1. 第7章 いつまでたっても
変更作業が終わりません
Takahiro Okada
レガシーコード改善ガイド読書会

2. 変更は
素早く行えるほど
よいという話

3. そもそも、
変更の理由とは?

4. •変更の理由
–バグ修正
–機能追加
–仕様変更
–リファクタリング

5. •変更の理由
–バグ修正
–機能追加 日々の業務
–仕様変更
–リファクタリング

6. われわれの
日々の業務は、
コードの変更である。

7. 仕事を速く行うには?

8. 仕事を速く行うには?
→ 変更を速く行う。

9. 変更は
素早く行えるほど
よい

10. 小休止
（ここまでOK?）

11. 変更は
素早く行えるほど
よい

12. 現実には…

13. 「いつまでたっても
変更作業が
終わりません」

14. なぜ?

15. なぜ?
1. コードの内容が
理解出来ない。
2. 変更を行なってから、
結果を得るまでに時間がかかる。
他にあるかな・・・?

16. 1. コードの内容が
理解出来ない。

17. 1. コードの内容が理解出来ない
• 変更方法を調査するのに時間がかかる。
– ある程度はしかたないこと。
– ただし、整理されたコードのほうが時間は短い。
• 変更自体に時間がかかる。
– レガシーコード特有の問題

18. 1. コードの内容が理解出来ない
• 変更方法を調査するのに時間がかかる。
– ある程度はしかたないこと。
– ただし、整理されたコードのほうが時間は短い。
• 変更自体に時間がかかる。
– レガシーコード特有の問題
→「小さく、理解しやすく、適切なパーツに分割
されたシステム」

19. 1. コードの内容が理解出来ない
• 変更方法を調査するのに時間がかかる。
– ある程度はしかたないこと。
– ただし、整理されたコードのほうが時間は短い。
• 変更自体に時間がかかる。
– レガシーコード特有の問題
→「小さく、理解しやすく、適切なパーツに分割
されたシステム」
→どうすればいい?

20. 詳細は後日
→第16章「変更できるほど十分に私
はコードを理解していません」
→第17章「私のアプリケーションには
構造がありません」

21. 2. 変更作業を行なって
から、結果を得るま
でに時間がかかる
今日はこっちが本題

22. 2. 変更作業を行なってから、結果を得
るまでに時間がかかる
変更できた！
コンパイル
リンク
パッケージング
インストール
テスト

23. 2. 変更作業を行なってから、結果を得
るまでに時間がかかる
変更できた！ フルビルドして 40分
コンパイル
リンク
パッケージング
インストール
テスト

24. 2. 変更作業を行なってから、結果を得
るまでに時間がかかる
変更できた！ フルビルドして 40分
コンパイル
Flash image作って 10分
リンク
パッケージング
インストール
テスト

25. 2. 変更作業を行なってから、結果を得
るまでに時間がかかる
変更できた！ フルビルドして 40分
コンパイル
Flash image作って 10分
リンク
Boardに焼いて 10分
パッケージング
インストール
テスト

26. 2. 変更作業を行なってから、結果を得
るまでに時間がかかる
変更できた！ フルビルドして 40分
コンパイル
Flash image作って 10分
リンク
Boardに焼いて 10分
パッケージング
インストール Manual testして 30分
テスト

27. 2. 変更作業を行なってから、結果を得
るまでに時間がかかる
変更できた！ フルビルドして 40分
コンパイル
Flash image作って 10分
リンク
Boardに焼いて 10分
パッケージング
インストール Manual testして 30分
テスト やっぱりダメだった！

28. 2. 変更作業を行なってから、結果を得
るまでに時間がかかる
変更できた！
コンパイル
リンク
パッケージング
10秒以内に！
インストール
テスト

29. でも、どうやって?

30. 小休止
（ここまでOK?）

31. どうやって
確認作業を早くする?

32. どうやって
確認作業を早くする?
依存関係を排除する

33. コンパイル・リンク範囲の減少
差分パッケージング/インストール
テスト範囲の減少
テストハーネスの使用
依存関係を排除する

34. コンパイル・リンク範囲の減少
差分パッケージング/インストール
テスト範囲の減少
テストハーネスの使用
速い

35. まとめると
依存関係を排除する
速い

36. 依存関係を排除する １
テストにおける
依存関係を排除する。

37. テスト時の依存関係を排除する
• テストハーネスで必要なクラスのインスタンス
化を試みる。
• すなわち、テストに必要な周辺のクラスはす
べて、テストハーネスで作成する。

38. テストハーネスで必要なクラスの
インスタンス化を試みる。
• 速度向上ポイント１
– コンパイル・リンクの速度が向上する。
• 速度向上ポイント２
– テストの速度が向上する。
– 外部リソース(DB / Network / HW etc)の呼び出し
時間を短縮できる。

39. テストハーネスで必要なクラスの
インスタンス化を試みる。
インスタンス化できない?

40. テストハーネスで必要なクラスの
インスタンス化を試みる。
インスタンス化できない?
→第９章
「このクラスをテストハーネスに入れることができません」
→第１０章
「このメソッドをテストハーネスで動かすことができません」

41. 依存関係を排除する 2
ビルドにおける
依存関係を排除する。

42. そのまえに、小休止
（ここまでOK?）

43. 依存関係を排除する 2
ビルドにおける
依存関係を排除する。

44. ビルド時の依存関係を排除する
インターフェースを
抽出する。

45. インタフェースの抽出(1/3)
Before

46. インタフェースの抽出(2/3)
After

47. インタフェースの抽出(3/3)
1. 適切な名前のインターフェースを作成する。
2. 抽出対象のクラスで、インタフェースを実装
する
3. 変更対象オブジェクトの使用箇所を変更して、
クラスの代わりにインターフェースを呼び出
すようにする。
4. コンパイルする。コンパイルで出たエラーを
取り除く。

48. ビルド時の依存関係を排除する
実装を
抽出する。
名前を変えたくない場合など

49. 実装の抽出(1/2)
Before

50. インタフェースの抽出(2/2)
After

51. 小休止
（次はちょっと長い）

52. 実践してみよう

54. こいつをビルドしたいだけなのに

55. こいつをビルドしたいだけなのに
依存しているこいつもビルドしないと

56. こいつをビルドしたいだけなのに
依存しているこいつもビルドしないと
しかも、テストの際にDB接続必要?

57. こいつをビルドしたいだけなのに
依存しているこいつもビルドしないと
しかも、テストの際にDB接続必要?
さらに、こいつが別クラスに
依存してて・・・

58. これは遅い。

59. 実装を抽出する。

60. これで、ビルドが速くなった
ココ
ちなみに、Implっていう
名前はどうなの？

61. これで、テストも速くなった
これで、
ココ

62. もっとやりたい?
ココ
やりすぎはほどほどに。

63. コンパイラのファイアウォール

64. コンパイラの
ファイアウォール

65. コンパイラの
ファイアウォール
素早く変更し放題

66. コンパイラの
ファイアウォール
素早く変更し放題

67. これでおわり?

68. よく見ると
まだ依存が。

69. 依存を取り除く

70. 小休止
（ここまでOK?）

71. ひとことででまとめると

72. 具象クラスに
依存するよりも
インタフェースや
抽象クラスに
依存すべし

73. いいかえると

74. 変更の少ないものに
依存すべし

75. 確かに
全体をビルドする時間は
増えるかもしれない

76. けど、部分を
ビルド/テストする時間は
大幅に減るはず

77. 構造が見えにくく
なるかもしれないが

78. 妥当なオーバーヘッド
である。
ほんとかな

79. パッケージ間の
インターフェースを
すべて抽象型に
すると、何が起こる
だろう?

80. おわり
しかし、この本、
章と章の間の依存が強すぎて、
読むのがちょっと辛い。