教員免許講習選択授業～教育のためのICT活用～
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2014年8月20日に実施した日本女子大学教員免許講習選択科目の内容です． 電子黒板EPSON EB-1430WT，一人一台タブレット端末（iPad），Air Mac Extreme×2，Apple TVを用いて行いました．
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教員免許講習選択授業～教育のためのICT活用～
- 2. はじめに • この講習では座学だけでなく，タブレット端末 （iPad）を用いた実習や，グループワークによ る演習を取り入れながら行います – 午前中と同じグループ • 分からない点は同じグループの仲間， サポートスタッフ，辻までお気軽にご質問 下さい
- 3. 3時限目・4時限目の趣旨 • テーマ「ICT利活用による授業改善」 • 観点 – ICTの導入や利活用の全国的な状況 – ICT，特に電子黒板（IWB）とタブレット端末の特徴 – 授業に用いる利点 – 「現状」，「長所」，「課題」の情報共有 • 実施方法 – ミニ講義 – 演習（グループワーク） • ディスカッション • タブレットを活用した個別学習/グループ学習 • ミニプレゼンテーション
- 4. 挙手をお願いします • 自身専用のタブレット端末をお持ちの方 • タブレット端末を日常的に使っている方 • タブレット端末を担当授業で使ったことのある 方
- 5. 情報コミュニケーション技術（ICT）とは？ • Information and Communication Technology • 情報の処理（コンピュータ）及び伝達（通信）の 工学及びその社会的な応用技術の総称 • 例）パソコン、スマートフォン、タブレット端末， 電子教科書､インターネット、デジタルカメラ、デ ジタルテレビ，電子黒板、 mp3プレーヤー、ブロ グ、Twitter、SNS、テレビ会議システムなど
- 6. タブレット端末とは • マルチタッチインターフェイスと独自OSを 備えた，持ち運び可能なコンピュータ – Apple iPad，Androidタブレット，Windowsタブレット • カメラ，無線LAN，Webブラウザ，画像編集，映像 編集，各種学習用アプリなど様々な機能を有し ており，汎用性が高い • ノートPCと比較して，直感的な操作が可能な ため，利用場所・利用状況を選ばない
- 9. 電子黒板 • プロジェクタ（又は大画面ディスプレイ）に 板書の機能を備えたもの – IWB（Interactive White Board）とも呼ばれる – PCやタブレット端末から提示した画面上に， 指や電子ペンで操作したり板書を加えたりできる – 有線/無線LAN機能 – 複数のPCやタブレットの画面を同時に提示する機能 – PCやタブレットと同じ画面の共有機能 – PCレスでUSBメモリやDropBox等のファイル表示が 可能な機器もある • 今回の講習ではEPSON EB-1430WTを利用
- 11. 演習１ • グループに分かれて，1人ずつ対話して下さい – 自己紹介（必要に応じて） • 氏名/勤務校（差し支えない範囲で） • 担当科目 – 私とICT • 日常生活でICTをどのくらい使っているか • ICTへのイメージ • ICTへ期待すること １人１分程度を目安に
- 12. 演習２周目 • グループに分かれて，1人ずつ対話して下さい – 私の勤務校のICT環境 • 電子黒板や教師用・生徒用タブレットPCの有無や台数 • 利用頻度（誰がどのくらい使っているのか） • その状況に対するあなたの考え １人１分程度を目安に グループで1台のタブレットを用いて， 共有ボードに結果を記入して下さい
- 13. ICT機器の有無と利用頻度 • あなたの勤務校に｛電子黒板/教員用タブレット/生徒用タ ブレット｝はありますか？ 各教室又は一人一台ある → 〇 共有のものならある → △ ない → × • 勤務校の｛電子黒板/教員用タブレット/生徒用タブレット｝ は使われていますか？ よく使われている → 〇 一部の授業では使われている → △ 使われていない/ない → × としてグループごとに人数分の記号を 共有ホワイトボードへ記入して下さい．
- 14. 共有ボードへの書き込み方法 1. ホーム画面で「ホワイトボード」アイコンを タップ 2. （ブラウザが起動しますので） PINコードに「1234567」を入力 3. ホワイトボード画面が起動するので， iPad上にペンで書き込み 1グループ1台のみのiPadで行って下さい
- 15. 学校ICT化の全国的状況（ベネッセ，2014） • 普通教室でICT機器が利用できる割合 – 実物投影機：小学校88.1%，中学校73.8% – デジタルテレビ：小79.4%，中70.5% – 教員用PC：小73.1%，中64.8% – 電子黒板：小47.9%，中43.9% – 指導者用電子教科書：小38.3%，中26.9% – 子ども用PC：小10.4%，中14.4% – 教員用タブレット端末：小12.7%，中12.9% – 子ども用タブレット端末：小7.7%，中6.0%
- 16. ICTを授業で用いる利点 • 教室外の様々なリソース（情報・人・システ ム）へアクセスできる – インターネットの利用 • 学習に対する理解が深まる – 適切な場面で適切なICTメディアを活用 – 他者との関わりの有効活用 – 子どもの主体的活動 – 繰り返し学習
- 17. 教育の情報化ビジョン • 電子黒板・タブレット端末・WiFi等を学習環境とし たICT活用のイメージを公表 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/ __icsFiles/afieldfile/2011/04/28/1305484_01_1.p df • 一斉学習 • 個別学習 • 協働学習 の推進が重要 （文部科学省，2011） 学びのイノベーション
- 19. フューチャースクール事業（総務省） 学びのイノベーション事業（文部科学省） • ICTを活用した先導的な教育の実証研究 • タブレット端末や電子黒板等のICT環境を構築 • 学校現場における情報通信技術面等の課題を抽出・ 分析 • 平成22年度から始まり，合計20校（小10，中8，特支2） で実施 • 平成26年4月に「学びのイノベーション事業」の報告書 が公開 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shouga i/030/toushin/1346504.htm • 対象校以外にも様々な地方自治体にて同様の動きが 波及 つくば市の事例紹介
- 20. 電子黒板＋タブレットの利活用 基本モデル（森山他，2013） 1. 「提示」 – 教員が生徒に教材や学習内容を分かりやすく提示 – 一斉学習 2. 「共有」 – 一人ひとりの活動や考え，グループでのアイデアを 教室全体で共有 – 生徒同士の学び合いや相互作用を触発 – 協働学習 3. 「評価」 – 学習活動の過程や成果物を記録し，「評価」に活用 – 教師による評価・子どもの自己評価及び相互評価
- 24. タブレット実習 その１ 1. カメラアプリで写真を撮り，写真アプリで 見てみよう 2. 撮った写真（もしくはキャプチャした画像）を iPhotoで加工してみよう キャプチャ：電源スリープボタン＋ホームボタン 3. MetaMoji Noteでデジタルノートを作成してみよ う～その① ～ 基本的な使い方 テーマ「あなたの好きな食べ物・飲み物」
- 25. タブレット実習 その2 4. MetaMoji Noteを使ってデジタルノートを 作成してみよう～その②～ – 「あなたの担当授業におけるICT活用案」 5. ４で作成したデジタルノートを用いて グループ内で発表を行い，相互にコメントし よう
- 26. 参考資料 • 文部科学省，学びのイノベーション事業 実証研究報告書， http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/03 0/toushin/1346504.htm • ベネッセ教育総合研究所，ICTを活用した学びのあり方に 関する調査報告書， http://berd.benesse.jp/global/research/detail1.php?id=409 1，2014.3 • 中川一史・寺嶋浩介・佐藤幸江，タブレット端末で実現す る協働的な学び，フォーラムA社 • 徳島県東みよし町立足代小学校（堀田龍也監修），足代 小学校フューチャースクールのキセキ，教育同人社 • 森山潤・山本利一・中村隆敏・永田智子，iPadで拓く学び のイノベーション，高陸社書店
Notas do Editor
- 画面の説明，ホームボタンの説明，マルチタッチディスプレイの説明（1本指だけでなく2本指以上の操作もある） タップ，ダブルタップ，長押し，スワイプ，フリック，ピンチアウト・ピンチインなどの操作がある．
- スリープ/スリープ解除ボタンで電源のオン・オフをする
- 子ども用PCはパソコン教室で使える割合いが7～8割と非常に高い その一方で，タブレットは「使えない」が8割以上と最も高い回答率
- 一斉指導による学び：一斉学習 児童・生徒一人一人の能力や特性に応じた学び：個別学習 児童・生徒同士が教え合い・学び合う協同的な学び：共同学習 の推進が重要