1. ゲームを動かす
データ分析
Alex Onsager
Happy Elements株式会社

2. 自己紹介
• Alex Onsager (アレックス) です
- 色々な場所で @aonsager
• Happy Elements株式会社でプランナーをしています

3. Happy Elements
• 京都でソーシャルゲーム作っています
マジョカ✝マジョルナ あんさんぶるガールズ！ 百花繚乱あやかし姫
はじめようハッピー☆ママ はじめようポケット・バー パズル騎士団

4. あんさんぶるガールズ！
最近Androidアプリ版リリースしたりしました
iPhoneはもうすぐ

5. では本題に

6. ソーシャルアプリするなら
データ分析は必須です

7. まず、MVPをリリースする

8. MVP?
•Minimum Viable Product
-必要最低限機能
-最低限の機能で、最大限のデータを集められる商品
-リーン・スタートアップのアレです
なるべく早くリリースして、
なるべく早くたくさんのデータを集めて、
なるべく早く良い商品にする

9. プランナーの仕事は？

10. プランナーの仕事 ①
どこに改善が必要か
早く見つける

11. プランナーの仕事 ②
どう改善が必要か
早く決断する

12. プランナーの仕事 ③
遅い。
もっと早く。

13. でもなかなか
難しいですよね

14. 従来の分析・統計は
多分こんな感じ

15. 従来のデータ分析
• どういう質問の答えを知りたいか決める
- どういうアイテムを売ったら買う人が増える？
• その質問の答え方を考える
- 課金したユーザーのレベルを見てみる
• そこで必要となった情報を保存し始める
- 課金したら、そのユーザーのレベルを統計ログに残す
- （予想して既にとってたらエライ）
• 情報をみて、決断する
- 低レベルのユーザーが全然課金してないから、そこが欲しが
るようなアイテムを導入してみる
• 繰り返す

16. 従来のデータ分析
• どういう質問の答えを知りたいか決める
- どういう商品だったらもっと買いたくなる？
• その質問の答え方を考える
この間が長い！
- 課金したユーザーのレベルを見てみる
• そこで必要となった情報を保存し始める
- 課金したら、そのユーザーのレベルを統計ログに残す
- （予想して既にとってたらエライ）
• 情報をみて、決断する
- 低レベルのユーザーが全然課金してないから、そこが欲しが
るようなアイテムを導入してみる
• 繰り返す

17. この形のデメリット
• 質問をしてから答えがわかるまでにタイムラグがある
• 新しくデータを書き出す時、それは1つの質問だけの答えとなる
• もっとデータが欲しかったら、新たに開発が必要

18. このままじゃダメだ

19. もっと理想的な形だと...

20. 理想
• 質問をしてからすぐに答えが出る
• 同じデータで復数の質問に答えれる
- 「もっとデータが必要」が無くなる
• 新しく質問をするとき、追加の開発は必要ない

21. 作ってもらっちゃいました
(・ω<)

22. 新データ分析ツール
• ユーザーが意味のある行動をするとログを書き出す
- 課金する、アイテム使う、カードゲットする、ボス叩く、etc.
- ユーザーの基本情報も一緒に書き出される
- レベル、体力、ボスレベル、etc.
• 後でどう使われるかは気にせず、とにかくログを書きだす
• 後で好きなようにログを集計して分析する

24. ログはこんな感じ

25. ログ
attributes: {
category: card
type: get
owner_id: xxxxxxxxxx
request: {
page: missions/receive_reward
}
info: {
type: 1
id: 22
special: false
condition: {
level: 20
st: 50
bp: 1
max_st: 150
max_bp: 5
gacha_pt: 1000
cards_count: 80
friends_count: 10
leader_card_id: 100
training_card_id: 100
joined_at: 2013/02/01 00:00:00
}
time: 2013-02-04 00:00:00
}

26. ログ
attributes: {
category: card
カードを手に入れた
type: get
owner_id: xxxxxxxxxx
request: {
page: missions/receive_reward
}
info: {
type: 1
id: 22
special: false
condition: {
level: 20
st: 50
bp: 1
max_st: 150
max_bp: 5
gacha_pt: 1000
cards_count: 80
friends_count: 10
leader_card_id: 100
training_card_id: 100
joined_at: 2013/02/01 00:00:00
}
time: 2013-02-04 00:00:00
}

27. ログ
attributes: {
category: card
type: get
owner_id: xxxxxxxxxx
request: {
page: missions/receive_reward
}
info: {
type: 1 レイドミッションで手に入れた
id: 22
special: false
condition: {
level: 20
st: 50
bp: 1
max_st: 150
max_bp: 5
gacha_pt: 1000
cards_count: 80
friends_count: 10
leader_card_id: 100
training_card_id: 100
joined_at: 2013/02/01 00:00:00
}
time: 2013-02-04 00:00:00
}

28. ログ
attributes: {
category: card
type: get
owner_id: xxxxxxxxxx
request: {
page: missions/receive_reward
}
info: {
type: 1
id: 10
special: false
condition: {
level: 20 ID 10のカードを手に入れて、
st: 50
bp: 1
それはキラじゃなかった
max_st: 150
max_bp: 5
gacha_pt: 1000
cards_count: 80
friends_count: 10
leader_card_id: 100
training_card_id: 100
joined_at: 2013/02/01 00:00:00
}
time: 2013-02-04 00:00:00
}

29. ログ
attributes: {
category: card
type: get
owner_id: xxxxxxxxxx
request: {
page: missions/receive_reward
}
info: {
type: 1
id: 10
special: false
condition: {
level: 20 ユーザーについて
st: 50
bp: 1
その他色々嬉しい情報
max_st: 150
max_bp: 5
gacha_pt: 1000
cards_count: 80
friends_count: 10
leader_card_id: 100
training_card_id: 100
joined_at: 2013/02/01 00:00:00
}
time: 2013-02-04 00:00:00
}

30. ログ
attributes: {
category: card
type: get
owner_id: xxxxxxxxxx
request: {
page: missions/receive_reward
}
info: {
type: 1
id: 10
こういうログが
special: false
condition: {
level: 20
st: 50
たくさん書きだされます
bp: 1
max_st: 150
max_bp: 5
gacha_pt: 1000
cards_count: 80
friends_count: 10
leader_card_id: 100
training_card_id: 100
joined_at: 2013/02/01 00:00:00
}
time: 2013-02-04 00:00:00
}

31. 今回の主役は mongoDB

32. イケメンポイント ①
大量のデータを
流しこんでも平気

33. イケメンポイント ①
大量のデータを
流しこんでも平気
へっち ゃらさ
ョンも
リケーシ
シャー ド、レプ

34. イケメンポイント ②
ログがテキストで
形も自由

35. イケメンポイント ②
なんか書いてみたけど
ログってこれでいいの？

36. イケメンポイント ②
なんか書いてみたけど
ログってこれでいいの？
いいよ！

37. イケメンポイント ②
こういう値も欲しかった。
追加しちゃってもいい？

38. イケメンポイント ②
こういう値も欲しかった。
追加しちゃってもいい？
いいよ！

39. イケメンポイント ②
なんか汚かったから
ログの形書き直しちゃった

40. イケメンポイント ②
なんか汚かったから
ログの形書き直しちゃった
いいよ！

41. イケメンポイント ③
キーという概念がなく、
なんでも検索出来る

42. イケメンポイント ③
キーという概念がなく、
なんでも検索出来る
るユー ザーね。
以上課 金して
0以下で 5000円
レ ベル2 しとけ！
まか

43. (´;ω;`)ﾌﾞﾜｯ

44. 統計は Map/Reduce

45. 統計は Map/Reduce
ちょっとコツはあるけど
なれたらなんでも出来るようになります

46. Map/Reduce
• Mapで検索して、気になる情報だけ書きだす
- 課金のログを検索して、日付＆ユーザーID＆金額を書き出す
• Mapが吐き出したデータをReduceで集計
- Arrayにまとめていって、同じユーザーIDのログがあれば金額を
足す
• 全部のデータの検索が終わっていい具合にまとまったら、CSVと
して書きだして保存

47. これでデメリットが
全部改修されてます

48. 理想
• 質問をしてからすぐに答えが出る
• 同じデータで復数の質問に答えれる
- 「もっとデータが必要」が無くなる
• 新しく質問をするとき、追加の開発は必要ない
•欲しがるようなデータがすでに書きだされていて、いつ
でも好きなように検索・集計可能になっている

49. 理想
• 質問をしてからすぐに答えが出る
• 同じデータで復数の質問に答えれる
- 「もっとデータが必要」が無くなる
• 新しく質問をするとき、追加の開発は必要ない
•欲しがるようなデータがすでに書きだされていて、いつ
でも好きなように検索・集計可能になっている
•分析の仕方を思いついたら、すぐに実行できる

50. 理想
• 質問をしてからすぐに答えが出る
• 同じデータで復数の質問に答えれる
- 「もっとデータが必要」が無くなる
• 新しく質問をするとき、追加の開発は必要ない
それぞれのログに大体欲しがる情報が入っているので、
切り口を変えて同じデータから色んな答えを出せる

51. 理想
• 質問をしてからすぐに答えが出る
• 同じデータで復数の質問に答えれる
- 「もっとデータが必要」が無くなる
• 新しく質問をするとき、追加の開発は必要ない
新しいログを書き出す必要はない
新しい値が欲しい場合でも、それをログファイルに追記
し始めるだけですぐに対応可能

52. たとえば
こういう使い方

53. どういう人が一番多く
課金してるんだろう
5000円以上課金したユーザーを検索して
レベル、レイドレベル、課金時の体力、etc.を出す

54. いつ脱落するんだろう
ユーザーの最終ログイン時を検索して
レベル、レイドレベル、課金時の体力、etc.を出す

55. イベント頑張る人＝
課金する人なのだろうか
毎日レイドを20対以上討伐する人を探して
その人の課金情報を出す

56. 高課金ユーザーはどういう
共通点があるんだろう
5000円以上課金したユーザーを検索して
とりあえずたくさん比べてみる

57. 思いつけば
大体なんでも出来ます

58. おまけ

59. サポートツールとしても
大変優秀

60. サポートツールとして
• 「ポーション消えたぞ！」と問い合わせ
• ユーザーのログを一覧で検索する
- ⃝日⃝時にポーション5つ購入
- ⃝日⃝時にレイドミッション討伐
- ⃝日⃝時にポーション1つ購入
- ⃝日⃝時にポーション1つ購入
- 現在ポーション残高1つ
• たしかに1個どこかでなくなってたので1つ付与
• ログもユーザーに共有して安心してもらえる

61. 以上、
分析ツールの説明でした

62. ありがとうございました