経営科学の授業で作成したものです。

1. 濱田総長に対する
ネットワーク論的アプローチ

2. 濱田総長とは？
濱田純一（はまだじゅんいち、1950年（昭
和25年）3月14日- ）は、日本の法学者。兵
庫県明石市出身。第29代東京大学総長（任
期は2009年4月から6年間）。東大総長とし
ては、初の戦後生まれとなる。専門はメ
ディア法、情報法、情報政策。法学博士
（東京大学、学位論文「基本権理論におけ
る制度の観念」1980年9月）。趣味は山歩き
[1]。（Wikipediaより）

3. 華麗なる経歴
• 1968年3月- 灘高等学校卒業[2]
• 1972年3月- 東京大学法学部卒業
• 1974年3月- 東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了
• 1979年3月- 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取
得退学
• 1979年4月- 東京大学新聞研究所助手
• 1981年10月- 東京大学新聞研究所助教授
• 1992年4月- 東京大学社会情報研究所教授
• 1995年4月- 東京大学社会情報研究所長（1999年3月まで）
• 2000年4月- 東京大学大学院情報学環教授（ 東京大学大学院
情報学環長・学際情報学府長（2002年3月まで））
• 2005年4月- 国立大学法人東京大学理事・副学長
• 2009年4月- 国立大学法人東京大学総長（第29代）[3]
(Wikipediaより)

4. 研究目的
• 独特の力強さのある濱田総長の式辞・告辞をテ
キストマイニングによって分析し、濱田総長の
文章のもつ「癖」を探っていく。
• 総長を理解することは大学を理解することであ
るから、愛校心の涵養にも寄与するだろう。

5. 分析手法
①頻出語のピックアップ。
②頻出語の時系列的分析。
③単語同士の共起ネットワーク。
使用したソフト：
Khcoder(http://khc.sourceforge.net/)

6. 例：夏目漱石『こころ』の場合
• 頻出語

7. 共起関係の例
文１＝{単語A,単語B,単語C,単語D}
文２＝{単語A,単語E,単語F,単語D}
文３＝{単語A,単語E,単語G,単語D}
文４＝{単語H,単語I,単語J,単語D}

8. 隣接行列
A B C D E F G H I J
A 3 1 1 3 2 1 1 0 0 0
B 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0
C 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0
D 3 1 1 4 2 1 1 1 1 1
E 2 0 0 2 2 1 1 0 0 0
F 1 0 0 1 1 1 0 0 0 0
G 1 0 0 1 1 0 1 0 0 0
H 0 0 0 1 0 0 0 1 1 1
I 0 0 0 1 0 0 0 1 1 1
J 0 0 0 1 0 0 0 1 1 1

9. 共起ネットワーク

10. 例：夏目漱石『こころ』の場合
・頻出する語ほ
どノードが大き
い
・共起関係が強
いほどエッジが
太くなる（見に
くいが…）
・中心性が高い
ほど赤色に近づ
く

11. 本題

12. 使用するデータ

13. 使用するデータ
• 入学式（学部）
• 入学式（大学院）
• 卒業式
• 学位授与式

14. 頻出語上位10語
平成21年度平成22年度平成23年度平成24年度平成25年度
皆さん90 皆さん96 皆さん86 皆さん121 皆さん106
社会62 社会76 科学70 時代57 社会66
時代58 知識60 社会58 社会56 大学65
言葉38 時代41 大学35 自分36 専門46
制度33 大学38 知識28 大学32 言葉42
世界29 世界28 他者26 言葉29 教養31
価値28 皆さま22 自分24 精神28 分野30
危機28 知識人21 人々19 学生21 学生29
大学26 言葉19 世界16 大学院21 自分29

15. インプリケーション
• 当然だが、「皆さん」が圧倒的に多い。
• 文系出身総長だからか、「社会」を多用
する傾向。
• 近年頭角を現しつつある「大学」。
→次に、語同士の関係性を検討していく。

16. 共起ネットワークのルール
・出現回数が20以上の語だけを抽出。
・その中で、Jaccard係数が0.1以上の関係だ
けを抽出。
・頻出する語ほどノードが大きい。
・共起関係が強いほどエッジが太くなる
・中心性が高いほど、青色から赤色に近づ
く。

17. 目的
• 時点間で不変な共起関係を探ることで、
濱田総長の発言を予測することが可能に
なるのではないか？

18. 効用
＠卒業式など
濱田総長「皆さん、本日は～」
俺「力…（ボソッ」その瞬間
濱田総長「さて現代では、◯◯力が～」
隣の人「こいつ…できる…！」
なんて中二病的な妄想を実現することも可
能！

19. 平成21年度

20. 平成22年度

21. 平成23年度

22. 平成24年度

23. 平成25年度

24. 考察①
・「皆さん」と言われたら「東京大学」「大学院」「研
究」、たまに「力」が来る！

25. 考察②
・「大学」と言われたら「社会」、あるい
は「社会」と言われたら「大学」が来る！

26. 考察③
・「東京大学」と言われたら、「未来」
「世界」「時代」など、スケールの大きい
言葉が来る！

27. おまけ

28. 濱田総長と言えば…

29. タフ＆
グローバル

31. 濱田総長にとって、
タフ＆グローバルとは？

32. 「タフ」「グローバル」の出現頻
度
平成21年度平成22年度平成23年度平成24年度平成25年度
タフ10 1 0 59 0
グロー
バル3 1 1 14 10

33. 70
60
50
40
30
20
10
0
タフ＆グロ推移
平成21年度平成22年度平成23年度平成24年度平成25年度
タフグローバル

34. 平成24年が異常なだけで、
実はそんなに「タフ」「グローバ
ル」とは言っていない！

35. タフグロの共起関係を調べる
「タフ」「グローバル」はケース数が少な
いため、平成22年度～平成25年度をすべて
結合して、1つのテキストファイルとして
扱って分析する。

36. タフ

37. グローバル

38. 「タフ」の共起関係
順位単語Jaccard
1 グローバル0.0968 6 多様0.0667
2 知的0.0769 7 東大0.0635
3 向き合う0.0769 8 育てる0.0625
4 新入生0.0694 9
メッセー
ジ0.0625
5 学生0.0677 10 重要0.0617

39. 「グローバル」の共起関係
順位単語Jaccard
1 タフ0.0923 6 市民0.0714
2
メッセー
ジ0.0882 7 視野0.0714
3 育成0.0833 8 英語0.0714
4 盛ん0.0741 9 新入生0.0698
5 進む0.0732 10 急速0.069

40. 結局「タフ」「グローバル」は
よくわからない…(´・ω・`)

41. とにもかくにも、
タフでグローバルな
東大生を目指して
頑張ろう！