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背景 クラウドやDevOps、といった新しめの技術について、 「業界の古参」 として何か語ってほしい、とのお話をいただきました。 今回は、それらの技術がトラディショナルな 「日本のシステム開発(SI)」 に及ぼす影響をお話してみます。 Copyright
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DevOpsおさらい 「DevOps」 は 「アジャイル」
と強く関係 速くアプリケーションを作ることはできるようになった (アジャイル方法論) 次は、速く本番環境で動く状態にしたい (DevOps) 品質確認 回帰テスト 開発 (C)Rajiv.Pant 2012 on Wikipedia Copyright © 2013 NTT DATA Corporation ここは速くなった QA 本番環境移行 インストール 運用 ここが次のボトルネック 3
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余談:NTTデータとアジャイル NTTデータだってアジャイル頑張ってます! Copyright © 2013
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DevOpsのキーテクノロジ 自動ビルド・デプロイ(Jenkins, gradle等) 自動プロビジョニング(Chef,
Puppet等) 自動テスト(Selenuim等) Copyright © 2013 NTT DATA Corporation クラウド(仮想化、インフラのSoftware化) 5
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日本のシステム開発とDevOps 前置き 今日の話の中では、 日本のシステム開発 = ウォーターフォールで作られた企業の基幹系システム くらいの感覚で捉えてください 本題 アジャイルやってないシステム開発は、DevOpsとはあまり関係ない? もしかして、日本のシステム開発は、DevOpsとはあまり関係ない? そんなことはありません Copyright
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世の中的な動向: スピードへの要求は高まる 2016年までに、DevOpsは、大規模クラウド・プロバイダーが採用するニッチな戦略 から、Global 2000企業の25%が採用する主流の戦略へと進化する。 出典:ガートナー「ITサービス提供の迅速化に向けたDevOpsのベスト・プラクティス」
2013年9月 ◆基幹系システムもスピードが重要に ・携帯キャリアが、他社の新料金プランに追随するには? ・損保会社が、他社の新型特約に追随するには? ⇒フロント系システムの変更だけでは対応できない 特にB2C企業のコアビジネス直結システムのスピードアップはクリティカルに ◆基幹系システムに依存した難しさも ・単純に「品質より速度優先で」とは言ってもらえない ・お金に直結することが多く、誤りは許容されいくい ⇒日本のシステム品質のよいところを残したスピードアップが大事に Copyright © 2013 NTT DATA Corporation 7
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NTTデータ社内の動向: 実際にスピードアップの要求は来てる? ◆「リリースの迅速化」は、NTTデータ内でも課題になっているか? ・5件の社内ヒアリングを実施 ⇒
100%のプロジェクトでYES ・現状のスピード感で満足しているお客様はほとんどいない ◆ただし、厳しい「コストダウン圧力」についても、100%のプロジェクトでYES ・大きな費用をかけずに、スピードは上げてほしいと思っている 「スピード=価値」を説明して、必要な費用をどういただくかはSIerの課題だが とにかく、スピードアップを実現できる状況にしないと! Copyright © 2013 NTT DATA Corporation 8
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ところで、ウォーターフォールとDevOpsは相容れるの? 実は、日本のシステム開発でも、維持・機能追加フェーズはウォーターフォールではない リリース 要件定義 設計 製造 新規開発 テスト リリース前手続き リリース リリース待ち 機能追加#1 バグ改修#2 維持・機能追加 機能追加#3 バグ改修#4 機能追加#5 機能追加#6 リリース前手続き リリース待ちのコードは多く存在している ⇒ アジャイル/DevOpsの課題と類似 Copyright
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こんな感じに変えられるとうれしいのでは リリース#1 リリース#1 機能追加#1 バグ改修#2 機能追加#3 バグ改修#4 機能追加#5 バグ改修#6 リリース前手続き リリースタイミング 増やす 期間あたりの案件を 増やす リリース前手続きを 短くする (6ヶ月毎→3ヶ月毎とか) (10件/月→15件/月とか) (3週間→1週間とか) リリース#1 リリース#1 機能追加#1 機能追加#5 バグ改修#2 バグ改修#6 機能追加#3 機能追加#7 バグ改修#4 バグ改修#8 リ前手続 Copyright © 2013
NTT DATA Corporation リリース#2 リリース#2 リ前手続 10
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何がボトルネックなのか? ◆テスト環境 ・人数に比べて、環境数は不足気味 ・環境利用調整による待ち ・環境設定変更の待ち 機能追加#1 テスト環境は プロジェクト全体の 共有リソース バグ改修#2 機能追加#3 チームA ・資材リリースの待ち バグ改修#4 機能追加#5 機能追加#6 テスト環境 テスト環境 機能追加#7 バグ改修#8 チームB 機能追加#9 バグ改修#10 機能追加#11 機能追加#12 Copyright ©
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何がボトルネックなのか? ◆回帰テスト ・プログラムの規模が大きい ・品質への妥協はできない ⇒
回帰テストの量も多い ・人手によるテスト作業 リリース 機能追加#1 バグ改修#2 機能追加#3 バグ改修#4 機能追加#5 機能追加#6 リリース前手続き テスト量をさばくために 人手と期間が必要 Copyright © 2013 NTT DATA Corporation 12
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DevOpsテクノロジ活用のケーススタディ① ◆テスト面の徹底拡大 ~クラウド(IaaS)活用~ クラウドを利用し、テスト環境を何面も用意し、作業並行性を向上 人・チームが何重も並行で開発を進められる ソース リポジトリ クラウド(IaaS) 環境① Web/AP バッチAP DB 帳票 ジョブ管理 ルータ CI・Build 自動チェックアウト ・ビルド・デプロイ 環境② Web/AP
バッチAP DB 帳票 ジョブ管理 ルータ CI・Build クローン+ プロビジョニング 環境③ Web/AP バッチAP DB 帳票 ジョブ管理 ルータ CI・Build Web/AP バッチAP DB 帳票 ジョブ管理 ルータ CI・Build 環境④ Copyright © 2013 NTT DATA Corporation 13
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DevOpsテクノロジ活用のケーススタディ② ◆ビルド・デプロイの徹底自動化 ~Jenkinsの活用~ ある時間がきたら、テスト環境のAPが最新版に更新される仕組み 1日あたり環境20面×5回の更新を実施 Copyright ©
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DevOpsテクノロジ活用のケーススタディ③ ◆回帰テストの徹底自動化 ~Seleniumの活用~ ブラウザバリエーションテストをJenkins+Seleniumで自動化 Copyright ©
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ケーススタディから考える日本のシステム開発でのDevOps技術活用 ◆日本のシステム開発の特徴 ①プログラム規模が大きい ②人・チームが多い ③基幹システムは品質も大事 ◆ケーススタディから考えるDevOps技術活用 クラウドによるテスト環境数拡大は効果的 それに、自動プロビジョニング
× 自動ビルド・デプロイ × 自動テスト を組み合わせて、リリーススピードを上げることができそう 運用(本番環境移行など)に関わるDevOps技術活用例はまだ多くなさそう (日単位、週単位のリリースまではまだ求められないため?) 開発 QA ここのスピードをDevOps 技術で上げられそう Copyright © 2013 NTT DATA Corporation 運用 こちらはもう少し後かな? 16
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日本のシステム開発でのDevOpsテクノロジ利用イメージ A開発者 SCM/変更管理 B開発者 C開発者 D開発者 バイナリ リポジトリ プッシュ/ プル FeedBack デプロイ 自動テスト デプロイ ビルド サーバ Aテスト環境 A自動テスト Bテスト環境 Cテスト環境 C自動テスト Dテスト環境 商用環境 お客様 ユーザ 自動プロビジョニ ング 自動ビルド デプロイ デプロイ クラウド基盤 Copyright ©
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課題になりそうなこと ① 回帰テスト自動化は失敗例も多い QA専門チームを立てているところが少なく、定着しづらい背景も ⇒プロセス、ツール、体制の再検討が必要では 粒度 (ショートシナリオ
or ロングシナリオ) 範囲 (手動テスト範囲をどこまで自動化するか) 量 (テストスクリプトをメンテナンス可能な量に) 人 (スキル人材の確保と維持) ② 構成管理の複雑化 作業並列性の向上 × テスト環境の多面化 × テストリリース頻度の向上 ⇒ブランチ・マージの複雑さが従来より増す可能性あり 管理ルール (緩くても人が間違いにくいルールに) 管理ツール (ブランチ・マージが容易なツールへの乗り換えも) Copyright © 2013 NTT DATA Corporation 18
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最後に 「DevOpsのもう少し先」 Dev+Opsではなく、Biz+Dev+Opsなのでは? NTTデータには、3D Value
Cycleという概念があります DevOpsは この部分 Copyright © 2013 NTT DATA Corporation Ops→Bizとの リンクが次の課題 かも! 19
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