オープンソースカンファレンス2019北海道の登壇資料です

1. 楽しいVR空間を
作る技術と支える技術
2019/06/01 OSC 2019 Hokkaido
株式会社インフィニットループ
後藤 大宗・山岸 大

2. 自己紹介
・後藤大宗 / Taishu Goto
・３Dモデラー
・スマブラはプリン使い
仙台→山形→千葉→北海道
イマココ
スープカリーがおいしい！
https://hagurumaheigen.booth.pm/
BOOTH 歯車平原

3. VCIとVRMとは違うのか？

4. 基本的にはどちらも
glTF2.0ベースの３Dフォーマット
人型アバターのフォーマット
さまざまなプラットフォーム上で同じデータを
使うことを想定して作られた
人型である必要がない
家具、武器、背景 など
プラットフォーム側でなく、 VCI自体にLuaスク
リプトを記述して動きを制御することができる
VRM VCI

5. VCI Object と VCI Sub Item
VCIの構造

6. VCI Object
SubItem
SubItem
SubItem

7. アメリカンクラッカーVCIの場合
VCI Object
VCI Sub Item

8. SubItemの所有権

9. 所有権
同期の基準になるユーザー

10. SubItem所有権の基本ルール
2・SubItemを掴んだ人に所有権が移る
3・同じGroupIDはまとめて移る
1・はじめはアイテムを出した人が持つ

11. SubItem所有権の基本ルール１
・はじめはアイテムを出した人が持つ

12. SubItem所有権の基本ルール２
SubItemを掴んだ人に所有権が移る
SubItem
現状「掴む」以外で
所有権を移す方法は
ありません
そのため、
コライダが無いなどで
掴めない場合は
所有権が移せません
注意

13. SubItem所有権の基本ルール3
同じGroupIDはまとめて移る
ただしGroupIDが０のものは掴んだものしか移らない

14. VCIの重要な仕様に関しては
特にこの「所有権」まわりを
理解しておけば大丈夫だと思います
あとはLuaスクリプト次第！

15. VCIの機能について
なにができるの？

16. ・Luaスクリプト無しで できること
・Luaスクリプト有りで できること
・（現状）できないこと
VCIの機能について UniVCI v0.17時点

17. Luaスクリプト無しで できること
・物理挙動の設定
・掴める/掴めないの設定
・大きさを変えられるかの設定

18. Luaスクリプト無しで できること
Unity上のコンポーネント
で設定
VCI Sub Itemで
掴み、拡縮の設定
Collider Rigidbodyで
物理挙動を設定

19. Luaスクリプト有りで できること
・移動させる
・回転させる
・拡縮させる
・音を鳴らす
・衝突検知
・アニメーションさせる
・マテリアルの色、UVの変更
・他のVCIからメッセージを受け取る etc
できないこと以外はだいたいできる！

20. （現状）できないこと
・オブジェクトの表示非表示切り替え
・マテリアルを別のものに変更
・他のVCIやキャラクターを直接制御
・アニメーションのブレンドや同時再生
etc

21. Luaスクリプトについて
イベント関数

22. イベント関数
update
updateAll
onUse
onUnuse
onTriggerEnter
onTriggerExit
onCollisionEnter
onCollisionExit
onGrab
onUngrab
毎フレーム処理
コントローラのボタン検出
コライダによる衝突判定
アイテムを掴んだ際の処理

23. 回転翼のスクリプト onGrab()
onUngrab()
アニメーションファイル名

24. 回転翼のスクリプト
コライダ アニメーションコンポーネント
参照

25. ポジションリセットのスクリプト onUse()

26. ポジションリセットのスクリプト

27. ドラムのスクリプト onCollisionEnter()

28. ドラムのスクリプト
ドラムとスティックにコライダとrigidbodyをつけておく

29. ドラムのスクリプト
イベント関数内に条件文を追記することで
どのSubItemとコライダの衝突なのか判別
自動で代入される

30. ドラムのスクリプト
コンポーネント
VCI Objectにアタッチした
Audio Source 、Animation
を名称指定する

31. Luaスクリプトについて
共有変数

32. 共有変数
変数をユーザー間で同期することができる
途中からネットワークに参加したユーザーにもアイ
テムの状態を共有できる
vci.state.Set("STATE",state)
vci.state.Get("STATE")
stateの値を”STATE”という
共有変数に保存
共有変数”STATE”から
値を取得

33. 共有変数
ネットワーク上にすでに変数が
保存されてるかのチェック
値があれば取得し、
なければ初期化
現在の状態を共有変数に
代入
ライトのスクリプト

34. Luaスクリプトについて
メッセージシステム

35. メッセージシステム
メッセージを送受信することで同じスタジオ内
にある別のVCIと変数のやり取りができる ↓
例
スイッチのVCI と 爆弾のVCI
データを管理するVCI と 掲示板のVCI
vci.message.Emit("MSG_NAME",1)
vci.message.On("MSG_NAME", onMessage)
送信側
受信側

36. メッセージシステム
vci.message.Emit("MSG_NAME",1)
送信側のスクリプト
メッセージ格納する名前 string型で”addforce_on”という
メッセージの中身になる
メッセージは投げっぱなし
過去のログの読み取りなどはできない

37. メッセージシステム
vci.message.On("MSG_NAME", onMessage)
受信側のスクリプト
受信側はonMessage関数とセットで使おう
送信側を判定する条件式

38. アップデートで配信のコメントも
取得できるようになりました

39. コメントの取得
name部分が”comment”でシステムからの
コメントメッセージを取得可能
例
「ｗｗｗ」で画面に草が生える
「クッキー」でクッキーのカウントが増える

40. VCI学習
調べ方など

41. VirtualCast Wiki

42. 関数別や、用途で別れている
VCI取り込みのリンクや
Unitypackageファイルもあるので
参考にして作りやすい

43. VCI Developers Discord
https://discord.gg/jtsXVVA
↓どなたでも自由に参加できます
VCIの質問やバグ報告
作ったVCIの宣伝など
THE SEED ONLINEの質問も
こちらで受け付けています
公式VCIの開発者コミュニティです

44. THE SEED ONLINE

45. 自己紹介
- 山岸 “@akai_inu” Masaru
- OSC 2016 Hokkaido, OSC 2016 Tokyo/Fall
- THE SEED ONLINE エンジニア
ポートフォリオサイト
https://il-m-yamagishi.github.io

46. VCI の使い方
1.VCIを作成
2.アップロード
4.遊ぶ
アイテムボックス
3.連携
することで
TSOのアイテムボックスから
VCIを持ってこられる

47. THE SEED ONLINE 構成図

48. Microsoft 製 WebGL フレームワーク

49. 個人初 OSS!
virtual-cast/babylon-mtoon-material
virtual-cast/babylon-vrm-loader

50. Vue.js のフレームワーク
- 最新技術の塊
- デザイナー・コーダー責務分離
- TypeScript
- Vetur

51. OAuth Login OAuth Provider
- Twitter
- Facebook
- niconico
OpenAPI 3 OpenAPI 3

52. ありがとうございました。