1. 私の考える視覚障害者向け
スマートフォン
ＴＭ研究所
フリーランス プログラマ
武藤 繁夫
tmhouse@gmail.com

2. なぜ始めるようになったか
● 原発事故！
● 東京ピンチ
● 仕事やめちゃえ
● ぷらぷらしてると
●
ヘレンケラーフォン？
● もっと良いものを作れるに違いない
● 今に至る

3. 長谷川 貞夫氏との出会い
● 社会福祉法人桜雲会・体表点字研究プロ
ジェクト代表、日本 Android の会福祉部。
元・盲学校の教師。
●
全盲
● スマホを使って点字を打ち込みたいとい
う、激しい熱意に心を動かされる。

4. 作ってみたその１
（ボツ）
●
Ippitsu 8/2 ● Ippitsu 8/2R

5. 作ってみたその２
（これはイケる？）
● スマート点字
フリックとタップで入力
画面のどこでも入力できる
● 2011/11 リリース
●
ダウンロード数 約二千件

6. 試してみた
● 長谷川さん、福祉部の全盲の方、様々な関
係会合に出席している方々のご協力
● 結果
点字さえ知っていれば、使い方はすぐに理解してもらえ
る
けど、誤入力が多すぎ
● なぜか？

7. 視覚障害者は最初に何をするか
●
両手で端末をカイロのように撫で回す
● 逆に、触らない（拒絶反応）
● 恐る恐る触ったり
人それぞれ。というか見えてないのだから
当然の反応である。
● だから触っただけで作動するのは駄目
スマート点字だめじゃん ...

8. ところで、
ICS(Android4.0) 以降
のタッチガイド機能を知る
● 画面上のテキストやボタンを読み上げてくれ
る優れもの（林檎印の方がもごもご ... ）
●
画面をなぞっている分にはしゃべるだけ
● これは良い

9. よし、じゃあこうしよう
● 超簡単なホームアプリを作る
まずは好きなだけ触ってもらおう
●
スマート点字をＩＭＥ化する
慣れてくればＩＭＥが現れている間だけ注意すればいいこと
に気づくはず
● さらに、魅力あるアプリを作っていけば、
きっと皆使うようになるはず！ はずっ！ はず！
というわけで、懲りずに作ります！

10. 「ボタンでホーム」を作った
アプリを探す方法
端末起動直後 を決める アプリを起動する
１．なぞって
２．聞いて
３．タップ
の繰り返し
●
早い話、おもちゃ箱を整理しただけ

11. スマート点字ＩＭＥを作った
何かアプリ 送信ボタンを押す
（これは gtalk) スマート点字 IME が現れ
③ 文字列が入った
② 入力したら
最後に
上フリック
「バチャーン」
「ガチャ」
① 入力エリアで
タップ

12. マクド注文ヘルパーを作った
● これは冗談のようで冗談ではない
● そもそも今まで存在しなかった方がおかしい
なぞって、
聞いて、
何が食べたいか
決める。
自動的に
スマイルを
注文できる
機能付き！

13. まとめ
私の考える視覚障害者向け
スマートフォン、とは？
● 物の整理は自動的に行われること
目隠ししておもちゃ箱に手は入れられない
● 触れるだけなら安全であること
とにかく触られまくります
● 状態をフィードバックすること
とりあえず setContentDiscription() を！
● 新しいユーザー体験であること
今なら何を作っても、新しいユーザー体験になりますよ！

14. 今後について
● アプリ拡充とか
●
スマート点字ＩＭＥで仮名漢字変換とか
● 盲ろう者向けサービスとか
音声出力デバイスによる、体表点字コミュニケーションの実
現

15. ご清聴、
誠にありがとうございました。
● Ｃ棟、福祉部展示ブースにてお待ちしており
ます。
● ご紹介したアプリは、 Google Play にて
tm-laboratory で検索してください。
おわり