1. MySQLの
トランザクション
2013/10/09 藤井
1

2. - INDEX 1.トランザクションとは
2.ストレージエンジン
3.トランザクションの開始と終了
4.ACID特性
5.オートコミット
2

3. 1.トランザクションとは
3

4. トランザクションとは
✴
1つ以上のDMLをひとかたまりにまとめたも
の
4

5. トランザクションとは
✴
1つ以上のDMLをひとかたまりにまとめたも
の
✴
Data Manipulation Language：
データ操作言語
✴
既存のテーブルを操作する
✴
SELECT（検索）, INSERT（挿入）,
UPDATE（更新）, DELETE（削除）
4

6. 逆にDMLではないものって？
5

7. DDL (Data Definition Language):
データ定義言語
6

8. DDL (Data Definition Language):
データ定義言語
•
データベースやテーブルを作成したり削除したり
する
CREATE (作成), DROP (削除), ALTER (変更)
6

9. DCL (Data Control Language):
データ操作言語
7

10. DCL (Data Control Language):
データ操作言語
•
データベースに対して行った変更を確定したり
取消したりする。
COMMIT (確定), ROLLBACK (取消),
•
また、ユーザーのデータベース操作権限の設定
や削除もする。
GRANT (権限付与), REVOKE (権限削除)
7

11. 2.ストレージエンジン
8

12. ところで、
DBMSがMySQLのすべてのデータベースで
トランザクションが使えるとは限らない！
9

13. MySQLでは、テーブルごとに2種類の
ストレージエンジンが選択できる。
10

14. MySQLでは、テーブルごとに2種類の
ストレージエンジンが選択できる。
InnoDB
10

15. MySQLでは、テーブルごとに2種類の
ストレージエンジンが選択できる。
InnoDB
MyISAM
10

16. テーブルを作成した際に設定された
ストレージエンジンを確認する方法
-- admin テーブル作成時のストレージエンジンを確認する
mysql> SHOW CREATE TABLE admin
CREATE TABLE `admin` (
`id` int(11) NOT NULL AUTO_INCREMENT,
中略
) ENGINE=InnoDB AUTO_INCREMENT=32 DEFAULT
CHARSET=utf8 ROW_FORMAT=COMPRESSED
11

17. テーブルを作成した際に設定された
ストレージエンジンを確認する方法
-- admin テーブル作成時のストレージエンジンを確認する
mysql> SHOW CREATE TABLE admin
CREATE TABLE `admin` (
`id` int(11) NOT NULL AUTO_INCREMENT,
中略
) ENGINE=InnoDB AUTO_INCREMENT=32 DEFAULT
CHARSET=utf8 ROW_FORMAT=COMPRESSED
11

18. テーブルが使用しているストレージエンジンを
変更する方法
-- admin テーブルのストレージエンジンをMyISAMに設定する
mysql> ALTER TABLE admin ENGINE=MyISAM;
12

19. テーブルが使用しているストレージエンジンを
変更する方法
-- admin テーブルのストレージエンジンをMyISAMに設定する
mysql> ALTER TABLE admin ENGINE=MyISAM;
12

20. 3.トランザクションの
開始と終了
13

21. ✴ トランザクションの構文
•
トランザクション開始文;
•
1つ以上のDML文;
•
トランザクション終了文;
14

22. ✴ トランザクションの構文
BEGIN
BEGIN WORK
•
トランザクション開始文;
•
1つ以上のDML文;
•
トランザクション終了文;
START TRANSACTION
14

23. ✴ トランザクションの構文
BEGIN
BEGIN WORK
•
トランザクション開始文;
•
1つ以上のDML文;
START TRANSACTION
COMMIT
•
トランザクション終了文;
ROLLBACK
14

24. 4.ACID特性
15

25. 4つの大事な約束事
SQL標準規格によって定められた、どんなDBMSも守らなければ
ならない一般的なルール
16

26. 4つの大事な約束事
SQL標準規格によって定められた、どんなDBMSも守らなければ
ならない一般的なルール
Atomicity - 原子性
16

27. 4つの大事な約束事
SQL標準規格によって定められた、どんなDBMSも守らなければ
ならない一般的なルール
Atomicity - 原子性
Consistency - 一貫性・整合性
16

28. 4つの大事な約束事
SQL標準規格によって定められた、どんなDBMSも守らなければ
ならない一般的なルール
Atomicity - 原子性
Consistency - 一貫性・整合性
Isolation - 独立性・隔離性
16

29. 4つの大事な約束事
SQL標準規格によって定められた、どんなDBMSも守らなければ
ならない一般的なルール
Atomicity - 原子性
Consistency - 一貫性・整合性
Isolation - 独立性・隔離性
Durability - 永続性
16

30. Atomicity - 原子性
トランザクションは、それ以上分割することのできない最小の作業単位で
あるということです。このため、トランザクションを構成する処理の結果が
すべて有効になるか、またはすべて無効になるかのいずれかであるというこ
とです。
例えば、あるトランザクションに処理 A と処理 B があるとします。処理 A
と処理 B が正しく実行されたときは両方の処理結果が有効になります。し
かし、処理 A だけ、または処理 B だけが正しく実行された場合は、両方の
処理結果が無効になります。
引用元：Webアプリ開発エンジニアのためのフィ術情報サイト［テックスコア］
http://www.techscore.com/tech/sql/SQL11/11_01.html/
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31. Atomicity - 原子性
トランザクションは、それ以上分割することのできない最小の作業単位で
あるということです。このため、トランザクションを構成する処理の結果が
すべて有効になるか、またはすべて無効になるかのいずれかであるというこ
とです。
例えば、あるトランザクションに処理 A と処理 B があるとします。処理 A
と処理 B が正しく実行されたときは両方の処理結果が有効になります。し
かし、処理 A だけ、または処理 B だけが正しく実行された場合は、両方の
処理結果が無効になります。
俺はやる時はやるぜ。
やらない時には全然やらないんだ。
中途半端にやるのは許せねえ。
引用元：Webアプリ開発エンジニアのためのフィ術情報サイト［テックスコア］
http://www.techscore.com/tech/sql/SQL11/11_01.html/
17

32. Consistency - 一貫性・整合性
データベースに設定された制約を侵して、データの整合性を満たさなくする
トランザクションの実行が中断される。
例えば、NOT NULL制約のあるカラムにNULLを登録するSQLは一文単位
で実行が取消される。つまり、実行されなかった扱いとなる。
18

33. Consistency - 一貫性・整合性
データベースに設定された制約には、
データベースに設定された制約を侵して、データの整合性を満たさなくする
トランザクションの中でも
トランザクションの実行が中断される。
例えば、NOT NULL制約のあるカラムにNULLを登録するSQLは一文単位
当然従ってもらうぜ。
で実行が取消される。つまり、実行されなかった扱いとなる。
従わねえ奴には消えてもらう。
18

34. Isolation - 独立性・隔離性
処理対象が同じトランザクションが複数同時に実行される場合、お互いに
情報が隔離・隠 された状態でデータの変更が行われる。
例えば同じデータに変更を加える、トランザクションAとBが同時に実行さ
れる場合、トランザクションAが変更中のデータをBが更に変更を加えるこ
とはできず、トランザクションAが完了し、データが確定してからBの変更
がなされる。
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35. Isolation - 独立性・隔離性
おっと、
一度に処理できるトランザクションは
ひとつまでだ。
すまないが、並んでくれ。
処理対象が同じトランザクションが複数同時に実行される場合、お互いに
情報が隔離・隠 された状態でデータの変更が行われる。
例えば同じデータに変更を加える、トランザクションAとBが同時に実行さ
れる場合、トランザクションAが変更中のデータをBが更に変更を加えるこ
とはできず、トランザクションAが完了し、データが確定してからBの変更
がなされる。
19

36. Durability - 永続性
コミットまたはロールバックにより、トランザクションが終了した段階で、
その状態が保存される。
たとえシステム障害によりデータが失われたとしても、この永続性によりデ
ータの復旧が可能となる。
具体的な方法として、トランザクションの実行記録をログとして保存してお
き、そのログを使って障害前の状態に復旧する。
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37. Durability - 永続性
コミットまたはロールバックにより、トランザクションが終了した段階で、
その状態が保存される。
たとえシステム障害によりデータが失われたとしても、この永続性によりデ
ータの復旧が可能となる。
具体的な方法として、トランザクションの実行記録をログとして保存してお
き、そのログを使って障害前の状態に復旧する。
永遠が約束されたものがあるかって？
…俺たちにはログがあるじゃないか。
20

38. 5.オートコミット
21

39. MySQLではトランザクションを開始せずに、
DML文を実行した場合、その都度COMMITを
実行しなくてもそのDML文による更新が反映
される。
22

40. つまり、MySQLでは明示的にトランザクションを
開始しないと、一文ごとに自動的にCOMMITさ
れ、処理が確定される。
この機能を と呼ぶ。
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41. つまり、MySQLでは明示的にトランザクションを
開始しないと、一文ごとに自動的にCOMMITさ
れ、処理が確定される。
この機能を と呼ぶ。
オートコミット
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42. オートコミットの設定を確認する方法
mysql> SELECT @@autocommit;
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43. オートコミットの設定を確認する方法
mysql> SELECT @@autocommit;
+--------------+
|
@@autocommit
|
+--------------+
|
1
|
+--------------+
24

44. オートコミットの設定を確認する方法
mysql> SELECT @@autocommit;
+--------------+
|
@@autocommit
|
0:無効
+--------------+
1:有効
|
1
|
+--------------+
24

45. オートコミットの設定を変更する方法
--
非自動コミットモードに設定する方法
mysql> SET AUTOCOMMIT=0;
25

46. - まとめ 1.トランザクションとは
2.ストレージエンジン
3.トランザクションの開始と終了
4.ACID特性
5.オートコミット
26

47. That s all.
Thank you for your attention.
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