2012年1月のスキルアップ勉強会資料 プレゼンター 當間健一

1. ～映画「テンペスト」公開記念～

2.  英語で「The Tempest」
と表記され、日本語では
「嵐」と訳される。
 シェイクスピアの作品の中
にも同じ名前の演劇がある。
 映画では琉球王朝末期時代
が舞台

4.  沖縄－鹿児島間と沖縄－
台湾間の距離がほぼ同じ
 東京（江戸）よりも中国
大陸の方が近い
 外国（特に中国や東南ア
ジア）との交易が盛ん

6.  北山（恩納村以
北）
今帰仁城を本拠
 中山（読谷～那
覇）
浦添城を本拠
舜天王、英祖王、察
度などの王が支配
 南山（豊見城以
南）

8.  佐敷（沖縄県南城市）の出
身
 隣国の大里按司を滅ぼし、
中山国攻略
 那覇港を作り海外交易を行
う
 首里城を王府とする
 北山国攻略
 南山国を征服し、琉球初の

9.  もともと尚巴志が建造した
ものではなく、三山統一後
に大改修を行って今のよう
な首里城のもとを作ったの
である
 戦前にも数度にわたり焼失
しており、その度に再建さ
れている

10.  首里城を瓦葺きから錫張り
の板に改築
 護佐丸・阿摩和利の乱を平
定
 万国津梁の鐘の鋳造を指示
 琉球初の銅銭「大世通宝」
の鋳造を指示

12.  中城城主護佐丸と勝
連城主阿麻和利との
有力按司どうしの覇
権争い
 時の王尚泰久はどち
らとも縁があり、微
妙な立場にあった
 結果的に両者がいな
くなったことで第一
尚氏の存続につな
がった

13.  当時の中国が鎖国状
態であった中、数少
ない貿易国として諸
外国との貿易の中継
地として隆盛を極め
る
 世界の架け橋として
の「琉球王国」の象
徴

16.  伊是名島出身、国頭村、首
里と転々と移動し、首里に
て越来王子(後の尚泰久王)
の家来となる。仕官後10年
余で高官に抜擢
 尚泰久王の逝去後、世子尚
徳が即位。野心家の新王に
愛想を尽かせ隠居
 尚徳王の逝去後、次期王に
推挙され、尚円と名乗る

17.  13才で即位。50年にわたり琉球の黄
金時代を築いた名君
 円覚寺、崇元寺など戦前の日本国宝
の建築物を築く
 豊臣秀吉の刀狩より約100年前に実
施
 江戸時代より100年以上前に参勤交
代と同様、地方の按司を首里に呼び
寄せて住まわせる
 奄美大島から与那国島に至るまでの
琉球諸島を中央集権制に組み込む
 位階制度を充実させ、身分によって
冠、簪、衣服の色も制定

18.  当時の中国皇帝からの
「この土地はいつまで
も琉球国中山の土地で
ある」というお墨付き
 両脇には「輯瑞球陽」
「永祚瀛壖」という琉
球が幸せであることを
祈った皇帝からのメッ
セージも掛けられてい
る

23.  唯一の浦添尚家出身の王。
浦添ようどれに埋葬
 薩摩藩による琉球侵略を
受け、首里城を包囲され
降伏にした
 以後２７０年間琉球王国
は日中両国の強い影響下
で難しい国家運営を行い
つつも、華々しい独自の
文化を育てて行くことと

25.  首里士族の名門の出身
 生まれる数年前に薩摩侵攻を受け支配下と
なり、国家としての希望を見失った時代に、
生涯をかけてその後の琉球王国の道筋を示
す
 琉球最初の歴史書『中山世鑑』を著す
 最高位「摂政」になり『羽地仕置』を実施
「質素倹約」
「古い伝統行事の見直し」
「役人の不正の取り締まり」
「風俗の乱れの規制」
「士族への諸芸の奨励」
「身分の明確化」 など
 後世の蔡温などに影響を与える

26.  久米村出身
 中国へ通訳として度々派遣され、卓越
した天質と学識、人格を認められる
 六諭衍義（りくゆえんぎ）の国内出版
 六諭とは「父母に孝養をつくすこと」
「目上の人を敬うこと」
「近所相互に仲良くする
こと」
「子弟を教え導くこと」
「生業家職に精励するこ
と」
「道理にしたがうこと」

28.  久米村出身
 国王尚敬の先生として役人と
なり、その後、最高地位であ
る三司官として、政治のみな
らず多くの分野に才能を発揮
「国王の北部視察」
「農業改革（特に林業）」
「ユイマール（共同作業）の
定着」
「首里の酒造業界の振興」
など

29.  ハンガリー出身のキリスト
教宣教師
 那覇の護国寺を拠点に布
教・医療活動を行うが、当
時の琉球王国ではキリスト
教は禁教であったため、軟
禁生活を送る
 「天然痘」の予防接種の方
法などを仲地紀人らに密か
に伝授

30. 最後の琉球国王～尚泰王～
 江戸末期、4歳で即位
 異国船による開国要求が
続き、ペリー率いる黒船
艦隊と琉米修好条約を締
結
 １８７９年の琉球処分に
より４５０年余り続いた
琉球王国は消滅し、沖縄

31.  1852年にアメリカを出発、ア
フリカ大陸、インド、アジア
とわたって日本に到着。
 「サスケハナ号」「ミシシッ
ピ号」の２隻の蒸気船（黒
船）を中心とした戦闘も辞さ
ない構えで上陸
 琉球側も一部の役人が互角に
交渉にあたったものの最終的
に武力に押し切られ琉米修好
通商条約を締結
 その後もフランスやオランダ
などとも条約が締結されるこ
ととなる

34.  主人公 真鶴は女性でありながら類い稀なる才能
を「孫寧温」として発揮し、男のみならず、諸外
国ともわたりあっていくフィクションである
 しかしながら、劇中の孫寧温の活躍は部分的では
あるが、琉球の先人たちが実際に行ったものであ
ることを知ることは大事である
 現在も時代は異なるが「テンペスト」と似たとこ
ろが大いにあり、私たち一人ひとりがどんな志を
もってどう動くかを先人の歴史を振り返り、考え
るのも良いのではないか

35. E N D
 映画館でお会いしましょ
う！