こちらのスライドは、先にアップした「Webクリエイティブ職のキャリア」に関するスライドをご覧になった方からのお声がけを受け、ある会社で社員の皆さん向けにお話をさせていただいたときの抜粋（導入部と、終わりの数枚）です。そもそもキャリアって？を考えるときの参考資料に。

1. そもそも、キャリアとは何か。

2. 「キャリア」と聞いて思いつく言葉

3. 「キャリア」と聞いて思いつく言葉

4. 「キャリア」と聞いて思いつく言葉
職業
職務
地位（学位、職位）
経歴（学歴、職歴）
職務経験
業績
取得資格
能力
技能
知識
進路
これから進むべき方向性

5. 「キャリア」と聞いて思いつく言葉
職業
職務
地位（学位、職位）
経歴（学歴、職歴）
職務経験
業績
取得資格
能力
技能
知識
進路
これから進むべき方向性
「キャリア」は、どれか一つではなく、これらを
包括する統合的概念に発展してきている。

6. キャリアとは人生そのもの。人生の仕事的側面。
「キャリアデザイン入門[I]基礎力編」（大久保幸夫 日経文庫）

7. 仕事とは、社会的な意味をもって果たす役割。
＞生計を立てる手段（会社の仕事）

8. キャリアとは
生涯においてある個人が果たす一連の役割、
およびその役割の組み合わせである。
Super, D.E（キャリア研究の第一人者）

9. ●一時じゃない、生涯における一連の役割
●一点じゃない、その人のもつ役割の組み合わせ
●組織じゃない、個人にひもづくもの

10. 質問：定義に照らして、この言葉は成り立つか？
理由：
- キャリアアップする／ダウンする
- キャリアの勝ち組／負け組
- 「昇進が遅い人より早い人」「給与が低い人より高い人」
「役職が下の人より上の人」のほうが立派なキャリア
- 名誉ある地位についた人のほうがキャリアの成功者
正解：

11. 質問：定義に照らして、この言葉は成り立つか？
理由：
- キャリアアップする／ダウンする
- キャリアの勝ち組／負け組
- 「昇進が遅い人より早い人」「給与が低い人より高い人」
「役職が下の人より上の人」のほうが立派なキャリア
- 名誉ある地位についた人のほうがキャリアの成功者
正解： NO

12. 質問：定義に照らして、この言葉は成り立つか？
理由：
- キャリアアップする／ダウンする
- キャリアの勝ち組／負け組
- 「昇進が遅い人より早い人」「給与が低い人より高い人」
「役職が下の人より上の人」のほうが立派なキャリア
- 名誉ある地位についた人のほうがキャリアの成功者
正解： NO
1組織の中での職位、1業界内での地位を基
準にして人のキャリアを評価しているから

13. キャリアについて考えることに意味はあるか。

14. 7年Web業界で制作経験を積んだ
3年かけて一人前のディレクターに
転職して5年目、大手企業Webマスター
今後は独立してコンサルタントに転向
7年Web業界で制作経験を積んだ
出産・育児のため3年職を離れた
職場復帰5年目、育児と両立9-17時勤務
子どもの成長にあわせて仕事時間増やす
どちらのほうが、良いキャリア？

15. その人がどちらに納得感を得るか、の問題。
人のキャリアは他者によって評価できない。

16. 自分のキャリアは、生涯自分から切り離れない。
答えの良し悪しは、自分でしか評価できない。
自分を主語にして考える

17. ならば
自分にとって何が良いキャリアなのか、
考えてみる意味はあるんじゃないか。

18. というか
会社任せにせず、誰かのせいにせず、
自分で考えざるをえないんじゃないか。

19. キャリアを有しているのは個人である。
Douglas T. Hall

20. キャリアをデザインする3ステップ

21. 自分のキャリアをデザインする
●市場を知る
- 自分はどういう市場環境で働いているか
- どんな人材が求められているか／求められていくか
●自分を知る
- 自分は何を仕事としたいか
- 自分は仕事をする上でどんな条件をもっているか
- 自分はどんな能力をもっているか
●市場と自分をつなぎあわせる
- 自分はどういうふうに働いていけそうか
- そのために必要なことは何で、それはどう獲得していけばいいか
節目節目で自分のキャリアについて考え、意思決定する。

22. キャリアをデザインしすぎるな
キャリアの80％は予期しない偶然の出来事によって支配される。
将来の目標を明確に決めて、そこから逆算して計画的にキャリアを
つくりこんでいくような方法は現実的ではない。
オープンマインドな状態で、予期せぬ出来事を柔軟に受け止める。
計画された偶発性理論（J.D.Krumboltz, 1999）
1.大きな方向感覚を持ち、
2.節目だけはキャリアデザインし、
3.力強く行動し、
4.偶然の出会いや出来事を大切にする
「働く人のためのキャリア・デザイン」（金井壽宏 PHP新書 2002）

23. 複雑で変化の絶えない環境において個人がなす
べきことは、世の中で必要とされている仕事と
の良い相性を見出すことである。
Douglas T. Hall