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Semelhante a Govakao2009 01 (9)
Govakao2009 01
- 2. 全 3 回のメニュー
① もう一つのジャーナリズム
② メディアの自主管理
③ インターネットのガバナンス
評価:毎回課す小リポート ( 〆
切は次回授業時まで ) 。ブロ
グに記述
- 3. 赤尾担当の「演習」メニュ
ー
①7/14 「ジャーナリズム演習
」
②7/21 「ブログ演習総括」
③7/28 「自主学習」 (78 限は
「論」の試験 )
次回はインタビュー実習です。
録音機器が不可欠だと思って
いる人は,用意してきてくだ
- 6. ジャーナリズムとは何か
• 「新聞・雑誌などの職場をすで
に与えられた者の活動を越えて
, 市民のなしうる記録活動全体
・日々の営みの 中にジャーナリ
ズムの根を新しく見出すことに
ズムの根を新しく見出す
日本のジャーナリズムの復活の
希望がある」
– 鶴見俊輔『ジャーナリズムの思想』
(1965)
- 7. 「日々の営み」とは
• 身の周りで起きた出来事 ( 事実 )
を記録しておく ( 日記・日報 )
• 人と話し合ったことを記録してお
く ( 議事録・面談録・講義録 )
• 生活の中で感じたことを記録して
おく ( 雑感 )
• 事実や雑感をベースに何らかの主
張を展開する ( 意見文 )
- 8. 「日々の営み」の共有化
• ネットの登場以前は「市民の日々の
営み」としての記録活動を共有する
には,多くの労苦が伴った ( ミニコ
ミや同人誌など )
• ネットが登場し, Web 日記,ブログ
, Wiki ,掲示板, SNS , Twitter
など,「日々の営み」たるジャーナ
リズムが生き生きと息づく場が増え
てきた
- 9. ガバナンスとジャーナリズ
ム
• ジャーナリズム ( 言論機関・行為 )
は民主主義の根幹 ( 言論 / 表現 / 思
想 / 信条の自由が民主制の根幹 )
• ジャーナリズムは協冶のための議場
を提供する「広場」
• ジャーナリズム活動を通じて,公共
圏 ( 公共的領域 ) に市民が関与でき
に市民が関与
る
- 10. メディアのガバメント / ガバナンス
第四の権力として統治機構の一つと
なったマスメディア ( 放送・新聞 )
に機能不全がみられる
新たなプレイヤー ( 組織化された市
民 ) が公益の担い手として参入する
公益の担い手
結果,既存の秩序 ( 統治機構 ) に変
化が生じ,社会運営の新たな仕組み
が生まれる
- 11. ジャーナリズムの変質
ジャーナリズム= journal→ 日々
起こった出来事を記録する日録。
起こった出来事を記録する日録
市民一人ひとりの言論・表現・記
録活動 ( 生活世界のガバナンス )
ジャーナリズムが産業化され,マ
スメディア企業の従事者による営
みのことだとの意識 (“ 知る権利
みのこと
”の委託者・代行者 / 権力の監視
者)
- 14. マスメディアが第四の権力
に
マスメディアが高度に産業化し,思
想の流通市場を寡占した段階で,マ
スメディア ( プレス ) そのものが第
四の権力として,市民に対する抑圧
的存在に
プレスも監視役から
権力と相互依存に
- 15. 統治の道具としてのメディ
ア
代議制民主主義は世論 ( 感情の分布
) によって成り立つため,三権から
マスメディアに対して記者クラブな
どを通じ,常に情報操作が企図
意識的な市民による輿論 ( 理性的議
論の総体 ) はマスメディアから排除
され,市民運動とマスメディアが乖
離
- 19. ジャーナリズムの転換期
• 「ジャーナリズムに公共への奉仕と
いう最も深遠なる使命を回復させる
ための草の根の改革運動」 ( ジェイ =
ローゼン )
• 市民と政府との間の溝を埋める。政
治の劇場化で,冷笑的で無関心な市
民が増加したことへの危機意識
ローゼン (1999) 『パブリック・ジャーナリズ
ムの概念―理念の実行』
- 20. 「情報」から「対話」へ
• 「情報のジャーナリズム」から「対
話のジャーナリズム」へ ( ジェーム
ス・カレイ )
–市民の議論の質を高める
–第三者的立場の「客観報道」の否定
–ジャーナリストを市民生活に関わるメ
ンバーとして位置付ける
–市民に対して真剣な議論への参加を呼
びかける
カレイ (1999) 『パブリック・ジャーナリズム擁護論』
- 22. パブリック・ジャーナリズ
ム
Public Journalism→ 既存ジャ
ーナリズム内部のさまざまな制
度改革を志向 ( 運営主体の担い
手の多くは既存ジャーナリズム
経験者 )
市民記者が顕名で記事を発信
Web 上の電子新聞や動画で情報
を提供 ( 物理的制約を打破 )
- 23. パブリック・ジャーナリズ
ム媒体
Ohm ynew 韓国 )
s(
PRESSian( 韓国 )―寄稿は専門家中
心
JANJAN(*)
市民運動と連携する「インターネット新聞」
ライブドア PJ
ポータルサイトにオリジナルなニュース
Videonews.com
*―Japan Alternative New for Justices and New Cultures
s
- 24. パブリック・ジャーナリズム
の理念
多くの人々が市民記者になって生活や仕事、ボラ
ンティア活動の現場からニュースを送ります。
市民のボランティア活動とカンパが編集作業を支
えます。
既存マス・メディアのニュース価値にかかわりな
く市民の視点に立って良質な言論を創り上げます。
正義と自由、公正を大切にする市民社会の創造を
目指し、市民主権と地域自治を確立する制度改革
に取り組みます。
国境を越える情報交流による異文化の相互理解を
進めます。
〈 JANJAN宣言〉日本インターネット新聞社
- 25. 市民記者コード (JANJAN)
記事は市民記者個人の責任で書きます。
情報は正当な方法で収集し、事実関係を十分確
認します。
盗作など他人の著作権を侵害しません。
名誉毀損、人権侵害や言論の「暴力的な記事」
は書きません。
差別的な記述や品格を欠く記述はしません。
取材対象から金品を受け取るなど不当な行為は
しません。
編集権は編集委員会にあることに同意します。
- 31. 新聞とブログの共生
新聞社のニュースサイトが RSS 発
信。コメント・トラックバックを
開放
新聞社が主宰するブログ・電子会
議室などで,市民が記事作成過程
に関わり ( バックヤード・ブロガ
ーズ ) ,言論の多元性を確保する
市民 ( 読者 ) は記事作成の協働者
,新聞製作の積極的貢献者
- 32. コミュニタリアニズムの思
想
アメリカ伝統の思想潮流。歴史的
に培われた共同体的価値を尊重。
個人を育む共同体を抜きにした個
人の自由はありえない
リベラリズム,個人主義などには
批判的立場。行き過ぎた個人主義
がもたらす現代社会の病理問題の
解決を目指す
- 33. シビックを目指す動き
NewYork Tim 。ブログ・サービ
es
ス About.comを傘下に収め,紙面
との連動企画を実施
産経新聞「 iza! 」。記者と読者が
ブログ
八重山毎日新聞。記事にコメント
ができ,フォーラムも併設
神奈川新聞。生活情報限定だが,
無料コミュニティサイト「カナロ
- 35. ③ オープンソース・ジャーナ
リズム
Open-Source Journalism 。草
の根 (Grass-roots) ジャーナリ
ズム
社会の隅々で活躍する市民が
( 勝手に ) 発信するジャーナリ
ズム。多くの市民がブログ・
Wiki などで自発的に連携し合っ
て,ニュースを作り上げていく
- 36. Slashdot Japan
ハイテクオタクのためのニュースと
雑談のためのサイト (3000 万 pv/ 月 )
ニュース記事は読者からのタレコミ
(*) で提供され,編集者 ( ボランティ
ア ) が選択し掲載。読者が匿名で自
由にコメントすることができる
VA Linux Systems Japan 株式会社
OSDN 事業部
タレコミなので,情報の正確さを Slashdot は保証していない
- 38. オープンソースの特徴
誰もが書き手になりうる ( いつでも
退出できる )→ 無責任さ
ゲートキーパーが不在→玉石混淆
評価は平等→読むべき記事の選別に
時間を要する
RSS を用いたヘッドライン,ランキング,ソーシ
ャル・ブックマークなど
顕名で書くリスク→情報の信頼性
- 40. 本日のまとめ
既存のジャーナリズムの改良運動とし
てのパブリック / シビック・ジャーナ
リズム
ネット発の新たな言論・表現空間の形
成を目指すオープンソース・ジャーナ
リズム ( 詳細は「電子メディア論」で
)
両者は敵対的関係 ? 補完的関係 ?
- 41. 本日の小リポート
もう一つのジャーナリズムの記事を読み,
既存のジャーナリズムと異なる点を具体的
に指摘したうえで,感想を書きなさい。
制限字数なし。自分のブログにエントリー
すること ( カテゴリーは「ジャーナリズム
」を推奨 ) 。〆切は 7 月 14 日 ( 火 ) 授業開
始時。参照した記事には必ずリンクをはる
こと。
注■小リポートのエントリーは演習のポイントにカウントされま
ん!