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December 22, 2021
名古屋大学 客員准教授
野辺 継男
CASE、MaaS (周辺含む)の
世界動向調査・分析
Agenda
1
1. 重要なポイント
2. 10-11月の海外動向 まとめ
2
重要ポイント
◼ 米国下院で$12,500のEV税控除が含まれるBuild Back Better Actは、追
加$4,500分が通らない可能性がある
➢EU及び、非労組系企業からの反発
◼ 中国でプラグイン車(BEVとp-HEV)の販売シェアが拡大
➢2021年の中国での年間台数が3百万台を超える可能性がある
◼ 中国の自動車輸出が急増
➢今年10か月の自動車輸出総数は過去の2倍以上の243万台
◼ 2025年に向け、EVの競争要因が変化してきた
➢中国EVを中心に、1回で1000Km走行、350kW充電、画像認識処理100TOPS以上、センサー30個
➢車載コンピュータでHauweiの存在が大きくなる可能性がある (NVIDIAと競合)
◼ Li資源の争奪戦が起こっている
◼ 2021年、2022年はEV販売でFordがGMを超える
◼ 太陽光パネル、風力を中心に再生可能エネルギーが拡大する見込み
◼ 中国企業の米国株式上場が、香港株式市場に移行する可能性がある
Agenda
3
1. 重要なポイント
2. 10-11月の海外動向 まとめ
◼ JD Powerの関係会社、LMCの予測
4
世界の販売台数予測
5
世界の動向
◼ 米国
➢11月の自動車販売台数は前年同月比15.8%減の101万台、年間販売率は1290万台/年となった。
➢数ヶ月間、低い在庫レベルが市場を圧迫し続けた。
➢売上高は主に供給サイドの問題によって抑制されたが、取引価格が依然として過去最高の水準に達し、
11月に$44,515になり、一部の潜在的な顧客に不満を与えているに違いない。
➢11月のインセンティブは平均$1,564米ドルに減少した。
◼ 日本
➢日本の売上高は、困難な2か月間を経て、11月に力強く回復した。
➢OEMが半導体などの部品を確保し、生産を拡大したことにより、販売率は10月の低迷から23%増の年
率450万台に達した。
➢それでも、前年同月比では、11月に過去2ヶ月の30%以上の縮小から14.5%に回復したものの、5ヶ
月連続の減少だった。
➢市場は3年連続の縮小となると予想される。
6
世界の動向
◼ 欧州
➢西欧の年間販売率は、10月の1,100万台から、11月に1,200万台に増加した。
➢最新の結果にはある程度の改善が見られたが、現在進行中の世界的な供給問題が自動車生産を妨げ
ている。
➢比較すると、2019年の欧州販売台数は1630万台だった。
◼ 中国
➢速報データによると、半導体供給の改善により、11月も中国市場は勢いを増し続けている。
➢11月の年間販売率は2,720万台で、10月から3%増加した。 これは今年2番目に高い率であり、年初
来の年間販売率予測2,550万台から上昇した。これは2019年の総販売台数とほぼ同じレベルだ。
➢11月の売上高は前年比で6%減少したが、YTDでは5%拡大した。
➢最悪の供給問題は終わった模様。
➢11月も中国ブランドは好調を維持し、チップ不足の影響を大きく受けたVWなどの海外ブランドも大幅に
増産した。
➢NEVは引き続き市場の主要な推進力であり、売上高は前年比121%増加した。
➢Wuling Hongguang Mini BEVは、過去2年間でトップの座を占めていたVW Lavidaを上回り、今年ベスト
セラーモデルとなるだろう。
◼ 中国の乗用車市場の9→10月の販売順位の変化
➢順位急上昇: Wuling、Mercedes-Benz、堅調な上昇: BYD、Chery、Roewe、Audi
➢順位急下降: Tesla (出荷周期による)
➢注目点: 全体的に販売台数が拡大している
7
中国の動向
8
米国の動向
◼ 米国の調査では2030年までに全EVにすることに賛成
➢有権者の55%が支持しており、反対は35%
✓ 世論調査は、イェール大学とジョージメイソン大学、Climate Nexus、および州政府にEV採用のための2030
標準の採用を推進している組織であるColturaによって実施された。
✓ 別の、州毎の調査でも、テキサス州を除く投票されたすべての州は、2030年の全電気要件に対する多数派
の支持を示した(賛成47%、反対34%)。
✓ 気候変動対策の緊急性と環境正義の概念を認識する若者と黒人およびヒスパニック系の有権者の間で特
に支持が強かった
➢逆に、政府とFord、GM、Chrysler (Stellantisの一部として) の計画は2030年までに米国で40〜50%
のEV販売を約束しており、市場の動きより遅れている。
35
9
米国の動向
◼ EUは米国のEV補助金は大西洋での貿易関係を緊張させると警告
➢上院で可決し下院で審議中の「バイデン大統領のBuild Back Better法」で、EUはEVへの補助金拡大は、
国際貿易ルールに違反し、大西洋を越えた関係に「摩擦」を引き起こす可能性があると警告
✓ メキシコとカナダも、上院で可決し法制化された場合、対抗策で対応する準備ができていると述べている。
✓ 今回提案されている消費者税額控除は、米国の工場の労働組合化を促進するツールではなく、既に労働組合
化している(米国)自動車メーカーから車を購入する差別的なインセンティブにしか成らない可能性がある。
➢TeslaやVWやトヨタのような海外自動車メーカーも、米国労働組合を優遇(UAW系EVへの追加$4,500)す
る提案で差別的だとして嫌悪感を表明している。
✓ EVに関連するBuild Back Better Actの現在の条件は次のとおり
▪ 自動車メーカーの販売台数上限20万台の撤廃。(GMとTeslaが再び適格になる)
▪ 新しいEVの$7,500インセンティブを5年間維持する。
▪ 労働組合を使用して米国で組み立てられたEVに$4,500追加。
▪ 米国製コンポーネント(セルを含む)を50%以上利用したを備えたバッテリーパックを使用するEVにはさらに$500追加。
▪ バン、SUV、トラックでは、希望小売価格が$80,000以下(以前のポリシーから増加)が対象となる。
▪ EVセダンが希望小売価格55,000$以下(以前と同じ)が対象。
▪ 調整後の総所得が$250,000以下、共同申告者の場合は$500,000(以前の個人$400,000、共同申告者
$800,000から減少)の場合、EV税額控除がフルに利用できる。
11, 49
10
中国の動向
◼ 10月プラグイン車 (BEVとp-HEV)の販売シェアが16%になった
45
➢プラグイン車は中国で大流行しており、10月の登
録数は前年比113%増の325,000台に上る。
✓ 中国だけで世界のプラグイン登録の半分
以上を占めた。
➢2021年の中国での年間台数が3百万台を超え
る可能性がある
✓ 年初来(YTD)の集計は230万台を超え、今後
2か月でも記録的なパフォーマンスが見込まる
➢これにより、2021年のシェアは13.7%(BEVは内
11.1%)になる可能性がある
✓ 今年の最後の四半期にプラグイン車の市場
シェアは15%を超える可能性がある。
➢10月のベストセラーには、Wuling Mini EVが一位
で、複数のBYDとTesla Model Yが続く
11
中国の動向
◼ 中国の貿易データによると、10月の自動車輸出は86%増の22万台で、今
年10か月の自動車輸出総数は過去の2倍以上の243万台になった
➢SAICがトップの輸出企業だった。
✓ SAICは、世界的な自動車需要の急増の中で、現在の輸送船のほぼ2倍の車を運ぶことができる2隻の船を
Anji Logisticsを通じて購入する契約を締結する。
▪ Anji Logisticsは現在最大4,300台の車両を輸送する約25隻を、7,600台の運送能力に拡大する。
▪ Trea Boat Researchによると、7,600台の車両を移動できる新しい船を建造するためのコストは約$76M。
91
12
中国の動向
◼ 中国のEVブームは人材獲得競争に火を付けた
➢中国NEVの雇用数は、2021年上半期に前年比で95%急増。人工知能、自動運転、スマートコックピッ
ト設計の専門家が最も求められている
✓ Xiaomiの自動車部門の上級エンジニアの雇用契約は年俸が60万元($93,600)で中国の平均収入の5倍
以上であり、ストックオプションが約1M元
➢頭脳流出は、従来の自動車メーカーが将来の力を推進するEVへの移行として直面しているさらに別の
脅威になっている。
92
13
中国の動向
◼ NIO ET7
➢11月18日、2021年広州モーターショーの前夜に生産バージョンを発表
✓ 33のセンシングユニット
▪ 超長距離高精度ライダー 1個、8M pixel 高解像度カメラ 11個、ドライバーの
認識を高める装置 1個、ミリ波レーダー 5個、超音波センサー 12個、V2X車
両-道路協調センシング機能、高精度ポジショニングユニット2セット
◼ XPeng P5-500P、600P
➢7月発表、2021年広東-香港-マカオグレーターベイエリアオートショーで
発表、予約を受け付け開始。
✓ 33のセンシングユニット
▪ ライダー 2個、自動アシスト駆動カメラ13個、 ミリ波レーダー 5個、 超音波セ
ンサー 12個、1セットのサブメーターの高精度ポジショニングユニット
◼ WM M7
➢10月7月発表、現時点で価格設定はないが、M7は2022年に量産出荷。
✓ 20のセンシングユニット
▪ ライダー 3個、 8M pixel高解像度カメラ 7個、サラウンドビューカメラ 4個、ミ
リ波レーダー 5個、 1セットのサブメーターの高精度ポジショニングユニット
✓ 1,000 TOPS以上のコンピューティング能力 (4つのNVIDIA DRIV Orin-X)
14
中国の動向
◼ NIO ET7
➢11月18日、2021年広州モーターショーの前夜に生産バージョンを発表
✓ 33のセンシングユニット
▪ 超長距離高精度ライダー 1個、8M pixel 高解像度カメラ 11個、ドライバーの
認識を高める装置 1個、ミリ波レーダー 5個、超音波センサー 12個、V2X車
両-道路協調センシング機能、高精度ポジショニングユニット2セット
◼ XPeng P5-500P、600P
➢7月発表、2021年広東-香港-マカオグレーターベイエリアオートショーで
発表、予約を受け付け開始。
✓ 33のセンシングユニット
▪ ライダー 2個、自動アシスト駆動カメラ13個、 ミリ波レーダー 5個、 超音波セ
ンサー 12個、1セットのサブメーターの高精度ポジショニングユニット
◼ WM M7
➢10月7月発表、現時点で価格設定はないが、M7は2022年に量産出荷。
✓ 20のセンシングユニット
▪ ライダー 3個、 8M pixel高解像度カメラ 7個、サラウンドビューカメラ 4個、ミ
リ波レーダー 5個、 1セットのサブメーターの高精度ポジショニングユニット
✓ 1,000 TOPS以上のコンピューティング能力 (4つのNVIDIA DRIV Orin-X)
15
中国の動向
◼ Didiの上場廃止は中国企業の米国株式市場での栄光の終わりの徴候
➢DiDi (滴滴出行)は12月3日、ニューヨーク証券取引所から上場廃止し、香港に再上場すると発表。
✓ 数日中に上場廃止プロセスを開始するという事をWeiboで一文伝えた以外の詳細は提供していない
▪ DiDiは「将来の適切な時期」に株主総会を開催し、進め方について投票すると述べた
➢6月30日のニューヨークIPOの前に、中国政府は、北京の新しいデータ規制に準拠していることを確認す
る前に米国で株式公開することに対してDiDiに警告した
✓ 2日後、CACはDiDiの調査を開始し、同社がプラットフォーム上で収集した大量のデータが米国の規制当局
の手に渡ることを注意した。
▪ 北京政府は、政府機関の人々の移動等、米国政府がデータを使用して中国当局者に関する情報を収集できるので
はないかと懸念した
▪ 次の数週間で、CACはDiDiに新しいユーザー登録を停止するように命令し、国家安全保障上の懸念を理由に、アプ
リストアからDiDiアプリを削除するように指示した
✓ 11月末、中国サイバースペース管理局(CAC)は、データの懸念によりニューヨーク証券取引所から上場廃止
する計画を作成するようDiDiに要請した、と伝えられている
✓ 12月2日、米SECは、DiDi等の中国企業が財務データを規制当局に提出しない場合、3年以内に米国の取
引所に上場廃止となる規制を最終決定。
➢北京政府は、香港市場はその支配下にあると考えており、香港に上場する企業が増えることを容認。
✓ 北京政府のもう1つの目標は米国株式市場への依存を減らし、自国にそのライバルを構築すること。
15
38
16
欧州の動向
◼ ドイツの連合政権は明言せずに、内燃機関禁止を求める
➢ビジネス指向の自由民主党、中道左派の社会民主党、環境保護団体の緑の党による次期連立は、
2030年までにドイツの道路に少なくとも累計1,500万台のBEVを導入することを計画している。
✓ そのためには、2028年頃までにガソリン車とディーゼル車の登録を停止し、EVの売上は2030年まで年間
33%の割合で成長する必要がある。
▪ ドイツの道路を走行するBEVは57万台
に過ぎず、国内車両の1%強
▪ 以前の目標が1,000万台であったの
に対して、新しい目標を達成するには、
百万箇所の公共充電器の展開とイン
センティブの拡大も必要
➢一方、新政権で財務大臣になる予定の
FDPのChristian Lindner氏は、燃焼機関禁
止に公然と反対を表明した。
17
Teslaの動向
◼ Elon Muskは、従業員に今四半期は出荷台数を増やすよりも、コストを気に
するように伝えた
➢Teslaは直接販売のため、購入者に配達が完了して売上が立つ。
✓ その結果、四半期毎の決算で、期末に流通在庫があると流通コストが上がり、利益が悪化する。
✓ 四半期の終わりまでに輸送を終わるように、フリーモント工場とギガファクトリー上海で四半期の初めに輸出
用の車両を製造し、後半に現地出荷の車両を製造しようとする。
▪ この戦略により、Teslaの販売および配送チームは、「配送の波」または「配送のプッシュ」と呼ばれる、各四半期の終
わりに向けて大量の車両の配送処理を行う必要がある
▪ 顧客の配達体験にも悪影響を及ぼす
➢将来的に四半期毎の波を減らすことを目指すことを示し、Teslaは来年により多くの配信を滑り込ませて
も良いとさえ述べた。
37
18
Teslaの動向
◼ Model S/Xの最安値バージョンの出荷は2023年3月に延期した
➢但し、高いオプションを選択すると納期が短くなる
✓ サプライチェーンの問題とEVの需要の増加が同時に発生しており、業界全体で納期が長くなっている。
✓ Model SロングレンジとModel Xロングレンジの両方の納期を「2023年3月」とした。
75
✓ オンラインコンフィギュレーターで、
価格が$4,500高くなる21インチ
のホイールにしたり、有償カラー
にすると、納期が2022年11月
になり、Model S Plaidを購入す
る場合、ホイールや色の選択に
関係なく、2021年12月に納期
を大幅に短縮できる。
➢最高のパフォーマンスバージョンであ
るModel S Plaidを購入する場合、ホ
イールや色の選択に関係なく、2021
年12月に納期を大幅に短縮できる
19
Teslaの動向
◼ 中国製Model Yで走行距離を伸ばし加速性能が落ちるアップデートを行った
➢1回の充電で航続距離が525kmから545kmに増加したが、ベースモデルのModel Yの0-60 mphの加速
性能が5.6秒から6.9秒になった。
✓ いつものように、Teslaはこれらの新しい仕様をもたらした変更に関する情報を発表していない
✓ アップデートに伴い、TeslaはModel Yのバージョンの「標準範囲」という名前も削除した。米国のModel 3と同様
に、ベースバージョンを単に後輪駆動Model Yと呼んでいる
82
20
Teslaの動向
◼ 中国製Model YでもAMDの半導体を採用
➢新しいModel SでAMDに移行した後、中国の新しいModel Y車両でもAMDチップの使用を開始した
➢自動運転用半導体は自社設計だが、エンターテインメントシステム用の半導体には汎用的なCPU/GPU
を必要としている
✓ Teslaは当初、Nvidiaと提携していたが、その後Intelに移り、今ではAMDに移っている。
39
▪ Teslaは上海ギガファクト
リーで生産されたModel Y
PerformanceのCPUとして
AMD Ryzenチップを使用し
ていることがわかった。
▪ Teslaは通常すべてのバリ
エーションで、同じオンボー
ドコンピューターを使用して
いる。
21
Teslaの動向
◼ 約$200Mを投資し、ギガファクトリー上海を拡張し、4,000人を追加雇用
➢Teslaは最大12億元($188M)相当のプラントの拡張を地方自治体に申請した。
✓ 4,000人以上の従業員を増やす以外に、申請内容に拡大に関する詳細はほとんど記載されておらず、モデ
ルに変更や生産能力の拡大は明記されていない。
✓ 今年始め、Teslaはギガファクトリー上海を新しい「輸出ハブ」に変えたことを明らかにしている
▪ 過去3か月連続でギガファクトリー上海で月間50,000台以上の車両の生産を維持しており、年間50万台の計画容
量を超えている。
6,40
22
Teslaの動向
◼ Full Self-Drivingを利用する古い車種にカメラアップデートを無償提供
➢Autopilot 2.0車両ではFSDパッケージを注文した人は無料でカメラをアップグレード出来る。
✓ 2016年にAutopilot 2.0センサースイートを発表して以来、将来のソフトウェアアップデートで完全な自動運
転機能を実現するために必要なすべてのハードウェアを備えていることを約束
✓ しかし、その説明は不正確であることを認めた
✓ FSDベータへのアクセスを徐々に拡大しているため、レトロフィットが行われている
90
23
Teslaの動向
◼ ケベック州とバッテリー製造に関する$数Bの投資に関して協議中
➢ケベックは電池の製造に使用される金属が豊富。
✓ EVの台頭に伴い、州はそれを利用しようとしており、リチウム、ニッケル、グラファイトなどの主要ミネラルの抽
出に多額の投資を行っている。
✓ ケベック州は最近、これらの金属の抽出からバッテリーセルの生産に至るまで、生産に$1.6Bから$2.4Bを
投資する計画を発表
➢Sayonna Miningからリチウムを調達する予定の取引を通じ、Teslaはケベック州のリチウム資源にすでに
間接的に投資している。
93
24
Teslaの動向
◼ スーパーチャージャーを”ICEing”される事を避けるシステムを設置
➢中国で、スーパーチャージャーの充電場所をブロック、あるいは「ICEing」されるのを防ぐためにシステムを
倍増し、それをモバイルアプリに統合している。
✓ 2019年から、いくつかの新しいスーパーチャージャーステーションで地面からポップアップするフロアロックデ
バイスの装備を開始した。
▪ 多くの場所で、充電せずに充電ステーションに駐車した場合、罰金が科せられており、人々はそれをやめているが、
それが存在しない市場では実際の問題になる可能性がある
✓ Teslaが中国で配備したすべての新しい充電ステーションに実装され始めた
✓ 中国ではTeslaがドライバーにアプリから直接デバイスのロックを解除できるようになっている
▪ 駐車場予約にも有効ではないか?
3
25
Teslaの動向
◼ Cybertruckを4モーター四輪駆動化し、GM HummerやRivianの様に”蟹走
行”もできるようにアップデート
➢2019年にCybertruckプロトタイプを発表した時、TeslaはEVピックアップトラックを他社より先に市場に
出すと述べたが、R1TでRivianに打ち負かされ、GMCのHummer EVも出荷が今月中と計画されている。
✓ 各ホイールで独立したモーターで構成され、前輪と後輪の両方が操舵可能で、Hummer EVのように「蟹」
モードの4輪ステアリングを可能にするアップデートを行った。
✓ 「蟹モード」はGMCがすでにHummer EVで実現しており、Rivianは何年もの間「戦車ターン」を見せている。
13
26
Teslaの動向
◼ Teslaのギガキャスティングは、他の中国約6社にも採用される可能性がある
➢Teslaが巨大な鋳造機(ギガプレスと呼ばれる)を使用して、わずか数個の鋳造部品で車体を製造するとい
うアプローチは、自動車業界で注目を集めている。
29
✓ Teslaは世界最大の鋳造機を数台購入し、米国、ベルリン、
中国にあるTeslaの工場に配備されている
▪ TeslaはすでにギガプレスでModel Yを製造しており、車両の
70の異なる部品を交換した単一のリアボディピースを備え
ている
▪ 車体を作るための部品数を大幅に削減する戦略により、車
体ラインの複雑さと生産ラインの構築に必要な資本が大幅
に削減される
✓ Teslaに鋳造機を納めているサプライヤーであるLKは、同
じアプローチを検討している他の約6社の中国自動車メー
カーと協力していると述べている。
✓ Teslaは、鋳造部品を実現する独自の合金を開発するため、
材料科学に長い間投資してきた。しかし、幾つかの中国
企業は、そうした技術を持ち合わせていない。
27
Teslaの動向
◼ VWのCEOはVWがツヴィッカウ工場で30時間以上要するのに対して、Tesla
はわずか10時間でEVを作ることができると従業員に警告
✓ Teslaは自動車生産と工場製造プロセスを完全に再発明する機会を持っている (Morgan Stanlay)
▪ ベルリン工場には6,100トンの圧力で金属をクランプするマシンが8台収容され、Musk氏は最終的にModel Yの2つ
の最大の部品であるフロントとリアアンダーボディをそれぞれ1つの金属から打ち抜くことを目指している。
▪ フロントとリアのキャスティングは、車両の構造に組み込まれたバッテリーを収容するModel Yの下のフレームと連結。
▪ 合金が構造全体を均一に冷却しながら入る必要があるため、製造プロセスが難しい。
▪ イタリア企業のIdra Groupから購入。
✓ ツヴィッカウ工場での生産台数は目標25万台で、Teslaは2030年までに工場あたり80万台以上生産
▪ VWは、Teslaの進出に対応して、ヴォルフスブルク本社の近くに新しいEV工場を建設する可能性がある
73
28
Teslaの動向
◼ FordのCEOは社内会議でTeslaを「だれもTeslaほどうまくEVを作れない」と
称賛した
➢Ford CEOの指摘:
✓ 第一にTeslaの直接販売モデルを優位性として認めた。Fordでは大きな問題として、ディーラーパートナーが
Fordの小売価格を$15,000以上上げている。
▪ 3〜4回のクリックで車両を構成し、顧客への配送は複雑ではない。シンプルで交渉のない価格設定。大規模な予
約システムとリモートサービス。
✓ 第二に、TeslaはEVパワートレインの専門知識を持ち、車両内の電子の使用を最大化している。
▪ 車両の発売後のアップデート、顧客体験の向上、電子部品の再設計・簡素化、車両からのデータに基づく品質対応、
人々が実際に車両をどのように使用して垂直統合を推進するかに基づいた材料の設計。
✓ 第三に、製品自体がICEとは大きく異なり、複雑さはわずか。
▪ ICEでは見られない莫大な再利用を可能とし、迅速に拡張でき、プロセスをシンプルに保ち、コストを下げることがで
きる。
95
29
VWの動向
◼ EV Volumes社は、VWが2025年までに市場の12%のシェアで2番目に大
きいEVメーカーになると予想している
➢2025年まで、EV Volumesは、Teslaが23%から21%の市場シェアに低下しても、リードし続けると予想
✓ EVを大量に販売する自動車メーカーは、まずバッテリーパックの製造施設を設立し、セルの供給を確保し、十
分な原材料が利用できるようにする必要があり、早急には立ち上がらない。
64
➢EV Volumesは、VWが2025年まで
に市場の12%のシェアで2番目に
大きいEVメーカーになると予想して
いる
✓ ブラウンシュヴァイク工場でバッ
テリーシステムの生産を拡大し、
パイロットバッテリーリサイクル
工場を設立
✓ チャタヌーガサイトにバッテリー
エンジニアリングラボを設立
✓ 2030年までに欧州に6つの
バッテリー工場を建設する計画
30
Mercedes-Benzの動向
◼ 1回の充電で1,000Kmの走行距離をもつ次世代の超効率EV VISION
EQXXが来年1月3日に発表される
➢EVにはEQSよりエネルギー密度が20%高いバッテリーセルが搭載される予定。
44
31
Mercedes-Benzの動向
◼ ベルリンにある最も古い工場で最初の自社製モーターを製造
➢Daimlerは今年始め買収した英国のスタートアップYASAが開発したEVモータをベルリン工場で最初の自
社製モーターとして製造する
✓ このモーターは同等のディーゼルの数分の1の重さで、EVの航続距離をこれまでより最大7%拡大できる。
✓ これはAxial Flux Motorとして知られるモータで、Daimlerが今年初めに買収した英国のスタートアップYASA
によって設計された。
55
✓ モーターの生産開始日は示されていない
が、既存工場の2,300人の従業員は、労
働協約の下で2030年の初めまで地位が
保証されている。
▪ Daimlerが2020年に、そこで製造された6
気筒ディーゼルエンジンの生産を1年以内
に終了すると発表していた
32
GMの動向
◼ EVピックアップトラックのChevy Silveradoの生産は2023年初頭になる
➢GMはBEVピックアップセグメントへの別途参入を発表し、SilveradoのBEVピックアップトラックを計画して
いることを明らかにした。
✓ Hummer EVは$80,000の「スーパートラック」として発表され、Ford F150 Lightning、Tesla Cybertruck、
Rivian R1Tと同じプックアップトラックのカテゴリで実際に競合することはないことは明らかだった。
✓ EVピックアップトラックの出荷開始として、GMはFord F-150 LightningやRivian R1Tよりも遅れる
▪ 現在2022年後半に生産を開始することを目指しているTesla Cybertruckと同じ時期になる。
➢Ultiumバッテリーとドライブトレイン技術を備えたBEVになるようにゼロから設計されている
2
✓ 1月5日のCES 2022でEVピックアップ
トラックを発表するとしていた
✓ 12月9日、Chevy Silverado EVが
「2023年初頭」に生産を開始すること
を最終的に確認
33
GMの動向
◼ Bolt EVの新規生産は少なくとも来年1月後半まで行われない
➢GMは、一連の火災の後リコールされた140,000台以上のBoltの交換用バッテリーの製造に集中する。
✓ GMC Hummer EV、Cadillac Lyriqなどの新しい車両が今後数か月以内に出荷を開始するまで、Boltは同社
が現在米国内で販売可能な唯一のEVとなる。
18
34
GMの動向
◼ GMは半導体供給を確保するため、複数の半導体ベンダーと共同開発を行う
➢使用する半導体の種類を、今後数年間で半導体を3つのファミリーに減らし、GMが注文する半導体の種
類を95%減少させ、生産者はGMのニーズを満たしやすくなり、利益率が向上する。(GM)
✓ 車両がより技術的なプラットフォームになるにつれて、半導体の要件は今後数年間で2倍以上になると見てい
る。
✓ GMは、Qualcomm、STMicroelectronics、TSMC、Renasas、ON Semiconductor、NXP、およびInfineonと半導
体の開発に取り組んでいる。
53
35
GMの動向
◼ EVモーターに利用する希土類金属を北米内で調達する方針
➢GMとの契約に基づき、MP Materialsは、GMの今後のEVラインナップに対して「米国で調達および製造さ
れた希土類材料、合金、および完成磁石」を提供する。
✓ EVモーターは、希土類金属でできている永久磁石によって駆動され、希土類磁石は、ほとんどがネオジム
(NdFeB)でできており、現在はほぼ完全に中国で採掘および処理されている。
➢GMのUltium EVプラットフォームを構成するほとんどのマテリアルが2025年までに北米内から来ることを
保証するために、MP Materialsはテキサス州フォートワースに建設する新しい製造工場は2024年に生産
を開始する予定。
4
✓ 北米での2つのバッテリー工場と新しいカソード工
場の建設に$4B以上を費やす。
✓ 米国の地熱鉱床から電気自動車用バッテリーの
主要成分であるリチウムを調達する契約を結んだ。
✓ ミシガン州に30万平方フィートの新しいバッテ
リー研究施設を建設し、長持ちし、充電が速く、
環境に対してより持続可能な電気自動車用バッ
テリーの製造を支援している。
36
GMの動向
◼ 北米にカソード工場を建設する計画を発表
➢GMは、韓国のPosco Chemicalとの合弁で、EVバッテリーセルのコストの約40%に相当するカソード活性
物質(CAM)を製造する。
✓ 2025年までに30車種の新EVの開発と生産に$35Bを費やす
▪ カソードの大部分は、ニッケル、コバルト、マグネシウムなどのNCMで作られている。
▪ Ultiumバッテリーは、アルミニウム(NCMA)を追加し、コバルト含有量を70%削減する。
▪ GMはTeslaのようにコバルトフリーのバッテリーを急いで開発している。
➢GMは、LG Chemと提携して北米に2つのバッテリー工場を建設するために$4B以上を費し、新しいカソー
ド工場が電池材料を供給する。
✓ 2つのバッテリー工場:オハイオ州ローズタウンとテネシー州スプリングヒル
➢カソード工場は2024年までにオープンする。
21
37
Fordの動向
◼ F-150 Lightningの予約は20万台近くあり、3年間は受注残となる
➢予約者のほぼ75%がFordの新規顧客。
✓ 25%がガソリン式F-150からの乗り換え、40%はすでにEVの所有者、11%はTeslaの所有者。
➢一方、生産計画は、2022年15,000台、2023年55,000台、2024年80,000台。
9
38
Fordの動向
◼ 2023年迄に年間60万台近くのEVを生産し、Teslaに次ぐ第二位のポジショ
ンを得る競争の準備ができているという
➢Fordの最初のBEV Mustang Mach-E、来春発売予定のF-150 Lightning、およびE-Transit商用バンの需
要は、自動車メーカーの生産拡大に多いに期待を高めている。
➢Teslaの2021年の販売台数は890,484台と予想されている。(アナリスト平均値)
◼ 2021年にFordはGMより多くEVを販売するとMorgan Stanleyが予測
➢Morgan Stanleyの11月29日の調査レポートによると、Fordは2021年のBEV販売でGMを超える見込み。
➢Morgan Stanleyは、FordのEV販売台数は、22年に15万台(Fordの3.5%)、25年47.3万台(11.5%)、
30年までに123.5万台(33.7%)に達すると予測。
➢一方、GMのEV販売台数は、22年に11.4万台(中国の軽自動車を除く、GMの1.7%)、25年に60万台
(9.9%)、30年度に184.5mm(34.8%)に達し、25年にはFordを超えると予測。
12, 33, 58
39
Fordの動向
◼ Tier-Oneサプライヤーに頼らずGlobalFoundriesから半導体を直接購入
➢Fordは、GlobalFoundriesと「戦略的コラボレーション」を形成していると語った。
✓ Ford CEOは半導体製造に深く関与し、半導体メーカーと直接取引するだろうと述べた。
➢欧州、アジア、米国に工場を持つGlobalFoundriesは、2009年にAMDの製造事業を買収し、後にシンガ
ポールのChartered Semiconductorと合併して設立された。
52,56
40
Fordの動向
◼ 株価が2009年の大不況時にFordを救ったMulally時代を超えた
➢Fordの株価は過去数か月で急上昇し、2009年の大不況時に、ライバルであるGMと元Chryslerを襲った
破産からFordを救ったことで知られるAlan Mulally氏がCEOを努めていたときに見られたレベルにまで押し
上げられた。
➢Mulally氏の後、Fordの株価は後継者の2人、Mark Fields氏とJim Hackett氏の下で6年間下降を続けた。
➢Jim Farley氏が1年前にCEOに就任して以来、株価は2倍以上になり、EVに積極的に参入することを数多
く約束した。
97
41
Fordの動向
◼ FordとRivianはEVの共同開発計画をキャンセル
➢当初の計画時と比べ、Ford自身、Rivianなしでも、独自に今後2年間で米国で2番目に大きいEVの生産者
になることが出来る状況になった。
➢Fordは2019年契約の一環としてRivianに$500Mを投資し、後に$1.2Bに増やし、Rivianの11月10日の
公開で、Fordのもつ株式の価値は10倍に増加した。
➢今後もRivianへの投資を続けるが、開発生産はFord独自で行う。
✓ Farley氏が決定に関連付けた1つの要因は、Fordが社内で開発した組み込みソフトウェアと他社が開発した
EVアーキテクチャを組み合わせるのに必要な複雑さだ
✓ FordのEV化への野心は、バッテリー容量にかかっている
▪ Fordは9月、米国の生産能力を年間約129GWhに引き上げる3つの新しいバッテリー工場の計画を発表した
50
42
Rivianの動向
◼ Rivianの大ヒットIPOは、Teslaに対する究極的評価
➢Rivian社の11月9日の大ヒットの新規株式公開は、2012年のFacebook以来最大
✓ 11年の間に50台未満のゼロエミッション、バッテリー駆動のピックアップトラックを配送しただけで、一時企業
価値が$130Bを超え、FordやGM以上になった。
✓ Jeff Bezos CEOが、10万台のRivian EVバンを注文したと述べたときに最大のブースターになった。
▪ フリートが大企業の注文により乗用車よりもはるかに迅速にEV化される (BNEF)
▪ EV配達用バンの市場は「米国、中国、欧州で2030年までに年間約2M台に達する」 (BNEF)
✓ Rivianは、EVの市場規模は2025年までに少なくとも$1T ($40,000/台とすると2,500万台)になり、10年以
内に指数関数的に大きくなると述べている。
62
➢研究開発と管理費に$400Mと$1B以上を費やした。
✓ 同等のIPO前の期間におけるTeslaの$16Mと$77M
の17倍に相当。
▪ Bloombergのデータによると、Musk氏は比較可能な
期間でその量のわずか1/19を失っただけ。
▪ 次のTeslaを追いかける投資家は、そのような指標に
ついてはるかに寛容
➢現在、上位10社の自動車メーカーの市場価値は3分
の2以上はEVであり、Elon Muskに感謝する必要がある。
43
Rivianの動向
◼ RivianのIPOでMorgan Stanley、Goldman Sachs、JPMorgan Chase等引受
企業は手数料$170Mを得た
➢Morgan StanleyとGoldman Sachsは、Rivianで今年最大の上場としたことで、それぞれ$43M以上、
JPMorgan Chaseは$35.9Mを得た。
✓ いわゆるGreenshoeの追加、あるいはOverallotment(IPOの引受契約に含まれる条項でIPOの引受契約に含ま
れる条項で、引受人が会社の株式の最大15%を募集価格で購入できる)で手数料に$25M以上追加される。
➢Goldman SachsとJPMorganは、IPO引受手数料で今年すでに成績表のトップにランクされており、
Goldman Sachsは$36B、JPMorganは$33B、Morgan Stanleyは$31Bの手数料を徴収している。
78
44
Lucidの動向
◼ 4年前Fordが買収する可能性があったLucidが、Fordの企業価値を超えた
➢Lucidは、2007年にAtievaというバッテリー会社として設立され、2016年にEVセダンの製造に軸足を移し
た後、資金が不足し、その時の選択肢の1つが、Fordによる買収の可能性だった。
✓ 現在は、サウジアラビアが大部分を所有している。
➢Airを顧客に出荷し始めるまでに、今年だけで$1.5Bを失い、累計で約$5Bを費やしたことを明らかにした
が、2022年に2万台のAirセダンを製造予定。
◼ Lucidのオーダーは増え、2022年生産に向け順調
➢デビューEVの予約が第3四半期に13,000台に達した後、現在17,000を超えたと語った。これは$1.3B以
上の売上に相当。
68,71
➢株価はブランクチェック会社との逆合併による7月26日の上場
以来85%増加した。
✓ 2018年、サウジアラビアの公共投資基金は$1BをLucidに投
入し、現在の時価総額は約$73B。
✓ Lucidは9月に生産を開始し、10月31日に最初のEVの限定
顧客配送を開始した。
▪ 同社の短期的な焦点は、$169,000の価格で600台未満の限
定リリースのドリームエディションエアを出荷すること。
▪ $139,000の低スペックバージョンAirの納入を開始している。
45
Volvoの動向
◼ 半導体不足にも拘らず、売上増を期待
➢Volvo Carsは、2025年までに年間120万台の販売という目標を達成するために、欧州に第3の工場を
建設することにより、生産能力の拡大を目指す。
✓ BEVの出荷は9月までの3か月間4%だったが、2030年迄にBEVのみを売る計画。
◼ COP26の誓約に署名
➢2040年までにゼロエミッション車のみを世界的に販売することに取り組むことに合意
✓ 燃焼エンジン車を5年早く段階的に廃止する。
➢VW、BMW、トヨタは公約に賛同しなかった。
✓ 主要政府が宣言に参加することを躊躇したことが懸念事項になっている。米国、中国、日本、フランス、ドイ
ツは、サインしなかった国々。
28, 86
➢Volvoは、EV化への移行が現在の予測を超えて加速す
ると考えており、適応しない企業は、「10年後には、EV
を持たない自動車ブランドが存続可能でない」と述べ
た。
46
Nioの動向
◼ NIOはShellと共同ブランドでバッテリー交換ステーションとEV急速充電器を
中国と欧州全体で展開する
➢NIOはShellグループと正式に契約を結び、共同ブランドのバッテリー交換ステーションとEV急速充電器を
来年から、中国と欧州全体で展開することを含む戦略的協力協定を発表した。
✓ NIOは最近の欧州への拡大に続き、EVフリートの世界市場シェアを拡大し続けている
▪ NIOは中国全土に650近くの交換ステーションを持ち、ノルウェーでもバッテリー交換を推進している
✓ Shellはクリーンエネルギー、特にEVインフラストラクチャに投資しており、2020年、ドイツでのEV充電のプレ
ゼンスを2倍の200ステーションに増やし、英国最大の充電ネットワークであるUbitricityを買収した。
▪ 今年5月、オランダ裁判所は、Shellに2030年までに2019年から45%の炭素排出量を削減するよう命じた。
64
47
Nioの動向
◼ NIO ET7が広州オートショーで初登場
➢NIO ET7はES8、ES6、EC6に続く4番目の量産車で、ベースモデルの価格
は$70,150。
✓ 抗力係数が0.208Cd。パワートレインは2つの電気モーターで構成され、前
部のモーターは180kW、後部のモーターは300kW
✓ 合計出力は480kW(652hp)および850Nm
➢他のNIOと同様に、Jianghuai Automobile(JAC)が契約製造。
➢Aquila Super Sensingと呼ばれ、ライダー、高解像度カメラ、ミリ波レーダ
など、33のセンシングユニットを備え、高度なADAS機能を提供する。
✓ 超長距離高精度ライダー 1、8Mピクセルの高解像度カメラ 11、ドライバー
の認識を高める装置 1、ミリ波レーダー 5、超音波センサー 12、V2X車両
-道路協調センシング機能、高精度ポジショニングユニット2セット
61
前方衝突警告
自動緊急ブレーキ
車両死角監視
車線変更警告
サイドオープンドア警告
ブレーキ付き後続車両警告
ブレーキ付き前方車両警告
車線逸脱警報
車線維持支援
ドライバー緊急時支援
緊急レーンキーピング
拡張ドライバーセンシングシステム
インテリジェントアダプティブクルーズ
自動遠近ビーム制御
道路標識認識
動的環境シミュレーションおよび表示
ビジョンフュージョン自動駐車システム
充電スポットでの自動駐車
ナローロードアシスト
48
トヨタの動向
◼ トヨタは欧州でゼロエミッション車のみを売る用意がある
16, 77
➢トヨタは、欧州ブロックがバッテリー充電と水素充填のための十分な
インフラストラクチャを備えるという前提で、2035年までに欧州でゼ
ロエミッション車のみを販売する準備ができていると表明した。
➢欧州において、トヨタの平均CO2排出量は主要な従来型自動車
メーカーの中で最低になっている。
✓ 今年9月までにこの地域では80万台以上のEVが登録され、昨年か
ら90%以上増加
▪ VWブランドは、2033年から2035年の間に欧州での内燃機関車の
販売を停止する計画
▪ Fordの乗用車部門は2030年までに全EVになる
▪ Mercedes-Benzは条件が整う場所では、2030年までに全EV化する
と約束
➢トヨタのCEOは’敵は炭素’として内燃機関を擁護
✓ Gil Pratt氏は、「炭素排出量を削減する方法は、バッテリーがより安
価でクリーンになり、再生可能エネルギーを使用した充電インフラス
トラクチャがより広く利用できるようになるまで、HEVとp-HEVを提供
し続けることだ」と主張している。
49
トヨタの動向
◼ トヨタは最初の米国電池工場にノースキャロライナ州を選んだ
➢2025年に生産を開始する予定の自動車用バッテリー製造施設に$1.29Bを投資すると発表。
✓ 2030年までに世界的にバッテリーの開発と生産に割り当てられた1.5兆円($13.3B)の一部
✓ トヨタは先月、米国でバッテリー製造施設建設のために、豊田通商と共同で当初約$1.3B費やすと述べた。
▪ 今回の投資でノースカロライナで最初に4つの生産ラインで年間80万台分のリチウムイオン電池を作る能力を想定。
その後年間120万台分のバッテリーを生産するために6ラインに拡張する予定。
▪ ノースカロライナ州は、Roy Cooper知事が先月法案に署名した予算案の一部として、グリーンズボロ工業団地への
投資に$135Mの援助を提供する。投資が$3Bに増加し、サイトでの雇用創出が少なくとも3,875人に増加した場
合、追加の$185Mの資金が提供される
✓ 2035年までに欧州ではゼロエミッション車のみを販売する準備ができていると約束している
▪ 今年始めのブリーフィングで、トヨタは2030年まで、ハイブリッド車が米国で販売する自動車の半分強を占めると見
ており、BEVとECVは、売上高の15%を占めると推定
✓ Fordは韓国SK Innovationと、テネシー州とケンタッキー州のEV組立工場と3つのバッテリー工場に$11.4Bを
費やすと発表。Stellantisは、Samsung SDIと米国でのバッテリー工場を計画している。GMは、2025年まで
に世界で30車種の新しいEVを計画しており、オハイオ州とテネシー州の工場でLG Chemと提携してバッテ
リーを製造すると発表している。
10
50
日産の動向
◼ 日産は今後のEV化に今後5年間で2兆円($17.6B)投入する
➢Ambition 2030で、2026年までに欧州で75%、日本で55%、中国で40%の「電動」車を販売。
✓ 米国では2030年までに40%の「電化」に到達し、同年世界で日産とInfinitiのブランドの50%「電化」ミック
スに到達。
✓ 2030年までに23車種の新しいEVモデルを生産し、内15車種はBEV。
▪ 日産の「電化」には、BEVだけでなく、e-PowerのようなHEVも含まれる
➢バッテリー生産を2026年までに52GWh、2030年までに130GWhに引き上げる。
▪ 早ければ2024年に横浜で全固体電池を生産する。
▪ 全固体電池は、バッテリーパックの価格を2028年までに$75/kWhに下がり、将来的に$65/kWhになれば、EVと内
燃機関車の価格が同等になると述べている。
➢2030年までに生産排出量を40%削減し、2050年までにすべての製品のライフサイクル全体でカーボ
ンニュートラルになることを計画している。
➢4種類のコンセプトモデルを紹介した。
32,36
51
スバルの動向
◼ 走行範囲250マイルのSolterra EV SUVを発表
➢71.4kWhのバッテリーが装備されており、日本のWLTC標準に基づい
て460 kmの走行範囲
85
✓ EPA標準に基づいて約250マイルの範囲に変
換される。
➢DC急速充電容量は150kWに制限されている
✓ 同スペックのトヨタは約30分で80%の充電状
態まで充電できると述べている。
➢四輪駆動のスバルらしさを売りにしている
✓ 前輪と後輪を別々のモーターで駆動する新し
いシステムを採用した
▪ SOLTERRAは、SUBARUが長年蓄積してきた4
本のタイヤを正確に制御するAWD技術の専門
知識、電動モーターの俊敏なレスポンス、前
後の柔軟な駆動力配分を活かし、4輪のグ
リップをフルに活用して提供する。自信と安心
を持って運転できる (スバル)
➢出荷開始は2022年半ばの予定で、価格は未定。
BYDの動向
◼ BYDの3車種が、10月、BEVとp-HEVでTeslaの販売を超えた
➢BYDの第3四半期のEVの売上高は67%増加し、2019年末以来初めてTeslaを上回った。
✓ 10月、BYDの3車種が、p-HEVを含むセグメントで中国で最も売れている新エネルギー車5台の内3つを占めた。
▪ 同社はEVのパイオニアの1つであり、1990年代半ばからBEVを製造してきたが、現在の成功はHEVによるもの
➢中国乗用車協会によると、p-HEVの中国での販売は10月に180%急増し、新エネルギー車セクター全体
の148%の増加よりも急速に拡大した
✓ BYDの売れ筋の2つは、p-HEVのDMシリーズ
✓ それを受け、Great Wall、Chery、Geelyなどの中国の自動車メーカーは、新しいHEVプラットフォームを発表した。
48
52
長安汽車、CATL、Huaweiの動向
◼ 長安汽車がCATL、Huaweiと伴にAVATR 11 EVを公開
➢AVATR Technologyは、2018年に立ち上げられた長安汽車とNIOの合弁会社の後継者
➢2018年2019年のNIO財政危機により、長安汽車が主要株主になり、最近、AVATR Technologyは資本
を17.2億元に増やした。現在、長安汽車が39%、CATLが24%を所有。(NIOは1.13%)
✓ 長安汽車が車両全体の設計、開発、製造を担当し、CATLはバッテリーパックと関連ソフトウェアを開発し、株
主ではないがHuaweiが、インテリジェントな運転、接続、およびインフォテインメントのためのハードウェアとソフ
トウェアを開発している。
✓ 長安汽車の工場でAVATR 11の試験生産がすでに開始されている
▪ 2022年第2四半期に中国の自動車市場で発売される予定。
▪ AVATR Technologyは2025年まで、3車種のEVを発売する
➢「インテリジェントEVネットワーク」プラットフォーム上に構築されている。
70
53
✓ 合計処理計算能力は
400TOPS、200kW以上の
高電圧過充電能力と、
700kmの航続距離
✓ NIO ES8/7、およびXPeng
G9と直接競合する
GAC Aionの動向
◼ GAC Aionは1000kmの走行範囲を持つLX Plus SUVを中国で紹介
➢Aionは、最近のTechnology Dayで、Aionの急速充電充電技術を紹介するために使用され、0〜80%パー
セントで8分の充電時間を実現し、30〜80%を充電するには5分未満だった。
➢Aionは、480 kWの急速充電器に対応する予定だが、これまでのところ、広州に480kWの充電ステーショ
ンは1つしかない。
➢144.4 kWhの三元リチウム電池パックで、205Wh/kgのエネルギー密度と1,008km (NEDC) を提供
✓ 現在のGACのウェブサイトでの範囲オプションはNEDCで500、600、702kmとなっている
➢GAC Aionによると、シリコンスポンジ技術はより高いエネルギー密度を可能にし、バッテリーサイズを20%、
総重量を14%削減することができる。
94
54
X-Pengの動向
◼ Xpengは半導体不足にも拘らず予測以上に出荷を増やした
➢半導体不足やサプライチェーンの問題を回避し、第3四半期に予想よりも多くの自動車を販売し、売上が
57億元 ($892M) に達し、ニューヨークの取引で株価が上昇。
✓ Xpengは、第3四半期25,666台のG3 SUVとP7セダンを納入。これは、8月の見通しの上限を14%上回った。
✓ Xpengは先週の広州モーターショーで4番目のモデルであるG9 SUVをリリースした。
➢同社が2〜3年以内に利益を計上し始めることを望んでいる
✓ 前四半期に12.6億元を研究開発に投資し、前年同期の費用を2倍にした。
✓ 販売費、一般管理費は4分の1以上増加した。
47
55
X-Pengの動向
◼ XPengのG9 SUVは、X-PILOT 4.0 ADAS機能を持ち、5分の急速充電で
200km走行可能
➢G9はC-NCAPおよびE-NCAPの5つ星の安全設計基準、およびEUWVTA車両認証基準に準拠するように
設計されており、欧州市場に最初から対応する。
✓ G3と2019年のP7セダンが現在XPengの主力で、既にノルウェーをはじめとする欧州で両方のEVを販売
✓ 今年8月に3車種目のP5を発表し、Tesla Model 3の直接の競合で価格はModel 3よりも大幅に安い
➢2台のLiDAR、ギガビットイーサネット、FOTA、800V高電圧量産SiCプラットフォーム、軽量の480kW高電圧
過給も装備している。
✓ G9は5分で最大200 kmの範囲を充電可能
57
56
✓ 独自のフルシナリオ支援運転は、EVの起動
から駐車まで機能し、将来の完全自動運転
の実現に一歩近づいている
➢2022年の第3四半期にG9の生産開始を計画。
Xiaomiの動向
◼ Xiaomiは北京にEV本社と年間30万台生産可能な工場を建設する契約を北
京経済技術開発地域の委員会と締結
➢Xiaomi Automotiveは最近、北京経済技術開発地域の委員会と、亦荘郊外に自動車事業全体を設立す
る契約を締結。
➢Xiaomiは、2024年に最初のEVを出荷することを目標に、本社、研究開発、製造工場を2段階(15万台づ
つ、計30万台)で建設する予定。
✓ 同じ経済開発区には、Baiduのような他のいくつかの主要なテクノロジー企業や、国内トップのチップファウンド
リであるSemiconductor International Manufacturing Corporation(SMIC)の施設がある
34
57
中国の複数スタートアップの動向
◼ 中国の複数EVスタートアップが、IPOで$1Bの調達を見込む
➢Hozonは、農村地域でのEVの需要の高まりに賭けており、$10,000未満の自動車を提供している。
✓ Hozonの最大の株主は江西省の宜春市の投資部門で、ビリオネアの周鴻煥のサイバーセキュリティ会社
360Security Technologyは先月の証券取引所への提出で、Hozonの16.6%の株式を29億元($453M)で購
入し、2番目に大きな株主になるという。
➢WM Motorも、来年早々、香港でのIPOをターゲットに約$1Bの調達を目指している。Sequoia Capital
Chinaが支援するLeapmotorは、銀行と協力して、来年早々に市内で$1BのIPOを行う可能性がある。
➢昨年、中国のEVメーカーは、上場とその後の株式売却を通じて$19B近くを調達した
80
58
Hyundaiの動向
◼ HyundaiのIoniq 5はEPAから300マイルを超える走行距離評価を得た
➢Ioniq 5はあらゆるEVのなかでも最速充電を可能にする800Vのパワートレインを持っており、更に他者に電
力を供給する双方向充電も可能。
✓ 10%から80%まで18分で充電できるクラス最高の超高速充電を特長としている
✓ 既に、韓国と欧州ですでに納入されているが北米ではまだ発売されていない。
➢Ioniq 5は、Hyundaiグループが23車種のBEVモデルを導入し、2025年までに全世界で100万台のBEVを
販売する計画の一部。
7
59
HyundaiとKiaの動向
◼ KiaとHyundaiは次世代EV SUVを公表
➢多くの人が、HyundaiとKiaが、HyundaiのE-GMPプラットフォーム上に構築された既存EV6とIoniq5を大ヒッ
トだと言っている。
✓ E-GMPプラットフォームで、フルサイズIoniq SUVは、350kWの急速充電を可能にする800ボルトのシステムと、
双方向充電など、今日Ioniq 5に見られるその他の興味深い機能を採用している。Kiaの最初のフルサイズ EV
SUVも、Hyundaiと同様のスペックを持つと予想される。
➢これらの自動車の生産バージョンがいつ市場に出るかは明らかではないが、両社は今後数年間でEVのラ
インナップを大幅に増やすことが期待される。
60
60
Hyundaiの動向
◼ EV化が進んでも、Hyundaiはまだ水素に高く期待している
➢Hyundaiは、日本のトヨタを除き、水素に大きな賭けをしている唯一の世界的な自動車会社。
➢韓国は他のどの国よりも多くFCVが走っており、2016年以降に販売された約18,500台の乗用水素燃料
電池車は、より大きな市場でありEVを越えようとしている日本を凌駕している。
➢Hyundaiは、政府の支援を受けて、2030年から年間50万台の水素自動車を生産する計画。
✓ BNEFの報告によると、韓国の現在の水素に対する政府の資金は、FCVなどの有望でない分野でのグレー水素
の使用を支援することに焦点が集中しており、再生可能エネルギーの使用が現在のところ困難で、鉄鋼生産
には向かっていない。
20
61
大型EVトラックの動向 (中国)
◼ McKinseyによると、中国のグリーン貨物輸送市場は約$860Bの価値があり、
世界最大。9月時点で、中国で約3.2M台のセミトレーラーが走る。
➢中国の急速な経済発展と電子商取引の台頭を考えると、トラック、特に大型トラックの需要は急増する
➢10月だけでも、SAIC、FAW、Geelyが、代替エネルギートラックセグメントの計画を発表
◼ Geelyのトラック部門Farizon AutoがHomtruck EVセミを2024年世界市場導
入に向け公開
72, 89
62
➢Homtruckの目的は家のように感じるセミ。
✓ シャワーとトイレ付きのバスルーム、シン
グルベッド、冷蔵庫、ティーメーカー、
キッチン、小さな洗濯機がある。
✓ レンジエクステンダー、メタノールハイブ
リッド、バッテリー交換機能を備えた
BEVなど、複数のパワートレインオプショ
ンを実装するように設計され、LiDAR、
ミリ波レーダー、超音波レーダーが5Gお
よびV2X通信とともに標準装備される。
EV全般
◼ 今年EVの販売台数は約560万台となる予定で、これは昨年の販売台数の
ほぼ2倍であり、全車両販売台数のほぼ8%を占める
69
63
➢EVの売上高は、VolvoやDaimlerなどいくつかの欧州の自動車メーカーの総車両売上高の20%以上になっ
ており、今日販売されているEVのモデルは500以上ある。
✓ 6年前には100以下だった。
➢公共充電インフラの不足がEV採用のボトルネックだという話も変化している
✓ 消費者は自分たち自身で問題を処理するようになってきいる。
✓ BNEFによると、(自宅の)ガレージと駐車場には今年、約210万台の車両充電器が設置され、プライベート専
用プラグの数が年初から63%増加した。
EVと雇用
◼ EVの拡大で雇用は生まれている
➢EVでは大きな金属鋳物、大きな工場、多くの部品と労働力が不要になり、それらの労働者は自動車労働
者の20%を占め、削減される最大の部分となる。
➢GMのEVへの$30Bのプッシュは、組み立て労働作業を追加する
✓ GMのデトロイト-ハムトラムク工場は小型車の不人気で、2019年に閉鎖の危機に瀕したとき、1,200人の労
働者を抱えていた。これがHummer EVとChevy Silberado EVピックアップ、更にCruise Originの自動運転シャ
トルを製造するために、雇用は2倍になる。
✓ GMとLG Chemは4つのバッテリー工場を建設し、合弁会社であるUltium Cellsでそれぞれ1,200人を雇用する
▪ GMは、EVと内燃機関の両方を製造する労働者を必要とする
➢FordとSK Innovationは、米国のバッテリー工場3つと組立工場を建設し、11,000人の労働者を追加する。
79
64
Appleの動向
◼ Apple Carプロジェクトは、重要なエンジニアを他社に奪われている
➢Appleの自動車プロジェクトは、7年間の歴史の中で、開発の課題、リーダーシップの闘争、一時解雇、遅
延、頻繁な戦略の転換と人材流出と、ライバルからの人材ハンティングに悩まされてきた。
✓ バッテリー開発の第一人者であるSoonho Ahn氏は、Samsung SDIの副社長から、2018年12月にバッテリー
開発のグローバルヘッドとしてAppleに加わった。
▪ Ahn氏はAppleでグローバルヘッドとして完全自動運転EVのプロジェクトに取り組んでいた。
✓ レーダーシステムのチーフエンジニアが、エアタクシーのJoby Aviationに、バッテリーシステムのエンジニアリン
グマネージャー2名が、エアタクシーの別の会社であるArcher Aviationに転職した。
▪ シリコンバレーの才能を奪うための航空系スタートアップの勢いを示している。
✓ 逆に、VWグループは、AppleとBMWのバッテリー技術における2人の重要な専門家を採用した。
▪ 3年間の任務の後、9月にチームの元責任者であるDoug Fieldが退任しFordに転職した。代わりにAppleは自動車の
経験のない社内幹部からLynch氏を選んだ。
➢今の問題は、Appleの最後の大きな商品の1つであるスマートウォッチを監督した幹部がマネジメント能力で
車を変えることができるかどうかだ。
5,42,51
65
66
VinFastの動向
◼ ベトナムのVinfastは2車種のEVの市場導入と、2024年に米国で本社と製
造工場を開設することを発表
➢VinFastは今年後半にベトナム国内でその主力EVであるVFe34の出荷に取り組んでおり、それが実現す
ると、ベトナムで初めて販売されるEVになる。
➢米国、カナダ、欧州をはじめとする海外市場に同時に展開するVF e35とe36の2車種の新しいEVを
Automobility LAの初日デビューさせた。2022年前半に予約を開始する。24年には米国での生産を計画
している。
➢2車種の新しいVinFast EVは、ADASとドライバー監視、完全自動駐車、クルマの召喚に加えて、音声や
仮想アシスタントなどのスマートインフォテインメント機能と統合している。
59
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自動運転の動向
◼ UPSは自動運転大型トラックテストの第2のパートナーとしてWaymoを追加
➢仕分けハブ間で荷物を移動するために使用する大型トラックで無人運転システムをテストする
✓ UPS(United Parcel Service)は、2019年にスタートアップであるTuSimpleの株式を取得した後、アリゾナ州
で18輪トラックの自動運転技術のテストを開始した。
➢今年の夏の初め、Waymoのトラック部門であるWaymo Viaは、米国最大の長距離トラック会社であるJB
Hunt Transport Servicesと自動運転トラックを使用して、テキサス州で貨物輸送のテストを開始した。
63
68
自動運転の動向
◼ Teslaは完全自動運転に向け、自動
ラベリングに関する映像を発表
➢Teslaは、すべての車に早い段階でセンサーを装備
し、現在1M台以上の車両から実データを収集し、
自動運転データで大きなリードを持っている。
➢画像をDeep Learningに利用するには、画像内の
個別要素に「ラベル付け」が必要であり、Teslaには
ニューラルネットワークに取り組んでいる「数十人」の
エンジニアの他に、ラベリングに取り組んでいる何千
ものラベラーがいる。
➢現在、ラベリングの自動化に取り組んでいる。
24
https://twitter.com/i/status/1465796331247575042
69
自動運転の動向
◼ Auroraの株式公開は自動運転とUberに繋がる
➢Auroraは、4月の新規株式公開で$1.35Bを調達した、自律型トラックを開発しているTuSimpleに続く、
自動運転車スタートアップとして最初に公開された企業の1つだ。
✓ 特別目的買収会社であるReinvent Technology Partners Yと合併した後、Nasdaqに上場
➢合併により、Auroraは約$13Bと評価された。圧倒的に最大の株主であるUberは、約$3.28B相当の株
式を保有している。
✓ Uberと、Sequoia Capital、Index Ventures、Auroraの創設者を含むその他の大株主は、4年間株式を売却
できない
➢Uberはグローバルな配車および配達ネットワークと大量のデータへのアクセスをAuroraに提供する。
Auroraの目標は、2023年末までに限られた数の自動運転トラックを導入し、2024年までに乗用車を導
入することだ。
✓ AuroraとUberは昨年、Uberが$400Mを投資し、自動運転車部門をAuroraに引き渡すことに合意した
96
70
MaaSの動向
◼ 都市自治体がスクーターの利用状況を把握するとデータプライバシー問題
を起こしかねない
➢一部の都市では、スクーターの利用データを取得しようとしている。
✓ スクーター会社が低所得地域にサービスを提供するという約束などの規制をどの程度順守しているかを都市
が把握できるようにする為。
✓ あるいは将来の自転車レーンを計画する場所に関する情報を入手できるようにする為。
➢スクーター運営社は、都市自治体が、機密性の高い位置情報をまとめて収集するための適切または合
理的な正当性を明確に示しておらず、収集基準を変更し、機密性の範囲をセーフガードが追加されない
まま、拡大する可能性があると懸念している。
✓ テクノロジーによって都市生活の測定が容易になったかもしれないが、都市生活のどの側面を誰が測定すべ
きかについて合意に達しているわけではない (UCB)
87
➢ロサンゼルス等はスクーターの共有から始まったが、その野心
ははるかに広く、追跡する交通手段にタクシーや歩道ロボット、
最終的にはドローンや自動運転車を追加しようとしている。
71
EV充電の動向
◼ Teslaのスーパーチャージャーネットワークは世界で30,000 チャージャー設置
を達成
➢Teslaは、世界中の3,100を超える場所に配備されているスーパーチャージャーステーションを持っている。
➢Teslaは先月、2年以内にスーパーチャージャーネットワークのサイズを3倍にする計画を発表した。
✓ 現在採用されているEVインフラストラクチャに資金を提供する新しい$7.5Bの連邦プログラムと同期
✓ 資金にアクセス要件の1つは、充電ステーションが複数の自動車メーカーの車両に開放されていること
➢Tesla Semiのような大型EV用のメガチャージャーネットワークの構築も開始した。
84
72
EV充電の動向
◼ IONITYとBlackrockは€700Mを投資し、2025年までに、欧州24カ国で欧
州で5,500の急速充電器を追加
➢2025年までに現在の急速充電器(注: Bloombergによると350kW)を欧州24カ国で1,500台から7,000
台に4倍以上にする予定。
➢当初IONITYは、急速充電セッションに対して、一律€8の固定料金を請求していが、2020年の初めに、
kWhごとの支払いシステムに移行し、価格を約500%上げた。
➢BlackRockは、陸上および洋上風力から太陽光発電技術まで、あらゆるものをカバーする300を超えるグ
ローバル再生可能エネルギー製品に投資してきた。
46
73
バッテリーの動向
◼ Northvoltはバッテリー廃棄物から100%リサイクルされたニッケル、マンガン、
コバルトで最初のNMCバッテリーセルを製造したと発表
➢リサイクル工場は2022年第1四半期に建設が開始され、2023年に操業開始。
✓ リサイクルプラントは、EVからの使用済みバッテリーとNorthvolt Ettの生産スクラップの2つのソースからリサイ
クルの為の材料を受け取る
✓ プラントが年間125,000トンのバッテリーをリサイクルすることを目指し、Northvoltはこれを使用して年間
30GWhの新しいバッテリーセルを生産することを期待している
➢VWは今年初めにNorthvoltに$14B相当のバッテリーを注文し、VWがバッテリーの供給を長期的に確保す
るための重要なパートナーになりつつある。
➢現在、Northvoltは、2030年までに50%リサイクル材料で作られたセルを生産するために、リサイクルの取
り組みを強化することを計画している。
81
74
バッテリーの動向
◼ XiaomiとHuaweiは個体電池バッテリーサプライヤBeijing Weilan New
Energyに投資をし、EV計画を加速する
➢Weilan New Energyは2016年に設立され、中国に3つの生産拠点がある。
➢そのバッテリーは、最大距離1,000kmを誇るNIO ET7などのEVにすでに電力を供給している。
✓ Xiaomiは自動車事業を拡大しており、Huaweiは他社自動車ブランド向けの製品に半導体を供給し、合弁会社
AVATRは今月初めに最初のE11を発表した。
41
75
バッテリーの動向
◼ マサチューセッツ州ウーバンを拠点とするFactorial Energyは全個体EV電池
の開発の為に、自動車会社2社からの投資を追加した
➢Factorial Energyには、Hyundai、Kiaに加え、Mercedes-Benz、Stellantisが投資し、1充電あたり20〜
50%長い走行範囲を提供する全固体EV電池を開発する。
✓ Stellantisは以前、最初の競争力のある全固体電池技術を導入するために2026年の目標を約束した。
Mercedes-BenzはFactorialに$数百万を投資し、取締役会に代表者を置く権利を受け取る。
➢FactorialのFEST (Factorial Electrolyte System Technology)電解質はすでに40Ahセルにスケールして
おり、室温で動作し、ほとんどの既存のリチウムイオンバッテリー製造プロセスに実装できる
✓ 今後は、投資したEV自動車メーカー向けにこれらの全固体電池をさらにスケールさせる作業を行う
30
76
バッテリーの動向
◼ バッテリースタートアップSESは、液体電解質とリチウム金属アノードを使用す
る世界最大のリチウム金属セルを開発したと発表
➢リチウム金属アノードにより、長い走行距離を可能にする軽量セルを作成し、より安全で低価格にする可能
性がある。2025年までにEV用に商業生産する予定。
✓ 今日の携帯電話やEVのバッテリーは、グラファイトのアノードと液体電解質を使用している。
✓ カソードの開発にはあまり焦点が当てられて来なかった。
➢サイクル寿命(バッテリーの充電と放電が可能な回数)が短く、バッテリーの火災につながる障害を引き起
こす可能性があるため、リチウム金属アノードを液体電解質と一緒に使用することはできなかった
✓ 電解質に非常に多くの塩を加え、液体の特性が可燃性から発火しない物質に変化することで達成
88
▪ 液体を使用することにより、バッテリー内のすべての層の間
に良好な接触が作成される
➢対照的に、Solid PowerとQuantumScapeは、液体の代わり
に固体電解質とリチウム金属アノードを組み合わせて使用
し、固体電池を作成する。
✓ 固体電解質は、火災時に加速剤としてなる液体電解質を
使わず、リチウム金属アノードとの反応を制御しやすい
▪ Solid Powerは、電解質材料として硫化リチウムを使用
▪ QuantumScapeは、セラミック材料を使用
77
バッテリーの動向
◼ バッテリーコストの上昇が自動車メーカーを襲い、気候変動対応推進への懸
念となっている
➢2022年のリチウムイオンバッテリーパックの平均価格は$135/kWhになり、今年のレベルから2.3%上昇
する可能性がある。
✓ BNEFは、バッテリーの価格が2024年までに$100/kWhまで下がる可能性があると予測していたが、2年遅れ
る可能性がある。
➢カソードに使用される原材料(リチウム、コバルト、ニッケル)や電解質を含むその他の主要コンポーネントの
コストが今年上昇した。
26, 27
✓ 低コストのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーが、2021
年に、乗用車と固定ストレージの両方で使用が増え、
中国で下半期にLFPセルの価格が上昇しセルの平均
価格は約$100/kWhとなり、上半期の高性能ニッケル
ベースセルの平均価格と同じになった。
➢固定ストレージなどのセクターでは、価格は依然として業
界平均よりもわずかに高く、今年は$152/kWhで、昨年
の平均から16%低下したものの、平均価格よりも
$20/kWh高い。
78
バッテリーの動向
◼ 中国企業はリチウムを確保するために、あらゆる投資機会に登場する
➢炭酸リチウムの価格は1月以来3倍以上になり、EVの製造コストが約$470高くなっている。半導体不足の
経験が、中国のEV幹部はリチウムが不足した場合に何が起こるかを思い起こさせた。
✓ 世界トップのリチウム生産者の1つであるGanfeng Lithiumは、7月にカナダのMillennial Lithiumの株式に入札
したが、数か月後CATLが入札に参加し、最終的にはGanfengが株主のLithium Americasが勝利した。
✓ Ganfengは9月に、世界最大の鉱床の1つであるアルゼンチンのMarianaプロジェクトで、パートナーである
International Lithiumを買収した。
✓ 先月、Zijin Miningは、アルゼンチンでも事業を展開しているカナダのグループであるNeo Lithiumに約$755M
の現金を支払った。
✓ BYDは今月初めにDo-Fluoride New Materialsと2025年12月までに少なくとも56,050トンのヘキサフルオロ
リン酸リチウムの4年間供給契約を結んだ。
31
79
再生可能エネルギーの動向
◼ 2021年はこれまでのクリーンエネルギー導入記録を破る
➢IEAの年次「再生可能エネルギー2021」レポートによると、クリーンエネルギー容量は、2021年に記録的な
290GWが追加されると予測されている。
✓ 2026年までに、世界の再生可能エネルギー容量は2020年のレベルから60%以上増加し4,800GWを超える
と予測される。これは、化石燃料と原子力を合わせた現在の世界の総電力容量に相当する。
▪ 再生可能エネルギーは、2026年までの世界電力容量の増分の95%を占め、太陽光発電が半分以上を提供する
✓ 太陽光発電は依然として再生可能エネルギーの成長の原動力であり、その容量は2021年に17%増加し、ほ
ぼ160GWの新記録を達成すると予測されている
✓ 陸上風力の増加は、2015年から20年の平均よりも4分の1高い。洋上風力発電の総容量は、2026年まで
に3倍以上になると予測されている
22
✓ 中国がクリーンエネルギー導入のリーダーで、
2026年までに合計1,200GWの風力および太
陽光発電容量を設置する予定
✓ インドの再生可能エネルギーの成長も目覚まし
く、2030年までに500 GWの再生可能エネル
ギー容量に到達するという政府の新しい目標が
ある。
80
再生可能エネルギーの動向
◼ Siemens-Gamesaの洋上風力発電は年間約18,000世帯に電力を供給
➢スペインとドイツの風力発電大手Siemens-GamesaのSG14-222 DDプロトタイプ洋上風力タービンは、
最初の電力を発電し、デンマークのØsterildにあるテストセンターの送電網に供給。
✓ 直径222メートルのローター、長さ108メートルのB108ブレードが一体成形され、14MWの出力の洋上風力
タービンで、年間約18,000世帯に電力を供給するのに十分なエネルギーを供給できる。連続生産は2024年
に予定されている。
➢世界最大の洋上風力発電は、デンマークVestas社のV236-15.0 MWで、ローターの直径は236メートル
で、年間80GWh(20,000世帯相当)を生成できる。
1
81
再生可能エネルギーの動向
◼ 中国の洋上風力発電は300GW以上の発電力に急成長。
➢Windpower Intelligence(WPI)によると、中国に設置されている洋上風力発電容量は現在302.2GW
✓ WPIの予測では、中国の風力発電容量は2027年までに陸上446.7GW、沖合38.5GWで計485GWに達する。
✓ 国際エネルギー機関(IEA)から今週発表された新しいレポートによると、中国は2026年までに風力および太
陽光発電容量を合計1,200GWを設置予定。
➢米国連邦政府は2030年までに米国海域での洋上風力発電から30GW以上を目指している
➢海岸から遠く離れた大規模な風力発電と陸上グリッドを接続する機能としてHVDC (High Voltage Direct
Current)技術の重要性がより認識されるようになる。
14
82
再生可能エネルギーの動向
◼ 世界的な“グリーン鉄鋼”へのシフトは2050年までに$278Bの投資が必要
➢BloombergNEFの「Decarbonizing Steel:A Net-Zero Pathway」によると、世界の鉄鋼業界は2050年ま
でにほぼ完全に脱炭素化される可能性がある。
✓ グリーン水素は、リサイクルレベルが上がると、グリーン鋼を製造するための最も安価で実用的な方法
➢2050年までに鉄鋼の31%が水素を使用して生産され、リサイクルが市場の45%を占め、残りは炭素回
収技術と電気を使用して鉄鉱石を精製するプロセスの組み合わせとなる可能性がある。
✓ 現在、鉄鋼の約70%は石炭高炉で製造され、25%は電気炉によるスクラップから製造され、5%はDRI(直接
還元鉄)と呼ばれる天然ガス燃焼で製造されている。
➢脱炭素化を達成するために鉄鋼セクターが考慮すべき5つの重要な行動
23
✓ 特に世界の製鋼能力の57%を占める中国で、リサイク
ルされる鉄鋼の量を増やす。
✓ 電気炉用のクリーンエネルギーを調達する。
✓ すべての新しい生産容量を水素または炭素回収に対
応できるように設計する。
✓ グリーン水素のコストを下げるために、既存の石炭およ
びガスベースのプラントで水素の混合を開始する。
✓ 2050年までに残りの石炭火力発電所を改造または閉
鎖する。
83
再生可能エネルギーの動向
◼ Teslaは累計25万台のPowerwallを設置したと発表
➢Teslaの年間Powerwall設置台数は10万台で1.4GWhのエネルギー容
量に相当。
➢Teslaは、過去12か月間にMegapackとPowerpackを含み、4GWhを超
えるエネルギー貯蔵容量を導入したと報告している。
➢Teslaは増産に取り組んでいるが、バッテリーセルの供給が主な制約で
あり、EVへの供給を優先していることも明らかにした。
◼ TeslaはAutobidder AI platform向けMegapack
197MWh分を受注
➢英国で展開しているAutobidder AIプラットフォームを使用する197MWh
の容量の新しいMegapack注文を確保。Tesla Megapackリチウムイオ
ン電池とTeslaのAutobidder AIソフトウェアを使用して、リアルタイムの
取引と制御を行う。
➢今年の初めの時点で、Tesla Autobidderは1.2GWhを超えるエネルギー
貯蔵を管理している。
➢メガパックを製造する新メガファクトリーでは年間40GWhの生産を目指
している。
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