1. 商品特性からみた
eBook・電子出版
「電子書籍の次ステップと近未来展望」 2
2012.11.27
Mediverse 小笠原治

2. 悪い条件はみあたらない
• 流通上の特性
店舗 書店は一等地 これをeBookにどう活用？
EC 手離れのよい商品
B2B 目的買い 周期的
B2C 買いまわり 発見 低額
• 制作上の特性
企画・編集 設備投資は不要
技術 ITのダウンサイジング
標準化

3. 将来は塞がれているか？
• 少子化の影響が大きいか？
– 個人消費
• 急激な変化か？
– １９９７年以降 一定の傾向 計画化可能
• 市場対応は可能か？
– 単価下降 多点数で補う
• 業界は膠着しているか？
– すでに小売は変化している

4. 個人の消費
■書籍・CD・ビデオ卸売業調査
粗利益
売上高 増減率 営業利益 増減率 経常利益 増減率 税引後利益
率
順位 社名 主商品
（百万円） （%） （百万円） （%） （百万円） （%） （百万円） （%）
1 日本出版販売 714,960 ▲2.2% 17,366 5.40% 7,750 11.30% 3,242 12.90% 書籍
2 トーハン 514,543 ▲2.8% 6,795 ▲8.3% 3,752 3.50% 1,651 11.70% 書籍
3 大阪屋 119,943 ▲5.5% 809 83.90% 223 － 123 7.90% 書籍
4 星光堂 73,336 9.00% － － － － － － CD
5 栗田出版販売 44,295 ▲4.4% － － － － － － 書籍
図書館流通セン
6 42,231 12.50% 2,227 30.80% 2,384 25.10% 1,307 20.60% 書籍
ター
7 太洋社 38,923 ▲2.8% － － － － － 10.00% 書籍
8 日教販 36.677 1.70% 716 31.40% 114 235.30% ▲115% 11.00% 書籍
9 シーエスロジネット 20,264 13.00% 182 ▲21.6% 250 7.80% 102 11.80% CD
10 日本地図共販 7,190 ▲2.0% － － － － － － 書籍
13 ユサコ 4,418 ▲3.1% 139 162.30% 139 172.50% 126 19.50% 書籍
15 春うららかな書房 2,931 0.60% 73 ▲15.1% 26 ▲33.3% 2 26.70% 書籍

5. 『出版ニュース』（6/下）
■書籍・雑誌発行推移
新刊点数 書籍 雑誌 前年度比
年 (万冊) 返品率 返品率 (%)
(%) (%)
1996 60,462 35.50% 27.00% 3.60%
1997 62,336 38.60% 29.00% ▲0.7%
1998 63,023 40.00% 29.00% ▲2.3%
1999 62,621 39.90% 29.90% ▲2.4%
2000 65,065 39.20% 29.10% ▲1.7%
2001 71,073 39.20% 30.30% ▲2.7%
2002 74,259 37.90% 30.00% ▲0.3%
2003 75,530 38.90% 32.70% ▲4.9%
2004 77,031 37.30% 32.60% 1.30%
2005 80,580 39.50% 33.90% ▲2.4%
2006 80,618 38.50% 34.50% ▲1.3%
2007 80,595 40.30% 35.30% ▲2.8%
2008 79,917 40.90% 36.30% ▲3.2%
2009 80,776 41.10% 36.10% ▲4.1%
2010 78,354 39.60% 35.40% ▲3.2%
2011 78,902 38.10% 36.00% ▲3.7%

6. 『出版月報』9月号
■文芸単行本 新刊発行データ
新刊点数 推定発行部数 推定発行金額 平均価格
年 前年比 前年比 前年比 前年比
（点） (万冊) （百万円） （円）
（％） （％） （％） （％）
2001 2,853 － 2,020 － 31,287 － 1,549 －
2002 3,088 108.2 2,060 102 32,303 103.2 1,568 101.2
2003 3,031 98.2 2,012 97.7 31,025 96 1,542 98.3
2004 3,059 100.9 2,013 100 30,487 98.3 1,515 98.2
2005 3,008 98.3 1,949 96.8 29,273 96 1,502 99.2
2006 2,964 98.5 2,081 106.8 30,665 104.8 1,474 98.1
2007 3,211 108.3 2,429 116.7 33,941 110.7 1,397 94.8
2008 3,281 102.2 2,344 96.5 33,603 99 1,433 102.6
2009 3,186 97.1 1,996 85.1 29,298 87.2 1,468 102.4
2010 3,053 95.8 2,043 102.4 29,399 100.3 1,439 98
2011 3,138 102.8 1,809 88.6 25,443 86.5 1,406 97.7

7. 『日経MJ』（7/18）の第40回「日本の専門店調査」
■2011年 書店売上高ランキング
売上高 伸び率 経常利益
順位 会社名 店舗数
（百万円） （%） （百万円）
1 紀伊國屋書店 109,806 ▲2.8 430 64
2 ブックオフコーポレーション 75,716 3.2 3,803 1,016
3 ジュンク堂書店 51,135 7 ▲624 50
4 有隣堂 50,638 ▲6.5 716 45
5 未来屋書店 48,014 2.1 1,513 222
6 ヴィレッジヴァンガード 37,276 6.5 3,462 365
7 フタバ図書 37,072 ▲3.7 860 65
8 文教堂 35,524 ▲10.8 50 184
9 トップカルチャー（蔦屋書店、峰弥書店、TSUTAYA） 32,405 7.6 1,026 72
10 丸善書店 28,117 － ▲146 34
11 三洋堂ホールディングス 27,629 ▲1.3 618 86
12 三省堂書店 27,552 ▲2.5 78 35
13 リブロ（ロゴス、mio mio、よむよむ） 23,472 ▲5.2 － 88
14 カルチェ・イケダ（くまざわ書店） 22,996 ▲1.1 － 95
15 精文館書店 18,704 2.7 553 48
16 ニューコ・ワン 18,029 － － 35
17 キクヤ図書販売 15,524 ▲3.9 － 29

8. ダイレクトマーケティング
• 自社サイト
– 専門店 リピーター向け コミュニティ化
– 情報のHUB
• Amazon型
– 総合的なECに力を発揮 商品の相関
– B2C 買いまわり アフィリエイト
• eBay型
– CRM・販売管理 調達代行 取り寄せ型
– マーチャンダイジングへ

9. リアルタイム マーケティング・プロモ
• 総合的なモニタリングが必要
– 業界情報インフラ
• ソーシャルメディアの活用
– バリューチェーン コラボレーション
• アフィリエイトの工夫
– 露出機会 売上配分

10. 必要なこと 企業間競争
• 官製戦略や 集団横並び の脱却
– 団体・グループの数が増え続ける傾向
– 個別のミッションに立ち返る
• 競争分野と 非競争分野
– 例 AAP Association of American Publishers
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