社会の隙間で暮らしをDiy！

社会の隙間で
暮らしをDIY！
～若者による負の不動産活用～

きょうの流れ
0.自己紹介（みなさんで）
1.プレゼン
・私が取り組んでいること
・「社会の隙間で暮らしをDIY」することについて
2.休憩
3.フィールドワーク
・ギャラリー「長岡ベース」
・シェアハウス「ジーエス」
・共有スペース「コモンリビング」

・氏名
・このセッションに参加した理由

自己紹介
池戸煕邦（いけとひろくに）
1992年3月北海道札幌市
2016.4～ながおか市民協働センターコーディネーター
2016.5～ NPO法人ツルハシブックス理事

自己紹介
2010～2014（茨城大学理学部）
・地質学情報×観光資源
・水戸市商工会議所
・水戸芸術館
2014～2016（新潟大学経済学部）
・NPO法人ツルハシブックス
・水と土の芸術祭市民サポーター
・市民映画館シネウインド

自己紹介
わたしの関心ごと
自分自身が暮らしをDIYしながら、
「暮らしをDIYする」人を支えるインフラをつくっています

私が取り組んでいること
本日のTopics ①

取り組んでいること
シェアハウス
「ジーエス」
2017.3～
共有スペース
「コモンリビング」
2017.5～
遊休スペースを利用して、人が集まる場を、自分たちの手で

シェアハウスについて

シェアハウスの概要
定員：5名（＋1名）
平均年齢：26歳
燕
市
製
造
業
北
海
道
NPO
東
京
都
一
般
社
団
長
岡
市
音
楽
家
千
葉
県
製
造
業
小
千
谷
市
NPO

シェアハウスの概要
長岡駅から徒歩7分
城内町3丁目町内会
・市街地と住宅地の境
・古いコミュニティと単身世帯
・プライド
・1963年築

意識していること（シェアハウス）

意識していること
✔地域との交感
✔そとに開く（住み開き）
✔住みながらつくる

✔地域との交感
城内町3丁目にはいりこむ
町内行事（まつり/旅行）共同作業（コラボ企画/ごはん）

✔そとに開く（住み開き）
他所から訪れるきっかけに
・プライベート：パブリック＝８：２
・「ジーエスがあるから来た」
・「友だち」と「寝る場所」があれば十分

✔住みながらつくる（＝住む人がつくる）
完成させない(ハード/ソフト)
・基本的に放任。自主性に任せる
・最適を求めてゆるやかに変わり続ける

共有スペースについて

コモンリビングの概要
他者と緩やかな連帯を持ちながら、
好きなことに好きなだけ取り組める場所

他者と緩やかな連帯を持ちながら、
好きなことに好きなだけ取り組める場所
書斎
アトリエ
オフィス
イベントスペース
あずま屋

広場
・誰でも
・いつでも
・共有本棚、ギャラリー、
フリーペーパー図書館（未）
コモンスペース
・会員のみ
・0円～5000円（月額）
※利用時間、学生/社会人による

コモンリビングのコンセプト
＝ふつうの人のためのコワーキングスペース
▼トライク（@三条市）
コワーキングスペース
・多様な人々と出会う場
・他者とのアイデアの交換
⇒創造性を刺激
主な対象：IT系フリーランサー

ふつうの人のコワーキング

幸せな「創造都市」を目指して
誰もが自分らしい
暮らしを実現

創造性向上のために
⇒対面接触の機会による、
多様な人々の偶発的な出会いやつながり
企業の創造性向上
⇒ワーカーのための
コワーキング環境
都市の創造性向上
⇒ふつうの人のための
コワーキング環境
⇒ふつうの人が持つ専門性を交換
些細な面白さにクローズアップ

まとめ（取り組んでいること）

まとめ
自分自身が暮らしをDIYしながら、
「暮らしをDIYする」人を支えるインフラをつくる
わたしの関心ごと
・低コストで他者との共創空間を享受できる、
インフラをつくる
・浮いたコスト分を自分／社会に還元できれば
シェアハウス
共有スペース
を通して、

「社会の隙間で暮らしをDIY」することについて
本日のTopics ②

スカスカの地方都市駅前

地価＜賃料
地価が下がる（競争力を失う）要因
・郊外型店舗、モータリゼーション
賃料が下がらない要因
・ヒステレシス（履歴）効果
「昔はあんなに高く貸していたのに…」
・センチメンタル効果
「先祖代々の土地だから安くは…」
・下げ止まり
理由①

貸すつもりがない
パターン①：貸せないから、貸さない
・二階に住んでいる
・「仏壇が…」「お盆のときに…」
パターン②：貸せるけど、貸さない
・困っていない
・収益＜賃貸コスト
理由②

まとめ
✔貸すつもりがない
✔収益に合わない
借り手「家賃高すぎて採算合わない」
「郊外の方が経済合理的」
貸し手「テコ入れ（投資）しないと…」
「しかし投資の回収が困難」
気持ちの問題経済合理性の問題

「暮らしのDIY」について

「暮らしのDIY」とは
暮らしの、DIY
・ライフスタイル
＝生活様式
・価値観
・Do it yourself
・身の丈に合った実現
・好きなことを好きなように
・誰のためでもなく「自分」のため
・日常を拡げる
KEY WORD

暮らしDIYの「効用」
まちづくり社会彫刻

まちづくり編
ボトムアップ型のエリア価値向上
これまで再開発エリアとして
集客
周辺に
店舗増
Z案件に
小額投資
ネットワーク的
に集積
エリアの
価値向上
エリアの
価値向上
再開発これから
計画する人つかう人
つかう人計画する人

社会彫刻編
自ら社会に刻みを入れる
社会彫刻
“あらゆる人間は自らの創造性に
よって社会の幸福に寄与しうる、す
なわち、誰でも未来に向けて社会を
彫刻しうる”
――ヨーゼフ・ボイス
社会彫刻家
“アートが持つ創造性や想像力を用
いて、自らの生活や仕事に新たな価
値をつくり続け、行動する人”
――NPO法人インビジブル

社会彫刻編
社会彫刻家
の増加
社会は、
より豊潤な場に

市民と行政または市民どうしが、お互い
の長所を持ち寄り、補い合うことで課題
を解決し、まちづくりを進めていくのが
「長岡の協働」であり、その協働をさら
に進めて「長岡のめざすべき姿」を実現
する必要があります。
私たち長岡市民は、一人ひとりが協働の
主役としての役割を担い、お互いが支え
合い、つながり合う「笑顔いきいき・協
働のまち長岡」を実現するため、ここに
長岡市市民協働条例を制定します。
ある市の、
ある条例の、
前文です

市民と行政または市民どうしが、お互い
の長所を持ち寄り、補い合うことで課題
を解決し、まちづくりを進めていくのが
「長岡の協働」であり、その協働をさら
に進めて「長岡のめざすべき姿」を実現
する必要があります。
私たち長岡市民は、一人ひとりが協働の
主役としての役割を担い、お互いが支え
合い、つながり合う「笑顔いきいき・協
働のまち長岡」を実現するため、ここに
長岡市市民協働条例を制定します。
長岡市
市民協働条例
平成24年6月28日施行

暮らしDIYの「方法」
✔良い不動産オーナーに出会う
✔仲間を集める
✔ルールを変える

✔良い不動産オーナーに出会う
パブリックマインド
・不動産＝公共財という意識
・危機感＆焦燥感
不動産会社（元）事業者建設会社

コモンリビングを紹介してくれた
Tさん（不動産会社）
「若者の集まる長岡駅前を再び見たい。
自分ではできないからやる気のある若者に託す」
ジーエスを紹介してくれた
Iさん（建設会社）
「東京から帰郷するときに感じ
た不安。
まちの活気を取り戻すためには
遊休不動産の活用」
ジーエスを貸してくれた
Hさん（会社経営）
「Iさんがそこまで言うなら
（不安だけど）。」
長岡ベースを貸してくれた方
「若者がそこまで説得してくるなら」

✔仲間を集める
「リスク分散」と「文殊の知恵」
・DIY（Do It Yourself）⇒DIWO（Do It With Others）
・細く長く事業継続

✔ルールを変える
DIYスタイルに合わせたルール
・「原状回復義務」は外す
・DIYに即した賃料設定

特に意識していること

✔自己資金でやる
✔「みんな」と「個人」の塩梅
✔リーン・スタートアップ

✔自己資金でやる（補助金遣わない）
ゲタを履くと見えなくなる
・辞めどきが見えなくなる
・誰のためにやるか見えなくなる
・責任が霧散／資金使途がルーズになる

✔「みんな」と「個人」の塩梅
一人が植えた種を、みんなで育てる
“責任をとらない100
人の意見を集めるより、
行動する1人の覚悟の
ほうが尊い“
木下斉
DIWO
(Do it with others)

✔リーン・スタートアップ
はじめは、最小限の舞台、
最小限のインプットから
・とにかくやってみる（最小限を整えて）
⇒目的意識
・やりながら、仲間づくり／再検討
lean：
(ぜい肉がなく引き締まって)やせた

実例紹介（ジーエスのつくり方）

「ジーエス」のつくり方
4月 6月 8月2月12月
~
◆ ◆ ◆ ◆

4月 6月 8月2月12月
~
◆ ◆ ◆ ◆
模索期
・二つの失敗
準備期
・足下を整える
・メンバー
・ルール
ハードづくり期
・巻き込みながら
ソフトづくり期
・コミュニティ形成
・ルール形成

初期費用＝410,655
工事費 286,520
・ガス工事、防水工事
生活用品 58,684
・倉庫棚、電球、雑貨
材料費 57,959
・ベニヤ板、ペンキ
ゴミ処理費 7,492
・石こうボード、たたみ
空 GS
入居予定者
400,000
26,000×5
=130,000
70,000
32,000
家賃
返済
再投資
￥

まとめ（社会の隙間で暮らしをDIY）

まとめ
・まちづくり的に有効
・定常社会で幸せに暮らす、最後の切り札
暮らしをDIY
・経済合理性のないスカスカ駅前は、
暮らしをDIYする絶好のフィールド
スカスカの駅前
で、それをやる

さいごに
・欲しい未来は、私たちの一挙手一投足から
・負の不動産が、欲しい未来をつくる秘密基地

社会の隙間で暮らしをDiy！

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