※本資料は2022-09-16に行われたJakartaOne Livestream Japanでの講演資料となります MicroProfileが公開され5年。このアプリケーションサーバーが不要であるクラウドネイティブ型デファクトスタンダード仕様であるMicroProfileも遂に5が公開され、ほど経ち、筆者も多くの実績を積み上げてきました。今回は公開されたばかりのMicroProfile 5対応実装であるHelidon 3を使い、そのままコンテナーとして配備するまでを、実際に設計時・実装時に気をつけるべきポイントを押さえながらひととおり見ていきます。

1. MicroProfile 5で超
手軽に始める今ど
きのクラウド完全
対応エンタープラ
イズシステム

2. 岩崎浩文

3. Agenda

4. はじめに

5. 1.
MicroProfile 5
は使えるのか?

6. Jakarta EE と MicroProfile
Jakarta EE MicroProfile

7. 1. ファイルサイズの極端な違い
Jakarta EE MicroProfile
Jakarta EE準拠
App Server
Java VM
作ったWAR
数十MB
~800MB
300MB
50MB + 10MB
Java VM 300MB
作ったJAR MicroProfile
50MB

8. 何故これが効くのか?
▼
クラウドの課金モデルに有利
(小さいのは正義)

9. コンテナー
コンテナー
2.「何でも入り」が重複する時代
Jakarta EE MicroProfile
Jakarta EE準拠
App Server
Java VM
作ったWAR
Java VM
作ったJAR MicroProfile
コンテナー
側の実装
• パッケージング
• バージョニング
• ルーティング
• …
コンテナー
側の実装
• パッケージング
• バージョニング
• ルーティング
• …
重複
App Server側の実装
• パッケージング
• バージョニング
• ルーティング
• …
重複無し

10. 何故これが効くのか?
▼
クラウドエンジニアが活用可
(高額なJEE知見者不要)

11. 3.コールドブート速度(配備込み)
Jakarta EE
MicroProfile
数秒~30分
(WARがデカくなればどんどん遅くなる)
0.5秒~5秒

12. 何故これが効くのか?
▼
秒単位課金の
レスポンシブデザイン可
(クラウドネイティブ)

13. 3.コールドブート速度(配備込み)
Jakarta EE
MicroProfile
0.5秒~5秒
リクエストが来てから起動可能
▼
秒単位の課金モデル対応
(Google Cloud Runなど)
いわゆるレスポンシブデザイン
いわゆるレスポン
シブデザインは
遅すぎて無理
数秒~30分
(WARがデカくなればどんどん遅くなる)
GraalVMにするだけで
更に1-2秒短縮可能。
ネイティブコンパイルで
0.1秒起動も可

14. 1.のまとめ
Jakarta EEでクラウドの利点享受は正直無理
クラウドの利点をしゃぶり尽くすならMicroProfile

15. 2.
Helidon 3で
手軽に固くスタート

16. MicroProfile 5 準拠 Helidon
Helidonのいいところ Helidonの微妙なところ

17. Helidon採用のお勧め方面
▼
挙動が見えてないと不安
シンプルイズベスト
あとは自分で何とかしたい系

18. 悩む前にHelidonで始めてみる
必要なもの (特別なものはなし) 事前に理解しとくとわかりやすい点

19. プロジェクト作成=Mavenコマンド
コマンド ポイント

20. 初回だけ
自動ダウンロード

21. いきなり起動 = Mavenコマンド
コマンド ポイント

22. 有効になっているコン
ポーネント名が出ている
→不要なら削れる
更に起動が高速に
<dependency>
<groupId>io.helidon.microprofile.bundles</groupId>
<artifactId>helidon-microprofile-core</artifactId>
</dependency>
▼ CDI + Config のみのサポートにしたい場合はpom.xmlを下記に変更 ▼
<dependency>
<groupId>io.helidon.microprofile.bundles</groupId>
<artifactId>helidon-microprofile-cdi</artifactId>
</dependency>
<dependency>
<groupId>io.helidon.microprofile.bundles</groupId>
<artifactId>helidon-microprofile-config</artifactId>
</dependency>

23. いきなりテスト = Curlで投げてみる
コマンド ポイント

24. Windowsの場合は
コマンドプロンプトではなく
WSL2経由で使った方が
まともに使える

25. 中身はただのCDI = Jakarta EEと共通
今更特に語
ることもなかろ
う、ということ
でスキップ

26. Dockerイメージ化・起動 = Mavenコマンド
コマンド ポイント

27. 今更特に語
ることもなかろ
う、ということ
でスキップ

28. 同じように起動。
このイメージをク
ラウドに持って
いっても同様に
動作する

29. 3.
気をつける
ポイント

30. MicroProfile採用時の設計時ポイント1

31. MicroProfile採用時の設計時ポイント2

32. MicroProfile採用時の設計時ポイント3

33. まとめ

34. ありがとうございました