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Saigaivolunteerreport
- 1. 災害ボランティアに参加して
N.W
11 月 14 日のバイオマス裁判終了後、郡山市の知り合いのお宅に宿泊させていただき、
15-16 日と災害ボランティアに参加した。
初日は労働組合の連合の若い人たちと一緒になった。貸し切りバスで東京方面から来て 1
週間滞在しているという。県内の一般ボランティアは私だけだったようだ。
午前中は 1m 以上浸水した西田地区の 80 代の女性一人暮らしのお宅で、家の中の拭き掃
除。すでに乾いた泥は木の繊維に入り込み、サッシや隅々にこびりついて拭いてもなかなか
落ちず、戸板は歪んでベコベコになってしまっている。お孫さんが遊びに来たら放射性物質
を含む粉塵の影響が心配だ。
午後からはクリーンセンターが水没した富久山地区へ。めちゃくちゃに破壊された家の
横を通過して一軒の平屋に到着。川から数十メートルの場所でやはり 1m 以上の浸水地域、
もはや住んでいる人の気配がない。
家主は 60 年住み慣れた家への愛着から、すぐ取り壊す決断ができないため、カビの発生
を抑えるために床板をはがして溜まった泥砂を掻き出す作業を依頼した。カラカラに乾い
た泥砂をスコップですくい上げると粉塵が舞いあがり、防塵マスクをしていても喉がいが
らっぽくなってくる。ゴーグルも必須だ。
一緒に作業した連合の若者たちは、もう住まない家だというのにきちんと窓ガラスから
サッシまで丁寧に水洗いしており感心した。
大人数だから作業も苦にならず、若い人達からエネルギーをもらって気持ちの良い1日だ
った。
2 日目はまた富久山地区へ。滋賀から来たという男性と、県内からの男性 2 名と私の計 4
名で泥出し作業に向かう。着くとそこは川べりの家で、崖下 5~6mに阿武隈川にそそぐ細
い支流が流れており、まさかここが濁流となって家々を飲み込むことになろうとは想像も
しなかったと家主はいう。家を建てる際かさ上げしており、せいぜい水が来ても床すれすれ
くらいだろうと考えていた。この一か月余で必死に泥かきをし、庭に積み上げるところまで
は何とかやったが、川べりにある畑も一帯は泥をかぶったままで、家の床板はまだ手が回ら
ないという。
家の外壁は 1mをゆうに超える泥線がついているが、不運なことに床上 70 センチにとど
まり床上 1m 以上を対象とした行政の保障は受けられないようだ。
ボランティア4人で土嚢袋にひたすら泥砂を入れて道路に運び出していると、すぐに腰
が悲鳴を上げる。しかも積んである泥砂は下のほうに行くほど水分が残っており重たい上
に、置き場が埋まっていくに従いどんどん遠くなる。腰の痛みに襲われながら、“今晩は温
泉が待っている、これが終われば温泉だ~”と自らを励ます。この日は夕方から磐梯熱海で