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AITCオープンラボ 2018年5月度(4)
- 1. Copyright © 2015 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved.
空間OSの設計コンセプトと先端IT
2018年5月25日
先端IT活用推進コンソーシアム
ビジネスAR研究部会
日本総合システム株式会社 中川雅三
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やばい日本をITで支えたい
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出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ (http://www.ipss.go.jp/)
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BizAR研究会
• Business AR
– 広義のAR
=人の能力をITで拡張する → Augmented Human
• 感じる・知る力
• 実行する力
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生産人口 労働生産性を向上
老年人口 体力・知力低下を補完して自立
すべて 多様な幸せ・学び
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こんなことを実現したい
• たとえば:住環境制御
– 普段:目立たずにサポート
• 主人の生活習慣・体調などをそれとなくセンシング
• 人間関係や出入り業者を把握
• 住居や環境の特性を計測
• 世界中から知識を更新
• エアコンなどの機器を制御して最適な環境へ
– 少し暑い日にエアコン沈黙
• 故障を検出 : センサーデータ総合判断
• 修理を依頼 : 外部Webサービスへ
• 北の窓開けと南のカーテン閉めを主人へ依頼 : 会話
• 主人が忠告を無視する : センサー判断・会話
• 高齢化した主人が危険に気付かないと判断し、適切な人間に相談
(家族、ご近所、契約事業者、民生委員etc..)
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技術的には
できる…
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でも、できない
• 囲い込みビジネスばかり
– すべての要素を1企業あるいはグループで実装しなけ
れば実現できていない。
• だから…
– スマートハウス、ひっこしできない
– 10年後に使えるかわからない
– 実装すべき分野が多すぎて、1企業1グループでは対
処できない。
– 現場は多様なのに、同じことしかできない。
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解決策
• ソフトウエア・機器のエージェント化(ロボット
化)
• 人々(社会)を構成要素とするアーキテクチャ
• コンテキスト共有基盤の提供・インフラ化
• 規格の「だれでも作れる」化
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エージェント
• ある仕事をやり続けるロボット
機械の体を持たない場合もあるのでエージェントと呼んでみた。
「温度計」のように小さくて単純なものもある。
– 永続性
常に起動された状態で、何らかの行動を起こす時期を自身で判断する。
– 自律性
実行すべきタスクの選択、優先順位付け、目標に向けた行動、意思決定を人間の手助けなしで行
う機能を持つ。
– 社会性
人間や、他のコンポーネントと何らかの通信や協調をする機能を持ち、1つのタスクを共同で処理す
る。
– 反応性
周囲の環境を把握し、その変化に適切に反応する。
• 空調、警備、見守り、掃除、洗濯など、様々なエージェントが、人や他のエージェン
トと対話しながらサービスする。
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エージェントの連携
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環境制御
エアコン
見守り
住人
メンテナンス
業者
センサ
エアコンの故障
UI
- 9. Copyright © 2015 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved.
人々を構成要素とする
• エージェントができないことは人に相談・依頼する
– 全部機械化しない
• 今はできないことがある
• しないほうがいいことがある
– 黙って止まらない
• エラーログ出力しても見る人がいなければ無意味
• UIをつかさどるのもエージェント
– 「ユーザ」は多様
• 家族、来客、出入り業者: 対話、メール、…
• エージェント派遣元オペレータ: Web受付へポスト、電話、…
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コンテキスト共有のインフラ化
• エージェントが必要とする情報は膨大
– 例:「この部屋のあかりつけてよ」
• 誰が言ってるの?
• この部屋って?
• 今は昼間で窓があるからカーテン開けたら?
• さっき閉めろっていわれたけど?
• コンテキスト
– その場所・人・もの・エージェントの現状と履歴
– エージェント間で交換する「インテント」
– 上記情報のメタデータ(オントロジー)
• インフラ化
– 互換性
– 電気・水道のように、存在することを前提にできる基盤
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- 11. Copyright © 2015 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved.
規格の「だれでも作れる」化
• 様々な現場で、様々な業者・行政・ユーザー・ボランティ
アが、エージェントを作る・設定する
– エージェントが使う語彙を誰でもが作って公開できるように
する。
– 自由に作れるようにするために、認定などの手続きは不要
とする。
– でも、そのことが他のエージェントに悪影響を与えないよう
にする。
• これまでの規格の作り方は通用しない
– 時間がかかる、多様性に対応できない、「業界」が無けれ
ばつくれない、…
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解決のシナリオ
• 必然(ほっといてもそうなる)
– ソフトウエア・機器のエージェント化(ロボット化)
– 人々(社会)を構成要素とするアーキテクチャ
• 空間OSによる解決
– コンテキスト共有基盤の提供・インフラ化
– 規格の「だれでも作れる」化
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空間OS
• エージェントのコンテキスト共有基盤
動的RDFストア
– WEBサービス(pushもできる)
– 黒板モデルとして使える
– 「エージェントを実行するメタOS」
• 語彙の作り方の標準化(RDF)
– 「単語」の作り方を既存の規格で
– 「文」「文章」の作り方はこれからの課題
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- 14. Copyright © 2015 Advanced IT Consortium to Evaluate, Apply and Drive All Rights Reserved.
空間OSによる連携
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環境制御
エアコン
見守り
住人
メンテナンス
業者
センサ
エアコンの故障
UI
空間OS
空間OS
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RDFによるコンテキスト表現
• 任意のグラフ構造を作れる
• 独自の名前空間を作れる
規格化された名前空間も同居できる
• 問い合わせ言語SPARQLで目的のデータや構
造を探し出すことができる。
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居間のレターボックスの爪切り
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空間OS2016
• BIOS、デバイスドライバレベルの実装
– 空間内の機器を連携させる機能拡張RDFストア
• 物理ノード
– 外部データの変化に値がリアルタイム追従するノード
– WebSocketによって
» センサーなどからの変化通知を受信
» 制御プログラムなどへ変化通知を送信
» 全履歴の記録
• アクセス権限制御(未実装。実証実験は行った)
– すべてのRDFノードに個別にアクセス権限を指定
– Read権限レベル:可、推論のみに可、不可
– Write権限レベル:可、不可
– Apache Fusekiを改造
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デモ
• 空間OS 2016の紹介
– 複数の人が、「コンテキスト」へ書き込み
– 全員がそれをリアルタイムに観察
– 機械からも値を書き込める
– その値で何かが動作する
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https://aitc2.dyndns.org
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デモ構成
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空間OSサーバ
AWS EC2 T2small
(デモの都合でクラウド上)
ブラウザ上のエージェント
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物理ノード
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今後
• 「文」「文章」レベルのオントロジーの構築方法を規格化
– オントロジーからのコード生成
– オントロジーを作るツール
• セキュリティ
– 信頼:
• エージェントや情報をどう信頼するか
– 機械としての信頼
– 背後の事業者への信頼
– 説明:
• エージェントが自分の動作をどう説明するか
• エージェント群の動作をどう説明するか
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ご興味のある方
• AITC BizAR(ビジネスAR)部会
入会のご案内
http://aitc.jp/consortium/join.html
• Moyoのダウンロード
2017年1月版(空間OS2016)
https://github.com/m-nakagawa/jena/releases
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http://aitc.jp
https://www.facebook.com/aitc.jp
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ハルミン
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