1.  主旨
◦ リーダー不在と言われる中で起きた若者主体の革命。 エジプトの若者達の手法
やその裏にある考え方を描くことで、日本の若者が国や社会づくりに参加する方
法を探る。
 記事構成 （5回連載）
◦ 記事１. （イントロダクション） エジプト革命の概要、 革命第二期の存在、
連載の目的
◦ 記事２. ソーシャルメディアの使い手達
◦ 記事３. デモに参加する若者達
◦ 記事4. 若者の選挙への関わり方
◦ 記事5. （まとめ） 一年後の風景、 革命とはなにか、日本人が参考にできる
こと
 想定される読者
◦ ソーシャルメディア関心層全般
◦ 人が緩くつながることで起きる社会変革に、関心がある人
◦ 政治への関わり方を探している人。 若者と政治の関係に関心がある人。
◦ アラブの春、世界各地で起きている抗議運動に関心がある人。 国際関係を学ぶ
学生。
◦ ニュースの裏の、現場感、「現地の人達の頭の中」に興味がある人
 取材概要 （参考）
 場所 ：エジプト（カイロ、他主要都市）
 期間 ：2011年2月12日〜４月２０日
2012年1月17日〜2月17日 （昨年の18日間デモの一年後＋1月下旬から選
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2. 2011年2月11日、奇しくも3.11の1ヶ月前に世界を賑わせたエジプト革命の成功。
革命第２期と呼ばれる2.11以降の日々にタハリール広場に座り込んだ若者達と行
動を
共にし、日本の既存メディアが追わなかった“人の物語”にじっくり触れてきた。
ひとりの日本の若者として、同世代のエジプト人達の考えているスケールの大きさ
や、
そこに向かっていく手法の上手さに唸った。
帰国すると同年代の若者に聞かれた。「どうやって彼らはあんなことをやってのけ
たの？」
「現地の様子、どうだった？」 「何で日本には、革命が起きないんだろうね
え。」
今も”革命“が続くエジプト。
若者達は何を考えてデモに参加し、
どうソーシャルメディアを使いこし、
ようやく勝ち取った選挙に、
どのような形で関わっているのか？
「ソーシャルメディア」「選挙」「デモ」
というテーマに、「一年」という時間の視点を加えて、 1/5/2012 2

3.  エジプト革命。概要のおさらい
◦ チュニジアから勃発したアラブの春
◦ FB ページ：We are all Khalid Said
◦ 1８日間の座り込みの末に大統領辞任
◦ デモに参加したひと300万人
◦ 革命のノウハウを東欧から輸入
 エジプト革命と筆者の奇妙な縁
◦ 旅人としてエジプト滞在中に革命勃発。足止めの後、
大統領辞任直後の現地に潜入
◦ 座り込みをしていた若者達と２ヶ月半行動を共にし、
日本メディアには殆どカバーされなかった「革命第
二期」の目撃者になる。
 秘密警察の解体・座り込みの始め方
 ソーシャルメディアの使い手達の行動
 内閣辞任、首相入れ替えのデモ、
 国民投票日を、現地の活動家達の隣で体験
 連載の目的、視点
◦ ニュースの裏の、人の物語に焦点を当てる。
◦ 実際に現地で若者達が国を変える為に使っていた手
法や、考え方を詳しく紹介したい。
◦ 3.11の一年後を見据えた、2.11の一年後
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4.  ネット普及率17%、識字率60％の国でFB革命。
◦ バーチャルなイメージが先攻しがちだが、FBの役
割は呼びかけ。革命の成功は人が外に出てきて実際
に繋がりあったからだと現地の人々は話す。
 Social Media上で影響力をもつ若者の特徴。
◦ もともと社会活動家、緩い繋がりあり
◦ デモに顔を出し、人々がアクセス出来る存在として
活動
◦ 装備はBB、もしくはi-phone
◦ 海外メディアの記者に直接情報配信
◦ メーリス、オフライン会議の駆使。
◦ 難しい議論は顔見て話しあう。
◦ 自分の発信領域有。他の情報はRT
 FBの使い方
◦ 似たようなイベントのスケジュール整理
◦ ニュースメディアとしての活用
◦ ページは複数で人で管理
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5.  民主主義」になってもデモをやる理由
◦ 政治に対するチェック機能
◦ オフィシャルな仕組みだけでは変えられないこと
 座り込みが生み出したもの
◦ ストリートチルドレンの為の青空学校、映画上映
◦ 誰もが通える健康相談所
◦ 字が書けなくてもプラカード
◦ 違いを越える場所
◦ 情報収集、相談、議論の場
◦ スープキッチンがないのは何故？
 座り込みと、生計の両立
◦ 縛られらない、フリーランスの力
◦ 革命の為に、国に帰ってくる人達
 座り込みを支える、周りの力
◦ お金持ちがアパート開放
◦ 良くある水の差し入れ違い
◦ 情報収集、相談、議論の場
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6.  若者ならでは！投票を盛り上げる仕掛け。
◦ 投票前日の、音楽フェス
◦ SNSとツイッターの活用
◦ オバマ戦略、エジプトでも。
 政党に参加した人、立ち上げた人
◦ 昨春、政党立ち上げや政党参加を目指していた若者
達の、その後のストーリー
 選挙管理の現場から
◦ 選挙管理支援のプロ、現地のJICA専門員が見た選挙
の様子、若者の関わり。
◦ 選挙当日の様子レポート
 選挙に参加する、しない？
◦ 投票したひと、ボイコットした人、言い分
（おまけ）
◦ 指を見よ！選挙を盛り上げる意外な仕掛
◦ 投票所で歓迎される民主主義国の日本人
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7.  革命、1年後の風景
◦ 昨年2.11直後の街は、国を自分の手に取り戻したと喜
ぶ人達が、ボランティアで道の掃除や整備をした。行
き過ぎで、町中木が国旗色に塗られる顛末も。今、街
の様子は？
◦ 困難な状況を乗り越える為に1つになった経験から、
人々は違いを越え、力を合わせて未来が作れると熱く
語った。１年後、人々の考えは？
 「革命とは何か？」
◦ 気に入らないことを自分の手で変えること（男35）
◦ 民主主義をつくることでしょ（女28）
◦ 生きること。あの日から生まれ変わったから（男27）
◦ 誰もがいきいきと暮らせる社会を作ること（女23）
 日本人が参考にできること
◦ 若者が変えられる領域は半端なく大きい
◦ ソーシャルメディアをオフラインの勢いに結びつけた
とき、変化が生まれる。
◦ とりあえずやってみる。沢山笑う。
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8. 企画者のプロフィール
寺井暁子 1982年生。16歳で渡米、世界８０カ国の生徒が共同生活を送る
ユナイテッド・ワールドカレッジ卒業生。
帰国後、通信会社勤務、ビジネスコンサルタントを経て、2010年
フリーライターの道を目指すために離職。同年、各国のアラサーの生き様を
取材すべく、世界一周の旅に出る。カイロで取材を予定していた
アラサー達がエジプト革命に深く関わっていたことから、この取材を始める。
２０１２年７月、旅の本を出版予定（クルミド出版）
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