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会議の流儀
専攻医のための
フレームワーク紹介
状況整理編
総合診療科では「業務改善」のために
会議を行うことも多い
しかし,それぞれが言いたいことばかり言って
話が前に進まないことも多かろう
会議にホワイトボードとペンがあれば,
もっと効率よく建設的な議論ができる
のに,なんでしないんですかね
マジでイラつきますね
当院のプロジェクトに関わった
ある専攻医の院内の○○委員会後の一言
「
」
そう,色々な背景を持った人との会議で
必要なのは
ホワイトボード,ペン,ふせん
そして,フレームワークだ!
考える系
比較系
状況整理系
会議で使えそうな武器
フレームワーク
状況整理系
会議で使えそうな武器
KJ法
ロジックツリー
プロセスマップ
フィッシュボーン
システムループ
フレームワーク
状況整理系フレームワーク
KJ法
ブレインストーミングからの再構成
ひとまず問題点などをブレインストーミングして
ふせんで挙げまくり,似た者同士をグルーピング.
そのグループをこれ以降のフレームワークのパー
ツにしてもよい
KJ法例
「なんかみんな疲れている」
カンファが多い
入院患者が多い
外来患者が多い
COVID19が不安定
ハレがない
新人が多い
最近眠れない
カンファの内容が難しい
重症患者が多い
調べることが多い
患者さんとトラブル
ボーッとしちゃう
PF書かなきゃ
自分が成長しているのか
わからない
カンファが多い
入院患者が多い
外来患者が多い
PF書かなきゃ
重症患者が多い
調べることが多い
新人が多い
COVID19が不安定
ハレがない
最近眠れない
ボーッとしちゃう
患者さんとトラブル
自分が成長しているのか
わからない
カンファの内容が難しい
タスクが多い
状況の不安定さ
燃え尽きてる?
その他
状況整理系フレームワーク
ロジックツリー
モレなく,ダブリなく が合言葉
問題の構造を可視化することで
議論の焦点をはっきりさせやすい
これをやると話がとっちらからない
いい加減にやって,モレ・ダブリがでると
後々,場が混乱しやすい
学会発表が少ない
スキル欠乏
情報整理力
まとめ力
プレゼン力
ネタ欠乏
診断力
情報収集力
知識
やる気欠乏
本人の気持ち
科の雰囲気
ロジックツリー例
「学会発表が少ない」
状況整理系フレームワーク
プロセスマップ
物事の流れに沿って
問題点などを整理
プロセスを図示することで
どの流れのどの部分にどんな問題が
あるのかが把握しやすい
S1 S3 S4
プロセスマップ例
「専攻医がEBMを学ぶには」
「外来診察までが遅い」
二次資料に慣れる
抄読会で単語に慣れる
自分で吟味できる
抄読会を楽しめる
隣の後輩に教えられる
抄読会でレクチャー
診療で適用をできる
フレームワークを
使って診療・指導
S2
受付 看護師問診 医師診察
目標整理型
問題整理型
そもそも事務の人数が少なく長蛇の列
書類作成に時間がかかる
検温の手間
診療科の振り分けで戸惑う
コミュニケーションが難しい患者さんで止まる
すごく密度の高い問診を取る
処置の付添いなどで看護師が足りない
待合にいない患者さんを探す必要がある
動線が複雑で患者さんが迷う
物理的に遠い
医者がブースにいない
なんかのんびりしてる
患者さんを順番通り呼ばない
問診票が医師の手元に
来るまでが遅い
患者さんが順番がわからず
どこかに行ってしまう
状況整理系フレームワーク
フィッシュボーン
問題に対して,ある程度カテゴリが
わかっている場合に
カテゴリを骨として図示することで
カテゴリごとにどんな問題があるのかが
把握しやすい
カンファが多い
フィッシュボーン例
「カンファに人が集まらない」
多忙
カンファへの思い
学習面での魅力がない
日常診療の負担多
自分が行かなくても
大丈夫
ニーズに
合ってない
レベルが
合ってない
行っても意見が反映
されない
雰囲気が悪い
発言しづらい
怒られる
状況整理系フレームワーク
システムループ
それぞれのトピックの関連性を図示
変化が他の部分にどう影響するか
家庭医療理論ではおなじみのやつ
それぞれの関係性を知ることで,
パッと見の解決法が他の部分に
悪影響をきたすことなどが可視化できる
慣れないとこれをハンドリングするのは大変かも
経験値
知識
自信
やりがい
担当意欲
担当機会
業務負担
参加意欲
参加人数
システムループ例
重症管理を
身に着けたい
カンファの参加を
増やしたい
同
同
同 同
同
同
逆 逆
同
同
逆:逆の方向に動く
同:同じ方向に動く
同
さて,次の会議はどこだ

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