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Local SDGs
~大沼ワークキャンプから~
いつまでも自然豊かな大沼を!
(北海道七飯町大沼)
岸上侑希(2019年リーダー)
活動の背景・地域の課題
①活動場所・特徴
北海道函館七飯町大沼
駒ヶ岳や大沼などの山や湖に囲まれた自然
豊かな地域
大沼指定公園は平成24年にラムサール条
約に登録されている
②活動背景
森の表土流出や酪農における過度な農薬
使用により汚染が進む大沼の水質改善を
目的に活動開始
去年までの活動と成果
①共催団体
大沼マイルストーン22
②開催期間・参加人数
2004年~
計 約800人
③主なワーク内容・成果
森林作業→植林
湖水作業→筏作り
今年の活動と成果
①メンバー
日本人 10名
外国人 10名 (ドイツ、イタリア、香
港、中国、ベトナム、メキシコ、ロシア、
ポーランド)
計 20名
②主なワーク内容
森林作業
農園作業
湖外来種駆除
ゴミ拾い
③他のワーク内容
地元のお祭りのお手伝い
地元の方と郷土料理作り
駒ヶ岳登山
大学教授による講義
自然体験学習
今後の活動プラン
①計画と期待する成果
• 教育
→環境問題への興味関心、知識の向上
• 植林作業
→ワークの継続による森林保護
• お祭りの宣伝強化
→知名度向上、外部からの人材確保
2030年に目指すゴール
• 湖の水質の向上・維持
• 原生林の森を増やす・守る
• 知名度、観光客の増加
→活動支援の増加

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Notas do Editor

  1. 写真は森林管理局の職員さんと中長期メンバーで森林作業を行った時のもの
  2. ①補足 大沼は函館駅から電車で約30分ほどの場所に位置する。 現在も活火山である駒ヶ岳やラムサール条約に指定されている大沼指定公園など、自然の観光資源が豊富であること、新幹線の駅(新函館北斗駅)が近くアクセスがいいことから、国内外問わず多くの観光客で賑わっている。 ②補足 降雨時に木が無い山の斜面から浄化されずそのまま流れてきてしまう雨水や、酪農における牛の排出物による土壌汚染、それによる水質汚染が深刻化している。また近年は、外来種の繁栄による従来種の減少も問題になってきている。
  3. ①補足 大沼マイルストーン22は、湖の浄化、ボランティア活動の普及と発展、国際交流の推進を目的に、国際交流団体の事務局長や教育、農業、漁業関係者らが共同で創設した。 ②補足 開催は今年で16回目であった。毎年約20人のボランティアと約30人の地元の方々がワークに携わっている。 ③補足 森林作業では、過度な林業や自然災害で破壊された森林を原生林で再生させることをゴールとしている。主なワーク内容としては、山の舗装道路の整備(草刈り)、原生林が残っている場所より芽が出たばかりの木の回収、ポット苗作成、植林などがある。成果としては、木が完全に成人するまではまだまだ時間がかかるが、毎年同じワークをすることで、数年前に植えた木が無事今も植えられた状態で残っている。これからも継続してワークを続けていくことが一番重要になってくると思う。 湖水作業では、湖回りの植物の減少を食い止めるべく、筏を作ってそれに植物を植え、湖に浮かばせるというワークが数年前まで行われていたが、現在は諸事情(担当者の身内のご不幸、破壊した筏による二次災害の悪化など)によりワークを中断している。現在は研究者たちの研究が進み、その結果を踏まえいくつかの解決策を実行していることから、だんだんと水質が改善してきているというデータがとれている。
  4. ①補足 今年度は高校生、大学生の参加が多かった。また日本人であっても海外在住であったりインターナショナルスクールに通っていたりと非常に国際色豊かなメンバーであった。
  5. ②補足 森林作業→山の舗装道路の整備(草刈り)、原生林が残っている場所より芽が出たばかりの木の回収、ポット苗作成、植林など 農園作業→ブルーベリー収穫やじゃがいも、枝豆収穫のお手伝い 湖外来種駆除→北海道教育大学の教授の研究のお手伝いを兼ね、近年増加中である外来種アメリカザリガニの駆除と解剖を行った。このデータは、繁殖時期を特定し、将来的により効率の良い駆除を行えるようになることに役立っている。 ゴミ拾い→観光客が多く利用する大沼湖に隣接するキャンプ場のゴミ拾い及びキッチン掃除 ③補足 お祭り→湖水祭り(大沼湖に灯籠を流した。)、沼っ子祭り(東日本大震災後福島から移住してきた子供たちを元気づけるために始まったお祭り。今年で第9回目であった。)、十字街祭り(函館にて屋台のお手伝いをし、多くの地元の方々と交流した。)、大沼神社祭り(御神輿を担ぎながら大沼の町を地元の方々と一緒に歩いた。) 郷土料理作り→北海道の郷土料理である芋餅を地元の方と一緒に作った。 登山→セミナーハウスの方と北海道大学の学生とともに駒ヶ岳を登った。 講義→北海道教育大学の教授による大沼の水質問題に関する講義が英語で行われた。その後は教授とともに大沼の湖周を探索し、大沼の生態系について解説して頂いた。 自然体験学習→日本にいる外国人留学生(日本語を勉強中)とともに、ホームステイや農園作業を通して函館や大沼の自然に触れるという活動を行った。
  6. ①補足 教育→まずそもそも知らないと何も気にかけることができない。そして知識があると、大沼だけでなく世界中の様々なところで応用ができる。今回は講義という形で自分たちが教育を受ける側であったが、ゆくゆくは現地の小学校や中学校に訪問し、特別授業やワークショップをとして環境問題やSDGsについて教えてあげられることができたらなと思う。 森林作業→先ほども述べたように、森林を復活させるためにはかなりの年月がかかるが、その間誰も手をつけなければその土地は荒れてしまう。ワークを継続させ毎年管理する人がいれば、ずっと見守っていくことができる。現に今年も、去年や一昨年植林した場所で、鹿や熊などに荒らされてしまっていた場所がいくつかあり、そこは私たちでもう一度植え直した。特に根っこが定着するまでの期間は木がだめになってしまうことが多いので、定期的にチェックする必要がある。 お祭りの宣伝強化→先ほども、知らなければ何もできないと述べたが、大沼という土地をより多くの人に知ってもらうことで、より多くの人に大沼が抱えている問題を認知してもらうことにつながると考える。また地元からだけでなく外部からも人材を確保することで、常に活気あるアイディアで町や環境活動を活性化することができる。大沼はお祭りが多いので、お祭りは良い宣伝材料になると思う。
  7. 今後の活動プランが成功したと仮定すると、このような結果が見られると予想できる。