「経営学入門」1
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https://www.watney.co.jp/course?wix-vod-video-id=be6f12550d514a488f9bf9ed32ea8980&wix-vod-comp-id=comp-jfnqv23o# 筑波大学大学院システム情報工学研究科 生稲史彦 准教授 WEB経営学講座 WATNEY（ワトニー） https://watney.co.jp/
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「経営学入門」1
- 2. 経営学入門
- 3. ＜Agenda＞ 1. 講義の目的 2. 経営学とは 3. 経営学の基本的な考え方
- 4. 1. 講義の目的 • 経営学に興味をもつ • 経営学を学ぶ基礎を身につける • 知識 • 考え方 • 研究の進め方 • 経営学的な社会の見方ができる • 実際の企業、組織の動きを自分自身で読み解く • (研究のために)経営学の文献を理解する • 実際の企業の動き、文献を批判的に検討する
- 5. 2. 経営学とは • 経営を対象にした学問 • 「実践的」な学問 • 企業を通じて社会を見通す学問
- 6. 2-1. 経営を対象にする • 社会科学(社会哲学)の一分野 • 社会の課題を解決する方法を考え抜く • 経営を考えると、どのような課題を解決できるのか • 1人では成し遂げられない課題に、複数の人で取り組む • 複数の人に正しい筋道を提示し、活動を整えるための思考法 • 経営学を学び、社会の課題に対する良い取り組み方を考える
- 7. 2-2. 「実践的な」学問 • 実際の経営現象を記述し、分析 • 経営学の問題意識 • 記述分析に基づいて「企業や組織をよくする」方法を考える • 現実の企業や組織にみられる「なぜ」を考える • 経営という現象の原理原則を考える • 企業や組織は身の回りに「溢れている」 • 企業や組織を調査し、研究の題材にできる
- 8. 2-3. 企業を通して社会を見通す ―経済学との対比― • 経済学・・・社会を読み解くための「文法」 • 伊藤秀史(2012)『ひたすら読むエコノミクス』有斐閣. • 均衡論、ゲーム理論、契約理論などで社会を理解する • 経営学・・・企業や組織にフォーカスして、社会を理解する • 企業や組織を理解することで社会を理解する • 対象によって規定される学問 • Disciplineがない(複数のDisciplineを使い分ける)学問 • 経済学、社会学、心理学、歴史学、法学、工学など
- 9. 3-1. 経営学の対象―企業― • 企業とは 利益を上げることを目的にしている(営利) 法律的に認められている (法人) 人の集団 • 企業は組織の活動をし易くする「仕切り(境界)」 • 企業を対象とすることで問題を明確化 • 基本となる活動は「つくって、つくって、うる」
- 10. 3-1. 企業を調べてみる • インターネットで調べてみる • 企業Webサイトの有用な情報 • IR (Investor’s Relations) • 宣伝、広報活動 • 求人活動 • インターネットで得られる情報はあくまで、企業についての 「部分的な」情報 • 本や雑誌で調べる • 自分の関心にあわせて、さらに調べる｢研究｣
- 11. 3-2. 組織とは • 協働する人の集まり • 単なる人の集まりは、組織ではない • 個人でもなく、烏合の衆でもない • 一つのあり方としての「公式組織」 • 「企業をよくする」ために組織を考える
- 12. 3-3. 組織と企業の違い • 組織と企業は異なる言葉 (概念) • 必ずしも1企業＝1組織ではない • 組織はシステム(ネットワーク)、企業は境界 • 企業を超えて広がる組織の活動 (高橋, 2000) • 企業の「中にある」組織としての、事業部、事業所、部、課、 チーム • 企業の「境界」を越えて成り立つ組織としての、共同開発組 織、クリエイターのネットワーク • 企業という境界の役割 • 外部と内部を隔てることで、内部の活動を単純化し、安定させる
- 14. 3-4. 経営学の基本的な考え方 経営資源 【経営】 結果(良い、悪い)
- 15. 3-4. 経営学の基本的な考え方 • 組織、企業の構成要素である4つの経営資源に着目 • ヒト、モノ、カネ、情報 • 経営資源を利用する(使いこなす)経営 • 同じ(経営)資源を有していても、経営の仕方で結果は異なる • 経営資源を使いこなす力としての組織能力 (Capability) • 経営資源を豊かにする経営 • 活動を続ける中で(経営)資源の状態が変わる
- 16. 3-5. 経営学における2つの主要分野 • 戦略(論) • 課題の明確化 • どのようにすれば社会に役立つ「なにか」を提供できるのか • 同じような企業(競合企業)といかに競争するのか • 企業という境界の内と外の関係 (企業と環境の相互作用) • 組織(論) • 課題に取り組むヒトの協働の実現 • 協働の方法、ルールの設計 • 1人1人の組織メンバーに決めて欲しいこと、任せること • ヒトが取り組むよう促す方法
- 17. ＜経営学を学ぶための書籍＞ • 高橋伸夫(2015) 『経営学で考える』有斐閣. • 高橋伸夫(2016) 『経営の再生―戦略の時代・組織の時代 第4版』有斐閣. • 土屋守章(1979)『現代企業入門』日本経済新聞社出版局. • 沼上幹(2008) 『わかりやすいマーケティング戦略 新版』 有斐閣. • 網倉久永, 新宅純二郎(2011) 『マネジメント・テキスト 経営戦略入門』 日本経済新聞 出版社. • 沼上幹(2004) 『組織デザイン』日本経済新聞社. • 沼上幹(2009) 『経営戦略の思考法』 日本経済新聞出版社. • 楠木建(2010) 『ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件』東洋経済新報社. • 青島矢一, 加藤俊彦(2012) 『競争戦略論』 日本経済新聞出版社. • 近能善範, 高井文子(2011)『コア・テキスト イノベーション・マネジメント』新世社.