関西 Debian + LILO + 東海道らぐ + openSUSE 合同 LT 大会での発表資料です。写真は一部追加してます。 https://debianjp.connpass.com/event/161613/

1. 榎 真治 (shinji.enoki@gmail.com)
LibreOffice 日本語チーム
in 関西 Debian + LILO + 東海道らぐ + openSUSE 合同 LT 大会
2020-01-26
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LibreOffice コミュニティの取り組み：
LibreOffice10 周年をむかえて

2. 自己紹介：榎真治
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LibreOffice日本語チームメンバー(2011-)
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The Document Foundationメンバー(2014-)
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LILO、東海道らぐ、関西Deibian(最近は年1-2回参
加)、openSUSE(Asia Summitなど時々参加)
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その他
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日本UNIXユーザ会幹事、OSC大阪ローカル実行委員、
関西オープンフォーラム実行委員、etc...

3. 祝！
LibreOffice 10周年/OpenOffice.orgから20周年

4. LibreOffice の歴史（最初のころ）
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2010年9月にOpenOffice.orgからフォーク
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2011年1月ファーストリリースの3.3をリリース
– OpenOffice.org 3.3への開発ブランチからフォークした
から？
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2011年10月：第1回カンファレンスをパリで
●
2012年2月The Document Foundationを法人化完了
– ドイツ・ベルリンに財団法人

5. LibreOffice Conference 2011 パリ

7. 前にボードメンバ？が集まってQ&Aセッション
みんな若い...

8. 安部さんの発表の様子

9. LibreOffice Conference 2012 ベルリン

10. 小笠原さんの発表の様子

11. openSUSE Con に参加のためベルリンからプラハへ
列車で移動中。食堂車にて

13. LibreOffice Conference 2013 ミラノ

14. 技術的な意思決定を行うEngineering Steering
Committeeの公開ミーティングの様子

15. Koheiさんの発表

16. LibreOffice Conference 2015 オーフス、デンマークLibreOffice Conference 2015 オーフス、デンマーク

17. ランチタイムに外で。イタリアチーム

19. LibreOffice Conference 2016 ブルノ、チェコ

20. カンファレンス前日のコミュニティミーティング

22. LibreOffice Conference 2017 ローマ

23. 台湾から参加の4人

24. 終わって翌日の非公式ディナー

25. LibreOffice Conference 2018 ティラナ、アルバニア

26. ローカルのカンファレンス・オーガナイズチーム

27. LibreOffice Conference 2019 アルメリア、スペイン

29. ●
オンライン版: LibreOffice Online
– ブラウザで編集
– バックエンドでデスクトップ版が動作
– 機能も増えて、ロードも早くなってきた
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モバイル版
– Android版ビューアがリリースされていた
– LOOLベースで作りなおしたiOS/Android版が昨年末に出てき
た。品質や機能は今後に期待

30. コメントもつけられて文章のレビューに便利
原稿も URL を送り納品
（これは日経 Linux の原稿）

31. TDFのNext Decade Manifesto
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Our Values
– デジタルデバイドの解消
– 母語の保護
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誰もが母語にローカライズしたり母語で利用できるよう
にできる
– ODFの推進
– オープンで透明性のある開発

32. The Document Foundation
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LibreOfficeの活動を支えるためにコミュニティメンバが作った
– LibreOfficeコミュニティで活動している人の多くはメンバに
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法人化：ドイツ・ベルリンに財団法人
– お金を扱ったり、サーバを維持したり、リリースするなど法
人が必要なケースも多い
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メンバ−シップ：継続的に貢献している人
– 毎年更新を申請：活動内容を申告

33. The Document Foundation (2)
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民主的な仕組み：ボードはメンバーの投票で決めるなど
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Bodyは3つから構成
– Board of Directors(BoD): 意思決定（取締役のようなもの）
– Membership Committee：メンバの申請/更新などの処理。BoDの選挙管理
– Board of Trustees ：メンバのこと。200名以上
●
それ以外
– Engineering Steering Committee：技術的な意思決定
– Advisory Board： スポンサーと他のOSSコミュニティ
– スタッフ：10名（コミュニティメンバをフルタイム/パートタイムで）

34. BoD:LibreOffice Con 2019での紹介（昨年末に改選）

35. LibOCon2019でMembership Committeeの紹介

36. TDFのスタッフ

37. ずっと6ヶ月毎に安定してリリース
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タイムベースリリース
– 開発が安定したリズムになった
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いつまでにメインラインに入ればリリースに入るかわかる
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6ヶ月ごとなので頑張ってリリースに突っ込む必要もない
– ユーザ側としても予測しやすい
– OpenOffice.org時代はタイミングが読みづらかった..

38. オープンで透明な開発
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意思決定はできるだけ民主的、オープンな場で
●
パッチ
– コミッタがレビューして、メインならコミッタ1名が通せば
入る
– コミットもできるだけ放置せずにレビューしようという姿勢
– OpenOffice.org時代はSun/Oracleメンバしか入れられな
かった

39. コミュニティによる意思決定
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MLのアーカイブ、ミーティングの議事録は公開
– BoD、ESC、マーケティング、QAなど
– もちろん非公開パートは公開されないです
– どのOSSコミュニティでもだいたい公開されてそうですが
実質的にはどこかの会社が意思決定しているところも...
●
LibreOfficeはコミュニティで意思決定している
– BoDで同じ所属の人は1/3を越えない（2名まで）
●
先日の選挙では、Collaboraメンバが3名投票で入ったが2名までに

40. うまくいったところ
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OpenOffice.org時代に比べても多くの人が参加
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カジュアルな貢献者もしやすく
– とはいえ、簡単にはやりにくいのは課題
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公平感、自分たちのコミュニティという感覚は強いと
思う
●
コミュニティとして安定、プロダクトも着実に開発

41. 今後の挑戦
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オンライン版やモバイル版がまだ途上
– LibreOffice Onlineはだいぶ使えるレベルに
– モバイル版は作りなおしてまだこれから
– デスクトップだけでは...
●
新しい貢献者はもっと
– 新しい人は一定数入ってきているが、中心メンバはや
や年齢があがってきている

42. まとめ
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LibreOffice10周年
●
コミュニティベースで、オープンで民主的にやってき
た
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貢献者もそれなりに獲得し、開発速度もボチボチ
●
法人化でちゃんとまわせている
●
オンライン版、モバイル版がどこまでいけるか

43. 告知：LibreOffice Kaigi 2020
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2020/3/7: LibreOffice Kaigi
– GMO Yours大阪
– キーノート+6セッション+LT
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2020/3/8: hackfest
– JUSO Coworking
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来週くらいに？Conpassオープン予定