽤ 保守開発(追加開発) マスタメンテナンス ユーザ管理 アプリの追加開発 運⽤日付の管理 基盤拡張等 出⼒帳票の仕分け、発送 等 Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 12 Purpose Only
  • 14. 3-2.IT投資比率(新規/既存)の捉え⽅ IT投資を「固定的⽀出である既存のIT投資」と「新規開発のIT投資」に分類した場合、国内企業は一般 に前者の比率が高く、7:3程度。(JUAS企業IT動向調査2011) ⇒従来は、既存の維持的な投資を減らし、戦略的な新規開発にシフトすべきという考え⽅ 最近は、保守の効率化を最大の目的として現⾏システムをリプレースする事例(新規開発より既存アプ リの活⽤)に注目が集まっている(日経コンピューター2011年1月6日号) 既存システムの再利⽤に重点を置く「ITリフォーム」ソリューションも登場 (クラウド基盤例:Crowdys、フレームワーク例:INTARFRM) ⇒今後は、新規/既存の二分類で戦略的/維持運⽤的の画一的な議論にはならない 新規開発≒戦略的なIT投資 従来 維持運⽤のIT投資を減らし、新規開発を増やすべき 新規開発も維持運⽤も平等 今後 新規開発固有のリスクを考えれば、現⾏資産の維持・ 価値増大を考える⽅が(費⽤対)効果が大きい? 維持運用「重視」ではないが、「軽視」すべきでは無いはず。 新規に開発するシステムは、稼働するまで何ら価値を⽣み出すことは ないが、稼働中のシステムは既に何らかの価値を⽣み出している Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 13 Purpose Only
  • 15. 3-3.システムに係わる費⽤と資産(会計上の扱い) 従来のシステム開発に係わる費⽤と資産の会計上の扱い 企画・設計 開発・構築 運⽤・保守 一般に(会計上) H/W 一般に(会計上) 資産として扱われる範囲 費⽤として扱われる範囲 キャッシュ S/W H/W保守費:費⽤ アウト範囲 S/W保守費:費⽤(※) 設計費 開発費 保守費 メンテナンス費:費⽤(※) 追加開発費:資産 設計費 開発費 運⽤/保守費 (※)VerUp等の機能追加に係わる (内部人件費) (内部人件費) (内部人件費) ものは資産扱い (※)上記は単純なモデル整理の概念イメージで、正確な表記ではありません。 運⽤費(内部人件費)は、本来は費⽤になるはず?であるが、一般に計上されていないことが多 いはず? 保守費(内部人件費)は、メンテナンス作業であれば費⽤、追加開発対応であれば資産となるは ずであるが、計上されていないことが多いはず? →会計上は、別途内部人件費が計上されていれば問題ない?が、クラウドサービスと 投資の妥当性を比較・検討をする上では、数値管理が必要 クラウドサービス利⽤時に、不整合を招かない制度設計が重要に Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 14 Purpose Only
  • 16. 【参考】クラウド化したシステムの費⽤と資産 (会計上の扱い) SaaS利⽤の(ソフトウェア資産をユーザー企業が持たない)場合の想定 企画・設計 開発・構築 運⽤・保守 H/W 費⽤ S/W 運⽤費 H/W保守費:ー 費⽤ S/W保守費:ー カスタマイズ費 保守費 メンテナンス費:ー 追加開発費:ー 設計費 カスタマイズ費 運⽤費 (内部人件費) (内部人件費) (内部人件費) PaaS/IaaS利⽤の(ソフトウェア資産をユーザー企業が持つ)場合の想定 企画・設計 開発・構築 運⽤・保守 H/W 費⽤ S/W 運⽤費 H/W保守費:ー S/W保守費:ー 費⽤ 開発費 保守費 メンテナンス費:ー 資産 追加開発費:資産 設計費 開発費 運⽤/保守費 (内部人件費) (内部人件費) (内部人件費) (※)上記は単純なモデル整理の概念イメージで、正確な表記ではありません。 Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 15 Purpose Only
  • 17. 3-4.オペレーションマネジメントは ブルーオーシャン? FACT 多くの企業において、新規開発より維持費⽤に多くのコストがかかっているのが実情。 一定規模のシステムで、追加開発無しで継続利⽤するシステムは・・・存在しない。 自社開発システムの約6割は、稼動時の品質が「普通以下」と評価。 自社開発システムは、稼動後5年間で初期開発費の約5割に相当する保守費が発⽣。 (ソフトウェアメトリックス2011保守調査報告〈JUAS〉) 新規開発費のどう使うか?という積極的な議論に対し、 維持費⽤は常に消極的なコスト削減議論の対象となることが多い。 「保守費」と一言で言っても、投資の性質は一律ではないはず? IT投資に関する多くの論⽂・書籍において、オペレーション 分野をテーマとするものは少ない。 実務の取り組みとしても、まだまだ改善点は多くある! オペレーションマネジメントはブルーオーシャンの領域 Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 16 Purpose Only
  • 18. 4.オペレーションマネジメントの取り組み サービス・ポートフォリオ管理 サービスレベル管理(SLM)の拡大 Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 17 Purpose Only
  • 19. 4-1.サービス・ポートフォリオ管理(サービス運営視点) 投資タイミング、順序を含めたサービスの位置付け整理として、オプション空間の概念を採⽤した⽅法が ITILでも提唱されている。 →各サービスをリスクを加味して大分類で定義、サービスの対応⽅針(位置付け)を整理 十分以上の対応 顧客ニーズ 不十分な対応 新 新 規 将来的に投資する 将来的な 規 かもしれない 投資がありうる 事業変革 市 場 事業拡大 顧 空 客 間 近い将来には 近い将来に 投資しそうにない おそらく投資する 事業廃止 事業運営 既 投資しない 投資する 既 存 存 1.0 価値対コスト (出典:ITILv3 サービスストラテジ〈※〉より、当社にて一部加筆修正) 〈※〉フレームワークのベースはLuehrman,T.A. 1998. Strategy as a portfolio of real options. Harvard Business review, Vol.76 Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 18 Purpose Only
  • 20. 4-1.サービス・ポートフォリオ管理(IT投資管理視点) 「ビジネス貢献度」×「ランニングコスト」でサービスを分類し、コスト高のサービスを抽出(※1) ビジネス貢献度:戦略整合性、利⽤者満⾜度、未実⾏/実⾏リスク等の10視点で評価 (※1)ビジネス貢献度の低いサービスを抽出、若しくは 別基準でポートフォリオを管理することも可能 バルーンの⾊は提供分野、バルーンの大きさは利⽤者数 抽出したサービスを「機能」×「技術」充⾜度で分析し、サービスの対応⽅針を検討 ITILv3に定義される既存サービスの承認結果(6つ:「維持」「置換」「合理化」「改良」「更新」「廃止」) 高 高 更新 維持・改良 (再構築) (過剰設備抑制) ビ E 機 E ジ D 能 ネ 的 ス 充 貢 ⾜ 献 度 廃止・置換 合理化 度 A (機能改善) C C A B 低 低 低 高 低 高 ランニングコスト 技術的充⾜度 Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 19 Purpose Only
  • 21. 【参考】ValIT2.0における運⽤ITポートフォリオ Val IT2.0(※)においても運⽤フェーズでのサービス・ポートフォリオは定義されている。 (※)Val IT:米ITガバナンス協会(ITGI)が策定したIT投資管理に関するフレームワーク (出典:Val IT フレームワーク2.0 翻訳版〈IT Governance Institute〉) Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 20 Purpose Only
  • 22. 4-2.サービスレベル管理の拡大(SLA/SLMとは?) SLA(Service Level Agreement)とは? サービス提供者と委託者との間で、提供するサービスの内容と範囲、品質に対する要求(達成)水準を明 確にして、それが達成できなかった場合のルールを含め、あらかじめ合意すること。 一般的に定義されているSLA項目は、品質(可⽤性、信頼性)、サポート(時間、問合せ対応)、性能 (処理時間、許容遅延)、セキュリティ等の項目が中⼼。 SLM(Service Level Management)とは? サービス提供者と委託者があらかじめサービスへの要求を明示的に合意し、それを達成するために定常的 な活動(※)を実施し、サービス品質の維持・向上を図るマネジメント活動。 (※)定常的な活動:モニタリング、レポーティング、レビュー、改善等を指す 【SLA】 サービスへの 合意形成 要求事項 (Plan) 実施 <品質> <サポート> (Do) <性能> SLM(サービスレベル管理) サイクル 改善 評価 (Action) (Check) Text Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 21 Purpose Only
  • 23. 4-2.サービスレベル管理の拡大(ITIMへの適⽤) SLAの使い方/使われ方 通信事業者のサービス品質保証制度として広く知られたため、SLA=契約条項と解釈される ケースもあるが、あくまでサービスレベルについて提供者/委託者双⽅の合意(可視化)が目的。 最近は、企業内部でシステム部門が利⽤者に対してサービス品質として公開するケースもあり。 サービス提供者によっては、委託者に公開するSLA(外部SLA)と、自社内で指標管理する SLA(内部SLA)を使い分けている会社もある。 SLA/SLMとIT投資マネジメントの接点 IT投資マネジメントにおいて、システム部門が利⽤部門と合意した目標(業績指標:KPI)の モニタリングは需要な要素。 指標管理という考え⽅、継続的な数値管理の重要性は、KPIもSLAも同等。 従来の事前評価に紐付く事後評価では一度きり。。。のケースも多く、運⽤保守フェーズで継 続的に価値をモニタリングする⽅法も求められている? オペレーションマネジメントの取り組みの一つとして、サービスレベル管理の対象を (KPIに)拡大する価値あり Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 22 Purpose Only
  • 24. まとめ 今後のIT投資マネジメントでは、オペレーションマネジメントの議論が重要なテーマ の一つに(オペレーションマネジメントは、ブルーオーシャン) オペレーションマネジメントにおいて、 「保守作業の評価」、「稼動資産の評価」の検討が必要 オペレーションマネジメントの取り組みでは、継続的なサービスマネジメントがKey になる?(サービス・ポートフォリオ管理、サービスレベル管理) Discussion Copyright (c) Brains Technology, Inc. Japan 23 Purpose Only