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October 25, 2021
名古屋大学 客員准教授
野辺 継男
CASE、MaaS (周辺含む)の
世界動向調査・分析
Agenda
1
1. 重要なポイント
2. 9-10月の海外動向 まとめ
2
重要ポイント (1/3)
◼ 米国$52B CHIPs for America法案は下院で滞留している
➢法案の中心にあるのは、40%の払い戻し可能な投資税額控除だが、国内製造業に資金を提供するた
めのに議会で何ヶ月も議論が続いている
➢商務省は、今後45日以内に在庫、注文、顧客販売に関する情報の提供を企業に要求する
◼ 米国でIntel、TSMC、Samsungは、製造能力を強化し、急増する需要に対応するために、
今後数年間で$数百Bの設備投資を積極的に発表
➢Intelは、新しいIntel Foundry Servicesとして3rd Partyとの契約に基づくファウンドリビジネスを開始
➢TSMCは、半導体製造能力を拡大するために$100Bの投資を約束
➢Samsung電子は、今後3年間で$205Bを費やすと述べ、その約2/3は、極端紫外線リソグラフィーベー
スのサブ14nm DRAMおよび高密度(200以上の層)の3D NAND Flash製品に向けられる
◼ 「中国政府はEVの過剰な生産能力を抑制し、リチウム、ニッケル、コバルトなどの原材料
をより的を絞った方法で全国の主要な生産ハブ(省レベル)に向ける措置を起草中」
➢過去数年間に建設されたが現在は余剰となっている自動車工場の閉鎖を強制する
➢中国には約300のEVメーカーがある
◼ 一部の自動車メーカーは低価格、低走行距離のLFPバッテリーの採用を試している
➢LFPバッテリーは安価であり、供給の懸念を伴うニッケルやコバルトが含まれていない
➢中国国外でLFP生産を管理する3つの世界的な特許が2022年に失効すると、多くの車で採用されるこ
とが期待される
3
重要ポイント (2/3)
◼ VW、Fordで労働組合がEVへの敏速な移行を求めている。
➢VW最大のヴォルフスブルク工場は、過去10年間、年間平均約78万台の自動車を生産していたが、
2020年は50万台を下回り、今年は更に低くなる可能性がある。
✓ 5年前の労使協定で合意された目標台数は2020年に最低82万台。
✓ ヴォルフスブルクでのEV生産は、2026年にロールオフする計画だが、その前倒しを労組トップが要求。
✓ Teslaは来年ベルリン工場で生産を拡大し、競争力を維持するためにEVへのより迅速な移行が必要
➢Fordの工場労働組合はだれ(どの工場)がEVを作るのか争う準備をしている。
◼ トヨタは1.5兆円($13.7B)を費やしEVバッテリーの供給を賄う
➢現在の供給量6GWhから200GWhへの拡大を計画
✓ VWは$29Bを投資し、2030年までに欧州に6つのバッテリー工場を建設し、240GWh生産する
✓ BMWは$24Bでバッテリーを調達、2025年から新世代バッテリーへ切り替え
✓ StellantisはEV化とソフトウエア開発に2025年迄に$35B投資
◼ 全再生可能エネルギー化の前倒し
➢GMは、以前の約束より5年早く、2025年までにすべての電力を再生可能エネルギー源から得ると発表
➢Fordは、2035年までに国内および海外の全事業で100%再生可能エネルギーの目標を達成すると発表
✓ 2025年稼働開始で、その後年間129GWhのバッテリーセルを生産する計画のFord-SK Innovationの新テネ
シー工場はカーボンニュートラル
4
重要ポイント (3/3)
◼ Teslaは4680セルを車両の構造プラットフォームとして構築する「構造型バッテリーパッ
ク」を採用し、さらに車体前部と後部をそれぞれ単一の構造体とする3パーツで新しい
Model Yの車体を製造する予定。
➢ギガファクトリベルリンでModel Yの生産を11月開始することを目指している
➢2021年出荷台数100万台超えに貢献する可能性が見込まれる
◼ TeslaはFSD Betaの大規模リリースの前提として、ドライバーの運転を安全スコア化する。
➢7日間の運転から、5つの安全指標がドライバーの1~100の安全スコアを決定
✓ 前方衝突警告、急ブレーキ、急ハンドル、危険な前方車間距離、Autopilotへの強制的介入
✓ Tesla Insuranceにも利用する可能性がある
◼ Teslaとしての現在の最大の課題は「マイクロコントローラーチップ」サプライチェーン問題
➢トイレットペーパーの不足のように、不足の恐れからすべての企業が過剰注文を引き起こしており、それ
は壮大な規模だ。(Elon Musk)
✓ 「最も不足しているのは$1しない単純な部品だ」 (Daimler Lallenius CEO)
➢一方、次世代のFull Self-Driving chipの生産に関してSamsungと話している
✓ Samsungは今年第4四半期から7nm製造を開始する可能性がある
◼ GMはTesla Autopilotに対抗し得るレベルの「Ultra Cruise」を発表
➢2023年のCadillacから導入
✓ LiDARを搭載し、コンピューティング能力には5nmを採用
Agenda
5
1. 重要なポイント
2. 9-10月の海外動向 まとめ
◼ JD Powerの関係会社、LMCの予測
6
世界の販売台数予測
7
世界の動向
◼ 米国
➢米国の小型商用車の販売は、半導体不足と在庫不足で、9月も引き続き落ち込んだ。
➢販売台数は前年比25.1%減の100万台強、年間販売率は1210万台/年と、9月として2010年以来
の最低販売台数だった。
➢販売価格は引き続き過去最高で$42,921となったが、消費者の信頼の減少、潜在的な買い手が新車
購入を躊躇しているという懸念が高まっている。
◼ 日本
➢日本では、半導体等の不足により多くのOEMが減産を余儀なくされ、9月の売上高は引き続き非常に低
調だった。
➢9月の販売台数は31.4万台で、8月とほとんど変わらない。
➢しかし、季節調整済みの販売率ベースでは、通常9月は販売が好調な月であるため、9月の年間販売率
はわずか320万台/年となり、8月から32%減少した。
➢前年同月比では、9月の売上高も32%急落した。
8
世界の動向
◼ 欧州
➢西ヨーロッパの年間販売率は、8月の1360万台/年から9月に1130万台/年に低下した。
➢これは世界の自動車生産を悩ましている主要な調達問題の明確な証拠であり、ディーラーは消費者の需
要を満たすことができない。
➢市場の逆風に加えて、OEMは利益率の高い製品の生産を目標としているため、入手可能な車両は一般
的に価格が高くなっている。
◼ 中国
➢速報データによると、世界的な半導体不足に起因する供給の混乱により、9月は引き続き低迷した。
➢先月の販売(卸売り)は8月の180万台から、200万台をわずかに上回ったが、9月は8月に比べて歴史
的に販売が好調なため、年間販売率は2440万台/年に低下した。
➢前年同月比では、9月の売上高は5ヶ月連続で減少し、今回は16%減少した。
➢市場全体が苦戦しているものの、NEVの売上高は引き続き堅調で、3桁の伸びを続けている(9月は前年
比148%増)。
➢都市部の消費者がますます魅力的で手頃な価格の小型EVモデルに集まり、乗用車販売におけるNEVの
シェアは先月ほぼ20%に達した。供給の混乱にもかかわらず、在庫の減少に示されているように、根底
にある需要は無傷のままであるように見える。
◼ 中国の乗用車市場の7→8月の販売順位の変化
➢順位急上昇: Wuling、Mercedes、Roewe
➢順位急下降: Audi、哈弗 (Haval)、 Trumpchi、Hongqi
➢注目点: Roewe、Ford、Hyundaiが復帰
9
中国の動向
10
米国の動向
◼ 半導体不足により、第3四半期の自動車会社の販売は厳しい
➢米国の第3四半期の売上高のほとんどは、世界的な半導体不足に打撃を受けてかなり厳しい。
✓ 鉄鋼や樹脂などの原材料の不足、および港での交通渋滞は、生産のボトルネックを悪化させている
➢9月に主要なピックアップトラック工場を遊休状態にしたGMは最大の打撃を受け、直近の3か月間で売
上高は3分の1に減少した。
➢トヨタは9月の22.4%の急落を踏まえると、1.4%増とかなり好調だった。
✓ 年間売上高は28%増加し、同社が半導体を探し出せていることを示している。
✓ 高価格車を優先し、NXとGX SUVの第3四半期の売上高はそれぞれ40%と16%増加した。
▪ プリウスの販売台数は57%増の51,000台だった。これはかなりの売上だが、これまでの車の最高の年の2012年
の147,000台からは減少している
12
11
米国の動向
◼ $52B Chip法案は半導体不足を解決できるのか
➢$52BのCHIPs for America Actは、米国の半導体サプライチェーンを強化し、TSMCやSamsungなどのア
ジア太平洋のファウンドリオペレーターへの依存を減らすことを目的としている。
✓ 法案の中心にあるのは、40%の払い戻し可能な投資税額控除
▪ 新しいファウンドリ施設の目的で半導体メーカーに提供される州および地方のインセンティブに$10Bを割り当て、次
世代半導体技術を研究する米国の機関に$12B以上を提供。
▪ 国防高等研究計画局(DARPA)に$2B、全米科学財団(NSF)に$3B、エネルギー省(DoE)に$2B、国立製造研究
所を設置するために$5Bが提供される。
✓ 半導体の問題は、ウェーハの製造、組み立て、テスト、現在需要が高まっている回路基板などの原材料の製
造に至るまでエコシステム全体に投資する必要があり、早急に半導体不足を解決するものではない。
◼ 一方、Intel、TSMC、Samsungは、製造能力を強化し、急増する需要に対応
するために、今後数年間で$数百Bの設備投資を積極的に発表
➢Intel Pat Gelsinger CEOは、アリゾナ州オコティロのキャンパスで計画されている2つの新しい最先端の
ファウンドリへの$20Bの投資を発表。
✓ Intelは、この春、Integrated Design Manufacturing 2.0(IDM 2.0)戦略を発表し、新しいIntel Foundry
Servicesビジネスユニットの下でサードパーティとの契約に基づくファウンドリオペレーションを開放
➢TSMCは、半導体製造能力を拡大するために$100Bの投資を約束
✓ Samsung電子は、今後3年間で$205Bを費やすと述べ、その約2/3は、極端紫外線リソグラフィーベースの
サブ14nm DRAMおよび高密度(200以上の層)の3D NAND Flash製品に向けられる
23
12
米国の動向
◼ ホワイトハウスは半導体関連の企業に半導体供給の明確化を求めた
➢米国政府は、世界的な半導体不足が多くの業界に大混乱をもたらし続けているため、半導体サプライ
チェーンに関与する企業に透明性を高めるよう圧力をかけている。
➢商務省と国家経済会議長は企業を招集し、国内製造業に資金を提供するために議会で何ヶ月も議論が続いている
法律に関する次のステップについて話し合う予定
✓ TSMC、Samsung、Apple、Intel、GM、Ford、Stellantisなどの企業の代表者が出席する予定
✓ 半導体メーカーからそのユーザーまで、さまざまな業界が一堂に会するこのような会議はこれで3回目
➢政府が中期的に半導体不足に十分対処するためには、民間部門がより積極的に透明性を提供しなけ
ればならないことを強調
✓ 商務省は、今後45日以内に在庫、注文、顧客販売に関する情報を提供する質問票への記入するよう企業
に要求する。
✓ 追加情報により、より的を絞った方法で助成プログラムを実施可能になると主張。
24
13
米国の動向
◼ TeslaのAutopilotの緊急車両との衝突に関する調査が大事になっている
➢NHTSAはTesla Autopilotに対する調査を拡大するため、Ford、GM、トヨタ、VWなど、12社の自動車メー
カーに、特定の条件下で車両がハンドル、アクセル、ブレーキを同時に制御できるレベル2 ADAS機能に
関する情報を要求した。
➢ADAS機能が使用された合計マイル数、および変更または更新の最近のリスト、更には顧客の苦情、現
場および事故の報告、関連する訴訟の情報を要求している。
➢Teslaは10月22日までデータを提出する必要がある。Ford、GM、Stellantisなどの米国を拠点とする自動
車メーカーは11月3日まで、トヨタ、スバル、日産、ホンダなどの他のすべての自動車会社は11月17日ま
でに提出する。応答しない自動車メーカーは、最大$115Mの民事罰に直面する可能性がある。
44
14
中国の動向
◼ 中国はEV製造の資源をより絞り込んで利用する方法を検討している
➢「中国政府はEVの過剰な生産能力を抑制し、リチウム、ニッケル、コバルトなどの原材料をより的を絞った
方法で全国の主要な生産ハブに向ける措置を起草している」という。
➢「規制当局はEV生産能力の最低利用率設定を検討しており、それを満たしていない省は、余剰能力がオ
ンラインになるまで新しいプロジェクトの開始が許可されない」という。
✓ 過去数年間に建設されたが現在は余剰である自動車工場の閉鎖を強制する
✓ 4月新華社が報告した公式統計によると、中国全体の自動車メーカーの平均生産能力稼働率は昨年約
53%で、中国には約300のEVメーカーがある。
47
★
15
欧州の動向
◼ 9月は四半世紀以上で最悪の売上高を記録し、業界は昨年の悲惨な結果を
下回る可能性がある
➢欧州自動車工業会によると、新車登録台数は25%減の972,723台で、9月として1995年以来の最低
✓ Covid-19が東南アジアでチップパッケージングおよびテスト施設をアイドル状態にした事により悪化した半導
体不足に起因するものであると考えている
29
16
欧州の動向
◼ Norway政府は2025にはエンジン車両の前面販売禁止しているが、現在の
傾向からすると今年4月にはほぼEVへ移行する
➢2025年の目標は法的要件ではなく、ノルウェー政府が合意しているソフトな目標。
✓ ガソリン車がなくなることが明らかで、10年後に燃料を補給できない車を買わなくなっている。
▪ 今年の初め以来、ノルウェーのトップ15のうち14車種がBEVで、唯一のp-HEVのトヨタRav4 Primeが2位で、16位に
トヨタCorolla HEVになる。電気モーターを搭載していない最初の車はVW Tiguan Dieselで38位
17
Teslaの動向
◼ ギガファクトリーベルリン新工場のツアーで4680セルで構造化されたバッテ
リーパックを公開
➢モジュールを使用せず、バッテリーパック全体を車両の構造プラットフォームとして構築して1つの大きなユ
ニットとして固める「構造型バッテリーパック」を採用した新しいModel Yを製造する予定。
✓ 新しい設計により、部品の数、バッテリーパックの総質量が削減され、Teslaはコストと効率を改善し、最終的
にはEVの航続距離も向上させることができる。
➢ギガファクトリベルリンでのModel Yの生産を来月開始することを目指している。
1
18
Teslaの動向
◼ Model Yの車体を前部と後部の2つの鋳造部品で製造する事を開始
➢既に世界最大の鋳造機を数台購入し、TeslaはModel Yの後部の70の異なる部品を単一のリアボディ
ピースに置き換えた。
✓ 現在、前後2つのパーツでModel Yのボディを製造していることを確認した。
▪ ベルリンとテキサスの2つのギガファクトリーでモデルYの生産を開始する準備をしてきた
➢今後さらに進んで、4680バッテリーセルを搭載した構造化バッテリーパックでこれら2つの部品を結合す
ると話していた。
✓ 今回の新しい工場でのModel Yの生産開始時点でそれは導入されない可能性がある。
6
Teslaの動向
◼ 驚異の241,300台を出荷し記録的四半期となった
➢第3四半期に予想を上回る241,300台を出荷。
➢半導体不足と世界的なロジスティクスの問題で他社が販売台数を減らす中、この出荷台数は「目を見張
る」もの。
➢今四半期の売上の96%以上は、Model 3とYだった。
◼ 多くのTeslaのショートセラーが諦めた
9,10
➢空売りの標準的な尺度であるトレーダーが
借りた株式の割合は、取引可能なTeslaの
株式の1.1%にまで落ち込み、2010年の
株式公開以来最低になった。
➢Tesla株に対する悲観論は2019年に存在
した。
✓ その後、EVへのシフトが加速し、Tesla
が優位性を固め、株価は1,000%以上
急増した。
19
20
Teslaの動向
◼ Musk氏はTeslaはFSD Betaの広範なリリースを1週間延期と言った
➢9月24日夜遅く、Teslaは顧客にベータテストプログラムへの参加をリクエストできるソフトウエア「ボタン」
をリリースした。
✓ FSD ベータを利用するには、顧客はTeslaが7日間運転行動を評価することに同意し、警戒を怠らずに運転
を続ける責任があることを認める必要がある。
✓ Teslaは最終的には1日あたり約1,000人の所有者をプログラムに追加する。
➢ドライバーは0〜100のスケールで評価され、Teslaが安全スコアと呼んでいるものが与えられる。
✓ 次の5つの安全指標がドライバーの安全スコアを決定
▪ 1,000マイルあたりの前方衝突警告
▪ 急ブレーキ
▪ 急ハンドル
▪ 危険な前方車間距離
▪ Autopilotへの強制的な介入
✓ Twitterでは、自分のスコアについて自慢したり不平を言ったりする人々が増えている。
➢Tesla保険については最近あまり聞かないが、Teslaは顧客のModel S、X、3、Y、に関するデータと、それ
らがどの様に運転されたかに関するあらゆるデータを持っている。
15,(19)
21
Teslaの動向
◼ Elon Musk CEOは半導体不足は短期的解決するとの自信がある
➢Musk氏は半導体不足は短期的に解決されると確信していると明らかにした、
✓ 一方IntelのPat Gelsinger CEOは最近、業界が急増する需要に追いつくまでに「数年」かかる可能性がある
と述べた。
✓ Musk氏は、Teslaとしての現在の最大の課題はサプライチェーンの問題、特に「マイクロコントローラーチップ」
であると述べた。
▪ トイレットペーパーの不足のように、不足の恐れからすべての企業が過剰注文を引き起こしており、それは壮大な規
模だ。(Elon Musk)
▪ 第1四半期には、新しいマイクロコントローラーに非常に迅速に転換すると同時に、新しいサプライヤーが製造した
半導体のファームウェアを開発することで、世界的な半導体供給不足の問題を解決することができた.
22
22
Teslaの動向
◼ 次世代のFull Self-Driving chipの生産に関してSamsungと話している事を
明らかにした
➢「FSD Computer2」として来年Tesla Cybertruckに最初に搭載される予定。
✓ 2019年に最初に導入されたFSD Computerは、Tesla独自の設計による半導体を搭載し、Samsungが製造
している
✓ Samsung Electronicsは、韓国の主要な華城工場で、早ければ今年の第4四半期に7ナノメートルの処理技
術を使用してTesla HW4.0半導体を大量生産する予定
▪ Cybertruckでデビューする場合、2022年後半にリリースされる事になる
28
23
VWの動向
◼ VWの労働組合はEVへの敏速な移行を求めた
➢ヴォルフスブルクのVW主要工場は、過去10年間、年間平均約78万台の自動車を生産していたが、
2020年は50万台を下回り、今年は更に低くなる可能性がある。
✓ 5年前の労使協定で合意された当初の目標では、2020年少なくとも82万台の車両を製造する予定だった。
✓ ヴォルフスブルクでのEV生産は、2026年にロールオフする計画だが、その前倒しを労組トップが要求。
▪ Teslaは来年ベルリン工場で生産を開始し、競争力を維持するためにEVへのより迅速な移行が必要
11
24
VWの動向
◼ ID Lifeコンセプトは誰でも購入可能なEVのあり方を示す
➢VWグループが$数Bを費やしたモジュール式のMEB EVプラットフォームの開発により、その多様性と
Economy of Scaleから最小限の価格でEVを提案できる。
✓ ID Lifeコンセプトは、57kWhの容量バージョンのMEBバッテリーパックを搭載し、約400 km(約250マイル)
持続でき、強力な172kWモーター(約230馬力)が搭載され時速0〜100kmまで7秒弱で加速。
✓ これらの仕様はID 3よりも優れている。
✓ 発売は2025年以降
➢EV化により、ITと同様、将来の機能実現予測が可能になる。
58
25
Daimlerの動向
◼ 驚きの走行距離400マイルでEQE EVセダンを発表
➢MercedesのデザインはEV全体を通して同じ設計思想に固執しており、EQEはEQSを彷彿とさせる。
➢ブレーメンのMercedes-Benz工場で、今年後半に出荷するための生産が開始される予定。
✓ 価格はまだ発表されていないが、米国で$55,000から始まるEクラスとの競争力が期待される
59
26
Audiの動向
◼ A8セダンのEV化を彷彿とさせるワイルドな新コンセプトを発表
➢本日発表したAudi Grandsphereコンセプトは、技術革新とまったく新しい全体のモビリティ製品の自動車
業界のトップでトレンドセッターになりつつあるというAudiの主張を示している。
➢Grandsphereコンセプトは自動化を中心に設計されており、Audiはそれを「プライベートジェットまたは道
路のファーストクラス」と表現している。
➢Audiによると、120 kWhのバッテリーパックが搭載され、e-tron GTに搭載されている最新の800V技術
が使われる。
60
27
BMWの動向
◼ 周りが半導体不足で警告を発する中、利益予測を引き上げた
➢半導体が不足する中、BMWは収益性の高いモデルの生産を優先し、空のディーラーロットは新車と中古
車の価格を押し上げた。
✓ BMWの今年の税引前利益は依然として「大幅に」増加すると予想され、フリーキャッシュフローは約€6.5B
($7.5B)と見られている
◼ EVの需要拡大により、最大$24Bでバッテリーを調達
➢BMWは2025年から新世代バッテリーへの切り替えを開始する予定。
➢BMWのバッテリーセルの注文は、CATL、EVE Energy、Samsung SDI、Northvoltに広がっている。
17,56
28
GMの動向
◼ OTAによるソフトウエア更新を追加した真のハンズフリー運転技術‘Ultra
Cruise’を発表
➢新しい「Ultra Cruise」機能では、米国とカナダの「運転シナリオの95%」で「真のハンズフリー運転」が可
能になるとGMは説明している。
✓ 市場投入の初期時点では米国とカナダで200万マイルを超える道路で稼働可能とする予定。
▪ 内部ナビゲーションルートに従う
✓ Teslaの様に無線(OTA)ソフトウェアの更新を通じて、この機能を長期にわたって有効にする。
3
✓ 衝突事故ゼロ、排出ガスゼロ、渋滞ゼ
ロという目標を実現するGMにとって重
要なステップ
➢コンピュータ機能には5nmのスケーラブル
なコンピューティングアーキテクチャを利用。
➢これまでのSuper Cruiseの後継ではなく、
カメラ、レーダに加え、LiDARを搭載する
「プレミアム車」で利用可能で、2023年の
Cadillacから導入される。
✓ LiDARはフロントガラスの後ろに統合さ
れる
29
GMの動向
◼ $30,000の新しいEVクロスオーバー含む多くの車種でTeslaを抜き米国で
EVリーダーになることを目指す
➢GMは現在、バッテリー火災で苦労しているが、次のUltium EVプラットフォームを搭載する新しいEVに賭け
ている。
✓ Ultiumを搭載したEVには、約$30,000のChevroletクロスオーバー、Buickクロスオーバー、更にChevrolet、
GMC、Hummerからプックアップトラック、そしてCadillacからLYRIQやCELESTIQなどEVを含む大量のエント
リーが含まれる。
▪ $30,000のEVはUltiumプラットフォームをベースにした次世代のBolt EV/EUVのように思われる
4
➢内燃機関(ICE)車両からの利益を
拡大しながら、米国でEV市場シェ
アでリーダーシップを発揮すること
を計画している。
30
GMの動向
◼ CruiseはRobotaxi事業の売上が$50Bを超えると見ている
➢GMのCruise自動運転車ユニットは10月6日、投資家に向けて、自動運転ライドヘイリング事業が今後数
年間で増加し、$50Bの売上に達すると伝える。
✓ Cruiseがどのように収益を$50B以上に増やすことができるのか、1マイルあたりのコストの詳細は提供され
ていない
➢カリフォルニア州車両管理局(DMV)は先週、自動運転車サービスで料金を請求する許可をCruiseと
Waymoに与えた。
✓ 来年、Chevy Bolt EVの改良版で顧客に課金することを期待している
➢来年、Chevy Bolt EVの改良版で顧客に課金開始し、その後California Public Utility Commissionの承
認が得られれば、4〜6人乗りでステアリングホイールや手動制御がないOrigin自動シャトルで2023年に
共有乗車サービスの提供を開始できると予想している。
✓ Cruiseは最終的に、4〜6人乗りのOriginでサンフランシスコ以外にもをサービスを提供を拡大することを計
画しているが、公道にシャトルを配置するには、NHTSAの許可が必要
8
31
GMの動向
◼ 全てを再生可能エネルギー化する最終目標
を早めた
➢GMは、以前の約束より5年早く、2025年までにすべての電
力を再生可能エネルギー源から得る事になると発表した。
✓ 既に再生可能エネルギー源ですべての電力を賄っている米
国企業の仲間に加わる。その中にはMicrosoftとIntelがあり、
どちらもGMが国内で使用するよりも多くの電力を使用して
いる。
✓ Fordは、2035年までに国内および海外の全事業で100%
再生可能エネルギーの目標を達成すると発表している。
➢米環境保護庁は、「グリーン」電力のみに依存する企業や政
府機関が39B kWh以上の電力を使用したと発表
✓ これは、米国の平均的な家庭の年間電力使用量約370万
戸分に相当
18
https://www.epa.gov/greenpower/green-power-partnership-national-top-100
32
GMの動向
◼ Hummer EVから始まる新しいEVモーターを公開
➢UltiumベースのEVに電力を供給する180kW前輪駆動永久磁石モーター、255kWリアドライブとフロントド
ライブの永久磁石モーター、62kW全輪駆動アシストインダクションモーターの3つ新しいモーターを明らか
にした。
✓ 新しい電気モーターは、さまざまな出力とトルクのニーズに合わせて、いくつかの異なる方法で構成できる。
たとえば、次期Hummer EVは、最大3台の255kWモーターで構成される。
➢Ultium Driveのモーターコントローラー用ソフトウェアも開発した。
➢現在のものより、重量と体積が最大50%少ないく、機能は最大25%多い。
36
33
Fordの動向
◼ ピックアップトラックの新工場とバッテリー工場の3つの建設を発表
➢テネシー州でEVピックアップトラックを生産する巨大な新工場「Blue Oval City」と3つの新しいバッテリーギ
ガファクトリーでEVの生産を加速する。
✓ バッテリー工場はSK Innovationとの提携で構築される。
✓ Blue Oval Cityでのバッテリー工場の他に、FordとSKはケンタッキー州中央部に新しい「Blue Oval SKバッテ
リーパーク」を建設
▪ FordとSKは、この新しい生産能力を展開するために$11B以上を投資し、11,000人を雇用する予定。
▪ Blue Oval Cityで6,000人、ケンタッキー州の2つのバッテリー工場で5,000人。
➢3つのバッテリー工場で年間129GWhのバッテリーセルを生産することを計画。
20
✓ バッテリー生産と次世代EVピックアップトラックの生産
開始は2025年
▪ Fordの生産計画は、2022年に15,000台、2023年に
55,000台、2024年に80,000台で、2025年から第2
世代のLightningで16万台をターゲットにする。
✓ 新しいテネシー組立工場は、カーボンニュートラル。
➢主要な電池材料会社であるRedwood Materialsと協力
して、サプライチェーンネットワークをローカライズし、スク
ラップおよび使用済み車両のリサイクルオプションを作成
し、リチウムイオンのリサイクルを強化する
34
Fordの動向
◼ Redwood Materialを利用してバッテリーリサイクルを行う
➢契約の一環としてFordはRedwood Materialsに$50M投資する。
➢Redwood Materialsは、既に日産や、e-bikeのバッテリーを持つSpecializedのリサイクルをしており、Tesla
とPanasonicのスクラップをすでにリサイクルしている。
✓ Redwood Materialsは、カーソンシティのTeslaのメガファクトリのすぐ南に本社を置いた
➢しかし、FordとRedwood Materialsは単なるリサイクルパートナーよりも深く統合されることを目指している。
✓ Redwood MaterialsとFordは協力して、スクラップ材料の処理から、十分な容量が残っている使い古したバッ
テリーの新しい利用法の開発、Fordが回収したリチウム、ニッケル、コバルト、銅から新しいバッテリーを作成す
るのを支援する事まで、あらゆる計画を立てた。
▪ GMはカナダのLi-Cycle社を利用して、LG Chemで製造するバッテリーからのスクラップ廃棄物をリサイクルする話をし
ている。
30
35
Stellantisの動向
◼ Stellantisは半導体不足の中、EV生産を優先する
➢内燃機関車は使用する半導体の数が非常に多いことと、消費者が多額の補助金を含む誘導でEVになび
くことで、EVの販売を内燃機関車よりも優先している。
✓ 今EVを購入しようとする顧客が増えている
✓ ドイツの購買者は、完全なEVの表示価格から€9,000($10,438)削減することが期待できる。
➢Stellantisは、VWのような競合他社の新しいEVモデルの波と競争するために、EVとソフトウェアに€30Bを
投じている
✓ EVモデルは、欧州では上半期にStellantisの出荷の14%を占め、米国では4%を占めた。2030年までに、
Stellantisはそのシェアがそれぞれ70%と40%に上昇すると予想している。
13
36
Volvoの動向
◼ 皮革を利用しない新素材を公開
➢Volvoは、オプションとしても革をまったく提供しないと言っている数少ないブランドの1つ。
✓ Audi、BMW、Land Rover、Teslaなどの自動車メーカーは、車のオプションとして革を使わない持続可能なイ
ンテリアを提供している
✓ これから出荷するRivianも、R1Tピックアップにビーガンの「レザー」シートのみを提供し、レザーを利用しない。
➢「消費者は、最終製品だけでなく、それがどのように製造されるかにますます焦点を合わせている」
26
37
Renaultの動向
◼ EVシフトのためフランスで従業員を2000人カット
➢2022年から2024年の間に1,600人のエンジニアと400人のサポートポジションを削減する予定。
✓ 一方、同期間に、データサイエンスとバッテリー化学を含む2,500人を採用する。
➢Renaultの案に応えて、CFDT組合は、製造拠点を閉鎖せず、フランス国内で年間750,000台の車両が
製造することを保証することを要求。
➢Renaultは、市場を中国や米国よりも復活が遅い欧州に依存しているため、ライバルのVWやStellantisの
パンデミックからの回復に遅れをとっている。
42
38
トヨタの動向
◼ 1.5兆円($13.7B)を費やしEVバッテリーの供給を賄う
➢トヨタの幹部は、1.5兆円の投資のうち生産ラインに約1兆円を投じ、バッテリー供給量は以前の目標の
180GWhから200GWhに拡大した(現在の供給量6GWh)。
✓ VWが$29Bを投資し、2030年までに欧州に6つのバッテリー工場を建設し、240GWh生産するのと比較する
少なく見える。
✓ BMWはバッテリーセルの注文を€20Bとしている。
➢同時に、トヨタはHEVなどの非EV車が今後数十年間で世界の自動車市場での役割を継続するというい
つものメッセージに固執し、「ハイブリッドを使用することが炭素排出量を削減する効果的な方法だ」と前
田CTOは語った。
✓ 2030年までに70車種のEVを投入することを目指す
53
39
日産の動向
◼ 次世代EVを生産するハイテクグリーン工場を公開
➢「Intelligent Factory Initiative」の一環として、世界の工場をより効率的に、汚染を減らし、EVなどの次世
代自動車を生産する準備を整える新技術の導入に1,300億円($1.2B)以上を費やす計画。
✓ 今回、栃木にある改装されたインテリジェントファクトリーを公開した。導入された技術には、効率を高めるVR
の導入や生産ラインの新しい自動化などがある。
▪ 日産は今年度、主力のAriyaを栃木で生産を開始する予定
✓ 日産が新規投資を検討している対象の工場は、追浜工場、九州工場、米国のカントン工場とスマーナ工場
➢2030年に2019年のレベルと比較して工場のCO2排出量を41%削減する計画の一環として、プラント設
備に再生可能エネルギーと燃料電池から電力を供給する。
2
40
ホンダの動向
◼ Googleの組み込みAndroid Automotiveを2022年モデルから利用
➢Android AutomotiveはAndroid Autoとは異なる。
27,39
✓ ホンダの現在のオペレーティングシステムが何年もの間
Androidベースであったことを考えると驚きではない。
➢Android Automotiveが組み込まれている車は、Polestar2と
Volvo XC40 Rechargeの2台のみ。
✓ GoogleはFord、GM、Renault・日産・三菱アライアンスを含
む他の多くの自動車メーカーと取引を行っており、その結果、
今後デフォルトAndroidオペレーティングシステムで数百万台
の車両がリリースされる予定。
◼ ホンダは米国でのEVへの哀れな野望を発表
➢Prologue SUVの年間販売目標を7万台と発表した。
✓ 米国でホンダは、その「第1巻BEV」であるホンダPrologueを2024年に登場させるが、GMのUltium EVプラット
フォームをベースにする予定。
➢現在開発中の新しいe-Architectureに基づくEVの導入によって2030年までに50万台のBEVの販売を
見込み、北米で2040年までに100%ZEVにする。
X-Pengの動向
◼ XPengのNGPシステムが混雑した市街を自動でナビゲートする
➢XPengは、先進運転支援システムの今後の機能の1つとなるCity Navigation Guided Pilot (NGP)の
ベータテスト映像を公開した。
➢最新バージョンのX-PILOT 3.5はP5でデビューし、2つのLiDARを必要とする。
✓ XPengは今年7月、非常にアグレッシブな価格設定でP5の予約注文を開始
✓ City NGP用のLiDARを搭載したXPeng P5は、信号の赤色、黄色の点滅を認識し、駐車中の車を回避し、ラ
ウンドアバウトを通過し、交差点で左折し、保護されていない右折を行っている
32
41
42
Hyundaiの動向
◼ 2045年までに全世界レベルでカーボンニュートラルにするとコミット
➢Hyundaiは2030年までに世界の売上高の30%をZEVとし、2035年に欧州のすべての内燃機関車の廃
止し、2040年までにBEVとFCEVが全世界で売上高の80%を占めることを目指す。
➢Hyundaiグループは、HyundaiとKia、および今後のEVのIoniqラインを含む多くが、まもなくElectric-
Global Modular Platform(E-GMP)を採用する。
✓ Hyundaiの高級ブランドGenesisは最近2025年に燃焼モデルを終了し2030年までに全EV化する計画。
▪ Genesisブランドは2022年に最初の2車種のEVをデビューさせる
✓ 今年5月、Hyundaiは2025年までに米国での将来のEV開発と生産に$7.4Bを投資すると発表した。
57
➢ZEVに加えて、Hyundaiは再生可能エネルギー
を生産施設に統合する。
✓ そのため、Vehicle-to-grid(V2G)や
Second Life Battery Energy Storage
System(SLBESS)などの将来のテクノロ
ジーへの長期投資も行う。
43
Foxconnの動向
◼ FoxconnのLordstownディールはApple Carへのオーディションとなる
➢Foxconnが計画している、オハイオ州にあるスタートアップLordstown Motorsの自動車工場買収は、
Appleの自動車を組み立てる為の競争力を高める可能性がある
✓ FoxconnはLordstownの取引に$280Mを費やすことに同意。
▪ 4月にオハイオ州でLordstownのEndurance EVピックアップの量産を開始する予定。
▪ 但し、保証はされない。
✓ Foxconnがローズタウン工場で製造する車両の1つは、Personal Electric Automotive Revolutionの略であ
るFisker’s Project Pear。
➢車は次のモバイルデバイスになりつつある。
✓ Foxconnに有利に働くのは、Appleとの強力な関係。
▪ Appleの自動車が実現するのはまだ何年も先であり、同社は最近Fordに自動車プロジェクトの責任者を辞任するな
どの挫折に苦しんでいる
16
44
Appleの動向
◼ Apple Carのトップが去りNext Big Thingに暗雲が垂れ込めている
➢Teslaに勤続していたDoug Field氏は、2018年にAppleに入社し自動車プロジェクトを率いてきたが、火
曜日FordのChief Advanced Technology Officerに就任した。
✓ AppleのCar Projectの過去7年間の歴史の中で退社したエグゼクティブでField氏は4人目。
✓ Appleのトップカーマネージャーの3人であるBenjamin Lyon氏、Dave Scott氏、Jaime Waydo氏はすべて今
年の前半に去った。
▪ 2021年初頭、Apple Carが3年以内に生産されるとの記事にもかかわらず、状況に精通している人々は開発作業
はまだ初期段階であると説明した。
▪ カリフォルニア州車両管理局への提出によると、2020年の公道でのテストは前年よりも遅れ、その技術の信頼性は
GMのCruiseやWaymoなどの競合他社よりも遅れている。
➢Kevin Lynch氏が、自動車プロジェクトを引き継いだが、Lynch氏が自動車業界から来たのではないこと
から、その動きは社内でも疑問が投げかけられた。
➢Appleはまた、BMWのEV部門を監督し、Faraday FutureとCanooのトップリーダーを全う出来なかった
Ulrich Kranz氏を雇った。
54
45
バッテリーの動向
◼ Reswood Materialsは米国内に完全なバッテリー産業を作ろうとしている
➢Teslaの共同創設者であるJ.B.Straubel氏が設立したRedwood Materialsは、リサイクルの他に、アノード
用の銅箔の製造、カソードの製造を行っており、バッテリー産業の巨大な塊をアジアから米国に移す。
✓ $1Bを超える追加投資により、米国で2025年末までに年間100GWh、2030年までに500GWhのバッテリー
材料(カソード)を生産する予定。
✓ 同社のリサイクルはすでに利益を上げており、最終的にはリサイクルと精製および生産を統合していないバッ
テリー企業はコストで競争に勝てなくなる、とStraubel氏は言う。
43
➢BloombergNEFが追跡したデータによると、世界の
バッテリー供給量が2倍になるたびに、バッテリーの
製造価格は約18%下がっている。
➢家庭用電化製品のバッテリーには、かなり高レベル
のコバルトが含まれている。
✓ BNEFの計算によると、Tesla Model Yに十分な
リチウムを供給するのに6,147個分のiPhone
バッテリーが必要だが、コバルトはわずか166個
のiPhoneでよい。
▪ Redwoodは常に、製造に必要な量よりも多い量
のコバルトをリサイクルから得ている。
✓ Redwoodはノルウェーと日本に事務所を開設。
46
半導体不足
◼ 石器時代の半導体から脱出すべき
➢電子ブレーキシステムからエアバッグコントロールユニットに至るまで、あらゆるものに見られる半導体は、
10年以上前の古いテクノロジーに依存している。
✓ これらはサイズは45nmから最大90nmのスケールの比較的単純なトランジスタで出来ており、大きすぎてか
つ原始的すぎて、今日のスマホには利用できない。
➢車のほとんどのシステムは安全性が重要であり、温度、湿度、振動、さらには小さな道路の破片に関係
なく、事実上すべての状況で動作する必要がある。非常に多くのリスクがあるので、枯れた技術が新しく
改善された技術よりも好まれる。
➢一方、ファウンドリにとって、古いテクノロジーへの投資は、遅かれ早かれ新しいテクノロジーに切り替わる
ので魅力的ではない。
40
47
半導体不足
◼ Intelはアイルランドでの生産を自動車用半導体用に確保する
➢高度安全機能と予想よりも早く起こっているEVへの移行により、自動車業界では半導体への依存度が
高まっており、Intelは自動車企業グループとの関係を築く事を目指している。
✓ アイルランドのキルデア州の主力コンピュータープロセッサを製造施設の一部を自動車産業向けの他社デザ
インの半導体生産に変換する。
✓ また、Intelは今後10年間で€80B($95B)の投資を行い、欧州に少なくとも2つの新しい半導体工場を建
設する計画を発表。
➢Pat Gelsinger CEOによると、2030年までに、半導体はプレミアムカーの製造コストの現在の4%からの
20%以上に増加する。
52
✓ Gartnerは、自動車用半導体の総市場
は、半導体市場全体の11%に達し、総
額$115Bに達するという。
48
自動運転の動向
◼ CruiseとWaymoはカリフォルニアで自動運転サービス実施する認可を受けた
➢Cruiseは、その許可により会社が安全ドライバーなしで車を運転することが可能になるので、カリフォルニ
アで一歩先を行っている。
✓ Cruiseはサンフランシスコの一部で無人貨物サービスの料金を請求できる
➢両社とも、安全運転手なしで人々を賃走するには、カリフォルニア公益事業委員会からの許可が必要。
✓ 許可があれば、Cruiseの車両は午後10時から午前6時まで最高速度時速30マイルで、小雨や小霧の中を
運転できる。
✓ Waymoは、最高速度65 mphで公道を走行する事が可能で、雨や薄霧の中を運転することもできる。
▪ Waymoは、2014年に安全運転者を載せた状態で公道で自動運転車をテストする州の権限を取得し、2018年10
月に無人運転許可を取得した
14
49
自動運転の動向
◼ ドイツはロボカーを擁護している一方、ニューヨークの規則は産業界を苛立
たせている
➢7月に採択されたドイツ連邦法は、自動運転開発会社が開発および商業化できるサンドボックス化を推
めており、ドイツが自動車技術で優位性を維持したいという願望を反映している。
✓ VWのDiess CEOは6月、自動運転車はEVの台頭よりも業界にさらに大きな変化をもたらすと予測している。
➢一方、米国ニューヨーク市は、州が行ってきたことを超えて、自動運転テストが安全に行われることを保
証する権利を主張し、ニューヨーク市は州の交通規則を修正して、別の許可プロセスを作成した事で、重
複と矛盾が生まれ、米国で最も不親切な都市と指摘されている。
✓ ニューヨーク市は州の交通規則を修正して、ニューヨークで自動運転をテストしたい企業への許可プロセスを
作成した。
✓ 許可証の費用は1台あたり年間$5,000で、走行距離、ディスエンゲージメント、衝突等を報告を義務付ける
リストが付属している。
✓ 自動運転オペレーターは、ロボカーが「人間のドライバーよりも安全に」操作できることも示さなければならな
い。
✓ Waymo、Amazon、Zoox、Cruise、Lyft、Uberなどの企業が資金提供するグループであるChamber of
Progressは、ガイドラインを「重複」および「矛盾」と呼んだ。
45
50
自動運転の動向
◼ 隠密なロボカースタートアップが遠隔ドライバーを自動運転への近道と見て
いる
➢ベルリンで遠隔操作EVの艦隊を隠密にテストしているドイツのVayは、来年、欧州、そして潜在的には米
国でモビリティサービスを展開することを計画している。
➢Vayは、緊急ブレーキや回避操作を必要とする極端な状況でも、通信遅延の問題を解決し、車のリモート
コントロールに成功したと述べている。
➢Vay氏によると、独自のソフトウェアとハードウェアのコストはわずか€数千で、市場のどの車にもインス
トールできる。
55
51
自動運転の動向
◼ QualcommはMagnaを抑えてVeoneerを$4.5Bで買収する
➢Qualcommとニューヨークを拠点とするSSWパートナーは、7月に行われたMagnaの入札よりも18%高い
プレミアムとなる$37/株でVeoneerを買収
✓ QualcommはArriverとして知られるVeoneerの自動運転ソフトウェア事業を確保し、残りのエアバッグやシー
トベルトプリテンショナーを作動させる電子機器やセンサーなど事業は他社に売る。
▪ MagnaはQualcommに対抗する機会を放棄し、$110Mの解約手数料で立ち去る
▪ その上で、Magnaはエアバッグやシートベルトプリテンショナーを作動させる電子機器やセンサーなど、Vioneerの
Arriver以外の資産を取得する可能性がある。(Credit Suisse)
➢Arriver事業を買収することで、Qualcommはドライバー運転支援技術の新興市場で確固たる地位を築く
ことができる。
✓ 車両やそれらを電話ネットワークに接続するその他の機能の情報およびエンターテインメント機能を実行する
チップをすでに提供している。
▪ 対抗するIntelとNvidiaには、基本的コンポーネント以外に顧客に提供する自動車用チップ部門がある
▪ QualcommのCristiano Amon CEOは2021年6月に同社のトップに昇進したが、今後の在職期間は、プロセッサとモ
デムが支配するスマホ市場への依存を減らすことで決まる。
▪ 契約前に、QualcommとVeoneerは、Veoneerの知覚技術とソフトウェアスタックをQualcommチップに統合する運転
支援システムと自動運転システムを開発することを計画していると述べていた。
7
52
コネクテッドの動向
◼ コネクテッド機能と自動運転機能は今どれほど売れているのか?
➢BNEFは、世界の乗用車販売のほぼ60%が組み込みテレマティクスを装備し、その一部は、OTAアップグ
レードとインフォテインメントサービス、および安全性と利便性の機能を提供していると推定。
➢世界の乗用車販売の40%以上が、標準ではないにしても、少なくともオプションとしてADASを提供して
いる。自動車メーカーの目標と政府の方針に基づくと、2030年には90%を超える可能性がある。
➢世界のライドヘイリングユーザー数は約13億人だが、BNEFは、共有車両で運転される乗用車のキロメー
トルの世界的なシェアは、Covid以前の最高値である5%をまだ下回っていると推定している。2040年ま
でに20%に近づく可能性がある。
33
53
MaaSの動向
◼ これらのキュートな電動ロボットがもうすぐ夕食をデリバリーするかも
➢Kiwibotは、電気半自動ロボットを使用して15万件以上の食品配達を完了した。
✓ サンノゼ、マイアミデイド郡、ピッツバーグ、デトロイトへの正式な拡張を発表
➢Kiwibotは完全にEVであり、120Vの充電で4時間かかり、一回の充電で10時間動作でき、最大20 km
走行できる。
✓ 1人の人間が最大10台のロボットを監督
➢モビリティデータ仕様(MDS)フレームワークと自動データ収集システムを使用して、エリアをマッピングし、
歩道とインフラストラクチャのデータを収集し、最終的には歩道の状態や車両や歩行者の交通に関する
データを市当局と共有し、米国の都市がよりアクセスしやすく安全になるのに役立てる。
61
54
バッテリーの動向
◼ 生産の遅れにより、一部の自動車メーカーは低価格、低走行距離のLFP
バッテリーの採用を試している
➢ネバダ工場でパナソニックとTeslaで製造しているニッケルベースのNCAバッテリーではなく、中国製EVで
より一般的に見られるLFPバッテリーで良ければ、10マイル程走行距離が短くなるが、早く手に入れる事
ができる。
➢LFPバッテリーは安価であり、供給の懸念を伴うニッケルやコバルトが含まれていない
✓ Teslaは2020年に中国でLFPバッテリーの使用を開始し、昨年末にLFPバッテリーを搭載した中国製Model
3を欧州に輸出開始した。
50
✓ 欧米の自動車メーカーは過去10年間LFPの
利用を避けてきたが、VW、Ford、Stellantis
はすべて、将来的に低コスト、低距離のEV
向けにはLFPを使用すると発表している。
▪ ハイエンド市場ではLFPは採用されなかった
➢中国国外でLFP生産を管理する3つの世界的
な特許が2022年に失効すると、多くの車で採
用されることが期待される。
✓ $数Mの年会費と、生産する材料1kg単位で
追加料金を支払う必要がある
55
バッテリーの動向
◼ ソフトバンクは日本のバッテリースタートアップ3DOMの技術を検討している
➢ソフトバンクの高出力バッテリーへの関心は、6Gへの競争で先手を取るという孫正義の野心の一部で、
飛行タクシーやドローンなど空飛ぶデバイスを利用した無線通信プロジェクトを推進するため、3DOMの
バッテリー技術を検討している。
✓ セルラー基地局に適用できるリチウム金属電池の技術を開発し、自然災害が被害を受けたときに携帯電話
の基地局として機能するドローンを配備する計画も立てている
➢3DOMは、リチウムイオン電池よりもエネルギー密度が高く、充電速度がはるかに速いリチウム金属電池
に取り組んでいる。
✓ リチウム金属電池の大きな欠点の1つは、電池が充電されると、リチウムイオンがデンドライトと呼ばれるア
ノード上にとがった構造を形成する可能性があること
▪ リチウム金属の場合、グラファイトなどの他のアノード材料よりも大きな問題
48
✓ 3DOMは、パンクや短絡の可能性を減らすリチウム金属電池用の
ポリイミドセパレーターを開発している
▪ 3DOMのセパレーターには小さな穴があり、イオンがスムーズに流れ
るため、化学反応が均一になり、デンドライトの制御が向上する
➢同社は匿名のエンジェル投資家から約81億円の資金を受け取り、
パナソニック、日産、ホンダなどの企業から約90人のエンジニアを
採用した。
56
その他の動向
◼ もし我々が変えなければ世界のエネルギー消費がどうなるか
➢現在の法律や規制を変えていかなければ、排出量の削減と地球温暖化の減速が進まない。世界的に私
たちは間違った方向に進み続けている。
✓ 現在の政策と技術の傾向が続く場合、人口増加と経済成長の結果として、世界のエネルギー消費とエネル
ギー関連の二酸化炭素排出量は2050年まで増加する
▪ 2020年から2050年の間に、OECD以外の開発途上国では、発電量はほぼ2倍になる
▪ 新規発電は主に再生可能エネルギーに基づくが、天然ガスや石炭火力発電技術やバッテリーなどの可搬発電源は、
特にグリッドの信頼性のため引き続き使われる
5
➢新規発電は主に再生可能エネルギーに基
づくが、天然ガスや石炭火力発電技術や
バッテリーなどの可搬発電源は、特にグリッ
ドの信頼性にとって引き続き使われる。
➢石油と天然ガスの生産は、主に発展途上の
アジア経済におけるエネルギー消費の増加
を支援するために、拡大を続ける。
✓ 輸入の増加は、主に中東での生産の増
加によって支えられる
▪ 2050年までに、非OECDアジアが天然
ガスの最大の輸入国となり、ロシアが天
然ガスの最大の輸出国となる。
57
その他の動向
◼ クリーンエネルギーの後ろには富が隠されている
➢化石燃料からクリーンエネルギーへの移行には、今後30年間で$173兆ものエネルギー供給とインフラ
ストラクチャへの投資が必要になる可能性がある。
➢リチウム、コバルト、希土類などの金属の不足も課題だが、鉄鋼、銅、アルミなどのより身近なコモデティ
工業材料も、急速に加速する需要で危機に瀕している。
➢BloombergNEFの推定によると、1GWhのエネルギーを蓄えることができるリチウムイオン電池には、約
729トンのリチウム、1,202トンのアルミニウム、1,731トンの銅が必要。1GWの風力タービンとインフラス
トラクチャには、約387トンのアルミニウム、2,866トンの銅、154,352トンの鋼が必要。1GWのソーラーパ
ネルには、18.5トンの銀、3,380トンのポリシリコン、10,252トンのアルミニウムが必要となる。
34
58
その他の動向
◼ VWは炭素回収の為に$355MのVenture Capital Fundの設定を計画
➢VWのHerbert Diess CEOは、火曜日のLinkedInの投稿で、炭素回収は実現可能だが費用がかかり、一
部の新技術に対して事業規模を拡大することが重要だと述べた。
➢「ますます多くの業界が機会を認識しており、Bill Gatesも主要な持続可能性プロジェクトに資金を提供し
ており、金融ビジネスが変化を加速させている」
➢ミュンヘンモーターショーで、Diess氏は、再生可能エネルギー源の大規模な拡大を含む、業界の変革を
加速するためのより深い政治改革の必要性を新たに訴えた。
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