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ISSN 2187-4115
ライブラリー・リソース・ガイド 第11号/2015年 春号
発行/アカデミック・リソース・ガイド株式会社
Library Resource Guide
特別寄稿 岡本真
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
─「神奈川の県立図書館を考える会」の活動から
司書名鑑 No.7 柳与志夫(東京文化資源会議事務局長)
マガジン航 Pick Up Vol.1
貧困から図書館について考える[伊達文]
特集 LRG編集部
「アーカイブサミット2015」を総括する
LRG Library Resource Guide
ライブラリー・リソース・ガイド
第11号/2015年 春号
発行/アカデミック・リソース・ガイド株式会社
特別寄稿 岡本真
ライブラリーアドボカシーの
重要性とその実践
――「神奈川の県立図書館を考える会」の活動から
マガジン航 Pick Up Vol.1
貧困から図書館について考える[伊達文]
司書名鑑 No.7 柳与志夫(東京文化資源会議事務局長)
特集 LRG編集部
「アーカイブサミット2015」を総括する
002 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
巻頭言
2015年冬号で記念すべき第10号に到達した『ライブラリー・リソース・ガイ
ド』ですが、今号から、また新たなスタートを切ります。この第11号を起点に次
の大台をめざして、「急がずに、しかし休まずに」の精神で一歩一歩、進んでいき
ます。
さて、本誌は、今号から編集方針を刷新しています。その結果、一部の企画が
休止になり、今後、試行錯誤の面もあるかと思いますが、ご寛恕いただければ幸
いです。今後の編集方針は、より「雑誌らしさ」を追求していくことを目標として
います。しかし「雑誌らしさ」とはなんでしょうか。これは、単にその定義を明ら
かにすればよいというものではないと考えています。読者の皆さまには、本誌の
これからのトライアルの中から、私たちが考える「雑誌らしさ」を感じていただけ
たらと思います。
さて、編集方針の刷新とともに、本誌の大きな変化にふれておきましょう。
2015年4月、本誌を発行するアカデミック・リソース・ガイド株式会社は、「マ
ガジン航」(http://magazine-k.jp/)への支援を表明しました。これにより、「マ
ガジン航」も新たなスタートを切ったといえるでしょう。「マガジン航」は、
1.電子ネットワーク時代にふさわしいメディアの新しい作りかた
2.図書館やアーカイブなど知識の公共インフラのありかた
3.学術研究者や作家による知と創造の新しい生産・流通のありかた
巻頭言 混じり合い、つながり合う雑誌へ
003ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
巻頭言
に焦点をあてた「本と人と社会の関係をめぐる良質な議論の場」です。2009年の
創刊以来、活発な活動を展開してきており、私も幾度も寄稿しています。
アカデミック・リソース・ガイド株式会社のコンテンツメディアである本誌
「LRG」はもちろんのこと、メールマガジン「ACADEMIC RESOURCE GUIDE
(ARG)」(http://www.arg.ne.jp/)は、「マガジン航」との連携を図ることで、そ
れぞれの独立性・独自性は維持しながらも、互いに混じり合い、つながり合うメ
ディア展開を進めていきます。
すでに「マガジン航」とは、本誌第7号(2014年春号)にてコラボレーションの
実績を積んでいます(特別座談会「未来の図書館をつくる」内沼晋太郎 河村奨
高橋征義 吉本龍司)。今後もこのようなメディアを越境する複合的・融合的な
試みに挑み、「図書館」に閉じない、新しいライブラリーマガジンの不断の実現に
取り組んでいきます。なお、巻末の次号予告に、編集方針の刷新に伴って実施す
る新たな取り組みに関するお知らせを掲載していますので、ぜひご覧ください。
004 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
巻頭言
さて、今号は、下記の構成となっています。
・特別寄稿「ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
     ──『神奈川の県立図書館を考える会』の活動から」(岡本真)
・特集「アーカイブサミット2015を総括する」(LRG編集部)
・マガジン航 Pick Up Vol.1「貧困から図書館について考える」(伊達文)
・司書名鑑No.7「柳与志夫」(東京文化資源会議事務局長)
特別寄稿は私自身の手によるものです(執筆協力=森旭彦)。思い起こせば、
U40 - Future Librarian(2009年)、saveMLAK(2011年)、神奈川の県立図
書館を考える会(2012年)とさまざまな活動を展開してきましたが、これらの活
動は、後知恵であとづけするなら、「アドボカシー」という言葉に集約されると考
えています。「アドボカシー」とは、そもそもなんなのか。この言葉を10年以上
前に知ったときには、皆目見当も尽きませんでしたが、前述の活動を通して、私
なりのイメージがまとまってきました。今特集では、そのイメージをもう少し具
体化してみたつもりです。
特集「アーカイブサミット2015を総括する」は、2015年1月に千代田区立日
比谷図書文化館で開催された同サミットをクリティカルに継承し、日本における
アーカイブ発展の土台の一つとする試みです。このサミットの記録はすでに公表
されていますが、今回の特集では、同サミットにおける問題提起を受け止めて咀
005ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
巻頭言
嚼するイベント、第5回LRGフォーラム「これからのアーカイブを考える ─アー
カイブサミット2015を受けて」(2015年4月、さくらWORKS<関内>)で語
られた論点を中心に構成しています。この特集が、今後も開催が想定されている
というアーカイブサミットのさらなる発展に寄与するところがあればと願います。
司書名鑑では、このアーカイブサミットの立役者のひとりでもある柳与志夫さ
んにご登場いただきました。この司書名鑑には、LRG編集部が「これからの司書」
のロールモデルと考える方々にご登場いただいています。今回、ご登場いただい
た柳さんにもそのような視点からインタビューをお願いしました。国立国会図書
館に在職中のさまざまなお取り組みはもちろん、同館を定年退職されたいま、ど
のような人生を歩まれていくのか、プロフェッショナルの背中をぜひご覧くださ
い。
なお、引き続きのお願いではありますが、本誌の定期購読や機関購読をお願い
いたします。また、毎号スポンサー広告を掲載しておりますが、スポンサーとし
てのご協力のお申し出も歓迎です。また、本誌の委託販売を受けてくださるとい
うご提案も歓迎です。あくまでアカデミック・リソース・ガイド株式会社の事業
責任に基づいて刊行される本誌ではありますが、同時に支え合い、つながり合う
編集・発行体制の実現にも挑戦していきます。
編集兼発行人:岡本真
巻 頭 言 混じり合い、つながり合う雑誌へ[岡本真]…………………………………… 002
特 別 寄 稿 ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
         ――「神奈川の県立図書館を考える会」の活動から[岡本真] ……………………… 007
特   集 「アーカイブサミット2015」を総括する[LRG編集部]……………………… 077
LRG CONTENTS
Library Resource Guide
ライブラリー・リソース・ガイド 第11号/2015年 春号
マガジン航 Pick Up Vol.1 貧困から図書館について考える[伊達文]
司書名鑑 No.7 柳与志夫(東京文化資源会議事務局長)
アカデミック・リソース・ガイド株式会社 業務実績 定期報告
次号予告
定期購読・バックナンバーのご案内
特別再録
「アーカイブサミット2015」シンポジウム
[司会:吉見俊哉 アンドルー・ゴードン 高野明彦 福井健策 森まゆみ]
第5回LRGフォーラム 
これからのアーカイブを考える─「アーカイブサミット2015」を受けて
[司会:仲俣暁生 古賀崇 平野泉 水島久光]
………………………………………………… 078
……… 112
…………………………… 132
…………………………………………… 140
…………………………………………………… 147
…………………………………………………………………………………………………………… 151
……………………………………………………………………………… 152
特別寄稿 岡本真
ライブラリーアドボカシーの
重要性とその実践
──「神奈川の県立図書館を考える会」の活動から
008 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
海外では広く認識されているが、日本ではあまり普及していない「アドボカ
シー」(advocacy)という言葉。みなさんは、どのようなシーンで目や耳にする
だろう? そもそもアドボカシーという言葉には日本語の定訳がなく、「擁護」
という少し難しい訳が当てられることが多いが、概念としては「支持しています、
と意思表明すること」、すなわち存在すべき価値・権利を正しく主張することに
当たる。
例えば「チャイルドアドボカシー」という言葉があるが、これは「子どもの権利
を擁護する」といったニュアンスであり、広くは「子どもの人権を擁護する」と
いった意味で用いられる。人権、つまり「人が生まれながらに持っている、幸せ
に生きていく権利」に対する理解は近代社会で普及したが、その理解が常に守ら
れると限らないのは、世界の悲しい現実に目を向ければ容易に想像がつくだろう。
そしてアドボカシー活動とは、紛争や災害時などの危機的状況下においても、本
来あるべき権利や享受されるべき社会的機能が損なわれないように、常にその価
値を主張し続けることをいう。いま日本の図書館に必要なのは、まさに「ライブ
ラリーアドボカシー」であると私は考える。ちなみに先進的な図書館文化を持つ
アメリカでは、国民の知性を正しく育み、均等な教育機会を提供するためのライ
ブラリーアドボカシーへの活動が一般的に行われており、広く認知されている。
では、これから「神奈川県立図書館の問題」をめぐる私のアドボカシー活動をお話
しながら、その重要性に触れていこうと思う。
1973年生まれ。国際基督教大学(ICU)卒。編集者等を経て、1999年、ヤフー
株式会社に入社 Yahoo!知恵袋等の企画・設計を担当。1998年に創刊したメー
ルマガジンACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)(週刊/5000部)を母体に、
アカデミック・リソース・ガイド株式会社を設立。「学問を生かす社会へ」をビジョ
ンに掲げ、全国各地で新図書館等の文化機関の整備に関わるほか、ウェブ業界を
中心とした産官学連携に従事。近著に『未来の図書館、はじめませんか?』(青弓社、
2014年)がある。
岡本 真(おかもと・まこと)
ライブラリーアドボカシーの重要性と
その実践 ─「神奈川の県立図書館を考える会」の活動から
009ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
私がライブラリーアドボカシーを考えるようになったのは、東日本大震災が一
つの契機となった。相当数の図書館が被災し、私が支援で関わってきた宮城県名
取市の図書館、さらには南三陸町や陸前高田市の図書館は、復興が進む今でさえ、
依然として仮設図書館のままだ。
震災の復興支援に関わっていくなかで、私が常に危機的に感じていたのは、「図
書館などの文化施設は、復興が後回しにされる」ということだった。復興支援活
動は、社会的機能を最低限の状態まで戻すことが望まれる。すなわち「本来ある
べき事柄を回復すること」こそが最低限の復興支援活動だが、非常下においては
本来あるべき事柄の中に「図書館は含まれなくて当然」という空気があり、その空
気の中では「図書館を再建することにお金を使っていいのか? 他にもっとやる
べきことがあるのではないか」という議論が生まれた。
復興支援の前提として、「本来あるべき事柄を回復すること」というビジョンを
明確に持たなければ、被災地以外で当然のようにできていることが、被災地では
いつまでもできないという事態を招いてしまう。これは平等性の観点から見て
由々しき事態だ。このような危機意識こそ、私のライブラリーアドボカシー活動
の原点である。
そうした危機意識を持つなかで、神奈川県立図書館の問題が浮上した。事の発
端は、2012年10月。神奈川県の緊急財政対策本部による「緊急財政対策」の発表
だった。翌11月には黒岩祐治神奈川県知事自らが「緊急財政アピール」をし、神
奈川県の財政状況について発表を行った。その内容は「向こう2年間で約1,600
億円の財源が不足する」というものだった。
これに対し、神奈川県が打ち出した政策の一つに「県が有している施設を一律
に見直す」というものがあった。県が保有する全ての施設をリストアップし(公
園や自然村のような施設、博物館などが含まれる)、一切の聖域をつくらずにフ
ラットな視点でその存続を見直すのだ。そして、4つの選択肢が明示された。
1つ目は、施設そのものを廃止すること。2つ目は、市町村や民間に委譲する
こと。3つ目は指定管理者制度などの民間活力を導入すること。4つ目は運営や
収支の改善をはかり、引き続き県が直営で行うことであった。
 
この選択肢を前に、神奈川県が県立図書館に対してとった対処は、「図書館機
神奈川県立図書館が「読めない・借りられない」図書館に !?
010 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
能の純化・集約化の検討」だった。神奈川県は、神奈川県立図書館(横浜紅葉ケ
丘)と神奈川県立川崎図書館(以下、川崎図書館)の2館の県立図書館を持ってい
る。
当時の県側の説明によると「純化・集約化」とは、川崎図書館を廃止して、神奈
川県立図書館に一本化すること。そして、神奈川県立図書館の「閲覧・貸出サー
ビスの事実上の廃止」だった。つまり、神奈川県立図書館では、本の閲覧・貸出
ができないようになる。しかし市町村の図書館を通じて、県立図書館の本を取り
寄せることに関しては対応を継続する。そして専門書を集め、図書館の相互貸借
のシステムを運営し、司書の研修などを行う、つまり県立図書館は市町村図書館
への支援に特化するということが示された。
実際、貸出を行わない都道府県立図書館は存在する。例えば東京都立中央図書
館は貸出を行わず、閲覧のみだ。神奈川県立図書館のケースが前代未聞なのは、
「閲覧もさせない」という点である。この政策は、いわば県立図書館を書庫に変
えてしまうというものだ。図書館業界に動揺が走った。この政策が施行されれば、
県立図書館で本を借りることも、読むこともできない。つまり、神奈川県立図書
館が一般県民に開放されなくなるのである。
しかし、神奈川県の提案は「閲覧・貸出の廃止」を別とすれば、分からなくもな
い提案ではある。対人サービスをやめれば人件費が大幅に下がる。それによるコ
ストカットを期待してのことだろう。川崎図書館の廃止もやむを得ないとも考え
られる。同図書館はとても古く、川崎市から借用していた土地の返却年限が迫っ
ていたからだ。
神奈川県は、社会・人文系リサーチライブラリー、平たくいえば一般的な総合
的県立図書館である神奈川県立図書館と、科学と産業の情報ライブラリー、つま
り専門図書館である川崎図書館を明確に性格分けをして、運営を行ってきた。で
は、それぞれの館の特色と実力を見てみよう。
神奈川県立図書館には、県立図書館の蔵書と県下の図書館の蔵書を横断して検
索できる「KL-NET(神奈川県図書館情報ネットワーク・システム)」という仕組
みがある。これを使えば神奈川県下の本がどこの図書館に所蔵されているか一目
瞭然になる。そして見つかれば、近隣の図書館同士で本の貸し借り、つまり「相
神奈川県立図書館の実力
011ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
互貸借」を行う。県立図書館と一体になって利用者の利便性向上に貢献する仕組
みを構築しているのである(なお、KL-NETは神奈川県立図書館が構築したシス
テムだが、非常に歴史があり、図書館の検索システムの中では評価が高いほうと
いえる)。
また神奈川県立図書館らしい仕事としては、「かながわ資料室」の貴重資料があ
る。図書館にとって地域資料の収集は大きな役割の一つだが、「かながわ資料室」
は、神奈川県に関するあらゆる資料を全国から集めている。神奈川県の場合、中
世に鎌倉幕府が置かれていたため、全国のどこであっても地元の中世史、いわゆ
る自治体史をつくる際には、必ず神奈川県の言及がなされるからだ。また、鎌倉
時代について言及される調査する際には、神奈川県の地域資料が、日本史規模の
発見に重要な意味を持つ。こうした背景から、「かながわ資料室」では地域資料、
自治体史を全国から収集し、神奈川県がどのように言及されているかを捉えられ
るようにしてきたのである。
さらに神奈川県立図書館では、「戦時文庫」を収蔵している。これは文部省が戦
時中に戦意高揚策として配っていた本である。これらの資料は、当時の対外的膨
張政策をいかに国民に刷り込んだか、その歴史を克明に物語る。この「戦時文庫」
の中には、国立国会図書館ですら持っていない本も相当数含まれており、プロパ
ガンダなど、戦時下の世相を研究する人にとっては、ここでしか見られない資料
になるだろう。また、これらは目録がデジタル化されているため、誰でもイン
ターネットで概要をつかめるようになっている。こうした資料は、戦後にその多
くが失われてしまうものだが、神奈川県立図書館はそれらを丁寧に保管していた。
まさに図書館機能の鏡ともいえる収集力だ。それ以外にも雑誌の創刊号のコレク
ション、また、福沢諭吉『学問のすゝめ』など明治以降約130年間のベストセラー
を集めた「ベストセラーズ文庫」などがある。
神奈川県立図書館が整備された1954年は戦後であり、図書館の平均的な歴史
から見ればそれほど長くはない。にも関わらず、これだけ独自性が高く、文化的
価値の高い資料を収集しているのは、注目に値する。
 
川崎図書館は科学技術関係の資料の所蔵に関して、日本屈指の図書館の一つだ。
世界的に評価が高い日本の会社史、経済団体史、労働組合史の資料が揃っており、
川崎図書館をハブにした地域と産業
012 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
神戸大学や龍谷大学など、大学図書館で社史収集に力を入れているところはある
が、公共図書館では他に類を見ない。これらの社史コレクションは、日本国内だ
けでなく、海外の研究者にとっても非常に重宝されている資料であり、専門家集
団をはじめとする利用者から、ビジネス支援や専門的な科学技術情報の提供にお
いて、非常に高い評価を得ていた。
川崎図書館が産業支援に力を入れてきたのには、理由がある。その理由には、
川崎市が神奈川県内でもトップクラスの工業地帯であり、町工場のひしめく大田
区に近いことが挙げられる。 川崎市にある大企業と大田区の町工場は、密接に
つながり合って産業を生み出しており、川崎図書館の資料群は、例えば川崎市内
に立地する東芝や富士通などの大手企業や、大田区にある中小企業、双方にとっ
て重宝する知識なのである。
特に川崎市は、図書館の利用者団体が非常に高度に組織されており、とりわけ
「神奈川県資料室研究会」(神資研)には100社近い名だたる企業が名を連ねている。
この研究会は、いってみれば川崎図書館の法人ユーザーグループのようなものだ。
そして、この会の最も重要な役割が「川崎図書館の在宅利用文献複写サービス」で
ある。これは、神奈川県資料室研究会にお金を預けておくと、川崎図書館で複写
サービスを受ける際にかかる料金の精算をしてくれるという対企業向けのサービ
スだ。社内にはない文献を使いたい場合、図書館に依頼すると複写して送ってく
れるのだが、その都度、図書館と精算するのは面倒なので、この団体が料金の精
算を代行するのだ。公共図書館のこのようなサービスは、企業にとって非常に貴
重である。なぜなら、図書館は利用者の秘密を厳守するので信頼度が高い。他の
何者にもとって代われない役割がそこにあるのだ。さらに、この会の正会員は川
崎図書館だけではなく、神奈川県立図書館からも「団体貸出」が受けられるように
なる。
川崎図書館が特に産業界から重宝されるようになった背景の理由の一つとして
は、バブル以降、企業の多くが中央研究所を縮小・閉鎖してきたことが挙げられ
る。図書室や資料室が削減されるなかで、「公共図書館をもっと賢く利用すれば
いいんじゃないか?」といった発想が生まれ、神奈川県資料室研究会のような団
体が、川崎図書館内に事務局を置き、うまく連携しながらサービスを行ってきた
のだ。
このように神奈川の県立図書館は、特徴的な2つの図書館によって成り立って
いる。したがって、どちらか一館さえ残せば、もう一館がなくてもよいというも
013ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
のではない。
また、神奈川県立図書館で直接的に閲覧も貸出もできなくなれば、独自性の高
いコレクションを有しているにもかかわらず、宝の持ち腐れというものだ。実
際、「かながわ資料室」に行くと「こんな文献にも、神奈川県のことが触れられて
いるのか」と感動するくらいだ。棚を見て情報を探すこと自体に価値があるのに、
OPACで調べるだけになるのは惜しい。
川崎図書館も廃止が実行されれば、川崎の産業と地域を密接に結びつけてきた
役割が失われる。こうした点を問題視する声が、市民や図書館関係者から吹き上
がったのだった。
県側もこうした神奈川県立図書館の取り組みを知っており、対応については慎
重に考えたと思われる。
県立図書館の役割は、県下全域にサービスを行えるように、市町村の図書館を
支援していくことが本来の重要な役割だ。こうした面から考えると、神奈川県が
提案した純化案は「直接サービスをやめて、間接サービスに移行する」という本来
の重要な役割に徹するアイデアだったといえるだろう。では、なぜこの案が適切
な理解を促せなかったかといえば、県立図書館の役割を押さえる上で前提となる、
その県、つまり神奈川県の状況を適切に把握することが欠けていたからだろう。
では、神奈川県の状況を説明しよう。人口900万人が暮らす神奈川県が特徴
的なのは、横浜、川崎、相模原の3つの政令指定都市を持っていることだ。1つ
の県内に3つも政令指定都市があるのは、神奈川県だけである。政令指定都市は
行政の大部分を市が直接的に行うため、これらの地域に神奈川県庁の仕事は、ほ
ぼないと言っていい。したがって、神奈川県庁の主たる仕事は、神奈川県の西側
と湘南地域、そして横須賀、三浦半島エリアになる。
また神奈川県の場合は、横浜と川崎に人口が集中しており、380万人が横浜、
140万人が川崎に住んでおり、この2つの自治体だけで神奈川県の人口の過半数
を占めていることになる。こうした状況下において、横浜と川崎に県立図書館が
あったのである。もっとも複数の県立図書館があるということは決して珍しいこ
とではなく、東京都も日比谷の図書館を千代田区に移管したが、それまでは日比
谷も入れて、多摩・中央・日比谷の3館体制であった。千葉県も千葉県立中央図
3 つの政令都市を持つ神奈川県の独自性
014 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
書館と東部図書館、西部図書館の3館体制である。埼玉県も、久喜と熊谷の2館
体制だ。
「県立図書館がたくさんあった時代」を共通して経験している地域で有名なのは
長崎県立図書館で、その範囲は壱岐や五島におよび、最も多かった時は30館を
数えたという説もある。それゆえか現在の長崎県立図書館は、「長崎県立長崎図
書館」という名称で、少々くどく「長崎」が入っているのは、長崎県立壱岐図書館
や長崎県立対馬図書館があったときの名残である。
いづれにせよ、大きな流れとしては、市町村が図書館を自主財源で整備する過
程において、沖縄県立図書館が宮古島と石垣島にあった分館を廃止してきたよう
に、県は徐々に撤退をしてきた。県が複数館を持つ体制は徐々に減じている。
こうして神奈川県立図書館をめぐる問題は、少しづつ人々に重要視されるよう
になった。神奈川県図書館協会などの様々な団体が要望書を提出し、私もアド
2012年3月29日(木) 2012年5月26日(土) 2012年7月18日(水) 2012年9月17日(月)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
神奈川県緊急財政対策本部調
査会(第1回)開催、「聖域なき
議論」方針を表明
神奈川県緊急財政対策本部調
査会(第2回)開催、県有施設「3
年間で原則廃止」方針を提案
神奈川県緊急財政対策本部調
査会(第3回)開催、「県有施設
の原則全廃」を含む中間提言
を提出
神奈川県緊急財政対策本部調
査会(第4回)開催、「県有施設
の原則全廃」方針のまま最終
報告を提出
■神奈川の県立図書館をめぐるライブラリーアドボカシー表
神奈川の県立図書館を考える会誕生
015ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
ボカシー活動としてこの問題に対処するため「神奈川の県立図書館を考える会」
を結成した。下記の「神奈川の県立図書館をめぐるライブラリーアドボカシー表」
は、神奈川県緊急財政対策本部調査会が、「聖域なき議論」方針を表明し、県が保
有する施設や県予算の見直しを抜本的に見直す方向を示した2012年3月29日から、
神奈川県庁、神奈川県議会、地元メディアである神奈川新聞、そして私が主宰す
る「神奈川県立図書館を考える会」などの動きを表にしたものである。
さて、神奈川県立図書館問題が報道されはじめたのは、2012年11月7日である。
その翌日の11月8日、私はまず「神奈川の県立図書館を考える会」のFacebook
グループを立ち上げた。するとまたたく間に160名もの参加者が集まった。現
在はそこから増え続け、273人を数える。メンバーはやはり図書館関係者が圧倒
的多数だが、まちづくり関係者も多い。また、他県の県立図書館関係者も相当数
いる。
この会は毎月1回の定例会を行い、10名程度のメンバーが集まる。メンバー
は固定的ではなく、入れ替わりも多い。普段のやりとりは、基本的にFacebook
のグループ内でやり取りをする。
私は一応は民間企業の人間なので、やる以上は結果を出すことを重要視する。
2012年10月17日(水) 2012年11月7日(水) 2012年11月8日(木) 2012年11月9日(金)
神奈川県、「神奈川県緊急財政
対策」を発表。黒岩祐治・神
奈川県知事、「緊急財政アピー
ル」を発表
決算特別委員会で松崎淳議員
(民主党・かながわクラブ)が
質疑。「緊急財政対策」におけ
る図書館の位置づけをめぐっ
て生涯学習課長、教育局長が
答弁 神奈川の県立図書館を考える
会、Facebook グループにて
結成(初日で約100名が参加)、
同時にFacebookページでの
情報発信を開始
「県立図書館の閲覧・貸し出
し廃止、川崎は廃館」と県教
委方針」
「蔵書豊富『知の拠点』再考求
める声広がる 県立図書館閲
覧・貸し出し廃止検討」
016 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
2012年11月12日(月) 2012年11月14日(水) 2012年11月16日(金) 2012年11月20日(火)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
県立の図書館のあり方に関す
る意見交換会(第1回)
決算特別委員で、茅野誠議員
(民主党・かながわクラブ)が
慎重な検討を要望
さくらWORKS<関内>オー
プンナイトVol.11「いま、ヨ
コハマで図書館を考える 図
書館総合展、そして神奈川県
立図書館」を開催 パネル:岡
本真(アカデミック・リソー
ス・ガイド株式会社)、末廣恒
夫(神奈川県資料室研究会 副
会長)、千野信浩(編集者、『図
書館を使い倒す!』著者)
「県立図書館サービス廃止で
知事『県内全体の利便性高ま
る』と強調」
プロセスをいくらがんばっても、結果が出せなくては意味がないのだ。そして結
果を出すために必要なこととして、最も重要視したことが「反対運動にしない」こ
とだった。私は、会の基本的なビジョンを明確に示すため、3つのルールを設定
した。
まず1つ目は、「勝者・敗者を絶対につくらない」ということ。つまり「知事は
わかってない」「県庁の役人たちはおかしい」といった表現を絶対にしないという
ことだ。それは対立構造をつくり出さないということを意味する。こちらから対
決の姿勢を打ち出すと、お互い引くべき時に引けなくなるのが目に見えているの
である。それは問題の解決を、ときに著しく難しくしてしまう。アドボカシーは、
狭義の「反対運動」ではない。「あるべき価値を回復する。あるいは価値をキープ
すること」が目的の活動だ。
過去を振り返ってみると、色々な地域で、「指定管理者反対」「図書館を潰すこ
とに反対」といった「図書館運動」が展開されてきたが、それらは基本的には連戦
連敗である。旧来の住民運動のような理屈では戦えなくなってきているからだろ
う。かつて図書館運動というものは「図書館の設置を求める市民の声をどう実現
していくのか」という意味で、住民運動の花形だった。実際、私が生まれ育った
017ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
2012年11月30日(金) 2012年12月20日(木) 2012年12月23日(日) 2013年1月12日(土)
第3回定例会で嶋村ただし議
員(自民党)が県の説明責任を
質疑、教育長が答弁。同じく
安藤慶議員(民主党・かながわ
クラブ)が施設の一律見直しの
是非を質疑、県知事が答弁 神奈川の県立図書館を考える
会第1回定例会
神奈川県立図書館見学会
神奈川の県立図書館を考える
会第1回勉強会
社説「産業情報機能 『知の拠
点』へ再構築を」
図書館問題研究会神奈川支部
「今後の神奈川県立図書館に
関する検討についての意見
書」を神奈川県知事に提出
横浜市金沢区の横浜市金沢図書館などは、住民請願によって誕生している。しか
し、「新しい文化施設をつくってほしい」と住民が声をあげて活動しても、経済が
縮小方向に向かう今のような時代では勝てないのだ。
それを痛切に感じたのは、橋下徹元大阪府知事の図書館廃止に関する動きだっ
た。かつて大阪府立国際児童文学館という非常に評価が高い施設が存在したが、
橋下徹元大阪府知事によって事実上、潰されてしまったのだ(現在は移管され、
大阪府立中央図書館国際児童文学館となっている)。
このときにも反対運動のようなものは行われた。しかし、選挙で選ばれた政治
家が強い意志を持って政策を推し進めると、基本的に住民は太刀打ちができない。
日ごろから図書館のファンをつくり、政治家に図書館についての理解を深めても
らう努力をしていないと、反対運動はあっさりと潰されてしまう。単にシュプレ
ヒコールを上げ、政治家や知事を批判したところで、その姿勢は変えられないの
だ。
それに、勝者・敗者をつくらなければ、県が最初の案を撤回したとしても、そ
れは「県民が立ち上がって勝利した」ということにはならない。また、「それぞれ
に役割を果たした結果」という視点も必要だ。そもそも知事は、県における最高
018 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
責任者だ。その責任者が、県の問題を解決するために「県有施設の思い切った見
直し」案を出したこと自体は、責められるべきことではない。同じく、その知事
の指示を受けて、検討案をつくった県庁職員も、職務に忠実にあたっただけだ。
その人たちに対し「あいつらは敵だ」「文化のことが分かっていない」とこき下ろ
すことは、全くの逆効果なのである。大阪府のケースでは、橋下元府知事のキャ
ラクターあってのことかもしれないが、彼をこき下ろすようなスタイルで反対運
動も展開されていた。その結果、事態は良い方向に全くならなかったのだ。
 
それまでの反対運動が功を奏した試しがないにも関わらず、同じ方法でミイラ
を取りに行ったところで、ミイラになるのは目に見えている。そこで私たちの会
では、「みながそれぞれの持ち場で、果たすべき役割を果たすこと」を認めること
に徹した。つまり、この緊急財政対策は神奈川県議会にかけられることになった
ので、次は議員が役割を果たすべきタイミングにあった。知事は知事の仕事をし、
役所は役所の仕事をした。だからこそ次は議会がそれを検証する番だし、県民は
そうした議会での議論をきちんと注目して見守り、適切な行動をとるのが役割な
のだ。
2013年1月18日(金) 2013年1月24日(木) 2013年1月27日(日) 2013年1月28日(月)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
県立の図書館の見直し検討会
(第1回)
神奈川の県立図書館を考える
会第2回定例会
「連載 県立図書館『廃止』を
問う(1)=本にさわれない?」
さくらWORKS<関内>オー
プンナイトVol.11「いま、ヨ
コハマで図書館を考える−図
書館総合展、そして神奈川県
立図書館」に言及
図書館問題研究会、神奈川県
立図書館に関する緊急アピー
ルを発表
019ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
このように、「勝者・敗者を絶対につくらない」とは、「みながそれぞれの持ち
場で果たすべき役割を果たす」ということに言い換えられるだろう。
2番目のルールは「反対ではなく、提言を」というものだ。決して橋下徹元大阪
府知事に倣うわけではないが、ここには一面の真実がある。つまり、反対してい
るだけで建設的なアイデアがなければ、行政がそれを取り入れたくても不可能な
のだ。そうとなれば戦い方は自ずと決まってくる。それは「よりよい提言を出し
ていく」ということにつきる。
例えば反対運動で最もよく使われ、効果が出ない方法が「署名を集める」ことだ。
どうして署名活動は、効果が出ないのだろうか? それは、署名が社会で有効な
力を発揮するためには、「日ごろの投票率が高い」という絶対条件があるからだ。
投票率が高ければ、署名活動に多くの市民が参加するということは選挙において
脅威になる。例えば仮に投票率8割の都市で「市民380万人中、100万人が署名
しました」となれば、「反対すると次の選挙で自分の名前を書いてもらえなくなる」
2013年1月29日(火) 2013年1月30日(水) 2013年2月1日(金) 2013年2月2日(土)
神奈川の県立図書館を考える
会第3回定例会
「連載 県立図書館『廃止』を問
う(2)=そこにポリシーはあ
るか」
岡本コメント掲載
「連載 県立図書館『廃止』を問
う(3)=手に取ることで出会
う」
岡本コメント掲載
「連載 県立図書館『廃止』を問
う(4)=貸出数だけが重要な
のか」
「連載 県立図書館「廃止」を
問う(5)=高い「一覧性」競争
力補う」
「閲覧廃止は法律違反、図書
館問題研究会が県に『緊急ア
ピール』」
反対するのではなく、提言をしよう
020 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
という不安を議員側に与えることができる。しかし、普段の投票率が低い都市で、
その時だけの気持ちで集まった署名には意味を持ちにくい。単に反対運動を別の
かたちで可視化するだけにすぎない。そもそも政治家からすれば尊重する意義が
ないのだ。
であれば、「こうすればもっと良くなる」という提案をするほうが、遥かに行政
側に聞いてもらいやすい。これはシンプルなことで、今回の場合は問題が財源問
題である以上、問題解決における有効なプランを示せば、県側もそれに反対する
理由はないのである。「文化行政をやめる!」といった強い政治的意思がある場合
は提言しても無駄かもしれないが、いかに財源問題に対処するのかが焦点なのだ
から、いわばよりよい お財布管理術 さえあれば話は聞いてもらえるはずなのだ。
3番目のルールは、「いわゆる図書館運動にしない」だ。つまり、図書館関係者
が集まって反対しているような状況を避けるということだ。
図書館業界は小さなコミュニティなので、図書館に関するアクションを起こ
2013年2月3日(日) 2013年2月5日(火) 2013年2月6日(水) 2013年2月7日(木)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
「連載 県立図書館「廃止」を
問う(6)=二重行政批判の矢
面に 大阪・中之島」
「連載 県立図書館「廃止」を
問う(7)=地元で資料を読む
意味 都立多摩図書館」
岡本コメント掲載
「連載 県立図書館「廃止」を
問う(8)=デジタル化 遠隔
地をカバーするには」
「連載 県立図書館「廃止」を
問う(9)=「戦後」体現した閲
覧室」
図書館運動にしないということ
021ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
そうとすると図書館関係者ばかりが集まりがちだ。当事者たちは「当然のこと」
だと思って集まっているのだが、傍から見たら「職場闘争」「労働組合」にも見え
る。いまの時代、組合に対する風当たりが強いことは否めず、特に図書館の場合、
そこに関わる多くの人が公務員である。公務員批判が常に吹き荒れている状況を
考えたときに、図書館関係者だけが集まって「図書館は大切だ」と言ったところで、
「それはあなたがたの職場が図書館だから、そう言うんだろう」と受けとられ、白
けられてしまうだけだ。図書館存続の是非について、街頭インタビューをしてみ
れば「財源不足」という理由をつけられたとき、「まあ、それも時代の流れかしら」
「インターネットがあるから廃止も仕方がないよね」という声もかなり多いはずだ。
つまり、一般的な県民が図書館廃止に反対する大きな意義はないのだ。
そこで、私は今回、この運動に一般の人が参加することを重視し、歓迎した。
多様な県民の声が届くようにしたほうが、まさに「民意を反映した声」として認識
されやすくなるだろう。また、会の運営についても、図書館関係者だけに参加を
限定しないようにした。とある定例会での参加者を見てみると、大学図書館職員、
民間企業の社員、利用者、学校図書館司書、一県民……といったように、非常に
多様である。
2013年2月8日(金) 2013年2月9日(土) 2013年2月21日(木) 2013年2月22日(金)
第1回定例会で佐藤光議員(自
民党)が県立図書館の見直し
について質疑。教育長が「閲
覧機能を維持する方向」、川
崎図書館については「より企
業活動の支援につながる機能
に高度化、特化して、川崎市
内に残す方向」を答弁
神奈川の県立図書館を考える
会第4回定例会
「連載 県立図書館「廃止」を
問う(10)=「知の財産」県民に
還元」
「県立図書館『廃止』を問う:
二見研一教育局長『議論いた
だく出発点』、県立図書館『閲
覧・貸し出し廃止』方針」
「図書館法から『県立2館除外』
案 閲覧廃止が法抵触の指摘受
け、県教委」
「図書館法除外を県教委が検
討、『県民への背信』と専門家
らが批判」
「県立図書館問題:閲覧機能
を継続 反対多く、県教委転
換」「県立図書館閲覧廃止撤
回:関係者ら一安心、『在り方
考える契機に』」
岡本コメント掲載
「社説:県立図書館 将来像
の真剣な模索を」
022 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
こうした大きなビジョン、会としてのルールをつくることが、効果的なアドボ
カシー活動をもたらすことを、忘れてはならない。
「神奈川の県立図書館を考える会」が発足したのが2012年11月。その時点で
神奈川県議会が始まっている。主戦場は県議会になることは自明だった。緊急財
政対策については、神奈川県は県議会にあまり積極的に諮ってこなかったため、
県議会の議員たちも党派に関係なく、緊急財政対策への受けはあまりよくないよ
うだった。
私たちの当面のゴールは、議員に「県立図書館を廃止するのはよくないのでは
ないか」という質問を議会でしてもらうことにあったが、私自身は日ごろそうし
た政治活動に身を置いているわけではないので、この時点では議員の知り合いは
ほぼゼロだった。
そこで急遽アポをとって、いざ議員会館に突撃。議員に「私は神奈川の県民と
して、こうした活動をしている者なのです! この問題についてぜひ質問してほ
2013年2月23日(土) 2013年2月27日(水) 2013年2月28日(木) 2013年3月2日(土)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
県立の図書館の見直し検討会
(第2回)
第1回定例会で市川よし子議
員(民主党・かながわクラブ)
が川崎図書館の存続立地を質
疑。教育長が従来通りの内容
を答弁
神奈川の県立図書館を考える
会第5回定例会
神奈川の県立図書館を考える
会 第1回政策提言シンポジウ
ム「民間からの政策提言−こ
れからの県立図書館像」 
基調講演:糸賀雅児(慶應義
塾大学教授)、大串夏身(昭和
女子大学教授)
司会:岡本真
「県立図書館再編考える 3月
2日シンポ、協議会設置へ提
言も」
報道を動かし、コトをつくる
023ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
しいのですが!!」と熱意いっぱいに伝えたところで、聞いてもらえるわけがない
だろう。見ず知らずの活動家の飛び込み営業は決して歓迎されるものではなく、
かえって悪印象である。ではどうやって議員を動かすか。それは議員に「これは
問題だ」と認識してもらうしかないのである。
議員に問題を認識してもらうのに最も重要なことは、報道を動かすことだ。県
議会の議員が必ず読む報道、それは地方紙である。つまり神奈川県であれば神奈
川新聞だ。大手新聞での報道を期待する必要は全くない。地域でムーブメントを
起こす場合には、読売や朝日といった全国紙に報道されるよりも、地方紙に載る
ことが重要なのだ。全国紙に地域のニュースが取り上げられる場合、多くの場合
は地域欄になるため、読売新聞が1,000万部発行されているといっても、地域欄
であれば、実際はさほど読まれるわけではない。
地方紙である神奈川新聞が神奈川県立図書館の問題をきちんと捉え、私たちの
活動を取り扱ってくれるようになりさえすれば、議員と会うときにも話がしやす
い。つまり「神奈川新聞のこの記事に出ている活動をしている者ですが、次の議
会の際にぜひお願いしたいことがあります」と相談できるのだ。当然、議員の反
応も「ああ、この方ですか。そうですね、それは問題ですね」となる。
2013年3月3日(日) 2013年3月6日(水) 2013年3月11日(月) 2013年3月12日(火)
文教常任委員会で、守谷てる
ひこ議員(自民党)が方針変更
を含めた一連の経緯や貸出
サービスの継続有無を質疑、
生涯学習課長、教育局長が答
弁。貸出については継続検討
との回答。亀井たかつぐ議員
(公明党)が図書館協議会の設
置について質問、生涯学習課
長が「引き続き検討」と答弁。
また中谷一馬議員(民主党・か
ながわクラブ)、松崎淳議員
(民主党・神奈川クラブ)、城
田学議員(みんなの党)、相原
高広議員(県政会)も質問
予算委員会で、土井りゅう
すけ議員(自民党)が川崎図書
館のあり方について質疑、神
奈川県知事が「産業情報セン
ターと川崎図書館を統合して
いくということが効果的では
ないか」と答弁
「県立図書館再編問題を考え
るシンポ、行政迷走に不信
感」
岡本コメント掲載
「廃止方針撤回の県立川崎図
書館、臨海部への移転を検
討」
024 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
報道を動かし、自分たちの活動が社会的に認知された「コト」であることを認識
してもらうこと。これが議員を動かす上で、最も重要なことなのである。
では、報道を動かすための現実的な戦略だが、まず大切なことは記者と出会う
こと。そして、自分たちの活動を記者に気づいてもらうための「ブリーフィング」
が必要だ。
もっとも神奈川県立図書館の問題の場合、神奈川新聞はすでに報道はしていた。
しかし、当初はその事実を伝えるだけであり、新聞社も、おそらく県立図書館の
再編問題に関する正しい理解をしているとは言えなかった。
そこでまず、私たちの活動について知ってもらうためのイベントを、問題の報
道が始まった2012年11月に即座に行うことにした。それが11月16日(金)に
行った「さくらWORKS<関内>オープンナイトVol.11 いま、ヨコハマで図書
館を考える――図書館総合展、そして神奈川県立図書館」である。ここで神奈川
県資料室研究会の副会長である末
すねひろつねお
廣恒夫さん、そしてベストセラー『図書館を使
2013年3月14日(木) 2013年3月15日(金) 2013年3月16日(土) 2013年3月18日(月)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
予算委員会で市川よし子議員
(民主党・かながわクラブ)が
県立図書館のさらなる活用を
質疑、生涯学習課長、文化課
長、理事、教育長が答弁
予算委員会で、亀井たかつぐ
議員(公明党)が一連の経緯や
図書館の意義、図書館協議会
の設置等について質疑、生涯
学習課長、教育長、新産業振
興課長、知事らが答弁
文教常任委員会で、亀井たか
つぐ議員(公明党)が「県民目線
に立った説明責任の重要さを
認識して行動されるよう」また
「市民、県民の意見を十分に集
約し、県民目線での取組をし
ていただくよう」要望表明。[欄
外★へ]
★ また、藤代ゆうや議員(自民党)が「関係者の意見を幅広く聞いて、検討を進める」よう意見表明、合原康行議員(民主党・かながわクラブ)、安川有里議員(みんなの党)
も意見表明。総務政策常任委員会で鈴木ひでし議員(公明党)が緊急財政対策における県立図書館の議論過程を質疑、予算調整課長、行政改革課長、総務局長が答弁
「県立図書館問題で市民と意
見交換会、県教委が方針」
「県立図書館再編 私はこう
思う(1)福島県・白河市立図
書館員 新出」
アドボカシー活動に必要な記者へのブリーフィング
025ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
い倒す!―ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」』(新潮社、2005年)を
書いた千
ち の の ぶ ひ ろ
野信浩さん、そして私によるトークを企画した。そしてすぐに神奈川新
聞をはじめ様々なメディアの記者に「取材に来てください」と依頼をした。
当日のトークでは、神奈川県立図書館をめぐる問題について、誰にでも理解で
きるように説明をし、私たちの活動についても詳しく話をした。そして私は、こ
のイベントに参加してくれた神奈川新聞の記者たち、齊藤大起さんと佐藤将人さ
ん――結果的に、この後もずっとこの県立図書館問題を取材してくれることにな
る――と出会ったのだった。彼らは私を含む講師の話を深く聞いてくれ、強い問
題意識を持ってくれるようになった。まさに報道関係者向けにアドボカシーを行
うことができた瞬間だった。神奈川新聞というメディアが、この問題を自分たち
の観点で正しく調査分析・取材をしてくれ、発信してくれることこそが、県民に
最も届く。私はこの時期、多くの時間を神奈川新聞とのやり取りに費やした。そ
して、特に時間を費やしたことこそがブリーフィングだった。
 
私たちは普段、記者の書いた記事に多く触れているが、記者という職種の人々
について、多くを知らないはずだ。まず私たちは、記者は全ての事柄に関しては
2013年3月20日(水) 2013年3月22日(金) 2013年3月25日(月) 2013年3月27日(火)
県立の図書館の見直し検討会
(第3回)
「県立図書館再編 私はこう思う
(2)北米社史研究会代表 グッド
長橋広行」
「県立図書館再編 私はこう思う
(3)神奈川大人間科学部特任教
授 南学」
第1回定例会で杉山信夫議員
(自民党)、たきた孝徳議員
(民主党・かながわクラブ)、
小野寺慎一郎議員(公明党)が
県立図書館を事例に緊急財政
対策のあり方について意見表
明
★ 神奈川県図書館協会、県立図書館機能の見直し案に対する要望書を神奈川県知事、教育委員会委員長に提出
「県立図書館再編 私はこう思う
(4)「神奈川県資料室研究会」
副会長 末廣恒夫」
「県立図書館再編問題:神資
研などが要望書、機能の維持
求める」
神奈川県資料室研究会、神奈
川県立川崎図書館の今後のあ
り方についての要望書を神奈
川県知事、神奈川県教育委員
会委員長に提出[欄外★へ]
026 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
神奈川新聞 2013年1月28日(月)掲載記事 神奈川新聞社提供
027ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
神奈川新聞 2013年2月22日(金)掲載記事 神奈川新聞社提供
028 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
知識を蓄えているだろうと思いがちだが、彼らにとって知らないことを新しく取
り上げる場合、当然ながらその知識量は ずぶの素人 と同然だ。しかし記者が
すごいところは、調べ出すと徹底的に調べ上げるところで、気がつけばあっとい
う間に専門家レベルの知識を蓄える。そのために必要なのが、ブリーフィングな
のだ。
今回の問題では、私は記者に、県立と市町村の図書館の役割の違いや、他県の
県立図書館の状況と比較した神奈川県立図書館の状況、川崎図書館の評価などを
丁寧に段階を追ってお話した。そして「わからないことがあれば、いつでも聞い
てくださいね」と、一種のメンターとして安心感を持ってもらえるようにお伝え
した。
神奈川新聞の記者たちも最初の時点では、図書館について明らかに詳しくはな
かった。しかし、この問題のニュースバリューを認識するや否や、またたく間に
彼らは図書館専門の記者のように分析し、記事を書き始めたのだった。その結果、
2013年の1月29日から2月8日まで、「県立図書館『廃止』を問う」という連載が
神奈川新聞に始まったのだ。まさに、報道を動かし、コトを起こすことに成功し
たのだ。
2013年3月29日(金) 2013年3月31日(日) 2013年4月1日(月) 2013年4月21日(日)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
神奈川の県立図書館を考える
会第6回定例会
神奈川の県立図書館を考える
会第7回定例会
「県立図書館再編 私はこう思
う(5)「神奈川の県立図書館
を考える会」
主宰 岡本真
「県立図書館再編 私はこう思
う(6)県立図書館・県立川崎
図書館元館長 林秀明」
029ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
こうしたルールのもとアドボカシー活動を行い、この問題がメディアに取り上
げられるようになると、議員にも動きがあった。もちろん、議員には私からお願
いした経緯もあったが、2013年2月21日の神奈川県議会第1回定例会での議員
質問で、事実上の方針修正をする趣旨の発言がなされたのだった。佐藤光議員の
「県立図書館について、やはり慎重に対処すべきである。かつ川崎に県立図書館
を残すべきだ」という発言に対し、教育長答弁がなされ「やはり神奈川県立図書館
の閲覧機能を維持する。企業活動支援につながるため川崎市内に残す」と明言し
たのである。教育長が初期答弁を明確に修正する答弁をしたということは、事実
上、行政の方針転換を明確に宣言したことになる。私たちは初期段階の成功を手
にしたのだった。
 
しかし、ここで手を緩めてはいけない。私たちは、この機に並行して2013年
3月2日(土)、「神奈川の県立図書館を考える会 第1回政策提言シンポジウム」
(「さくらWORKS<関内>」)を開催した。慶應義塾大学教授の糸
い と が ま さ る
賀雅児さん、そ
2013年4月25日(木) 2013年5月1日(水)∼5日(日) 2013年5月6日(月) 2013年5月17日(金)
県立の図書館の見直し検討会
(第4回)
県立の図書館の見直し検討会
(第5回)
神奈川の県立図書館を考える
会アイデアソン 
ゴールデンウイーク連続開催
5月1日(水)5月2日(木)
5月3日(金)5月4日(土)
5月5日(日)
毎日新聞(地方版)「県立図書
館運営 民間有志が議論 横浜
と川崎」 岡本コメント掲載
その時、議員が動いた
030 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
して昭和女子大学教授の大
おおぐしなつみ
串夏身さんに基調講演を行っていただき、私からもこ
の時点で明確な政策提言の素案を固め、発表した。重要なのは、具体的な提言書
をつくることだ。いくら「大切です」と訴えても、行政の場合はあくまでも文書で
物事が進むため、文書を出さないと結局なにも変わらない。流儀のある相手にな
にかを訴えるには、その流儀に乗らなければならない。ホチキスで止めたパワー
ポイント資料ではだめなのだ。
政策提言には、基本的には発展的な方向にするということ、今回のような問題
にならないために、県民と議論ができる仕組みを事前に用意するべきであること
などを盛り込んだ。特に「図書館協議会」という図書館法に基づく組織が、神奈川
県の場合は設置されていないことも指摘した。図書館協議会は10年ほど前に廃
止されてしまったのだ。こうした提案の骨子をこの段階で作成し、2013年6月
には実際に提言を発表した。
なお、このシンポジウムが開催されたのは、議会の開催中だった。実は、これ
は意図的である。こうしたイベントは「議会開催中に実施すること」にこそ、意味
がある。議員に社会的な関心事として捉えてもらいやすいのだ。また、報道側も
それに準じる。自然とこのイベントは新聞報道され、「市民の会側は、具体的な
2013年5月23日(木) 2013年5月24日(金) 2013年5月27日(月) 2013年5月30日(木)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
県立の図書館のあり方に関す
る意見交換会(第2回)
県立の図書館についての意見
交換会(第1回)
県立の図書館についての意見
交換会(第2回)
神奈川の県立図書館を考える
会第8回定例会
031ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
機能の保全と発展を明確に訴えている」という構図をつくることができた。ここ
まで、神奈川の県立図書館を考える会が発足した2012年11月から数ケ月だった。
ここまでを一旦まとめるよう。アドボカシー活動においては、報道を動かして
議会を動かすが、報道を動かすために重要なのはイベントなのだ。イベントを行
えば、記者を取材のために呼ぶことができる。なにもないところで「話があるの
で取材をしてください」というのはハードルが高い。
イベントを行い、記者に取材に来てもらい、関心を高めてもらう。そこから必
要に応じて記者に対してブリーフィングを行っていくのだ。記者がその問題の
ニュースバリューを認識さえすれば、それからは記者が自律的に動き、私たちの
活動を記事にして伝えてくれる。
こうした記者の動きがあって議員が動き出し、「この問題は、今回の議会の熱
いトピックだ」とアジェンダにされる。この段階で私がまとめる具体的な政策提
言は、議員の参考材料となる。議員からすれば、図書館をライフワークにしてい
ない限り、図書館問題については当然詳しくないからだ。そこで「県立図書館を
考える会」が生きてくるのだ。この会が、この問題の考え方を教えてくれるアド
2013年6月1日(土) 2013年6月2日(日) 2013年6月12日(水) 2013年6月15日(土)
県立の図書館についての意見
交換会(第3回)
第2回定例会で、しぎた博昭議
員(自民党)が川崎市を中心と
したライフイノベーション特
区に絡んで川崎図書館につい
て質疑、知事が「川崎図書館が
有する機能のうち、先端技術
や特許にかかわる情報提供な
ど、企業活動の支援につなが
る機能に特化し、この施設へ
移転する方向」と答弁
神奈川の県立図書館を考える
会 第2回政策提言シンポジウ
ム「民間からの政策提言−これ
からの神奈川県立図書館像」
を発表
神奈川の県立図書館を考える
会第9回定例会
神奈川の県立図書館を考える
会第 2 回勉強会「図書館協議
会」講師:平山陽菜
032 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
バイザーになるのである。この会の参加者はみな、高度な専門家だ。大学の研究
者、図書館関連企業の社員、さらに弊社は図書館専門のコンサルの会社で、普段
から図書館の基本計画を書いているわけだから、どこからどんな質問が飛んでこ
ようが答えられる。
そうした専門家の知見をうまく市民活動として集約し、議員に伝える。議員は
良いものは必ず取り入れるので、それが議会質問に反映されていく。こうした良
いサイクルを動かすこと。それが先述した「役割の尊重」だ。議員はやはり議会で
論戦するのが最大の職分であり、県民側はひとりの県民として、自分たちの考え
をきちんと政治家にフィードバックする。そこに義務を果たすわけである。
結果的に、短い期間で良い結果を出すことができたが、私たちは勝利に酔いし
れたりはしない。むしろ会のメンバーに戒めていたのは「 勝った、負けた では
ない」ということだった。今回は、私たちの活動によって行政の方向転換を促す
ることに事実上成功したが、行政側にとって「政策を見直す決断をする」というこ
との意味を、私たちは正しく評価する必要がある。つまり、政策を修正するとい
うことは非常に勇気が要る決断であり、それを「素晴らしいこと」として受け止め
2013年6月19日(水) 2013年6月24日(月) 2013年6月27日(木) 2013年7月12日(金)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
文教常任委員会で原聡祐議員
(自民党)国吉一夫議員(自民
党)が川崎図書館の評価や今
後について質疑、生涯学習課
長が答弁
総務政策常任委員会で西村く
にこ議員(公明党)が川崎図書
館の今後について質疑、行政
改革課長が答弁
神奈川の県立図書館を考える
会第10回定例会
「意見交換会で厳しい指摘 説
明不足と方針の曖昧さ どうな
る?県立図書館」
033ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
るということだ。
私はこれを非常に重要視した。というのも、県の立場としてはまだ「修正」では
ないからだ。あくまでも案を出しただけであって、決定するとは明言していない。
行政の立場からすると、議会で可決されない限りは決定ではないのだ。他によい
意見・よいやり方があれば、再び軌道修正がなされる。
そうした意味で、こちらはある意味とても気を使っており、「修正を勝ち取っ
た」とか「方針転換させた」という表現をしないよう徹底した。そうしたことを
言ってしまうと、役所の人の面子が潰れてしまうのだ。ここで敵対関係になって
しまうと、それこそ私たちの定めたルールに反してしまうことになる。つまり、
「反対運動」になってしまうのだ。
こうした運動を起こすと、政治的対立を好む人が参入してくる場合がある。そ
うした人へは、早い段階からアナウンスを行うことが重要だ。つまり「反対運動
をしたい人は、参加しないでください。我々の会は、反対運動はしないし、署名
もしない。その代わりに提言をする。抗議文を送りたい人は他の会でやってくだ
さい」と伝えるのだ。先述した通り、声を大にして反対を訴えても、雑音扱いさ
れるだけなのだ。
2013年8月4日(日) 2013年8月5日(月) 2013年8月13日(火) 2013年9月20日(金)15:00∼21日(土)9:00
神奈川の県立図書館を考える
会第3回政策提言シンポジウ
ム政策提言の解説を実施
講師:岡本真(主宰者)
司会:高久雅生(筑波大学准
教授)
パネル:岡本真(神奈川の県
立図書館を考える会 主宰者)、
江刺昭子(女性史研究家)、坪
内一(横浜市中央図書館)、濱
崎好治(財団法人川崎生涯学
習財団 川崎市市民ミュージア
ム 学芸員)、牧葉子(川崎市環
境局理事 環境総合研究所所
長)
神奈川の県立図書館を考える
会第11回定例会
神奈川の県立図書館を考える
会第3回勉強会&第12回定例
会
かながわ女性センターへの泊
まり込み勉強会
「専門性向上など言及「民間か
らの政策提言」説明 県立図書
館考える会」
岡本コメント掲載
034 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
また、「こうした様々な取り組みや会は、一本化すべきだ」という意見もあった。
しかしそれも一貫して断っている。色々な思想を持っている活動が、個別に動い
ているからこそ、私たちの活動にも意味が生まれてくるのだ。我々の会は一方的
にシュプレヒコールを上げるような方法はとらない。ただし、そうした活動がや
りたい人は他でやってもらうことで、それはそれで行政側には注意喚起がされる。
色々な活動が同時並行的に起こったほうが、この問題について多様な議論がされ
ていると伝わるはずだ。 しかし、私たちは「こうしたほうがもっとよい」という、
提案型で行政側にメッセージを発信するやり方をとる。
アドボカシー活動については拙著『未来の図書館、はじめませんか?』(青弓社、
2014年)に詳しいため、関心のある方はぜひ手にとっていただきたいが、実際
にアドボカシー活動を推進することを考える際、公共図書館であれば、設置者
(神奈川県立図書館でいえば神奈川県)が大きく関わっている。すなわち県知事、
神奈川県庁の職員、そして神奈川県議会、その後ろには県民が存在するため、最
2013年9月30日(月) 2013年10月1日(火) 2013年10月10日(木) 2013年10月18日(金)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
県民企業常任委員会ではかり
や珠江議員(民主党・かなが
わクラブ)が女性センターの
県立図書館への統合について
質疑、人権男女共同参画課長
が答弁
文教常任委員会で河本文雄議
員(自民党)が県立図書館の意
味と役割について質疑、生涯
学習課長が答弁。国吉一夫議
員(自民党)がかながわ女性セ
ンターの県立図書館への統合
について質疑、生涯学習課長
が答弁
文教常任委員会で、岸部都議
員(民主党・かながわクラブ)
が女性センターと県立図書館
の統合について質疑、生涯学
習課長が答弁。河本文雄議員
(自民党)も意見表明 神奈川の県立図書館を考える
会第13回定例会
なぜ図書館はプレスリリースを出さないのか
035ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
終的には県民をうまく動かしていかなければならない。それをする上で、もっと
も根幹となるのがメディアとのつながり「メディアリレーション」だ。つまり、一
定の緊張関係を持ちながらもメディアから常に取り上げてもらえるような状況を、
いかにうまく構築するかに全てがかかっているといっても過言ではないのだ。
今回の神奈川県立図書館の一件は、前述した「さくらWORKS<関内>」で行っ
たイベント内での千野さんの言葉を借りれば、「新聞記事データベースを調べると、
神奈川県立図書館に関する紹介記事が、ひと頃に比べて減っている」という背景
があった。どれだけ図書館が意義のあることをやっていても、知られていなけれ
ば、なにもしていないと思われても仕方がない。図書館側からメディアに対して
発信をしていなかったので、自らの存在が社会的に忘れ去られてしまっていたの
だ。今回のような問題に発展した原因は、図書館側の「伝える」努力の欠如にある
といえなくもないのである。
図書館はプレスリリースを出したり、記者やライターに対するブリーフィング
を積極的に行うなどの「伝えるための努力」をもっとする必要があるだろう。つま
りなにか新しい取り組みを行うのであればすぐにプレスリリースを打ち、新聞社
はもちろん、知り合いの記者に対して連絡を取り、必要に応じてレクチャーを行
2013年10月25日(金) 2013年11月14日(木) 2013年12月2日(月) 2013年12月3日(火)
神奈川県立図書館図書館アド
バイザー・レクチャー「パネ
ルディスカッション 県立図書
館の新たな方向性」
パネル:山本宏義(関東学院大
学教授)、岡本真(アカデミッ
ク・リソース・ガイド株式会
社代表)、森谷芳浩(神奈川県
立図書館)コーディネーター:
土屋定夫(神奈川県立図書館)
第3回定例会が桐生秀昭議員
(自民党)の県立図書館の将来
像について質疑、県知事が「川
崎図書館やかながわ女性セン
ターの蔵書の移転を機に建物
の建てかえや改修を行い、新
たな魅力を備えた図書館にし
たい」「企業活動の支援につな
がる研究報告書、専門誌など
に特化した川崎図書館の適地
をほかに探しておりました。
その結果、溝の口にあるKSP
が総合的に見て適地であると
の判断に至った」と答弁
神奈川の県立図書館を考える
会第14回定例会
「県立図書館の方向性探ろう
来月、職員向け研修公開 受講
者募集」
「県立図書館を建て替え視野
に再整備 一転、貸し出し機
能維持」「県立図書館 建て替
え・改修歓迎も活用へ中身が
大事」岡本コメント掲載
036 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
う。これは市民に活動を認知してもらう上で、非常に重要なことだ。
これらは民間企業であればどこでも普通に行っていることだ。ライターや記者
は、得てして多忙な人たちである。こちらのサービスの良さを見出して、勝手に
話題にしてくれる可能性は少ない。話題性は自分たちでつくるのだ。それがメ
ディアリレーションにおいて必要なことだ。
プレスリリースも、完璧でなくても良い。館長決裁で出すラフな開催通知だけ
でも、メディアにもっと配ればいいのである。例えば、弊社の場合であれば、イ
ベントを開催するときには、新聞記事になるかどうかを常に重視している。参加
者を集めるためにも事前告知の記事は重要な意味を持つからだ。少なくとも地方
紙からしたら、地元の図書館の話題というのは本来扱いやすい話題でもある。記
者とつながりさえつくれば、報道につなげることはそれほど難しくはないはずだ。
ぜひ、図書館にはメディアとのつながりを積極的につくっていただきたい。
では「新聞記者とどうやってつながるか」だが、特に目立ったテクニックは必要
2013年12月23日(月) 2014年1月18日(土) 2014年1月25日(土) 2014年2月4日(水)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川の県立図書館を考える
会第15回定例会
神奈川新聞
他団体
その他
県立図書館 利用者との懇談会 県立の図書館の見直し検討会
(第6回)
神奈川の県立図書館を考える
会第16回定例会
図書館に必要とされる「伝える」努力
037ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
ない。一つ一つの機会を大切にするということがまず重要だといえるだろう。
例えば私の場合、神奈川新聞の記者との出会いは、飲み屋での出会いから、イ
ベントでの出会いまで様々だ。そして、折にふれて連絡を差し上げたり、常日頃
から「こんなことやりますよ」というお知らせを出している。そうすると記者から
も「地元のことに関する、ちょっと役立つ情報屋」だと思ってもらえる。
図書館は本来、情報をたくさん持っているし、ライブラリーカフェなどを通し
てそれなりに有名な人を呼べる機会もある。だから伝える努力さえすれば、新聞
をはじめとするメディアとはいい関係をつくれるはずなのだ。例えば横浜F・マ
リノスと横浜市立図書館が共催企画し、マリノスキャラを横浜市中央図書館の1
日図書館長にしたニュースは大きく話題になっていたが、こうした企画の他にも
継続的にメディアに情報提供をしてゆくべきだろう。まずは地方紙の記者と良い
関係をつくっていくことが重要だ。
同時に、現在のメディアの状況についても知っておく必要がある。今や時代は
インターネット。どの地方紙も経営が厳しく、記者の数も減ってきている。例え
ば横浜でいえば、「テレビ神奈川」「FMヨコハマ」「神奈川新聞」がローカル3大
メディアだが、経営の縮小から、これらのメディアが細かな町ネタを全て取材す
2014年2月24日(月) 2014年3月4日(火) 2014年3月18日(火) 2014年5月5日(月・祝)
第1回定例会で三橋政雄議員
(自民党)が川崎図書館の際日
方針について質疑、教育長が
答弁。「川崎図書館は神奈川ら
しい、しっかりと企業を支援
するような特色ある図書館と
するよう」意見表明
文教常任委員会で高橋稔議員
(公明党)が今後の県立図書館
の再整備について意見表明。
県民企業常任委員会ではかり
や珠江議員(民主党・かながわ
クラブ)が女性センターの県立
図書館への統合について質疑、
人権男女共同参画課長が答弁
文教常任委員会で高橋稔議員
(公明党)が県立図書館、川崎
図書館の再整備の詳細につい
て質疑、生涯学習課長が答弁
神奈川の県立図書館を考える
会第17回定例会
038 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
る余力はもはやないといっていいだろう。そうした状況下で、町ネタをきちんと
伝える役割を担っているのは、インターネットのニュースメディア「みん経」こと、
「みんなの経済新聞」だ。意外にも地方紙の記者は「みんなの経済新聞」のチェック
を欠かさない。自分たちでは手が回らない町のことがわかるからだ。つまり、こ
のメディアにさえ取り上げてもらえれば、自然と新聞社にも届くということだ。
プロの手で最良のプレスリリースをつくってもらうような気持ちで、このメディ
アと良い関係性をつくることができればベストだろう。例えば、弊社でイベント
を行う時には、必ず「みんなの経済新聞」の横浜版「ヨコハマ経済新聞」に載せても
らうことを重視している。
「みんなの経済新聞」は、ハッピーニュースを取り上げることを重視しているた
め、なにかを幸せにしたり、社会的な事案を解決する提案があるものであれば、
掲載の相談に応じてくれる。それに新聞社やテレビ局も「みん経に載っている」と
なれば取材がしやすくなる。「みんなの経済新聞」は、現在ネットワークを大きく
拡大中だ。東北地方でも数を増やし、最近では島根県の隠岐諸島・海士町にいる
方が立ち上げた「隠岐経済新聞」もある。アドボカシーの一環として「みん経の記
者とネットワークをつくる」のをもっともオススメしたい。
2014年6月15日(日) 2014年6月17日(火) 2014年6月19日(木) 2014年6月24日(火)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
第2回定例会で、しきだ博昭
議員(自民党)が「県立図書館
の再整備に向けて、その果た
すべき機能やあり方」につい
て質疑、教育長が答弁
神奈川の県立図書館を考える
会第18回定例会
神奈川の県立図書館を考える
会 第二次政策提言 説明会
第二次政策提言「神奈川の県
立図書館の再整備における用
地選定」を解説
「移転代替地を提案 県立図書
館を考える会が提言 第2弾、
横浜で19日説明会」
岡本コメント掲載
039ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
こうしたメディアと日常的に情報のやり取りを行ってさえいれば、「みんなの
経済新聞」、あるいは一般の地方紙でも、図書館ネタは扱いやすい。みんなの経
済新聞は様々なニュースサイトにも記事が配信されるので、いつか奇跡が起きて、
膨大なアクセス数を誇る「ヤフーニュース」に取り上げられることも考えられない
ことではない。
先述した記者へのブリーフィング、つまり神奈川県立図書館の問題でいえば、
記者に図書館の取り組みについてレクチャーをすることだが、記者に会ったこと
がない人にとっては「記者にレクチャー」という字面だけで少し面食らってしまう
ところがあるかもしれない。しかし実際にはそれほど難しいことはない。図書館
の基本的な考え方を、図書館関係者ではない人に対してわかりやすく伝えるには
どうすればいいか。それを自分で考えて伝えれば大丈夫である。なんといっても
記者やライターは「伝える」プロだ。話がわかりにくければ適宜、彼らから質問が
くる。
2014年7月3日(木) 2014年7月13日(日) 2014年8月24日(日) 2014年10月2日(木)
県民企業常任委員会で、原
聡祐議員(自民党)が女性セン
ターの県立図書館への統合に
ついて質疑、人権男女共同参
画課長が答弁
神奈川の県立図書館を考える
会第19回定例会(海老名市立
中央図書館見学会)
神奈川の県立図書館を考える
会第20回定例会
「図書館在り方考える 県立2
館再編向け連続シンポ あすか
ら」
初心者でも分かる、記者へのブリーフィング
040 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
しかし、その際、図書館関係者の陥りがちな問題は、すぐに「図書館は文化な
のだから大切だ」という議論に回収してしまうことだ。その通りではあるが、そ
うした議論は、図書館がなにもしなくても社会的に重んじられた時代の発想だと
思って諦めてもらいたい。現在はそれだけの議論では納得しない人が非常に多い。
現在は「いかに経済的にも意味があるか」が重要視されているのだ。
 
例えば横浜の場合、「川崎図書館は、川崎を中心とした神奈川の産業誘致上重
要である。県があのような専門図書館を持っていることは、会社の所在地に神奈
川を選択する上で大きな理由になり得る」という説明を、私は記者・議員の方々
に行ってきた(実際、私たちの政策提言にもそうした旨が記載されている)。する
と記者も「なるほど。経済政策としての図書館政策というのがあり得るんだな」と
なる。経済系の話題は、新聞記者にとって共通言語なので理解しやすい。
あるいは、いわゆる社会保障問題に関連させることも有効だ。「図書館は社会
的なセーフティネットとして機能している側面もあるんです」と言ったほうが、
話を聞いてもらいやすくなるだろう。
このように、共通言語を生み出していくという姿勢が大切だ。アドボカシーを
2014年10月3日(金) 2014年10月14日(火) 2014年11月3日(月・祝) 2014年11月5日(水)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
神奈川の県立図書館を考える
会第4回政策提言シンポジウ
ム 
基調講演:猪谷千香「ジャー
ナリストの視点でみる『神奈
川の県立図書館』問題」
パネル討論「神奈川県立川崎
図書館をどう受け継ぐか」、
小泉幸洋(川崎商工会議所)、
藤村和男(神奈川県資料室研
究会)、齋藤久実子(神奈川県
立川崎図書館)、
司会:岡本真(神奈川の県立
図書館を考える会)
神奈川の県立図書館を考える
会第5回政策提言シンポジウ
ム 
講師:谷一文子さん(図書館
流通センター会長、海老名図
書館長)、三村敦美さん(座間
市立図書館 主幹(司書)
神奈川の県立図書館を考える
会第6回政策提言シンポジウ
ム(第16回図書館総合展公式
イベント)
司会:岡本真(神奈川の県立
図書館を考える会 主宰者) 
講師:花上光郎(神奈川県・
県立図書館参事・県立図書館
整備担当)田子環(神奈川県立
高校司書)
「市民参加であり方検討を 横
浜で県立図書館再編問題のシ
ンポ」
岡本コメント掲載
041ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
考える上で「文化だから」の一点張りでは厳しい。もちろん文化ではあるのだが、
「文化」というカードが通用する人々と通用しない人々が存在することを念頭に置
く必要がある。相手が後者だった場合に切れるカードをたくさん持っておくこと
が、図書館のアドボカシーの成功と失敗を大きく隔てることだろう。
私たちは今回の神奈川県立図書館の問題において、活動のアウトプットとして
政策提言をつくったが、なんらかのかたちで自分たちのアイデアを公開するのは
大切なことだ。世の中に対し、自分たちの提案を出していくことがアドボカシー
の場合、欠かせないことだからである。「大切です」と言ったり思ったりしている
だけでは世論は変わらない。具体的なアイデアとして出していくことが世論を変
えるのだ。
そうした意味で私たちが心がけているのが、いわゆる「広聴」の機会。つま
り、私たち自身が市民から広く意見を聴く場を持つということである。私たち
は2013年の5月1日∼ 5日まで、ゴールデンウイークの毎日、「アイデアソン」
2014年11月7日(金) 2014年11月13日(木) 2014年12月23日(火・祝) 2015年1月7日(水)
神奈川県立図書館図書館アド
バイザー・レクチャー「パネ
ルディスカッション 神奈川の
県立図書館の明日を考える」 
パネル:長谷川豊祐(鶴見大学
学術情報事務長)、池内淳(筑
波大学准教授)コーディネー
ター:土屋定夫(神奈川県立図
書館調査閲覧課長)
決算特別委員会ではかりや珠
江議員(民主党・かながわク
ラブ)が「できるだけ早い時期
に整備の方針を明らかにする
べき」と意見表明
神奈川の県立図書館を考える
会第21回定例会
「市民目線 在り方提言 横浜で
連続イベント12日 県立図書
館再編問題」
神奈川県資料室研究会、第16
回図書館総合展で「猪谷千香
氏が語る神奈川県立図書館・
県立川崎図書館問題」を開催
広聴の機会をつくる
042 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
というものを行い、県立図書館について市民のみなさんが思っていることをひ
たすらに聴き続けた。アイデアソン(Ideathon)は、アイデア(Idea)とマラソン
(Marathon)から成る造語だ。特定のテーマのもとに集まった集団が、短時間で
大量のアイデアを出し合うという、イベント型で企画立案を行う場であり、最近
では企業においても多く取り入れられている。
初日は18人が参加し、私たちは皆さんの発言をひたすら記録していった。最
終日の5日目にはまとめを行ったが、このプロセスで政策提言がより具体性を帯
びていったことは言うまでもない。
アドボカシー活動において、市民に開かれた場をつくるということは欠かせな
い。また、このアイデアソンについても、神奈川新聞を通して報道されている。
広聴の機会であるアイデアソンを行い、政策提言をする際には、文章を提出す
るだけではなく、説明機会としてのシンポジウムを行うことを重視した。どんな
場合でも「文章を発表しました」「アイデアをまとめました」だけでは波及効果が
弱いため、必ずイベントを行うことが大切だ。ちなみに私たちの政策提言シンポ
ジウムは、今までに合計6回程度開催している。とにかくイベントをつくり続け
ていくということが欠かせない。
2015年1月12日(月・祝) 2015年1月17日(土) 2015 年1月24日(月) 2015年2月1日(日)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
県立図書館 利用者との懇談会
神奈川の県立図書館を考える
会 新春特別企画スペシャル
トーク:鎌倉幸子さんと考え
る「災害と図書館−都道府県
立図書館の役割を中心に」
神奈川の県立図書館を考える
会第1回ワークショップ「私が
行きたい県立図書館」(兼第
22回定例会)
神奈川の県立図書館を考える会
第2回ワークショップ「議員と
考えるこれからの県立図書館」
神奈川の県立図書館を考える
会第23回定例会「県立図書館再編問題 県議招
き方向性探る 来月1日横浜で
『考える会』」
043ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
また、図書館におけるアドボカシー活動で重要なのは、適宜「プロの力」を借り
ることだ。イベントのオーガナイズやファシリテーションにおいて、プロの力は
アマチュアを遥かに凌駕する。それがイベントの完成度を上げ、大きな波及効果
を生むことは自明だ。自分たちでうまくやる自信がなければ、プロの力を借りる
ことを強くオススメする。
では、そうしたプロの力はどこから探せばいいのだろう? それこそまさに市
民活動家とつながるチャンスである。よく探してみると、狭義の市民活動に留ま
らず、官民協働のような現場で活躍している市民はたくさんいるものだ。そうし
た市民は、図書館のアドボカシー活動にきっと大きな関心を持って接してくれる
だろう。
また、行政側ときちんと対話をすることも重要だ。つまり行政の担当者に会い、
どんなことを考えているか、今後どういった活動をしていくかを共有しておくこ
とである。その場合、ゲストスピーカーとの対談を交えつつ、こちらの考えてい
2015年2月3日(火) 2015年3月2日(月) 2015年3月30日(月) 2015年3月31日(火)
「蔵書分散させないで 神奈川県
立図書館再編問題 市民が議員
と意見交換」
岡本コメント掲載
z
神奈川の県立図書館を考える
会第3回ワークショップ(最終
回)「官民の協働による全県的
枠組みに向けて」
「おさらい 県立図書館再編(上)
何するところ?『違い』のPR不
足」
岡本コメント掲載
「おさらい 県立図書館再編
(中)明確な指標なし 利用者数
では測れない」
行政側との対話の仕方
044 ライブラリー・リソース・ガイド 2015年 春号
ライブラリーアドボカシーの重要性とその実践
ることを行政側の人々と共有するトークイベントなどを行うことが効果的だ。
そうしたイベントを行う際、しばしば勘違いされることがあるが、行政サイド
は敵ではない。市民の声を届ける相手なのだ。それゆえ対話の機会を設けること
は大切なのだ。この認識を、市民にも確認しておくことが大切なことだろう。
 
しかしいくら対話の場だと伝えていても、自分の考えをまくし立てる市民に出
くわすことがある。質疑応答のためのマイクを手にしたら、自分だけの持論を
長々と述べ、さもアジテーションをしたかのような気持ちになっているような人
である。こうした人はそもそも市民活動には向いていないのだが、イベントにメ
ディア関係者を呼んだり、活動自体が多くの利害関係者に注目されればされるほ
ど、そうした人の発言によって、それまでの苦労が水の泡に帰すことも起こりえ
ないことではない。こうしたことを避けるためには、イベントにワークショップ
形式を持ち込むことも有効だ。つまり全員で考え合うかたちをとるということ。
例えば私たちは各会派の議員の方々に来ていただき、「県民はどういう図書館を
望んでいるのか」ということをきちんと語らい合う場を設けたところ、非常に生
産的な議論を行うことに成功している。
2015年4月3日(金) 2015年4月12日(日) 2015年4月20日(金) 2015年5月21日(木)
神奈川県庁
神奈川
県議会
神奈川の
県立図書館
を考える会
神奈川新聞
他団体
その他
統一地方選前半戦。神奈川県
知事選挙・神奈川県議会選挙、
投開票。黒岩祐治知事再選
神奈川の県立図書館を考える
会第25回定例会
神奈川の県立図書館を考える
会第 4 回ワークショップ「議
員と語るこれからの県立図書
館」(兼第26回定例会)
「おさらい 県立図書館再編
(下)明確な指標なし 利用者数
では測れないタイムリミット
熟議欠けていないか」
岡本コメント掲載
『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第11号(2015年6月)
『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第11号(2015年6月)
『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第11号(2015年6月)
『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第11号(2015年6月)
『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第11号(2015年6月)
『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第11号(2015年6月)
『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第11号(2015年6月)
『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第11号(2015年6月)
『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第11号(2015年6月)
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