Code for Japanの地域フィールドラボ活動報告会の発表資料です。本資料は鎌倉市で「民間企業のノウハウを導入した市役所働き方改革の推進」に取り組んだ蒲原さん（サイボウズ）の資料になります。

1. 地域フィールドラボ（鎌倉市） 報告資料
～テーマ：働き方改革の推進～
サイボウズ株式会社
蒲原 大輔
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2. ▌自治体でも採用難が続出
▌働きがいで選ばれる採用競争の時代へ
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働き方改革の目的
職員にとって働きがいのある組織を創る
＝ 働き方改革

3. 3
3つの問題を設定
情報の分散による
負担の増加
スキル・ノウハウを
共有する仕組みが
ない
コミュニケーションの
仕組みがない
チームではなく、個人プレーが中心の働き方
仕事に対する負担感が先行し、「働きがい」を感じられない
非効率な業務プロセス
起きている事象
原因
解決すべき
問題

4. ①ITを活用した業務改善
（道水路管理課 職員力向上プロジェクト）
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情報の分散による
負担の増加
スキル・ノウハウを
共有する仕組みが
ない
コミュニケーションの
仕組みがない

5. 道水路管理課で起こっていた問題
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新規案件（年間） 100件
過年度申請分（累計） 190件
時間がなくて新規案件の
対応だけで手一杯…
過年度分の処理が進まずクレームに発展することも

6. 現状の業務プロセス
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進捗管理シート 経過メモ作業調書 作業調書台帳
境界担当 台帳担当
• 申請がある度に、以下のようなファイルを作成または更新している

7. 問題点：転記やチェック作業に時間がかかる
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進捗管理シート
作業調書
経過メモ
決裁文書
測量立会の
依頼文
業者への発注書
測量業者
地権者A
地権者B
図面交付の
送付文
申請書原本
関連文書
（法務局から取り寄せた
書類等）

8. 業務アプリの作成による、改善効果の検証
8

9. 作成したアプリの概要
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立会依頼文 発注書
測量業者
地権者A
地権者B
図面交付の
送付文
決裁文書アプリ
市HP
アプリ内のデータを基に
各文書を自動作成する
申請の電子化

10. 10
各ステップでの業務削減時間を試算
申請書
ダウンロード
窓口で申請受理
内容確認
査定受付簿 進捗記載
（Excel）に転記
資料集め
・法務局
・執務室
作業調書
（Word+手書き）
経過メモ記載
業者に依頼 図面受理
境界確定立会
案内文を作成
（Word）
立会実施
納品
（紙+CD等）
検査
検収
図面交付の
決裁作成
支出
作業調書台帳（S
番）Excelに転記
台帳補正
実施
境界担当 台帳担当
土地境界
確定承諾書
の作成
業者発注の
起案作成
処理時間
不要になった
タスク
効率化された
タスク
▲5分
▲20分
▲30分 ▲5分 ▲30分
▲10分▲10分
1件につき110分削減

11. ②タスクマネジメントスキルの向上
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情報の分散による
負担の増加
スキル・ノウハウを
共有する仕組みが
ない
コミュニケーションの
仕組みがない

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タスクマネジメント向上に向けた取組
▌勉強会でのインプット（かんばん）
▌各部署での実践
▌振り返りと改善
▌（ノウハウを庁内に共有）
勉強会
振り返り

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活動の効果（ご協力いただいた方からのフィードバック）
スマートフォンからも確認出来るため、空き時間に段
取りを確認して業務がスムーズに進むようになった。
タスクを付せんに全て書き出し一覧化することで、抜け漏れ
なく段取りできるようになった。プライベートな時間に仕事のこ
とを考えなくなった。

14. ③コミュニケーションの仕組み化
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情報の分散による
負担の増加
スキル・ノウハウを
共有する仕組みが
ない
コミュニケーションの
仕組みがない

15. 現在の問題点
▌健康福祉部のケース
⚫ 始業すると同時に窓口、電話対応がスタート
⚫ スピーディに処理を進めていく必要があり、相談の時間を取りづらい
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職員から上司・先輩に対して、集中して仕事の相談をする時間が取りづらい
懸案事項を抱え込むことで、対応が後手に回るリスク。精神的な負担にも
仕事の不安が
頭から離れない…

16. 解決に向けたトライ：「1on1」の実践
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17. ▌行ったこと
⚫ 配属1~2年目の職員と係長にて実施
⚫ 業務時間内に、別室で1on1を行う（10~15分程度）
⚫ 業務の進捗とスケジューリングについて認識合わせ
▌効果
⚫ 係長：「慌ただしい執務室から離れることで、しっかりと話し合える」
⚫ 職員：「不安に思っていた点を解消できた。相談の時間が確保され
ていると助かる」
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健康福祉部での実践と効果
コミュニケーションの機会を「仕組み」として用意すると、安心して話すことができる

18. 実施したこと
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情報の分散による
負担の増加
スキル・ノウハウを
共有する仕組みが
ない
コミュニケーションの
仕組みがない
業務アプリによる
情報共有化 タスクマネジメントの
ノウハウ共有
1on1の実践

19. ▌職員の協力（好意）により、小さな改善事例がいくつかできた。
▌フェローがいなくても持続する、拡張する仕組みづくりはできなかった。
➢ 市長や管理職など、キーマンを早い段階で巻き込むアクションが必要
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振り返り

20. 20
ご清聴ありがとうございました。