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ネットいじめ基礎研修資料ver1408-open
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ネットいじめ基礎研修
〜~ 教職員向け研修資料料 〜~
2014-‐‑‒ver.1
ひかりば 代表
コミュニケーション・プランナー
ネットいじめ/いじめ対応アドバイザー
原⽥田光久
(公開⽤用sample)
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⾃自⼰己紹介
原⽥田 光久(ハラダ ミツヒサ)
ひかりば 代表
コミュニケーションプランナー
ネットいじめ/いじめ対応アドバイザー
e-‐‑‒ネットキャラバン認定講師
ダイヤル・サービス株式会社
東京/神奈奈川/埼⽟玉/千葉葉の教育機関や地区委員会などで「情報モラル講習会
(セーフティ教室)」「ネットいじめ対応研修」「ネット依存症対策講習」
「ICTリテラシー向上研修」等のネット社会問題の講義・研修を担当。
⾃自治体・教育機関・企業のネットトラブル対応やICT利利活⽤用コンサルティング、
地域振興プロジェクトにも携わっている。
[連絡先]
○E-‐‑‒mail: harada@hikariba.com ○Facebook: /harada3213
○Mobile: 090-‐‑‒2520-‐‑‒1620
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プログラム
1. 研修の⽬目的
2. ワークショップ1
3. 「LINEいじめ」の模擬体験と解説
4. 「ネットいじめ」の特徴
5. 事件・トラブル例例
6. ワークショップ2
7. 補⾜足・まとめ
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研修の⽬目的
「ネットいじめ」をテーマに
情報社会の中での⼈人権のあり⽅方について
知識識と理理解を深めることを⽬目的とする
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ポイント
ネットいじめには
”ネット特有”の問題点・対応がある
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[Topics]ネットの⼈人権侵害事件
• 法務省省⼈人権擁護局
⼈人権侵害事件2万2437件、ネット事件は平成13年年以降降で最多
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ネットの人権侵害、4割増で過去最多に 書き込み、動画… いじめ・体罰も
(MSN産経ニュース 2014年03月14日 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140314/crm14031413250008-n1.htm)
法務省省は14⽇日、全国の法務局が昨年年に救済⼿手続きを開始した⼈人権侵害事件の概要を公表した。昨年年扱わ
れた⼈人権侵害事件は2万2437件で前年年より493件減少。救済⼿手続きに⼊入った事件の総数は平成16年年
以降降、年年間2万1千件から2万3千件台で推移している。
昨年年⼿手続きに⼊入った事件で特徴的な傾向としては、(1)無断で個⼈人情報を掲載するなどインターネット
を使った⼈人権侵害(2)学校でのいじめ(3)教職員による体罰-の3つが急増。ネットによる事件
は前年年⽐比42.6%増の957件となり、現⾏行行と同⽅方法の統計が残る平成13年年以降降で最多
だった。学校でのいじめは4034件(前年年⽐比1.2%増)、教職員による体罰は887件(同139.
7%増)にのぼり、いずれも過去最多となった。
法務省省⼈人権擁護局によると、ネットによる⼈人権侵害の内訳は、住所や電話番号、顔写真を無断で掲載する
などのプライバシー侵害が600件、掲⽰示板での中傷といった名誉毀損が342件。⼥女女
性被害者の⽒氏名や携帯電話番号に加えてわいせつな内容の書き込みがされたり、
動画投稿サイトに男⼦子⽣生徒が同級⽣生からいじめを受けている様⼦子を撮影した
動画がアップされたりした事例例があった。各法務局はプロバイダーに削除を求めるなどした。
(以下、略略)
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ワークショップ1
「いじめ」に関する考え⽅方の⾃自⼰己点検
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ワーク1:⾃自⼰己点検
いじめに対する”あなた⾃自⾝身”の
考え⽅方、感じ⽅方、取り組み⽅方の
”現状”を確認し”今後に活かす”
①「別紙1-‐‑‒1」の質問項⽬目に回答
②回答結果をチェック
※別途、「確認⽤用シート(A4両⾯面印刷×3枚)」をお配りします
③結果を元にグループディスカッション
④「意⾒見見」や「気づき」を整理理して発表
⑤解説
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「LINEいじめ」模擬体験(デモ)と解説
10出典:h"p://linelog.jpn.org/
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「ネットいじめ」とは
• 「携帯電話(スマホ等含む)やパソコン等(*1)を利利⽤用して、
インターネット上で⾏行行われるいじめ」のこと。
• 電⼦子メール、携帯電話(スマホ/PHS含む)、Webサイト(掲
⽰示板/ブログ等)、オンラインゲーム、オンラインコミュニ
ケーションサービスやツール(SNS/twitter/LINE等)などの
電⼦子媒体を⽤用いて、相⼿手に屈辱感、恐怖感、無⼒力力感を
与える。
(*1)ゲーム機、⾳音楽プレイヤーなど、インターネットに接続可能な機器も含む
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犯罪・
トラブル
いじめ
悪ふざけ
ネットいじめ
ネット依存
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「ネットいじめ」の変遷
• 1999年年〜~ NTTドコモ「i-‐‑‒mode」の登場
• 2003年年〜~ 「通信費定額制」の登場
• 2005年年頃〜~ ネットいじめの相談が増加
「学校裏裏サイト」での被害が増加
• 2007年年頃〜~ 「なりすましメール」被害が増加
• 2008年年〜~ 「iPhone 3G」の国内販売開始
• 2010年年〜~ 国内携帯3キャリアでスマホ発売
• 2012年年頃〜~ 「LINE」でのいじめ、やり取りを
きっかけにしたケースや「動画」
絡みの被害が増加
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「ネットいじめ」の現状
○⼤大⼈人と⻘青少年年の間にネット利利⽤用の意識識のギャッ
プがあり、正確な現状認識識が⾏行行いにくいという
課題が発⽣生している。
○コミュニケーション上の些細なトラブルから
ネットいじめへ発展する。
○⾃自殺だけではなく、殺⼈人事件に発展するケース
も増加傾向にある。
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ネットいじめの類型
○「4つの類型」と「複合」「きっかけ」
(1) 投稿型
(2) 送付型
(3) コミュニケーション型
(4) 映像・画像型(エンターテインメント型)
(5) その他
①複合型
②きっかけ型
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「ネットいじめ」の特徴
○精神的ダメージの深刻さ+休み明け
(1) 匿匿名性が⾼高く、劇場参加型になる
(2) 短期間で深刻な事態に陥る
(3) 双⽅方向性があり、疑⼼心暗⻤⿁鬼に陥る
(4) ⾝身近な⼤大⼈人による状況把握が困難
(5) 情報転⽤用性が⾼高く、
拡散した情報の回収は困難
(6) 環境変化のスピードが速く、
問題の原因や背景把握に⼿手間取る
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「ネットいじめ」の特徴(補⾜足)
○⽋欠損情報の思い込みによる過度度の⼼心理理的負担
「ネットコミュニケーション」
=テキスト(字⾯面)だけ
=相⼿手の真意の理理解には圧倒的な情報不不⾜足
=勝⼿手な思い込み
=⼼心理理的に追い詰められる
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「ネットいじめ」の対応
○基本⽅方針
・「通常のいじめ」と同じ
○ネット特有の対応
・⼤大規模・広域性(p.18)
・なりすましメール対応(p.25)
・書き込み対応(削除依頼)(p.26)
・安⼼心空間の確保(p.30)
・証拠の保全(p.30)
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「ネットいじめ」の例例
• 掲⽰示板(学校裏裏サイト等)やブログに「きもい」「消えろ」
「うざい」「死ね」「カス!」「殺す」など悪⼝口を書き込む
• 「死ね!」「消えろ」などのメールやメッセージを送信する
(700回以上送信した事例例もある)
• 「なりすましメール」を使って嫌がらせメールを送信する
• 同級⽣生が殴る蹴るなどの暴暴⾏行行を加える様⼦子を撮影した動画を
インターネットの動画投稿サイトに投稿する
• 掲⽰示板等の公開の場に、実名、携帯電話番号、メールアドレス、
住所等の個⼈人情報を勝⼿手に公開する
• 他⼈人の写真を勝⼿手にインターネット上に投稿する
• 同級⽣生に⾦金金品を要求するメール・メッセージを送る
• LINE等のグループから特定個⼈人を仲間はずれや無視、グルー
プ内での誹謗中傷や、誹謗中傷の内容を広める
• 携帯電話や無料料通話サービスで何度度も無⾔言電話をする
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「ネットいじめ」の例例 -‐‑‒⾼高等学校編-‐‑‒
• 学校⾮非公式サイトの掲⽰示板に「Aさんは援交(援助交際)をし
ている」など誹謗中傷の書き込みをされた
• 学校⾮非公式サイトの掲⽰示板に性格や体型、容姿などについて揶
揄するような「Bって性格悪すぎ〜~」「Bの髪型が妖怪みたい
でキモい!」「Bいい⼦子ぶってうざいんですけどー」という書
き込みを繰り返し⾏行行われた
• 特定の友⼈人名を出し「Cまじムカつく、死ね!」「C学校にく
るんじゃねぇ!」「C殺すぞ!」と書き込みを繰り返しされた
• 本⼈人の知らないうちに⾃自分の名前を使われ、「私は男好きでア
ウトドアが好きな⼈人と沢⼭山出会いたいです!」などの内容を、
不不特定多数の⽣生徒に送信された
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具体的なイメージを持っていただくために、⼀一部不不適切切表現が含まれます。何卒、ご了了承ください。
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「ネットいじめ」事件・トラブル例例
○学校裏裏サイトに「殺す」 恵庭の17歳逮捕 脅迫容疑(p.34)
○いじめメール700回 中3男⼦子2⼈人を容疑で逮捕【奈奈良良】(p.34)
○⼋八⼾戸北北⾼高2年年⼥女女⼦子⾃自殺か 両親「いじめの可能性」
○「LINEでトラブル」 ⻘青森の⼥女女⼦子⽣生徒死亡 「学校で疎外感」
○⾃自殺の中3男⼦子にいじめ LINEに何度度も死の予告、伝わらず
○仲間内でエスカレート ⾃自殺後も「お通夜NOW」
○消してもまた…無間地獄で⼈人間不不信に
○⼿手⼝口巧妙化、減らない書き込み 監視にも限界
○暴暴⾏行行を加え「やめて」と抵抗する動画をLINEで広める
○男⼦子⽣生徒の服を脱がせて写真を撮り、LINEで配布
○同級⽣生から仲間はずれ LINEに「うざい」と書き込まれ⾃自殺
○「LINEに悪⼝口を書かれ腹が⽴立立った」 無職16歳少⼥女女が殺害
○「3年年⽣生は怖くない」 LINEに書き込み上級⽣生から暴暴⾏行行
○LINEで「⾦金金を持ってこないとしばくぞ」と脅迫、同級⽣生逮捕
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スライド
Only
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ワーク2:ネットいじめ発⽣生時の対応
ネットいじめ「特有の対応」や「留留意点」を確認する
(ポストイットを使って整理理してください)
①「別紙2-‐‑‒1」の「問1,2」についてグループディスカッション
②「特徴」と「特有の対応」を整理理して発表
③「問3,4(別紙2-‐‑‒2)」についてグループディスカッション
④「留留意点」や「意⾒見見」を整理理して発表
⑤「問5(別紙2-‐‑‒2)」についてグループディスカッション
⑥「取り組みプラン」を発表
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補⾜足
• 私⽴立立学校よりも公⽴立立学校にいじめ問題が多い?
○私⽴立立校は⽣生徒獲得競争による評判を重視、問題⽣生徒は退学させてしまう
※こどもは状況を⾒見見て⾏行行動を変える
※⼦子どもがいるところには必ず「いじめ」は存在する
• ⼩小中学校の状況は?(将来の⾼高校⽣生たち)
○「⼩小1DSネット接続」「スマホは⼩小4」「中1ギャップ」
○中学校でのスマホトラブル増加傾向(主にLINE絡み)
• H24年年度度の横浜市⼩小中学校のいじめ認知件数と解消率率率
○認知件数:3,445件 (前年年⽐比+1,284件)
※⼩小学校2421件(同+1097件)中学校1024件(同+187件)
○解消率率率: 94.2% (同+1.6ポイント)
※教職員の⼈人権意識識の向上により⼦子どもに寄り添い、結果として認知件数増加
• 東京/神奈奈川/埼⽟玉/千葉葉の⼩小中学校の状況の共有
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まとめ① -‐‑‒ネットいじめの特徴【再掲】-‐‑‒
○精神的ダメージの深刻さ+休み明け
(1) 匿匿名性が⾼高く、劇場参加型になる
(2) 短期間で深刻な事態に陥る
(3) 双⽅方向性があり、疑⼼心暗⻤⿁鬼に陥る
(4) ⾝身近な⼤大⼈人による状況把握が困難
(5) 情報転⽤用性が⾼高く、
拡散した情報の回収は困難
(6) 環境変化のスピードが速く、
問題の原因や背景把握に⼿手間取る
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まとめ② -‐‑‒ネットいじめの対応留留意点-‐‑‒
(1) 被害者本⼈人が安⼼心できる場(空間)の確保
・「あなたを守る」というメッセージも送り続ける
(全職員で⾒見見守る)
(2) 慎重かつ迅速な対応が重要
・解決を急がない(焦らない)
(3) 事案確認と加害者特定のための証拠の保全
・決めつけ対応をしないように注意する
(4) 証拠保全後の「削除依頼」
・間違って先に削除依頼しないように注意、削除依頼にも
ルールがある
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まとめ③ -‐‑‒指導のポイント-‐‑‒
○「(ネット)いじめ」=「⼈人権侵害⾏行行為」
(1)掲⽰示板等への誹謗中傷の書込、メールやメッセージ
の送信は「いじめ」であり、決して許される⾏行行為で
はない。
(2)匿匿名の書き込みも個⼈人は特定される。
(3)内容が悪質な場合、警察に検挙され、軽い気持ちで
⾏行行ったことが原因になり、傷害・殺⼈人事件等の重⼤大
犯罪に繋がる場合もある。
(4)インターネットの世界にも⼀一般社会と同じくルール
とマナーがあり、そのルールとマナーを守る(実⾏行行す
る)ことで、トラブルに巻き込まれるリスクを回避す
ることに繋がる。
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2時間の研修お疲れさまでした!
⼈人権教育校内研修会
「ネットいじめ基礎研修」
これにて終了了です
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