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つながりをデザインすることで、    と   然の困りごとを解決する




         株式会社紬(設   準備中)

                                     1
いまのあり方と未来のめざし方


    つながりのデザインを通じて、土地の困りごとを解決するとともに
      人と人、人と自然の豊かな関係を再生する機会づくり

18世紀後半の産業革命がもたらした化石燃料をベースにした大量生産、
大量消費の社会構造は、画一的なモノを世の中に大量に送り出すことになった。

誰もが同じ物を食べ、同じ場所に住み、同じ世界を見続け、同じように生きてきた結果
モノの背景にある作り手の想いが伝わらなくなってしまったように感じる。

生産空間と消費空間は次第に離れ、かつて作り手と使い手の間に存在したお互いへの想像力による
豊かな関係性が薄れたいま、作り手の意志を感じられないモノを、日々消費し続ける生活となっている。

あれた山々や放棄された田畑、廃れた 元 観光地。とどまることを知らない孤独、うつ、自殺。
「関係性の分断」こそが、今、あらゆる土地において困りごとを生み出し続けているのではないだろうか。

里山や里海、自然とつながりながら生きることで、培ってきた伝統、文化、知恵を手放しつつある一方、
あふれた物質では手に入れられなかった「豊かさ」を探し、閉塞感のなかでさまよっている。

花鳥風月、風鈴、打ち水、「季節の移ろい」という小さな変化を感じとること、四十八茶百鼠、牡丹雪やなごり雪など微
細な違いを捉えた感性、入れ子や風呂敷のような「一器多用」の知恵。

古来より日本が大切にしてきた伝統や文化の背景にある美意識や精神性。そして、手を活かし、想像力を発揮する
ものづくりには、人と自然、人と人のつながり方のヒントが隠れていると思う。

これらを見つめ直し、学び、人と自然のつながりを紡ぎ直すとともに、人と人がつながりあう温かな
状況を生み出すことに挑戦したい。

まずは陸前高田から。
そして全国、世界に向けて。
                                                         2
人と自然の困りごと (陸前高田で解決したい課題)

合板工場が津波で被災。年間10万㎥の間伐材が利用されず、森の荒廃が加速化。
              解決すべき森の現状                           目指すべき森の未来




    人の手が入らない暗い森           間伐した後の木材が残る森          間伐材が有効活用された元気な森

*国の70%が森である 本において、陸前髙 の森が抱える課題は、全国の森が抱える課題でもある。間伐材を売れる商品に変えることで、
 森の   れにかかる費 をまかない、持続可能な豊かな森を次世代に引き継いでいく。


   仮設住宅の女性の仕事(出番・居場所・役割)がなく、精神的な不調も発生。




                                                                   3
解決策の概要(案)

仮設住宅の主婦たちが、地元気仙杉*の間伐材から「!"#$!$%&'$(!)(仮称)」を製作。
 女性たちの「居場所と出番と役割」をつくるとともに、地域の森を元気にする。
                  壁も、床も、家具も、家も。「暮らしを                づくり」するための 材キット




 [5つのメリット]
 ・建物や家具に 量に使われる接着剤を 切使 しないため、多動性やシックハウス症候群を防げる。
 ・ どもから 齢者まで簡単に組み てられるため、従来の住宅価格に囚われない「 でつくる家づくり」ができる。
 ・ どもの成 にあわせた間仕切りの変更など、「 らつくり、直せる家や家具」を持てる。
 ・地元間伐材の活 で、多様ないのちが育まれる豊かな森づくりにつながる。
 ・ 本の伝統技術「おっかけつぎ技法」を使うことで建築基準法をみたす強度と耐震性を持つ。

  *気仙杉は陸前   市、   船渡市、住   町   体の地元の杉材の名称。杉は   本の固有種で学名「クリプトメリアジャポニカ(   本の隠された財産)」と呼ばれる。
                                                                                         4
解決策の詳細(案)

 「!"#$!$%&'$(!)(仮称)」による家や家具づくりを通じて、「心安らぐ暮らし」を提供。
   協力してつくることで、人と人がつながりあう「豊かな状況」を地域につくる。
仮設住宅から本設住宅にうつるまでの中間住宅をつくる発想。                  安らぐ杉の家づくりを通じて、希望を被災者に。
陸前   市の公共施設への導     で市全体をショールーム化。「安              ・安全」の間伐材製品を全国へPR。




         再建される公共建築物(約10施設の場合)の内装需要はおよそ1.4億円と想定。
         (戸建3LDKの場合「1000個(!"#$!$%&'$(!)(仮称))=20万円」   70戸分(1公共建築物あたり)=1400万円   10施設)


        陸前高田市における仮設住宅の半数が自立再建する場合の需要はおよそ2億円と想定。
        (戸建3LDKの場合「1000個(!"#$!$%&'$(!)(仮称))=20万円」       1000戸分(仮設住宅の半数が自力再建した場合))

                                                                                      5
解決策の展開(案)

商業施設や個人のDIY及びリノベーション用に「!"#$!$%&'$(!)(仮称)」を展開する
 ほか、子どもから大人を対象とした多様な教育プログラムとあわせて提供。
・接着材を   切使   しないことに加え、杉そのものが持つホルムアルデヒドの軽減効果でシックハウスの悩みを軽減。
・   由に組み合わせて、壁や床、家具を製作可能。      分でつくり、   分で直す。   でつくる暮らしを実現。
・チームビルディング等や     ども向け教育プログラムとあわせて展開することで、場づくりの道具としても利           可能。




                                                              *写真はイメージ


        首都圏の20∼30代、約1600名における賃貸住宅の改装ニーズは約9割      都内賃貸物件数=約20万7千戸
        シングルルームのリノベーション市場はおよそ103億円と想定。
        (250個/1部屋で約5万円、20万7000戸でリノベーションする場合)
                                                                         6
プロジェクト関係者 *五十音順、敬称略
        飯      都之麿        [建築家]
        1971年札幌市 まれ。東京 学 学部建築学科を卒業後、 井和紘建築研究所等を経て独 。飯 都之麿建築デザイン 級建築 事務所を設 。建築の
        設計から、オフィスデザイン、ブランド商業施設のデザインまで がける。ジャン・プルーヴェの研究家でもあり、監修、論 をもつ。分解し、持ち運べ、
        最 限の材料で最 限の効果を むプルーヴェの哲学を現代の建築の中に取り れている。
        主な作品:「柏の葉フューチャービレッジ」「SKY OFFICE」「GICリアルエステートジャパン」「 梨県 富 湧 の  族館」「東京デザイナーズ
        ウィーク2004 コンテナグラウンド全体会場構成」「Cafe COVA」丸の内ペニンシュラホテル前1号店、名古屋ミッドランド店、新宿 島屋店。「ジャ
        ン・プルーヴェ展 会場構成」その他、「キールの家」「代官 の家」「唐松の家」等多数。




        桑原 憂貴           [株式会社紬(設                準備中)/ソーシャルプロデューサー]
        群 県 まれ。2008年に採 広告代理店に勤務する傍ら、任意団体「Social Marketing Japan」設 し、経験やスキルを活かしたボランティアサイト
        「もんじゅ(http://monju.in/)」をリリース。仕事とプライベートに加わるもう つの      を持つ「パラレルキャリア」という き を提案。2009年
        より、貧困、環境、エネルギー等の多様な社会課題を、ビジネスの で持続的に解決するマーケティング企画や事業プロデュースを う。東 本 震災後
        は移動式図書館や復興ボランティアツアー等を がけた後、2011年1 以降「なつかしい未来創造」の仕事に参画。地元にある資源を活かしたものづくり
        を通じて森を元気にするとともに、地域の仕事づくりを う事業会社「紬TSUMUGI」の ち上げを 指し奔 。2012年6 現在、 の約半分を陸前
        で過ごしている。




          村亜紀         [株式会社イワ・クリエイティブ                             クリエイティブ               ディレクター]
        2011年までハミル・アキ名義で活動。
        商業施設開発の代表作は、「E ma」、「THE COVER NIPPON」、「紀ノ国屋果樹園」、養命酒酒造が新たに開発した「CLASUWA」など。ネーミング
        からロゴデザイン、オリジナルプロダクト開発等、コンセプトなどのインプットからパッケージやPR等のアウトプットまでのすべてを 環としたトータル
        ブランディングを幅広く う。その他にもオリジナルプロダクト開発やブランディング、デザインイベント「DESIGN TIDE」設 時のアートディレク
        ションなどに従事。国内外で、多くのクリエイティブアワードを受賞している。

        2001   Grand Prix, LIAA London International Advertising Awards (Food Package Design Category)
        2003   Finalists, LIAA London International Advertising Awards(Pharmaceuticals Package Design Category)
        2005   How magazine design award (logo design Category)
        2005   ReBrand design award
        2006   Grand Prix, Davey Awards (logo design Category)
        2006   Grand Prix, I.D magazine Annual (Concept Category)
        2009   SDA Japan Sign Design Association



       友廣裕            [    般社団法          つむぎや         代表理事/Resource Coordinator]
        阪 まれ。08年早 商学部卒。持続可能な社会について探求する中で、今でも 貨が価値を持つミクロネシア連邦ヤップ島を訪れて 給   の暮らしを
       経験。その後、新潟の中 間地域の 規模集落を訪ね、継続的に関わる中で 豊かさ について 体で考える。09年「ムラアカリをゆく」と題して、 本全
       国の農 漁村を訪ねながら各地でお 伝いをさせてもらいながら泊めていただく旅を実施。たくさんの の暮らしや仕事に触れ、そこで まれたご縁をも
       とに、 分の役割を全うするべく旅するように働く。現在、宮城県 巻市において、 般社団法 つむぎやを ち上げ、地域資源を活 した雇 作りに従
       事。未利 資源の の を漁業の補修 と地域のお さんの によってアクセサリーに変えたブランド「OCICA」をプロデュース。

                                                                                                                  16
プロジェクトパートナー *五十音順、敬称略

        酒井   奈    [株式会社ファーメンステーション        代表取締役社   ]

        国際基督教 学、東京農業 学卒業。 東京都出 。1995年富 銀 (現みずほコーポレート)に 社、プロジェクトファイナンス等
        に従事。その後、ベンチャー企業、ドイツ証券(経営企画業務)勤務。発酵技術に興味を持ち、05年東京農業 学応   物科学部醸造
        科学科に 学、09年3 卒業。同年、株式会社ファーメンステーション設 。岩 県奥州市にて飼料 からエタノールとエサをつくる
        取り組みに参画。地域循環型のエタノール、飼料製造、利 システムの構築を 指す。好きな微 物は麹菌。




        佐々   重孝    [株式会社職   の森   代表取締役社    ]

        地球資源の活 と再 に務め、環境に配慮した経営を 指して、家具の製造・販売、素材の販売、内装 事を がける。おもに国産の
         材による無垢のオーダー家具を製作。また、安定した 材を仕 れるために、森林資源の再 活動に参加するとともに、森林を保有
        する各地域と積極的に交流し、各地域の 材の特 を把握することで、適材適所にそれらを提供している。継続的に新しい資源を再
        していくためにも、今ある資源を有効利 することは 切と考え、こうした (暮らし)と森(資源)のサイクルを作ることで、社会
        に貢献することを 指す。




        前川 曜     [合同会社ブランチ BRANCH 代表]

        多摩美術 学卒業後、-株式会社インクス 社後、零 場 ち上げ等に従事。 07年より 場デザイナー として活動開始し、10年に
        町 場プロダクト BRANCH ち上げ。デザイナーは 場の加 技術を活 し、内製化が可能なデザインを提供することで 場はデ
        ザインされた 社製品を開発。デザインと技術を交換し最 の資源で価値を最 化するデザインプロジェクトを主宰。2012年7 現在、
        渋 ヒカリエにて展 会を開催中。




        渡辺   樹   [ウェブデザイナー]

        陸前  市 まれ。
        陸前  と東京の 拠点でウェブサイト制作・グラフィックデザ イン制作を中       に活動している。陸前   の復興に寄与する活動に
        取り組み、復興 援団体やプロジェクトのウェブサイトを担当。

        主な作品:「SAVE TAKATA」「桜ライン311」等多数。




                                                                              17

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  • 1. つながりをデザインすることで、 と 然の困りごとを解決する 株式会社紬(設 準備中) 1
  • 2. いまのあり方と未来のめざし方 つながりのデザインを通じて、土地の困りごとを解決するとともに 人と人、人と自然の豊かな関係を再生する機会づくり 18世紀後半の産業革命がもたらした化石燃料をベースにした大量生産、 大量消費の社会構造は、画一的なモノを世の中に大量に送り出すことになった。 誰もが同じ物を食べ、同じ場所に住み、同じ世界を見続け、同じように生きてきた結果 モノの背景にある作り手の想いが伝わらなくなってしまったように感じる。 生産空間と消費空間は次第に離れ、かつて作り手と使い手の間に存在したお互いへの想像力による 豊かな関係性が薄れたいま、作り手の意志を感じられないモノを、日々消費し続ける生活となっている。 あれた山々や放棄された田畑、廃れた 元 観光地。とどまることを知らない孤独、うつ、自殺。 「関係性の分断」こそが、今、あらゆる土地において困りごとを生み出し続けているのではないだろうか。 里山や里海、自然とつながりながら生きることで、培ってきた伝統、文化、知恵を手放しつつある一方、 あふれた物質では手に入れられなかった「豊かさ」を探し、閉塞感のなかでさまよっている。 花鳥風月、風鈴、打ち水、「季節の移ろい」という小さな変化を感じとること、四十八茶百鼠、牡丹雪やなごり雪など微 細な違いを捉えた感性、入れ子や風呂敷のような「一器多用」の知恵。 古来より日本が大切にしてきた伝統や文化の背景にある美意識や精神性。そして、手を活かし、想像力を発揮する ものづくりには、人と自然、人と人のつながり方のヒントが隠れていると思う。 これらを見つめ直し、学び、人と自然のつながりを紡ぎ直すとともに、人と人がつながりあう温かな 状況を生み出すことに挑戦したい。 まずは陸前高田から。 そして全国、世界に向けて。 2
  • 3. 人と自然の困りごと (陸前高田で解決したい課題) 合板工場が津波で被災。年間10万㎥の間伐材が利用されず、森の荒廃が加速化。 解決すべき森の現状 目指すべき森の未来 人の手が入らない暗い森 間伐した後の木材が残る森 間伐材が有効活用された元気な森 *国の70%が森である 本において、陸前髙 の森が抱える課題は、全国の森が抱える課題でもある。間伐材を売れる商品に変えることで、 森の れにかかる費 をまかない、持続可能な豊かな森を次世代に引き継いでいく。 仮設住宅の女性の仕事(出番・居場所・役割)がなく、精神的な不調も発生。 3
  • 4. 解決策の概要(案) 仮設住宅の主婦たちが、地元気仙杉*の間伐材から「!"#$!$%&'$(!)(仮称)」を製作。 女性たちの「居場所と出番と役割」をつくるとともに、地域の森を元気にする。 壁も、床も、家具も、家も。「暮らしを づくり」するための 材キット [5つのメリット] ・建物や家具に 量に使われる接着剤を 切使 しないため、多動性やシックハウス症候群を防げる。 ・ どもから 齢者まで簡単に組み てられるため、従来の住宅価格に囚われない「 でつくる家づくり」ができる。 ・ どもの成 にあわせた間仕切りの変更など、「 らつくり、直せる家や家具」を持てる。 ・地元間伐材の活 で、多様ないのちが育まれる豊かな森づくりにつながる。 ・ 本の伝統技術「おっかけつぎ技法」を使うことで建築基準法をみたす強度と耐震性を持つ。 *気仙杉は陸前 市、 船渡市、住 町 体の地元の杉材の名称。杉は 本の固有種で学名「クリプトメリアジャポニカ( 本の隠された財産)」と呼ばれる。 4
  • 5. 解決策の詳細(案) 「!"#$!$%&'$(!)(仮称)」による家や家具づくりを通じて、「心安らぐ暮らし」を提供。 協力してつくることで、人と人がつながりあう「豊かな状況」を地域につくる。 仮設住宅から本設住宅にうつるまでの中間住宅をつくる発想。 安らぐ杉の家づくりを通じて、希望を被災者に。 陸前 市の公共施設への導 で市全体をショールーム化。「安 ・安全」の間伐材製品を全国へPR。 再建される公共建築物(約10施設の場合)の内装需要はおよそ1.4億円と想定。 (戸建3LDKの場合「1000個(!"#$!$%&'$(!)(仮称))=20万円」 70戸分(1公共建築物あたり)=1400万円 10施設) 陸前高田市における仮設住宅の半数が自立再建する場合の需要はおよそ2億円と想定。 (戸建3LDKの場合「1000個(!"#$!$%&'$(!)(仮称))=20万円」 1000戸分(仮設住宅の半数が自力再建した場合)) 5
  • 6. 解決策の展開(案) 商業施設や個人のDIY及びリノベーション用に「!"#$!$%&'$(!)(仮称)」を展開する ほか、子どもから大人を対象とした多様な教育プログラムとあわせて提供。 ・接着材を 切使 しないことに加え、杉そのものが持つホルムアルデヒドの軽減効果でシックハウスの悩みを軽減。 ・ 由に組み合わせて、壁や床、家具を製作可能。 分でつくり、 分で直す。 でつくる暮らしを実現。 ・チームビルディング等や ども向け教育プログラムとあわせて展開することで、場づくりの道具としても利 可能。 *写真はイメージ 首都圏の20∼30代、約1600名における賃貸住宅の改装ニーズは約9割 都内賃貸物件数=約20万7千戸 シングルルームのリノベーション市場はおよそ103億円と想定。 (250個/1部屋で約5万円、20万7000戸でリノベーションする場合) 6
  • 7. プロジェクト関係者 *五十音順、敬称略 飯 都之麿 [建築家] 1971年札幌市 まれ。東京 学 学部建築学科を卒業後、 井和紘建築研究所等を経て独 。飯 都之麿建築デザイン 級建築 事務所を設 。建築の 設計から、オフィスデザイン、ブランド商業施設のデザインまで がける。ジャン・プルーヴェの研究家でもあり、監修、論 をもつ。分解し、持ち運べ、 最 限の材料で最 限の効果を むプルーヴェの哲学を現代の建築の中に取り れている。 主な作品:「柏の葉フューチャービレッジ」「SKY OFFICE」「GICリアルエステートジャパン」「 梨県 富 湧 の 族館」「東京デザイナーズ ウィーク2004 コンテナグラウンド全体会場構成」「Cafe COVA」丸の内ペニンシュラホテル前1号店、名古屋ミッドランド店、新宿 島屋店。「ジャ ン・プルーヴェ展 会場構成」その他、「キールの家」「代官 の家」「唐松の家」等多数。 桑原 憂貴 [株式会社紬(設 準備中)/ソーシャルプロデューサー] 群 県 まれ。2008年に採 広告代理店に勤務する傍ら、任意団体「Social Marketing Japan」設 し、経験やスキルを活かしたボランティアサイト 「もんじゅ(http://monju.in/)」をリリース。仕事とプライベートに加わるもう つの を持つ「パラレルキャリア」という き を提案。2009年 より、貧困、環境、エネルギー等の多様な社会課題を、ビジネスの で持続的に解決するマーケティング企画や事業プロデュースを う。東 本 震災後 は移動式図書館や復興ボランティアツアー等を がけた後、2011年1 以降「なつかしい未来創造」の仕事に参画。地元にある資源を活かしたものづくり を通じて森を元気にするとともに、地域の仕事づくりを う事業会社「紬TSUMUGI」の ち上げを 指し奔 。2012年6 現在、 の約半分を陸前 で過ごしている。 村亜紀 [株式会社イワ・クリエイティブ クリエイティブ ディレクター] 2011年までハミル・アキ名義で活動。 商業施設開発の代表作は、「E ma」、「THE COVER NIPPON」、「紀ノ国屋果樹園」、養命酒酒造が新たに開発した「CLASUWA」など。ネーミング からロゴデザイン、オリジナルプロダクト開発等、コンセプトなどのインプットからパッケージやPR等のアウトプットまでのすべてを 環としたトータル ブランディングを幅広く う。その他にもオリジナルプロダクト開発やブランディング、デザインイベント「DESIGN TIDE」設 時のアートディレク ションなどに従事。国内外で、多くのクリエイティブアワードを受賞している。 2001 Grand Prix, LIAA London International Advertising Awards (Food Package Design Category) 2003 Finalists, LIAA London International Advertising Awards(Pharmaceuticals Package Design Category) 2005 How magazine design award (logo design Category) 2005 ReBrand design award 2006 Grand Prix, Davey Awards (logo design Category) 2006 Grand Prix, I.D magazine Annual (Concept Category) 2009 SDA Japan Sign Design Association 友廣裕 [ 般社団法 つむぎや 代表理事/Resource Coordinator] 阪 まれ。08年早 商学部卒。持続可能な社会について探求する中で、今でも 貨が価値を持つミクロネシア連邦ヤップ島を訪れて 給 の暮らしを 経験。その後、新潟の中 間地域の 規模集落を訪ね、継続的に関わる中で 豊かさ について 体で考える。09年「ムラアカリをゆく」と題して、 本全 国の農 漁村を訪ねながら各地でお 伝いをさせてもらいながら泊めていただく旅を実施。たくさんの の暮らしや仕事に触れ、そこで まれたご縁をも とに、 分の役割を全うするべく旅するように働く。現在、宮城県 巻市において、 般社団法 つむぎやを ち上げ、地域資源を活 した雇 作りに従 事。未利 資源の の を漁業の補修 と地域のお さんの によってアクセサリーに変えたブランド「OCICA」をプロデュース。 16
  • 8. プロジェクトパートナー *五十音順、敬称略 酒井 奈 [株式会社ファーメンステーション 代表取締役社 ] 国際基督教 学、東京農業 学卒業。 東京都出 。1995年富 銀 (現みずほコーポレート)に 社、プロジェクトファイナンス等 に従事。その後、ベンチャー企業、ドイツ証券(経営企画業務)勤務。発酵技術に興味を持ち、05年東京農業 学応 物科学部醸造 科学科に 学、09年3 卒業。同年、株式会社ファーメンステーション設 。岩 県奥州市にて飼料 からエタノールとエサをつくる 取り組みに参画。地域循環型のエタノール、飼料製造、利 システムの構築を 指す。好きな微 物は麹菌。 佐々 重孝 [株式会社職 の森 代表取締役社 ] 地球資源の活 と再 に務め、環境に配慮した経営を 指して、家具の製造・販売、素材の販売、内装 事を がける。おもに国産の 材による無垢のオーダー家具を製作。また、安定した 材を仕 れるために、森林資源の再 活動に参加するとともに、森林を保有 する各地域と積極的に交流し、各地域の 材の特 を把握することで、適材適所にそれらを提供している。継続的に新しい資源を再 していくためにも、今ある資源を有効利 することは 切と考え、こうした (暮らし)と森(資源)のサイクルを作ることで、社会 に貢献することを 指す。 前川 曜 [合同会社ブランチ BRANCH 代表] 多摩美術 学卒業後、-株式会社インクス 社後、零 場 ち上げ等に従事。 07年より 場デザイナー として活動開始し、10年に 町 場プロダクト BRANCH ち上げ。デザイナーは 場の加 技術を活 し、内製化が可能なデザインを提供することで 場はデ ザインされた 社製品を開発。デザインと技術を交換し最 の資源で価値を最 化するデザインプロジェクトを主宰。2012年7 現在、 渋 ヒカリエにて展 会を開催中。 渡辺 樹 [ウェブデザイナー] 陸前 市 まれ。 陸前 と東京の 拠点でウェブサイト制作・グラフィックデザ イン制作を中 に活動している。陸前 の復興に寄与する活動に 取り組み、復興 援団体やプロジェクトのウェブサイトを担当。 主な作品:「SAVE TAKATA」「桜ライン311」等多数。 17