5. Copyright(C) Jun Nakahara, All rights reserved. 5
■大学が「就職活動の後倒し」を「経済界」に要請
↓(意図せざる結果ー3つの反応が重なった)
1.「後倒し」で「思ったように人がとれないかもしれないフォビア」に陥る
2.就職サイトのワンクリック就職への事務コスト・質の懐疑=人材プール厳選
3.経済団体の統制力に限界ー非加盟の産業の市場が伸びていく
①採用ルートが「アングラ化」してくる
・公式ルートとは別に「採用とはいわない採用活動」が広まる
・アルバイト、インターンシップ、ビジコン、アプリコンテスト
②就職活動が「マルチルート化」
・ 「就職サイト・ワンクリック就職」のルートの他にも様々な採用
③就職活動が「曖昧化・エンドレス化」
・終点と始点のない就職活動ー「季節労働としての採用」が「通年化」
④就職活動が「プライベート化」・・・恒例年中行事からの脱却
採用・インターンをめぐる現状・・少なくとも都市では
「4年化していく就職活動」
6. Copyright(C) Jun Nakahara, All rights reserved. 6
同じタイミングで、同じ門から入る「年中行事」から「終わりなき探検」へ
「米国では就職活動はマッチング(求職者と企業をつなぐ第三者による媒介)の効果がよ
り薄まり、さしずめ“探検”に近くなっている」(Richard 2012)。
日本も「RPG化する就職活動」:最も進んでいるのが「インターン」
7. Copyright(C) Jun Nakahara, All rights reserved. 7
経団連資料「2016年度 新卒採用に関するアンケート調査結果の概要」
https://www.keidanren.or.jp/policy/2016/108_gaiyo.pdf
8. Copyright(C) Jun Nakahara, All rights reserved. 8
日経HR調査結果(回答者数=181人)
http://college.nikkei.co.jp/article/103590015.html
「自由化される採用」と「猫も杓子もインターン」に対する様々な声
10. Copyright(C) Jun Nakahara, All rights reserved. 10
パンドラの箱は開いてしまった!
学生に「職業選択の自由」があり
就職が「企業と学生のマリアージュ」である限り
外的制限をかけること、統制をかけることはほぼ不可能
ならば・・・プラグマティストの僕ならば、両者にとって
よりよいものにすることを考えたい
11. Copyright(C) Jun Nakahara, All rights reserved. 11
①非インターン的インターンは淘汰されて欲しい
=インターンは「企業の人間観」を見える化する
=学生にはそれを見抜く目を盛って欲しい
=大学には武器を渡して欲しい
②インターンや就職活動を「円滑なトランジション
に活かす視点」をもって過ごして欲しい
=インターンや就職活動は、学生にとって
大きな学びの機会
=企業にとっては「効果的な選抜」
「迅速な社会化の手段」
一教員として「インターン」に想う
12. Copyright(C) Jun Nakahara, All rights reserved. 12
①非インターン的インターンは淘汰されて欲しい
=インターンは「企業の人間観」を見える化する
=学生にはそれを見抜く目を盛って欲しい
=大学には武器を渡して欲しい
②インターンや就職活動を「円滑なトランジション
に活かす視点」をもって過ごして欲しい
=インターンや就職活動は、学生にとって
大きな学びの機会
=企業にとっては「効果的な選抜」
「迅速な社会化の手段」
一教員として「インターン」に想う
13. Copyright(C) Jun Nakahara, All rights reserved. 13
■インターンとは
「学生が、まだ教育機関に在籍しているあいだに、自らの興味関心に
近い会社・組織において、短期間ー中期間の就業体験を行うこと」
①労働力搾取インターン
単なる単純作業、労働力の確保
②名ばかりインターン
流行ってるからとりあえずインターン。単なる職場見学、講演会
人事部における採用担当者の経験の少なさ、学びの場のすくなさ
③職場放置インターン
人事はやる気でも、ラインと連携できていない
インターンが必要な意義が、メッセージとして現場に届いてない
「そこ、座って、見といてくれたらいいから」
①非インターン的インターン
は淘汰されてほしい
よきインターンのレピュテーションが広まること
学生の情報発信力・噂力をなめるな
14. Copyright(C) Jun Nakahara, All rights reserved. 14
①非インターン的インターンは淘汰されて欲しい
=インターンは「企業の人間観」を見える化する
=学生にはそれを見抜く目を盛って欲しい
=大学には武器を渡して欲しい
②インターンや就職活動を「円滑なトランジション
に活かす視点」をもって過ごして欲しい
=インターンや就職活動は、学生にとって
大きな学びの機会
=人手不足時代にあって、企業にとっては
「効果的な選抜」と「迅速な社会化」の手段
一教員として「インターン」に想う
15. Copyright(C) Jun Nakahara, All rights reserved. 15
②円滑なトランジションをうながす
インターン・就職活動
インターンや就職活動を通した学生の学
びは、将来的に企業に参入後の様々な
成果変数に影響を与えうる
高崎美佐さん(中原研D3)の論文
入社後の初期キャリアに対する就職活動の影響
17. Copyright(C) Jun Nakahara, All rights reserved. 17
インターンをしてわかったことは何か?
しっかりと振り返り、語れるようにしておくこと=成長の実感
ー人材開発の知識・これからの採用は採用の知識だけでは乗り越えられない?ー
インターン中の自分
・なぜ大学で学ぶのか?
・どんな仕事をしていきたいのか?
インターン経験を振り返れ!