@BLOCKCHAIN EXE #18

1. ZilliqaのShardingについて

2. 自己紹介
大学卒業後、約８年ほどCRMパッケージのシステムエンジニア。
2017年後半にブロックチェーンに興味を持ち始め独学を開始。
2019年1月にGaudiyへジョイン。フロントエンド開発やマネジメント、ブロックチェーン実
装・リサーチ等を担当。
@NagaiSho

3. Gaudiyとは？
1. 独自トークンの発行
コミュニティ内外で使えるトークンを発行
2. 貢献を分散的に評価
コミュニティへの貢献に繋がる書き込みや活動をユーザが相互に評価
し合う
3. 評価をトークンとして還元
評価に応じてトークンを自動付与
トークンはギフト購入や他トークンと交換可能
自立分散的なトークンコミュニティでプロダクトを共創する

4. アジェンダ
1. Zilliqaについて
2. ZilliqaのShardingについて
3. 他Protocolとの比較
4. Dapps開発者からみたスピード

5. 1. Zilliqaについて

6. Zilliqaはシャーディングを実装した
スケーラブルでセキュアな
パブリックブロックチェーンプラットフォーム
Zilliqaとは？
パブリックブロックチェーンとして、初めてのシャーディング実
装
独自のスマートコントラクト言語やエコ・フレンドリーなコンセン
サスを備える

7. ローンチ状況
❏ 2017年 プロジェクトスタート
❏ 2019年1月31日 メインネット稼働
❏ 2019年6月10日 メインネットにてスマート・コントラクトが利用可能

8. Zilliqaの特徴
Scalable Sharding
Secure Scilla（Zilliqa’s smart contract language）
関数型言語、静的バリデーション
Eco-friendly mining
（consensus）
PoW（Proof of Work）
PBFT（Practical Byzantine Fault Tolerance）

9. 2. ZilliqaのShardingについて

10. Shardingとは？
データベース分野で使われてきた手法
データを複数のデータベースに分散することで負荷を分散
©2019 Gaudiy inc.
PoWブロックチェーン
Bitcoin/Ethereum

11. ❏ シビルアタック、51%攻撃を受けやすくなる
■ 悪意のあるノードが特定のシャードに集中したら
■ １シャードあたりのノード数が少なかったら
❏ 二重支払い問題
■ 複数シャードに分かれてしまったら
❏ シャード間の状態の参照可否
■ スマートコントラクトでシャード毎にState（状態）が発生する恐れ
Shardingのデメリット
©2019 Gaudiy inc.

12. ZilliqaのShardingとは？
Network Shardingでネットワークをグループ（シャード）に分割し並列に処理
ネットワークの参加者が増えるごとに処理性能が向上
*TPS（1秒あたりのトランザクション処理数）
©2019 Gaudiy inc.
1 × 100 Transaction = 100 TPS* 10 × 100 Transaction = 1000 TPS

13. Zilliqa
❏ achieves over 2,828 TPS on testnet
❏ 10,000 node で VISAに匹敵
Shardingによるトランザクション性能
既存のPoWブロックチェーン
❏ Bitcoin 7 TPS
❏ Ethereum 15 TPS
クレジットカード決済
❏ VISA 8,000 TPS（Max 20,000）
©2019 Gaudiy inc.

14. ❏ シビルアタック、51%攻撃を受けやすくなる
■ 参加ノードに対するPoWによる検証
■ シャードへの割り振りにコストとランダム性をもたせる
■ １シャードあたりのノード数を600に
1. DS コミッティー (Directory Service Committee)という専用ノード群を PoWを使って選出
2. コミッティーは一定の間隔で、メンバーの入れ替えを先入れ先出しで実施
3. メンバーが選定されたら、シャーディングのプロセスを起動
4. ネットワークに参加しているすべてのノード（コミッティー以外）がもう一回 PoWを実施
5. PoWの検証結果をもとに割当先のシャードを確定
Zilliqaのデメリットへの解決策①
©2019 Gaudiy inc.

15. ❏ 二重支払いの防止
■ アカウントモデル
■ Global Stateをトランザクションをシャードに取込む際に更新
■ シャードへの割当はアカウントアドレスに基づいて割り振られるので、同じ
シャードで処理される為に検知できる
Zilliqaのデメリットへの解決策②
©2019 Gaudiy inc.

16. ❏ シャード間の状態の参照
■ スマートコントラクト実行時のシャード間の状態の扱い
■ アカウントをロックし、UTXOの様な解決策で検討中
Zilliqaのデメリットへの解決策③
©2019 Gaudiy inc.

17. Zilliqaの現状と課題
❏ トランザクション速度
体感 30-40sec.
2400 nodes and the latency is roughly around a minute.
❏ Gas代（ZILの転送）
0.001 ZIL (¥ 1.88)
❏ ノード数の拡大

18. Zilliqaの今後
❏ 国内外企業と提携
❏ 2019年5月 MindShareと提携、PepsiCoとの広告運用テストで28%効率向上
❏ 2019年6月 Xfersとの提携（ペイメント領域）

19. 3. 他Protocolとの比較

20. ❏ State Sharding
■ Ethereum2.0（Serenity）
■ NEAR Protocol
❏ 多数のProtocolや他Layerで応用される予定
■ IOST
■ EOS
■ MyCryptoHeroes（オフチェーン）
Sharding実装予定のプロトコル
©2019 Gaudiy inc.

21. 4. DApps開発者からみたスピード

22. ブロックチェーンのトリレンマ
スケーラビリティ
セキュリティ 分散性

23. DAppsのテトラレンマ
スケーラビリティ
セキュリティ 分散性
UI / UX

24. まとめ
❏ Sharding実装したパブリックブロックチェーンZilliqaの現状と課題
■ シャード間の状態の共有
■ ノード数の拡大
❏ スマートコントラクトを絡めたシャーディングの難易度は高さ
❏ ユーザ体験の重要性

25. Thank you