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コンピュータ化に負けない
患者安全な医療者になるために
全日本患者安全教育文化学習支援財団理事長
笑顔のおうちクリニック松戸
松本尚浩
チェスコンピュータが
世界チャンピオンに勝利
29 May 2015 日本麻酔科学会 2
プロ騎士の対局を何度も見て、
プロ騎士の高度なテクニックを
人工知能が学習した。
30年後、どの職業が生き残るのか
29 May 2015 日本麻酔科学会 3
あと10年で消える職業
• 合衆国の702の職種がコンピューター技術によっ
て自動化されるかを分析。
• その結果、今後10~20年程度で、米国の総雇用
者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高い
29 May 2015 日本麻酔科学会 4
IBM Watsonが医療を変える
• 腫瘍学研究の分野で、学習済み
– 60万件以上の医学研究結果
– 42誌の医学専門誌
– 200万ページにおよぶテキストおよび臨床試験データ
– 医療記録、患者の経過など150万件のがん治療履歴
データ
• ほんの数秒で厳密に調べて、証拠ベースの治療の
選択肢を医師に提供する力がある。
• ( http://www-06.ibm.com/industries/jp/healthcare/topics/Watson_MSKCC_PR_201303.html )
29 May 2015 日本麻酔科学会 5
20XX年、ある外来で。
「診断、私がやってもいいですか?」
29 May 2015 日本麻酔科学会 6
英国議会の患者安全対策
• 現状:英国の病院内死亡が
多い.
• 対策は4つ.
– ノンテクニカルスキル訓練
– 臨床薬剤師必要
– 診断スキル向上
– 根本原因分析の応用
29 May 2015 日本麻酔科学会 7
英国議会の患者安全対策
• 現状:英国の病院内死亡が
多い.
• 対策は4つ.
– ノンテクニカルスキル訓練
– 臨床薬剤師必要
– 診断スキル向上
– 根本原因分析の応用
29 May 2015 日本麻酔科学会 8
【結語】診断には、
Automated Decision Supportを
使いましょう
アルゴリズム先生は
初めは役立たずでも
• 基本的な生命徴候の判
定は、モバイル製品で
十分にできる。
– Skin Scanは、皮膚の障
害/病変部分の写真か
ら皮膚癌のリスクを計る。
• 症歴や既往症、検査結
果などは、コンピュータ
を使ってアクセス、処理、
そして評価できる。
29 May 2015 日本麻酔科学会 9
Vinod Khosla http://www.khoslaventures.com/wp-content/uploads/20-Percent-Doctor-Included_DRAFT.pdf
未来の医療者は生き残れるか?
(Vinod Khoslaの予測)
• 最終的には、医療ニーズの90-99%は人間医
師を必要としない
– ずっと良くて安上がりなケアを享受できるだろう。
• 現在の医師の10〜20%に該当する本当に優
秀な医師は(あと20年ぐらいは)必要
– 彼らの診療もバイオニックソフトウェアが助け改
良する。
29 May 2015 日本麻酔科学会 10
コンピュータとロボットの苦手は?
29 May 2015 日本麻酔科学会 11
コンピュータやロボットが発達するまで
• コンピュータ化可能性が低い医療者(その率)
– 口腔・顎顔面外科(0.36%)
– 外科医、内科医(0.42%)
• Frey and Osborne, (http://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf)
• 外科医はまだ必要かもしれないが、それでもすで
に、Intuitive Surgicalのロボット外科医のような
ものが登場している。
– また、そのほかの専門家も当面は必要だろう。
• Vinod Khosla (http://jp.techcrunch.com/2012/01/11/20120110doctors-or-algorithms/)
29 May 2015 日本麻酔科学会 12
29 May 2015 日本麻酔科学会 13
ケアロボット、実現可能性は、85%
(日本科学未来館・科学コミュニケーター 小沢 淳)
医療に関わる科学技術は、成長が著しい分野。
人の心や体に向き合うケアロボットは、非常に現実的。
ベイマックスは人の全身をスキャンして
健康状態を読み取り、治療方法を検索する。
皮膚に貼り付ける生体センサーなどを応用すれば、
ユーザーの症状やストレス状態を
モニタリングするロボットは実現可能
29 May 2015 日本麻酔科学会 14
21世紀の医師の在り方
29 May 2015 日本麻酔科学会 15
1910年:
フレクスナーレポート
“医学学校では
実践的な臨床研修と
強力な生物医学科学を”
29 May 2015 日本麻酔科学会 16
「医療・医学に
科学を!」が
もたらしたモノ
29 May 2015 日本麻酔科学会 17
29 May 2015 日本麻酔科学会 18
世界の医療学部・大学では、
科学研究論文数を増加させ
業績の基盤にした。
iPS細胞のような
素晴らしい成果も生まれた。
医科学研究発展の
一方、
臨床現場では
29 May 2015 日本麻酔科学会 19
結果が重要か?
すばらしい手術だ!
よくやった!
患者が死んだのは
残念だが。
29 May 2015 日本麻酔科学会 20
そして、
フレクスナー・
レポートから
約100年後29 May 2015 日本麻酔科学会 21
医療はどれほど危険か?
(Leapeより改変)
1
10
100
1000
10000
100000
1 10 100 1000 10000 100000 1000000 10000000
危険
(>1/1000)
まあまあ 超安全
(<1/100
K)
バンジー
ジャンプ
登山
運転
化学工場
チャーター便
定期便
航空機
欧州鉄道
原子力発電
危険率(何人に1人遭遇するか)
年間死亡者総数
29 May 201522 日本麻酔科学会
医療はどれほど危険か?
(Leapeより改変)
1
10
100
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10000
100000
1 10 100 1000 10000 100000 1000000 10000000
1: 危険・
死者多数
3:まあ安全・
死者かなり
5:超安全・
死者少数
2: 危険・
死者少数
4: まあ安全・
死者少数
危険率(何人に1人遭遇するか)
年間死亡者総数
29 May 201523 日本麻酔科学会
医療は危険
(Leapeより改変)
1
10
100
1000
10000
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1 10 100 1000 10000 100000 1000000 10000000
危険
(>1/1000)
まあまあ
超安全
(<1/100K)
医療
バンジー
ジャンプ
登山
運転
化学工場
チャーター便
定期便
航空機
欧州鉄道
原子力発電
危険率(何人に1人遭遇するか)
年間死亡者総数
29 May 201524 日本麻酔科学会
数字は、米国科学アカデミー医学研究所の推計値。
日本では 医療事故調査会(森功ら)が
年間死亡数が3万人から4万人と推定
科学的な医療が追求されても
1
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危険
(>1/1000)
まあまあ
超安全
(<1/100
K)
医療
バンジー
ジャンプ
登山
運転
化学工場
チャーター便
定期便
航空機
欧州鉄道
原子力発電
危険率(何人に1人遭遇するか)
年間死亡者総数
29 May 201525 日本麻酔科学会
患者安全が
取り残されました
英国議会の患者安全報告
29 May 2015 日本麻酔科学会 26
この資料、無料でダウンロード可能です。
最初の要約(約30ページ)だけでも、
ご一読下さい。
英国医療では、
安全第一の業界
(航空業など)に比べ、
安全技能が、
容認出来ないほど
遅れている(55頁など)
29 May 2015 日本麻酔科学会 27
英国議会の患者安全対策
• 現状:英国の病院内死亡が
多い.
• 対策は4つ.
– ノンテクニカルスキル訓練
– 臨床薬剤師必要
– 診断スキル向上
– 根本原因分析の応用
29 May 2015 日本麻酔科学会 28
決議:
英国では医学生・医師への
ノンテクニカルスキルの教育を必須に
航空機事故分析
• 1977年3月27日,Los Rodeos空港 (スペイン)
• Pan Am, KLMのB747型機が滑走路衝突
– 583名死亡
• 事故原因は航空技能や知識ではなかった
• 事故原因
– 管制とのコミュニケーション
– チーム協働,リーダーシップ
– 意志決定
– 疲労
29 May 2015 29日本麻酔科学会
航空機事故分析
• 1977年3月27日,Los Rodeos空港 (スペイン)
• Pan Am, KLMのB747型機が滑走路衝突
– 583名死亡
• 事故原因は航空技能や知識ではなかった
• 事故原因
– 管制とのコミュニケーション
– チーム協働,リーダーシップ
– 意志決定
– 疲労
29 May 2015 30日本麻酔科学会
航空機事故分析
• 1977年3月27日,Los Rodeos空港 (スペイン)
• Pan Am, KLMのB747型機が滑走路衝突
– 583名死亡
• 事故原因は航空技能や知識ではなかった
• 事故原因
– 管制とのコミュニケーション
– チーム協働,リーダーシップ
– 意志決定
– 疲労
29 May 2015 31日本麻酔科学会
ノンテクニカル
スキル
ノンテクニカルスキル(NTS)
• 欧州民間航空機関で最初に用いられた
• 定義:テクニカルスキルを補う認識的,社会
的,そして人材技能であり,安全と効果的パ
フォーマンスに寄与するもの.
– The cognitive, social and personal
resource skills that complement technical
skills
• テクニカルスキルを増強させるスキル
– NTSの欠如は過ちの可能性を増加させる
– ( Flin, R. BJA 105; 38-44 , 2010)
29 May 2015 日本麻酔科学会 32
あらゆる職種に必要な技能
• どのような職種でも、2種類のスキル(技能)を
適格に身につけることが要求される
• テクニカル・スキル
– その職種ならではの専門技能
– 仕事のための技能
• ノンテクニカル・スキル
– 特定の職種を超えた一般技能
– 安全のための技能
29 May 2015 日本麻酔科学会 33
医療事故の主原因も,
ノンテクニカルスキルの誤り
• 入院患者の約10%に医療過誤
– コミュニケーション不全,チームワーク破綻,意志決定
の遅れによる
– Flin R, et al. p4, Safety at the Sharp End,
Ashgate
• 日本での医療過誤(約3300例)の原因
– 確認を怠った:約15%
– 観察を怠った:約15%
– 判断を誤った:約15%
– 『医療事故情報収集等事業第20回報告書』
29 May 2015 日本麻酔科学会 34
一般的ノンテクニカルスキル項目
• 認知能力
– 状況認識(situation
awareness)
– 意志決定(decision-making)
• 社会的能力
– チームワーク
– リーダーシップ
• 管理能力
– 課業管理(task management)
– ストレスと疲労の管理
29 May 2015 日本麻酔科学会 35
日本語訳『現場安全の技術』
ノンテクニカルスキルを
簡単にいうと
• 何か変?!!何か、やらなきゃ!
– 状況認識、意思決定
• 情報を共有しながら、チームで協働
– コミュニケーション
– チームワーク、リーダーシップ
• 持てる能力を十分に発揮できるように
– ストレス管理、疲労管理
29 May 2015 日本麻酔科学会 36
麻酔科関連領域での訓練で
ノンテクニカルスキルを向上させよう
29 May 2015 日本麻酔科学会 37
ノンテクニカルスキル訓練
• 航空業界ではパイロットの訓練と評価を実施
• ハイリスク産業では免許認定と再認定に
– 原子力産業など
• 医療での応用は始まったばかり
– 1986年: Anesthesia Crisis Resource
Management (ACRM) :スタンフォード大学
– 1997年:Anaesthetists’ non-technical
skills (ANTS): アバディーン大学
29 May 2015 日本麻酔科学会 38
英国で開発された
ノンテクニカルスキルトレーニング
• ANTS: Anesthetists' Nontechnical Skills
– 麻酔科向けプログラム
• NOTSS:Non-Technical Skills for Surgeons
– 外科医向けプログラム
• SPLINTS - Scrub Practitioners' List of
Intra-operative Non-Technical Skills
– 手洗い看護師/医療技術者向けプログラム
29 May 2015 日本麻酔科学会 39
麻酔科医のノンテクニカルスキル
• Aberdeen大学のANTS
• スコア化して評価/訓練
– 課業管理
– チームワーク
– 状況認識
– 意思決定
• ハンドブック(無料)
– http://www.abdn.ac.uk/ip
rc/documents/ants/ants
_handbook_v1.0_electronic
_access_version.pdf
29 May 2015 日本麻酔科学会 40
外科医のノンテクニカルスキル
• Aberdeen大学のNOTSS
• スコア化して評価/訓練
– 状況認識
– 意志決定
– コミュニケーションとチーム
ワーク
– リーダーシップ
• ハンドブック(無料)
– http://www.abdn.ac.uk/
iprc/notss/
29 May 2015 日本麻酔科学会 41
手術室スタッフの
ノンテクニカルスキル
• Aberdeen大学のSPLINTS
• スコア化して評価/訓練
– 状況認識
– コミュニケーションとチームワーク
– 業務やりくり
• 資料:無料(日本語版、榎本ら)
– http://www.abdn.ac.uk/iprc/
uploads/files/Japanese%20S
PLINTS%20Handbook.pdf
29 May 2015 日本麻酔科学会 42
手術室スタッフ向け
ノンテクニカルスキル(NTS)
29 May 2015 日本麻酔科学会 43
SPLINTS
(手術室スタッフNTS)
ANTS
(麻酔科医NTS)
NOTSS
(外科医NTS)
状況認識
チームワーク
コミュニケーション 業務やりくり
意思決定
リーダーシップ
手術室医療は、ノンテクニカルスキル訓練の場
29 May 2015 日本麻酔科学会 44
あれは変?、これは何なの?、この先どうなる?が、
わかる能力 (=状況認識技能)
業務の状況(青い空、白い雲)を監視して、
手術室では、いつも意思決定訓練
• “決めるのはぎりぎりまで待ったほう
がいい”
– フランク・バートノイ
• 偉大なホームランバッターは、卓越
したスピードでバットを振ることがで
きる。
• だからこそ、球を打つのにぎりぎり
間に合う時間まで、スイングの判断
を遅らせることができる。』
29 May 2015 日本麻酔科学会 45
手術室では、いつも意思決定訓練
• “決めるのはぎりぎりまで待ったほう
がいい”
– フランク・バートノイ
• 偉大なホームランバッターは、卓越
したスピードでバットを振ることがで
きる。
• だからこそ、球を打つのにぎりぎり
間に合う時間まで、スイングの判断
を遅らせることができる。』
29 May 2015 日本麻酔科学会 46
【私見】
あえて即断即決せずに、ギリギリまで思考し
判断を待ってから、意思決定をする訓練が
麻酔臨床の意義の一つ
前世紀からの医療者が目指したこと
29 May 2015 日本麻酔科学会 47
新人
中堅
熟達者
専門職
科学的知識技能
経験年数
知
識
・
技
能
レ
ベ
ル
患者安全教育は世界共通の課題
29 May 2015 日本麻酔科学会 48
今世紀の医療者が目指すこと
29 May 2015 日本麻酔科学会 49
新人
中堅
熟達者
専門職
科学的知識技能
時間
知
識
・
技
能
レ
ベ
ル
中堅
熟達者
ノンテクニカル
スキル
小まとめ:今世紀の課題
• 科学的な医療は前世紀の課題
– エビデンスに基づく医療が発展
• 患者安全は、現在「容認できない危険状態」
– 解決策の一つはノンテクニカルスキル
• 世界保健機関(WHO)が患者安全教育を推進
29 May 2015 日本麻酔科学会 50
患者が安心できる「患者安全な医療者」が
求められる時代
コンピュータ・ロボットが追いつく前に
患者危険を管理出来る医療者を目指そう
皆さんの前途は、暗い、、、、のか?
29 May 2015 日本麻酔科学会 51
ロボットなんてまだまだ、じゃない?
29 May 2015 日本麻酔科学会 52
https://youtu.be/7g6EKv3RkxE?t=46s
ロボットが発達するとしても、
まだ追いつかれないだろう
29 May 2015 日本麻酔科学会 53
コンピュータが苦手なこと
• パターン認識
– 人は曖昧なデータから正しい認識判断可能。
– コンピュータは正確なデータでないと正しく認識判断できない。
• 表現力
– 人は歌に自分の感情を込めて歌うことが出来る。
– コンピュータは自分から何かを表現することは出来ない。
• 想像力
– 人は発明や物を創造することが出来る。
– コンピュータは指示されないと処理ができない。
• 判断力
– 人は物事の最終判断を下すことができる。
– コンピュータは膨大な資料を蓄積・分析することは得意だが、それら
の資料を参考に判断できない。
29 May 2015 日本麻酔科学会 54
(http://members2.jcom.home.ne.jp/jo-ho/jb/chapter1/1212.html)
29 May 2015 日本麻酔科学会 55
ロボットも痛みをケアできる
29 May 2015 日本麻酔科学会 56
https://youtu.be/2BReQjkRmEQ
医療者技能・態度のなかでも
「人としての素晴らしさ」熟達を目指す
1. 全く思わない (0)
2. ほとんど思わない(20/100)
3. あまり思わない(40/100)
4. やや思う(60/100)
5. かなり思う(80/100)
6. 非常に強く思う(100)
29 May 2015 日本麻酔科学会 57
最近の予想1
1985年、パーソナルコンピュータが
すべての家庭にあるのは
想像が難しかった。
1990年、おばあさんが
e-mailを使うのは
想像が難しかった。
29 May 2015 日本麻酔科学会 58
最近の予想2
1995年、インターネットでの
消費者が非常に増えるのは
想像が難しかった。
2000年、Googleがユビキタスである
(ubiquitous: 至る所にある)のは
想像が難しかった。
29 May 2015 日本麻酔科学会 59
最近の予想3
2005年、携帯電話が
全地球で使われ
他の人と話す以外の機能が
もっぱらになるのは
想像が難しかった。
29 May 2015 日本麻酔科学会 60
最近の予想4
2010年、Twitterの
コミュニケーションへのインパクトは
想像が難しかった。
29 May 2015 日本麻酔科学会 61
最近の予想を振り返って
2025年までに
デジタルな医療テクノロジーは
医療に何を起こすでしょうか?
29 May 2015 日本麻酔科学会 62
専門家の予測の研究
• 専門家の予測研究: 「専門家の政治判断」
– 2005年、ペンシルバニア大学のフィリップ・テトロック
• 方法
– 80~90年代の主要な出来事を政治専門家に予想させた
• ソ連崩壊、湾岸戦争
• 日本の不動産バブル、カナダのケベック州独立問題など
• 結論
– 予想正解率は職業、経験、分野に関係なく、偶然の一致よ
り高くなかった。
– 特にメディアに登場する回数が多い専門家は予想正解率が
特に悪かった。
29 May 2015 日本麻酔科学会 63
29 May 2015 日本麻酔科学会 64
専門家の予測的中率は
チンパンジーの投げるダーツなみ
危険過ぎるので、
帰宅後、ご覧下さい(http://www.ted.com/talks/jeremy_howard_the_wonderful_and_terrifying_implications_of_computers_that_can_learn)
29 May 2015 日本麻酔科学会 65
29 May 2015 日本麻酔科学会 66
他者の
痛み・苦しみを
支える活動
医療従事者
病院
研究・教育機関
コンピュータと
ロボットが
医療実践
赤ひげ診療所
医療者の原点は何か?
29 May 2015 日本麻酔科学会 67
29 May 2015 日本麻酔科学会 68
覚悟しましょう。
あなたが獲得する
医療知識も技術も、
近い未来、
コンピュータとロボットに
勝ることは難しい。
そんな未来に、あなたを支えるのは、
痛む人、苦しむ人を
手のぬくもりで癒やし、
安心させる医療者の基本。
29 May 2015 日本麻酔科学会 69
29 May 2015 日本麻酔科学会 70
29 May 2015 日本麻酔科学会 71
患者安全な医療者になって
周囲の信頼を得れば、
あなたは自己実現できるかも。
医療者の原点を忘れずに、
自利利他の探求を続けましょう。

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