Inside of Sagittarius (ja)
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Sagittarius Schemeの中身を解説
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Inside of Sagittarius (ja)
- 1. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 詳細 Sagittarius Takashi Kato Twitter: @tk_riple For Shibuya.lisp
- 3. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Reader Macro DispatcherMacro Dispatcher #(#( #### OthersOthers #(#( #u#u OthersOthers ReaderReader CompilerCompiler(cons #(#f) #u(3 4))
- 4. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Reader ● 読込はリードマクロベース ● マクロは単一マクロと複合マクロの 2 種類 ● シンボルと数値のみ特殊扱い ● ユーザはリードマクロの拡張可能 – 作用はポート単位 ● Scheme からのリードテーブルのコピーは不可 – 要望があればつけるかも
- 6. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Compiler ● マクロ展開と中間表現への変換は同時に行う ● 最適化はそれなり – インライン展開 – 定数畳み込み – 未使用変数除去 – 副作用のない式の除去 ( ゆるい判別 ) – ラムダシフティング ● VM インストラクションの融合
- 7. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 VM ● いくつかのレジスタを持つスタックマシン – AC, CL, PC, FP, SP 等 – 32 個の多値レジスタ – その他 ● インストラクションを逐次実行するだけ ● 可能なら Direct Threaded を使う ( 例 :GCC) ● 速度的にはそこそこ
- 8. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Misc features ● Builtin CLOS ● FASL ● Replacible reader ● Compiler macro ● Regular expression engine
- 9. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Builtin CLOS ● Tiny CLOS ベース – CL, Gauche からもいろいろ拝借 ● 総称関数は CL に近い – :primary, :before, :after, :around 等サポート – eql specializer も組み込みでサポート ● 性能は今一 – 実行時に適用可能メソッドの計算をするため – fact が 200 倍遅い
- 10. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 FASL ● マクロ展開はコストが高い – 結果をキャッシュ ● ライブラリ単位で生成 ● 通常のファイル読み込みよりはるかに高速 ● スクリプト自体には適用されない – 起動時間短縮するならライブラリ必須
- 11. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Replacible reader ● ユーザが Reader を定義できる ● SRFI-49 及び SRFI-110 の実装に使用 ● 最終的に S 式に落とせばよいという発想 ● 正直お遊び機能 – 面白 SRFI 等の実装くらいにしか使ってない
- 12. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Compiler macro ● (core inline) で定義 ( 未ドキュメント ) ● 手続きに対して定義されるマクロ – CL のとほぼ同義 ● 現状では単なる inliner – コンパイル時情報の見せ方等が不満 – もうすこし賢いやり方がいる
- 13. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Regular expression engine ● 自前のハイブリッド正規表現エンジン – RE2 を参考にした O(n) エンジン – Gauche を参考にした最大 O(n^2) エンジン ● 一部の拡張正規表現を使わない限り O(n) ● あまり最適化されてない – 速度的に ( 今のところ ) 不満はない – 鬼車と比較されると・・・
- 14. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Philosophy PerformancePerformance UsabilityUsability FunFun ※ 人物像はイメージです ※ カメラは持ってません PortabilityPortability
- 15. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Usability ● 使い捨てスクリプトを書き易く – ライブラリの充実 – リードマクロ ● 外の世界と繋がる – FFI, ソケット等の物理層 – DBI, SOAP, MQ 等のアプリ層 ● 標準規格をサポート – RnRS, RFC 等
- 16. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 遅い＝悪 ● 選ばれにくい ● 業務で使う際にストレスがたまる 遅い＝悪 ● 選ばれにくい ● 業務で使う際にストレスがたまる Performance VS.VS. チューニングはコストがかかる ● 開発リソースは一人 ● どこかで妥協する必要がある チューニングはコストがかかる ● 開発リソースは一人 ● どこかで妥協する必要がある
- 17. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Fun ● 基本的には遊び機能 – Replacible reader 等 – あれば使うかもしれない的な何か ● 後発の処理系なので多少奇をてらってはいる – こういうのは実装するのが楽しい – 使うときも割と楽しい
- 18. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Portability ● 本体は可能な限りポータブルに – 意欲的にいろいろな OS をサポート – OS 依存コードはメンテしやすいように – そうはいっても C のマクロは要る ● Scheme コードは特に気にしない – RnRS 準拠である理由がない – Github でたまに作る程度
- 19. Autor: 29.05.14 Autor: 29.05.14 Any Question?