8. 全ゲノム配列解読前の研究
1991年 Linda B. Buck and Richard Axel (The Nobel Prize in Physiology or Medicine for 2004)
により、ラットの嗅覚受容体遺伝子がクローニングされた。
Gタンパク質共役型であることは予想されていたので、その配列の特性を用いてprimerを
設計し、PCRをして(a)、得られた産物の塩基配列を決定(b)。
また、嗅覚を司る器官で発現されていることを確認(c)。 (18 loci)
(c)
(a) (b)
Figure 2 Figure 4 Figure 3
PCR result Amino acid alignment Northern Blot Analysis
(from Buck & Axel Cell 1991 65:175-87.)
1992年から1998年にかけては、このラットの嗅覚受容体遺伝子の情報をもとに、マウス、
ヒト、ナマズ、メダカなどの生物で嗅覚受容体遺伝子が相次いでクローニングされた。
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