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Semelhante a 博士課程進学というキャリアについて -博士課程への進学を検討している方へ向けて- (20)
博士課程進学というキャリアについて -博士課程への進学を検討している方へ向けて-
- 1. IEEE Kansai Section YP
博士課程のキャリアについて語る会
幾谷 吉晴
博士課程への進学を検討している方へ向けて
奈良先端科学技術大学院大学 博士後期課程
日本学術振興会 特別研究員 (DC1)
Yoshiharu Ikutani
1
- 2. 経歴
2009 - 2014 : 奈良高専 情報工学科
2014 - 2016 : 奈良高専 専攻科 電子情報工学専攻
2016 – 2018 : 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
2018 – 現在 : 奈良先端科学技術大学院大学 博士後期課程 在籍
日本学術振興会 特別研究員 (DC1)
2
- 3. 経歴(その他 いろいろ)
2016年1月 : Kobe Global Startup Gateway 採択
2017年2月 : カラフルトーク株式会社 設立(代表取締役社長)
2018年11月 : DoraHacks Blockchain Hack 開催
2018年11月 : NAIST 起業部 設立(部長)
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- 6. 博士課程進学の
メリット・デメリットを考えるためのRQs *
博士課程 修了 によって得られるメリット・デメリットは何か?RQ1
博士課程 在籍中 に得られるメリット・デメリットは何か?RQ2
博士課程に進学した場合に得られる利益を最大化するためには
どんな風に 行動 すれば良いのだろうか?
RQ3
* RQs : Research Questions
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まだ修了していないので分かりません
RQ2 と RQ3 に関しては
博士課程に在籍中の人間から見たリアルな意見に少しは価値がある?
- 7. RQ2 のブレークダウン
博士課程 在籍中 に得られるメリット・デメリットは何か?RQ2
Q. 博士課程では何をするのか? 何をしないのか?
Q. 博士課程で「すること」により得られるメリットは何か?
Q. 博士課程で「しないこと」による機会損失は何か?
Q. 結局 博士課程とは何を投資し,何を得ようとする場なのか?
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- 17. 特徴2 : 大学にそこそこ重要な人間として所属できる
博士学生は貴重かつ重要な存在
修士課程 7.2万人,博士課程 1.5万人(2016年 [1] )
大学や研究室の研究力を担保する重要な人材
研究遂行環境としては修士より優れている場合が多い
修士学生時代よりも自分の要望が通りやすくなる
長期の研究プランを描き,実行することが可能になる
[1] 科学技術指標2017 (NISTEP), https://www.nistep.go.jp/sti_indicator/2017/RM261_32.html
17博士課程に進学した場合に得られる利益を最大化するためには?RQ3
- 18. 特徴3 : 性格や得意/不得意について理解できる
研究全体の進め方やスケジュールに対する自由度が高い
どんなふうに研究を進めればうまくいきやすいか自覚する
変数 = タスク管理・スケジュール管理・目的管理など
日々の時間の使い方に対する自由度が高い
どんなふうに毎日を過ごせば目的を達成できるか?
1日に使える時間をどんなふうに配分するか?
自由度が高い中でうまく働けるように最適化されていく
(近年,求められているスキルセットに近い?)
18博士課程に進学した場合に得られる利益を最大化するためには?RQ3
- 20. ? 計画的偶発性理論 Planned Happenstance Theory
スタンフォード大学の John D. Krumboltz によって提唱 [2]
「キャリアの8割は予想しえない偶発的な事象によって決まる」
という前提に基づいて考えるキャリア論の1つ
変化の激しい時代に有効なのは未来の予測ではなく
偶然を計画的にステップアップの機会へと変えていく姿勢
[2] Mitchell, K.E.., Levin, A.S., Krumboltz, J.D. “Planned happenstance: constructing unexpected career opportunities”, 1999.
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- 21. ? 計画的偶発性理論 Planned Happenstance Theory
(1)好奇心 ― たえず新しい学習の機会を模索し続ける
(2)持続性 ― 失敗に屈せず、努力し続ける
(3)楽観性 ― 新しい機会は必ず実現するとポジティブに考える
(4)柔軟性 ― こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変える
(5)冒険心 ― 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こす
[2] Mitchell, K.E.., Levin, A.S., Krumboltz, J.D. “Planned happenstance: constructing unexpected career opportunities”, 1999.
偶発的なチャンス に 計画的に出会う ための行動指針
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- 22. 博士課程在籍という立場の活用方針
自分の時間の使い方に対する 外的制約が緩い
大学に そこそこ重要な人間 として所属できる
自分の 性格 や 得意/不得意 について理解できる
博士課程在籍という立場の特徴
博士課程在籍という立場の活用方針
自由度の高さ と 大学という所属を活かして
偶然の機会 に たくさん 出会えるように動いていく
22博士課程に進学した場合に得られる利益を最大化するためには?RQ3
- 25. ! 一般化可能性への注意
ここで話した RQs への「回答」については
発表者個人の経験や考え方に大きくバイアスされています
回答の正しさ や 他人への一般化可能性には疑問が残ります
もっともっと重要なことは
ご自身の立場から RQs への回答を考えたり
実際に博士課程にいる方へ尋ねたりすることだと思います
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Notas do Editor
- この問いへの回答は本人の研究分野やその他の条件によって大きく変わる
「自分の興味を突き詰める時間」が幾谷にとってもっとも価値あるものだと感じている
- かなりふわっとした概念を考えている
- 暗に社会人1-3年目の同級生と比較した場合の特徴を考えている
- 暗に社会人1-3年目の同級生と比較した場合の特徴を考えている