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反 (?) ディスカバリー論

  国立情報学研究所
    大向 一輝
     @i2k
2013年3月8日
NACSIS Webcat 終了まで
     あと215日



   乗り換えキャンペーン中
ディスカバリーの論点

•  何を提供するのか
   •  ワンストップサービス?
   •  ウェブスケール≠ウェブ
•  誰が発見を担保するのか
   •  図書館?プラットフォーム提供者?
•  スケーラビリティ・サステナビリティ
   •  すべての大学が個別に導入する可能性は?
•  NIIにできることはあるか?
ディスカバリーの構成要素

                   ユーザ
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ディスカバリーの構成要素

                     ユーザ
アクセスレイヤー

               CiNii認証 / 学認

    NACSIS所蔵                   ERDB契約

発見レイヤー

           CiNii書誌                 CiNii書誌
 NACSIS                    EBook
  書誌       NACSIS書誌         書誌     ERDB書誌
ERDB概念図
②                                                                  ①
図書館担当者の                                                            利用者のアクセス
管理業務を支援   管理ツール                                      利用者向けサービス        を支援

          図書館業務                                          CiNii
           システム	
                                                         図書館
          商用管理                    ERDB                   OPAC
                                                                    電子リソースと
          システム                                                      紙媒体資料に
大学図書館                                                   A-Zリスト
 担当者
                          書誌,契約情報,利用条件,                             シームレスに
            Excel             利用統計等	
                    リンク         アクセス	
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                                                       ディスカバリ
           ツール
                                                        サービス

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                                 データソース
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大学図書館のアセット

•  いまあるもの
   •  NACSIS-CAT(和洋図書・所蔵)
   •  ERDB(国内海外タイトル・契約)
   •  CiNii(国内記事・認証)
•  足りないもの
   •  海外論文書誌・EBook書誌
   •  パッケージ外の文献情報
   •  「情報の構造」
情報の構造

•  「利便性」「関連度」を超えて
   •  件名・目次・全文
      •  単一の文献内容に関する情報
   •  タイトル – 巻号 – 記事
   •  著者ID – 著者名典拠
   •  ファンド – 成果
      •  文献間の情報
•  図書館のリソースをどこに投入するか
ディスカバリーの論点(再)

•  クラウド化と分権化のはざまで
   •  個別最適と全体最適
   •  資源共有・コスト共有の意義
   •  展望予測とロードマップ
•  スケーラビリティ・サステナビリティが担保
される仕組みを
CiNiiの未来

•  いくつかのシナリオ
   •  完全撤退
   •  データプロバイダー
   •  現状維持
   •  ナショナルディスカバリー
•  大学共同利用機関の方向性を決めるのは大学

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反(?)ディスカバリー論@大学図書館問題研究会全国大会(2012.08.05)

  • 1. 反 (?) ディスカバリー論 国立情報学研究所 大向 一輝 @i2k
  • 2. 2013年3月8日 NACSIS Webcat 終了まで あと215日 乗り換えキャンペーン中
  • 3. ディスカバリーの論点 •  何を提供するのか •  ワンストップサービス? •  ウェブスケール≠ウェブ •  誰が発見を担保するのか •  図書館?プラットフォーム提供者? •  スケーラビリティ・サステナビリティ •  すべての大学が個別に導入する可能性は? •  NIIにできることはあるか?
  • 4. ディスカバリーの構成要素 ユーザ アクセスレイヤー 認証 所蔵 契約 発見レイヤー 記事書誌 記事書誌 図書 EBook 書誌 雑誌書誌 書誌 EJ書誌
  • 5. ディスカバリーの構成要素 ユーザ アクセスレイヤー CiNii認証 / 学認 NACSIS所蔵 ERDB契約 発見レイヤー CiNii書誌 CiNii書誌 NACSIS EBook 書誌 NACSIS書誌 書誌 ERDB書誌
  • 6. ERDB概念図 ② ① 図書館担当者の 利用者のアクセス 管理業務を支援 管理ツール 利用者向けサービス を支援 図書館業務 CiNii システム 図書館 商用管理 ERDB OPAC 電子リソースと システム 紙媒体資料に 大学図書館 A-Zリスト 担当者 書誌,契約情報,利用条件, シームレスに Excel 利用統計等 リンク アクセス リゾルバ 簡易管理 ディスカバリ ツール サービス データ収集・統合 NII/大学図書館/JUSTICE NACSIS-CAT 商用KB NII 学協会 NDL 出版社 OCLC KB JISC KB+ JST データソース
  • 8. 大学図書館のアセット •  いまあるもの •  NACSIS-CAT(和洋図書・所蔵) •  ERDB(国内海外タイトル・契約) •  CiNii(国内記事・認証) •  足りないもの •  海外論文書誌・EBook書誌 •  パッケージ外の文献情報 •  「情報の構造」
  • 9. 情報の構造 •  「利便性」「関連度」を超えて •  件名・目次・全文 •  単一の文献内容に関する情報 •  タイトル – 巻号 – 記事 •  著者ID – 著者名典拠 •  ファンド – 成果 •  文献間の情報 •  図書館のリソースをどこに投入するか
  • 10. ディスカバリーの論点(再) •  クラウド化と分権化のはざまで •  個別最適と全体最適 •  資源共有・コスト共有の意義 •  展望予測とロードマップ •  スケーラビリティ・サステナビリティが担保 される仕組みを
  • 11. CiNiiの未来 •  いくつかのシナリオ •  完全撤退 •  データプロバイダー •  現状維持 •  ナショナルディスカバリー •  大学共同利用機関の方向性を決めるのは大学