1. オリエンテーション（目黒君へ）
◆英語担当より
結論から言えば、2 か月で偏差値を 10 上げることは容易です。ただ苦しいと思います。
だから私も努力します。それ以上に、目黒君も努力してください。
私はもともと英語が苦手でした。そもそも長文の問題なんて何言っているかわからなかっ
た。だけどもし本気で勉強しているのに長文が読めないのであれば、目黒君の努力が足り
ないからじゃなく、正しい英語の学習方法がうまく伝えられていないからだと思います。
英語の基本は暗記です。生物とか日本史とか、事象の名前や人の名前、事件の名前を覚え
ることと同じです。ただ、英語は他国の言語。他国の文化や背景、あるいは言葉、ルール
は本当に多いです。だから覚えることの苦しみに耐えに耐えて、笑顔で受験勉強を成功さ
せましょう。
◆授業の進め方（t=90 分～）
12 月は語法・文法、1 月は英文解釈を始めます。
◎インプットとアウトプットを大切に…
インプット（＝吸収）とは授業の内容を理解すること、アウトプット(＝伝達)とはわからな
いことはわからない、わかることはわかると意思を伝えましょう。＝徹底して復習をして
ください。
◎予習プリントと復習プリントを用意します。受験合格は本人の努力目標であるので、た
だ成果は見ません。ですが、通して 30 分～60 分程度で終わるものです。
○○君の英語についてのまずわかる部分とわからない部分の把握をします。
Q.高校で受けてきた多くの英語に関する模試のもっともよかった偏差値はどのくらいです
か？
Q.高校で受けてきた多くの英語に関する模試のもっとも悪かった偏差値はどのくらいです
か？
Q.文型（SV,SVC,SVO,SVOC,SVOO）の理解は出来ていますか？
Q,be 動詞と一般動詞の違いを教えてください。
Q.reason という単語の意味を教えてください。
Q.時制、受動態、仮定法、不定詞、動名詞、関係詞、比較、名詞、冠詞、接続詞、形容詞、
副詞、否定、倒置の理解はありますか？
◆家庭学習のすすめ
それぞれ家庭学習必要な勉強道具は、単語帳(多め)、厚めの文法書、リーディングの教科書
（中学・高校どちらでも可）がベストと考えます。
単語学習については、家庭で行ってください。1 日 50 個を目途に。覚えられなくても完璧

2. に覚えるつもりで集中して。
50 個×1 か月で 1500 個、2 か月で 3000 個になりますが、これでも実は足りません。です
ので、やれるのであれば、1 日 100 個やって頂いても構いません。
文法学習については、授業で行います。今井の英文法 1・2 を使用し、基礎から行います。
家庭では、復習をしつつ、厚めの文法書で補完してください。
英文解釈学習については、リーディングの教科書を使い、音読（声を出して読む）をして
ください。自分の好きなページでけっこうです。そこを 5 回、10 回、そして 30 回、何回
も通して読んでください。勉強に疲れた時などに、英文の意味も何も考えなくてけっこう
ですので、念仏のように声を出して唱えてください。
◆英語の学習法についての補足
前提：英語は短期間で点数を伸ばす教科ではありません。理由は暗記量がハンパないから
です。だからちょっと勉強したからでは上がりません。ただ成績が上がらないからといっ
て不安にならないことが大事です。力を十分に蓄えるのです。
≪2 か月で偏差値を 10(点数で言えば 20 点)上げる方法≫
徹底して単語と文法を暗記しましょう。
長文演習はとりあえず予定はしません――機械の使い方を知らない素人が機械を使おうと
するものと言えば言い過ぎですが、今はまだ早いです。だから力（単語と文法）を蓄えま
しょう。ただ単語と文法を徹底的に理解したとき、長文も驚くほど読めることに気づくと
思います。時間があれば、パラグラフリーディング・コミュニケーションリーディングと
いう長文読解のテクニックに入りましょう。
◆その他
◆相関関係――英語は国際語であるが、されど英語文化圏のもの。
出題される長文は、多くが西洋文化圏の輸入が多い。西洋の文化を知る必要がある。
宗教、歴史、音楽、美術、スポーツなど。
クリケットのルールはわかりますか？慶応入試にクリケットのルールブックが出題。
◆忘却曲線
◎理解は覚えた範囲には入らない
◎一度覚えたことでも数週間後には忘れる
◎アブラハム・マズローの 5 大欲求説
生理的欲求→安全の欲求→所属と愛の欲求→承認の欲求→自己実現の欲求
自己実現の欲求＝試験に合格すること＝奢りはなくす。
◆人＝欲＋性格
欲は自己実現の欲求に集中し、性格は真面目であれ。そのことが合格への期待値を高める。
◆費用対効果

3. 2 か月で合格するというのは、費用対効果、効率的である。
ただ、体力と精神ともに消耗する。正しい勉強方法をしなければ危険性もともなう。
ただ、無我夢中で突っ走れる。それは魅力的である。
◆単語の暗記＋英文法の暗記＋音読＋英文解釈＝偏差値 60 以上
◆英語の成績 UP のイメージ
パラグラフリ
ーディング
(偏差値65～)
英文解釈(偏差値
60)
単語・文法（偏差値50）
単語・文法を暗記すると、偏差値は 50
英文解釈（文型を用いて一文一文和訳することができ、内容も理解することができる）を
完成させれば、偏差値 60
パラグラフリーディング（マクロの視点から一文一文の高度な理解＝作者と同レベルの読
解）を身につけることができたら、偏差値 65~

4. 12 月のスケジュール
英文法・語法（基礎）
講義１―オリエンテーション・動詞と時制・助動詞
予習プリント（※授業併用）20 枚・復習プリント 2 枚
講義２―不定詞・分詞・動名詞
予習プリント 40 枚・復習プリント 2 枚
講義３―仮定法
予習プリント 16 枚・復習プリント 2 枚
講義４―関係詞
予習プリント 18 枚・復習プリント 2 枚
講義５―比較
予習プリント 18 枚・復習プリント 2 枚
講義６―名詞・代名詞・冠詞・形容詞・副詞
予習プリント 24 枚・復習プリント 2 枚
講義７―疑問詞・疑問文・前置詞・接続詞
予習プリント 24 枚・復習プリント 2 枚
講義８―否定・文型・受動態・倒置・数詞
予習プリント 28 枚・復習プリント 2 枚
授業 90 分の中で、アウトプット（＝わからないことはわからないと言うこと）が多ければ
多いほど偏差値につながると思いますので、しっかり予習してきてください。私の授業は
原則延長は両者同意の上ですが、何分でも延長します。